夏休みが始まり8月になった。8月には私達の新譜を出す夏コンが開催されることになっていた。そして翌日にその夏コンが待っていた。そんな中私はというと、ホームとしているゲームセンターでよくやっている音ゲーを仲の良い陽葉に通っている親友とプレイしていた。
「ヴァルゴの新曲の難易度は納得いった?」
「まあ作ったから分かるけど、高難易度は分かってたよ、それには納得はいってるよ...ほら、Perfect出たよ」
「上手いね、まあ私が全一だけどさ」
「そりゃ全国大会4冠なら当然じゃないの?」
親友は私もやっている音ゲーの全国大会で高2ながら4年連続優勝という相当の実力を持っている人だ。まあ明日の用意は出来ているので、気分転換という意味もあるし、なかなかできていなかった私の書き下ろしの楽曲をプレイしたかったというのもあった。
翌日になり、私はStardustのメンバー数人とビッグサイトで新譜の販売の用意をしていた。コンピCDと私の1stアルバム、そして他のメンバーが作ったコンピなど色々と並べ、開始時間まで待っていた。
そして開催され、一般客が一気に会場に入ってきた。私のファンという人達からお土産を貰ったり、1stアルバムなど買ってくれて正直嬉しかったし、1stアルバムの視聴を聴いた人達からは良すぎてついつい買ってしまった人もいた。
「ヴァルゴのアルバムの売れ行き凄いな、もう3割売れてないか?」
「売れてますね、このままだと完売するんじゃないですか」
そう他のスタッフと話しながら気づいたらお昼は過ぎていた。
私は昼飯を食べてまたブースに戻ってきた。その間にもCDは売れていて正直嬉しかった。そうしていたら見覚えのある女性がブースに現れた。紫の髪色をしたその女性は日高さおり、Merm4idでDJをやっており、中等部の時に楽器屋で偶然DJの話やトラックメイクの話で盛り上がったことがある大学2年である。
「ヴァルゴの新譜が気になったから来たよ」
「さおりさん、来てくれてありがとう。新譜ならこの1stアルバムとコンピアルバムがあるよ」
「へえ、視聴とかできる?」
「そこにあるヘッドセット着けてみてください、私の曲のデモを流してますから」
そうしてさおりは傍にあったヘッドセットを着け、スピカのデモを聴きはじめた。曲の出来の良さからトラックメイクの上手さに驚きを隠せなかった。
「ヴァルゴすごいなぁ、高校生とは思えない上手さと曲調をしている。本当にすごいなぁ」
「そういうさおりさんも悪くない曲作りをしていると思いますよ、アップテンポなポップ系の曲作りは私にはできないですから」
「あ、ありがとう、プロからそう言ってもらえると頑張った甲斐があったよ。また今度トラックメイクのアドバイスしてもらえる?」
「良いですよ」
「じゃあまた、あと1stアルバムとコンピアルバムそれぞれ1つずつ買うね」
さおりさんが来てくれたことは意外だったけど、他にも私が知っているDJしている人や、陽葉のクラスメイトや先輩後輩も来てくれて買って行ったこともあって終了の時には両方とも完売していた。
「ヴァルゴ、今日来られなかった人のために委託とかするの?」
リーダーのアリエスが声をかけて来たのだが、私はただ自分が作った曲を全ての人に聴いてほしいと思っているので、迷わずに委託することをアリエスに伝えた。曲は翌日にはStardustのオンラインショップや同人ショップに委託がされ、配信もスタートした。
「でも初めてということなのにスムーズに用意もできたようだし、曲のレベルも覚前にレベルアップしてる。最年少というのに俺達に引けを取らない曲作りをしているんだから若いってすごいよ」
ここだけの話、リーダーを務めているアリエスはStardustのメンバーの中でDTM歴はとても長く、40代という
「今回の試みは初めてということもあって相当悩みましたけど、周りの影響もあって進化することが出来たと思うんです」
「そっか、ヴァルゴの今後の活動が楽しみになってきたね」
そう言いながら退散する用意を済まし、私達は一旦Stardustの事務所に帰った。そしてメンバーの皆さんと私の親戚が経営しているクラブハウスに向かうことになった。
ええ、遅れた理由として2つあります。
1つ目はこの前開催されていました燐舞曲の箱イベを走っていたということもありまして、全然書ける機会がありませんでした。それに伴い投稿が遅れたことは申し訳ございません。
2つ目は1つ目にも関係するのですが、書き溜めて火曜か水曜に上げるようにはしていたのですが、その書き溜めが底をついてしまったので、また書き溜める必要があったので、そのようは理由で遅くなりました。
イベントも終わりましたし、3月ということもあって書ける余裕もできているので、また書いていきますので、これからもVibes Starをよろしくお願いします。