魔法少年ケンタ☆マグス アナザーストーリー 作:マイスリッド
ももこ「やちよさん!みふゆさん!」
やちよ「っ!ももこ!どうしたの!?」
みふゆ「また非戦闘区域で事件ですか!?」
ももこ「ああ、参京区で中央区の子が東の魔法少年達に殴られて西の魔法少年と乱闘騒ぎになってる!藤村さんは!?」
やちよ「それが・・・通君と連絡がつかないのよ・・・」
ももこ「なんだって!?」
みふゆ「こんな事件があればいつもならすぐに連絡がつくはずなんですが・・・」
やちよ「今こんな時になってしまったらマズいわ!ももこ、案内して!」
ももこ「分かった!」
そう言って3人は参京区へ急いで向かう。3人が参京に到着すると魔法少年同士が殴り合いをしていた。
東の魔法少年「ここは俺達のテリトリーだ!さっさと出てけ!」
西の魔法少年「ふざけんな!そもそもここは非戦闘区域だ!テリトリー云々の問題じゃねぇんだよ!!」
やちよ「貴方達、止めなさい!」
西の魔法少年「あ、七海さんに梓さん・・・。」
東の魔法少年「ちっ、七海やちよ・・・!」
みふゆ「一体何があったんですか?」
西の魔法少年「どうもこうも・・・目の前にいる東の奴らが中央区の魔法少女の子を殴ったんだよ、あれだ。」
やちよ「あの子が・・・」
中央区の魔法少女A「うぅ・・・ぐす・・・」
中央区の魔法少女B「大丈夫だよ、すぐに良くなるから・・・。」
魔法少年が指差した方向には顔の頬を赤く腫らした魔法少女がいた。それを見たももこは憤る。
ももこ「おいお前ら!あれはどういう事だよ!!」
東の魔法少年「見た通り俺らがやった。ここは俺達のテリトリーだからな、邪魔者は排除しねぇとな。」
ももこ「ふざけんな!ここは非戦闘区域だって事分かって言ってんのか!?」
東の魔法少年「んなもん知るか!大体死人が作った規則守るなんて馬鹿馬鹿しい!」
ももこ「なっ!?」
やちよ「貴方達・・・本当に言っていいことと悪い事があるわよ!!」
みふゆ「今の言葉撤回してください!さもないと・・・。」
東の魔法少年「さもないとなんだ?どうせろくなもんでもないなぁギャハハハハ!!」
そう言って東の魔法少年達は先程の侮辱とも取れる言葉を撤回せず、やちよ達を嘲笑う。しかし彼らの後ろから魔のオーラを漂わせた通が現れる。
通「よぉ、東のクソ共・・・」
東の魔法少年「っ!?藤村っ・・・!?」
やちよ・みふゆ「「通君・・・!?」」
ももこ「藤村さんっ!?」
通「おぅ、お前ら、さっきここはお前らのテリトリーとか言うとったな・・・誰の命令や・・・?」
東の魔法少年「っ!?」
やちよ「と、通・・・君・・・?」
ももこ「な、なぁやちよさん・・・みふゆさん・・・藤村さんの様子・・・何か変じゃないか・・・?」
通の今の脳内では東に加担する魔法少年は全て敵として判別されている。そのため東の魔法少年達は答え次第では命が危うい状態だが・・・。
東の魔法少年「んなもん宇佐美さんの命令だ!宇佐美さん以外にありえないだろうが!」
BGM「arc2 battle5」−マギアレコード−
通「・・・・そうか、よぉわかったわ。お前ら東全員がゴミクズやったことがなぁああ!!」
そう言って通は魔法少年に変身し、小刀を持つ。しかし小刀からは紫色の禍々しいオーラを放ち、通はこの場にいる全員をビビらしてしまうほどの魔力を放つ。
東の魔法少年「なっ!?なんだこいつ!?」
ももこ「おいおい、なんだよ・・・一体何がどうなってんだよ・・・」
みふゆ「通君があれだけ本気で怒った姿は初めてです・・・!!」
やちよ「尋常じゃないほどの怒り方・・・通君一体何があったの!?答えて!!」
通「今黙っとけ・・・後で話したるから・・・。」
やちよ「っ!?」
あまりの殺気にやちよは臆してしまう。一方殺気にびびった東の魔法少年達は危機感を覚える。
東の魔法少年「これはやべぇ・・・!全員逃げろ!逃げるんだぁ!!」
通「安心せぇや・・・逃さんとあの世に送ったるからなぁ・・・。」
そう言って尋常じゃない速度で逃げようとした東の魔法少年達のソウルジェムを砕く。一瞬の出来事で東の魔法少年達は阿鼻叫喚の嵐となる。
「うわぁああああああっ!!」
「やめろぉ!やめてくれぇ!!」
「助けてくれぇ!!」
通「あの世で優花に頭下げて詫てこいやぁああ!!!」
中央区の魔法少女A「あ・・・あぁ・・・」
中央区の魔法少年B「腰・・・抜けて動けなぃ・・・」
みふゆ「っ!ももこさん!彼女達を!」
ももこ「わ、分かった!!」
そう言ってももこは中央区の魔法少女二人を中央区に避難させる。この騒動に西の魔法少年達も目を見開いて冷や汗をかく。
西の魔法少年「リーダーがあんなにブチギレるなんて・・・本当に一体何があったんだ・・・。」
通「うぉるぁあああああ!!!」
その姿は狂犬を越えた「修羅」と呼ぶに相応しい暴れ方をしており、敵と認識した東の魔法少年達を次から次へと倒していく。
やちよ「通君!!!!」
通「っ!」
あまりの残虐すぎるやり方に見かねたやちよが言葉で止めに入る。通はやちよの言葉でようやく正気に戻る。
通「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
西の魔法少年「リーダー・・・いくらなんでも・・・やりすぎですよ・・・!しかも、東の魔法少年達を殺したら・・・!」
やちよ「通君、説明して!一体何があったのよ!」
通「・・・・・これを見ろや。」
そう言って通は悠太が優花を殺害した証拠とされる映像を見せる。それを見た西の魔法少年達とやちよとみふゆが驚愕する。
やちよ「嘘っ・・・!?」
みふゆ「そんな・・・!」
西の魔法少年「これ・・・マジなんですか・・・!?」
通「これでよぉ分かったやろ・・・。東・・・いや悠太を信用した俺が馬鹿やった・・・。」
やちよ「でもこれ・・・あなたをからかう愉快犯の仕業だったr「愉快犯やとかどうでもええ・・・!」通君!」
通「この映像には悠太が優花を殺したっちゅう証拠がしっかりあるんや!あいつは絶対に許さん・・・!戦争起こしてでもあいつは殺す・・・!」
みふゆ「通君!」
西の魔法少年「まずいぞ・・・あのスイッチが入ったリーダーは目的を遂行するまで止まらない・・・!七海さん梓さん!リーダーを・・・リーダーの暴走を止めてくれ!でないとせっかく収まった東西の争いが再燃しちまう!」
やちよ「ええ全力で彼を止めるわ、じゃないと本当に東西の戦争が始まってしまうわ・・・!」
みふゆ「もしこれが事実なら、十七夜さんにも連絡をとって事実確認しましょう!」
やちよ「ええそうね・・・さっそく十七夜から電話がかかってきたわね。」
そう言ってやちよは十七夜からの電話に出る。
やちよ「もしもし十七夜?今大丈夫?」
十七夜『ああ、こちらは大丈夫だ。少し七海達と話したいことがある。調整屋で落ち合えないか?』
やちよ「私も同じことを思っていたわ。わかった、すぐに向かうわ。」
十七夜『ああ、なるべく早くで頼む。』
みふゆ「やっちゃん、調整屋ですね。」
やちよ「ええ、行くわよみふゆ。」
そう言って二人は急いで調整屋へ向かう。一方、東では通が参京区で東の魔法少年達を殺害した件が悠太の耳に入る。
悠太「なんだと・・・通が・・・!?」
構成員「はい、非戦闘区域での揉め事で我々の魔法少年達が残虐に殺害されたと生存者からの報告です。」
悠太「あの映像に加えこんな仕打ち・・・!通がそんなに残忍非道だったとはな・・・!」
構成員「リーダーどうします?場合によっては今すぐ協定を破棄し、西側に侵攻させる事も可能ですが・・・?」
悠太「とりあえず待て、通に連絡をする。」
そう言って悠太は通と連絡する。
通『よぉ、優花を殺した殺人者さんよ。』
悠太「いきなり何だその言い方は・・・優花を殺したのはお前だろうが・・・しかも東の魔法少年達を殺害するとは・・・!」
通『おどれんとこの魔法少年が非戦闘区域で中央区の魔法少女殴ったんが原因やろが!今更被害者面すんなやゲスがぁ!!』
悠太「貴様・・・!!」
通『俺はお前と話したくない、絶交や・・・!』
悠太「上等だ・・・だったら今まで結んでいた西との協定を破棄させてもらう!」
通『好きにやれや、俺も東の協定は打ち切らせてもらうわ、ほな。』
そう言って通は悠太の電話を切り、悠太は怒りに震えながらスマホを握りしめる。
構成員「リーダー、あちらはなんと・・・?」
悠太「・・・たった今、西側との協定は打ち切られた・・・。」
構成員「っ!あちらのリーダーは優花さんを殺害したのは認めなかったのですか・・・!?」
悠太「ああ、それどころか・・・逆ギレして絶交と言われた・・・随分とふざけた真似をしてくれた・・・!」
構成員「・・・・・・」
悠太「おい、中央区のひなのに「これより非戦闘区域は戦場となる。非戦闘区域内にいる中央区の魔法少年少女達は早急に中央区へ避難せよ。」と伝えてくれ。」
構成員「了解しました、後お伝えすべき事はありますか?」
悠太「いや、大丈夫だ。非戦闘区域内にいる東の魔法少年少女達にも退避命令を出し、参京と工匠区第1境界エリアにいる構成員には俺から伝達する。」
構成員「分かりました。・・・遂に始まるんですか・・・。」
悠太「ああ、通はあれだけのことをしておきながら人に罪を擦り付けようとし逆ギレして逃げる・・・。到底感化出来ることじゃない・・・西と「開戦」だ。」
こうして遂に西の魔法少年と東の魔法少年による小競り合いが大きくなり東西戦争が開戦してしまう・・・。