Vibes Star   作:Crina

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タグのやつは決して嘘じゃあないよ


1-6話 打ち上げ

 私の親戚が経営しているクラブハウスである『アステリズム』は私が住んでいる地区の中で賑わっている場所にある。そこに夏コンに参加していたメンバーと一緒に打ち上げとして集まっていた。

「さて、今回の夏コンでの直売が上手くいったということで乾杯!!」

 アリエスの乾杯の音頭と共に始まったStardustの打ち上げは長いこと続いていた。私は未成年ということもあってお酒は飲めない代わりに烏龍茶を飲みながら私のソロアルバムや今回出したコンピアルバムを中心に曲をDJとしてかけていた。アステリズムのDJ台はとても綺麗にされており、オーナーを務めている親戚の牛飼阿久斗(うしかいあくと)が昔DJとして活動していた機材をそのまま使える状態にしていたのだ。私が家とかで使っているDDJ-400と違って、同シリーズの最上位クラスであるDDJ-1000が置いてあり、とても使いやすかった。

「ヴァルゴ、どんどん曲かけちゃって~」

トラックメイクの師匠的存在であるキャンサーもお酒が入って上機嫌になっていた。私はそれに合わせてかガンガンと曲を流していき、メンバーも更に上機嫌になっていた。親戚の阿久戸から繋ぎ方とトラックメイクの良さをかわれ、アステリズムの専属DJとして選出しようと言われていたのだ。

「他のStardustのメンバーの乗らし方といい、上手いよスピカ、早く専属として雇いたいよ」

「阿久戸、私まだ高校生だし、陽葉にまだ通ってるのだから卒業しないと無理って言ってるでしょ」

「分かってるよ、となるとVJとかパフォーマーとかいるよね」

「そこは決まってからじゃないの?まあいつでも待ってるから」

 そんな話をしていたら他のメンバーであるレオがその話に乗っかってきた。というのも、レオこと獅子島レグ(ししじまれぐ)は私にトラックメイクのいろはを教えてくれた存在ではあるのだが、幼馴染であるデネボラの兄である。

「スピカ、アステリズムの専属DJになるのか?俺としてはそれは良いことだと思うよ。スピカのDJテクニックはお父さん譲りだし、ピッタリだと思うよ」

「ありがとうレオさん、でもまずは高校卒業しない限りは何も動けないし、その時に考えようと思ってます」

「そっか、遠慮しないでどんどんかけちゃいなよ」

 

 気づけば日付が変わろうとしている時間になっており、私も曲をかけ終わって一緒になって飲み物を飲みながら出されていた食べ物を食べていた。どれもとても美味しかった。そうしていたらアリエスは今回の夏コンに向けての事で話を広げていた。今回のコンピシリーズの最新作から同時に出すことにしていた他のアルバム、そしてスピカが作ったソロアルバムと話のきりがつかなかった。

「いや~今回のMVPはやっぱりヴァルゴでしょ、新たなことでソロアルバムを出して曲作りもかなり成長した。これは今後の活躍も期待できそうに思えたよ」

「ありがとうございます。相当悩みながら作ったおかげもありますが、アドバイスをくれた人がいなかったら今頃あのようなソロアルバムは作れなかったと思います」

「謙遜しなくていいって、でも、そのアドバイスしてくれた人には感謝しかないかもね、ボーカルを担当したSenpanさんもよく受けてくれたよ」

今回のアルバムを高評価つけたアリエスからそこまでの経緯を教えてほしいと言われたので、ここまでのことを全て話した。ヒントのために陽葉で開催されているリミックスコンテストに数年ぶりに参加して2位の順位で入賞したこと、それに伴ってDJクノイチとして活動しているしのぶからアドバイスを聞いたこと、ボーカル探しに悩んだこと全部。

「なるほどね、Peaky P-keyのDJクノイチから助言を貰えたことがあの曲の出来に大きく影響していたのか、良い傾向だと思うよ」

 

 そろそろお開きにするということで、私は歩いて自分の家に帰ることにした。アステリズムから歩いて30分の場所にあるし、裏道を使えば早く帰れるのを知っていたので、そのまま家に帰ろうとしていたのだが、時間からして危ないとして阿久戸が家まで送ってくれた。家に帰り、そのまま自分の部屋に入って風呂に入り、また音ゲーを30分やってから趣味で作っている曲を作成をある程度までやっていた。勿論のことながらDAWが落ちたので怪文書を書くことに...。

【今日は気分がいいので許すけど、次はやめてよね】




次の話で1部は終了になります。2部からは新しい話が始まります。タグのやつは次の章から回収します。
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