魔法少年ケンタ☆マグス アナザーストーリー   作:unknown505

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第2話

健太「ふぅ・・・」

 

「随分派手に暴れてたみたいだな英雄さん?」

 

車に乗り込んで事なきを得た健太は運転手と助手席の人物に問いかける。

 

健太「あんたらは?」

 

一代「こうして会うのは初めましてだね。私は「弓屋一代」それでこっちは・・・」

 

雄介「「青木雄介」だ、よろしくな。」

 

    「警視庁捜査一課 弓屋一代」

    「警視庁副総監 青木雄介」

 

健太「あ、あぁ・・・。にしてもあんた達はどうして俺の事を?」

 

雄介「俺達はな「高坂一族分家」の人間なんだ。」

 

健太「えっ・・・俺の一族にも分家が?」

 

一代「そう、私達は総乃助さんが情報をくれたお陰ですぐにあなたの元に行けたわ。」

 

健太「総乃助さんが・・・だが確か高坂一族と松井一族はいがみ合ってるはずじゃ・・・?」

 

雄介「お互いにいがみ合ってるのは本家の連中だ。あいつらは一族の利益のためなら犠牲をなんとも思ってないバカばかりだ。その反面、俺達分家の人間はそんな一族のやり方に嫌気が差してもう一つの高坂一族を築き上げた。つまり本家は「過激派」分家は「和平派」に分かれてんだよ。」

 

健太「そうだったのか。」

 

雄介「んでお前を助けた理由はもう一つあってな、俺達分家がお前を死物狂いで守らないといけねぇんだ。お前の親父さんのためにもな。」

 

健太「親父のことを知ってるのか?」

 

一代「うん、何せ影信は私達の兄のような人だったから。」

 

健太「兄?」

 

雄介「影信さんは俺達にとってまさに血は繋がってないが本当の兄弟姉妹のような存在だったんだ。もちろん健太の母親にもあったがな。」

 

健太「・・・親父が築き上げたもんは相当でかいんだな。」

 

雄介「まぁな、影信さんや宗雄さんがそれほど偉大だったんだよ。宗雄さんは松井一族の和平派の人にすら好かれていたからな。」

 

一代「あ、あの族長何か言ってた?」

 

健太「ああ、なんか・・・」

 

そう言って健太は族長である大宮が健太に松井一族を共に滅ぼすよう頼んだ事を話す。

 

雄介「マジかよ・・・!」

 

一代「とうとう本家は一線超える気ね。」

 

健太「俺は龍二の居場所を潰させる訳には行かねぇんだ!なんとしても本家の野望を止めねぇと!」

 

雄介「ああ、そのために近々分家の人間で会議をしようと思ってる。そのときにまた連絡するがその際、お前がもし空いていたらぜひ分家の場所に来てほしい。」

 

健太「そうなのか、分かった。」

 

一代「一応これは私達の電話番号よ、何かあったら掛けてきてね。」

 

健太「ありがとうございます、あっもうみかづき荘だ。」

 

雄介「お、ここだな。」

 

車はみかづき荘の前に付き健太は降りて雄介達と分かれる。

 

健太「ただいま〜。」

 

いろは「健太さん!」

 

やちよ「お帰り健太君、怪我はない?」

 

健太「えっ?怪我はないっすけど・・・ん?龍二が来てるんすか?」

 

やちよ「ええ、健太君の事は龍二君から粗方聞いたわ。高坂一族に呼ばれたみたいだけど。」

 

健太「ああ、そうだ。」

 

健太はいろは達に高坂一族で起きたことや分家の人間が助けた事を話す。そして話していると龍二が現れる。

 

健太「お、龍二。」

 

龍二「邪魔しているぞ。お前に話さなければならないことがある。」

 

健太「・・・・・・」

 

龍二「お前も察しているだろうが両一族が再び「抗争」を起こす気だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       −高坂一族本部−

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

構成員「高坂健太は取り逃がしたようです。」

 

正継「そうかそうか・・・」

 

構成員「いかが致しましょう?」

 

正継「ふっまぁいい、やつの手を借りるまでもない。」

 

構成員「他の者に追跡は続けさせていますが、どうやら分家の人間と接触したようで。」

 

正継「ほう・・・俺のやり方に反論した愚かな阿呆共と接触したか・・・まぁ影響は及ばん。それより兵力や武器はどうなっている?」

 

構成員「はっ、準備は万全です。いつでも松井一族との交戦に望めます。」

 

正継「そうか、ならもう少し様子を見る。高坂健太と松井龍二の出方次第では松井一族が自滅する可能性もあるからな。」

 

構成員「了解しました。」

 

正継「さて高坂健太、松井龍二・・・神浜を救ったお前らはどう出る…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        −みかづき荘−

 

 

 

 

 

健太「松井一族もやる気なのか?」

 

龍二「総乃助さんの情報だ、松井一族も兵器やあるだけの力で高坂一族と戦うつもりらしい。」

 

健太「くっこのままじゃあ・・・!!」

 

龍二「・・・健太、今時間はあるか?」

 

健太「えっ?」

 

龍二「お前に会わせたい奴がいる。そいつならこの一族間の問題を解決する糸口になるかもしれない。」

 

健太「ふぅ・・・戦いが終わったと思ったら今度は抗争の仲介役か。」

 

龍二「・・・・・・」

 

健太「だが、今更ここまで来てしのごの言ってられっかよ!龍二、ぜひ会わせてくれ!」

 

龍二「分かった、やちよさん健太を少し借りてくぞ。」

 

やちよ「ええ分かったわ。」

 

いろは「気をつけてくださいね。」

 

龍二「ん・・・・・」

 

健太「おう!」

 

そう言って二人はみかづき荘を後にしてその人物の元へ向かう。その最中龍二は健太にあることを話す。

 

龍二「健太、数ヶ月前の事を覚えてるか?」

 

健太「数ヶ月前?」

 

龍二「まだ吉田宗雄が存命の時だ、お前達が船の中で話した深月フェリシアの事だ。お前はあれをどう受け止めた?」

 

健太「ああ…あれか…。その…なんつーか…」

 

龍二「宗雄が言ってた事が信じられないか…まぁ無理もない…。」

 

そう言って健太はかつての光景を思い出す。

 

 

宗雄『両親はフェリシアの悪戯によって死亡してしまったんだ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

健太「おっちゃんは嘘をつくような人じゃねぇからな・・・だが、フェリシアが本当に悪戯でやってしまったってのも信じられねぇ・・・。」

 

龍二「なら「真実」を見に行くぞ。」

 

健太「えっ?」

 

龍二「奴と会う時間はまだ先だ。深月フェリシアが住んでいたマンションに向かうぞ。」

 

健太「あっ、あぁ・・・。」

 

そう言って二人は南凪区に向かい、かつてフェリシアが住んでいたマンションの前に立つ。

 

健太「ここか。」

 

龍二「このビルの15階、あそこにかつて住んでいたみたいだな。」

 

健太「・・・確かに火災の跡らしく所々黒ずんでるな…。」

 

龍二「恐らくあそこの階層にエレベーターは止まらん、あそこまで一気に駆け上がるぞ。」

 

健太「分かった。」

 

二人は魔力を用いて一気に15階まで上がりベランダから室内に入ると部屋は一面が黒焦げとなっていた。

 

健太「っ!おっちゃんの言ってた事はマジ、なんだな・・・。」

 

龍二「・・・・・・」

 

健太は部屋に入り、辺りを見渡して目を瞑って壁に触る。するとこの部屋で起きた凄惨な事件の記録が頭に入ってくる。

 

健太「・・・・・・」

 

龍二「……フェリシアは…宗雄の話を信じているか…?」

 

健太「分からねぇ、確かにあのときおっちゃんはフェリシアに本当の事を話したがフェリシアがどこまで信じているかだ。あいつの事だ・・・もし何かの拍子でフェリシアの記憶が戻ったら・・・」

 

龍二「このことは黙っておくのか?」

 

健太「今はまだ話すべきじゃないな。だが一つ疑問があるんだ。」

 

龍二「ん?」

 

健太「確かにフェリシア自身故意じゃないとして火災を起こし、結果的に部屋一面が焼けるほどの被害を出した。だがフェリシア達もただ見てるわけじゃなくて水ぶっかけたりしたはず・・・いくら火が消えないとはいえここまで大火災になるのか?」

 

龍二「・・・」スッ

 

健太「ん?」

 

龍二「お前がそう言うだろうと思って独自で少し調べていた。これを見てみろ。」

 

龍二はスマホで健太にとある監視カメラ映像を見せる。監視カメラはマンションに入っていく二人の人物を捉えていた。

 

健太「これは・・・」

 

龍二「フェリシアが火災を起こす一日前の深夜だ。今入っていった奴らはとあるガス会社の社員だ。」

 

健太「ガス会社の社員?」

 

龍二「恐らく深夜に何らかの点検で呼び出されたんだろう。ただ俺も疑問がある。」

 

健太「なんだ?」

 

龍二「これを見てくれ。」

 

そう言って龍二は一枚の写真を見せる。その写真は一枚の紙を写していた。

 

健太「これは?」

 

龍二「このマンションのオーナーが何かしらの連絡を受けた際に記録する紙らしい。これを見てわかる通りだが、ガス会社の連絡を書いている痕跡が見当たらない。」

 

健太「確かに・・・ん?ちょっと待て・・・連絡を書いた痕跡が無いならつまり・・・今の監視カメラに写っていた奴らがガスを弄ったって事か!?」

 

龍二「その可能性が高い、そしてフェリシアの事故が起きてしまった。偶然にしては中々出来すぎているよな。」

 

健太「こいつらはガス点検の資格を持ってないド素人が変装してガスを弄った訳か・・・!だが、なんの為に・・・?」

 

龍二「そいつらを調べて分かった事だが、どうやら映像に写っていた奴らは「吉信の部下」だそうだ。」

 

健太「吉信の部下・・・!」

 

龍二「この地域一帯は吉信が多額の金でこの地域一帯を買収していたそうだが、このマンションのオーナーだけは吉信に頑なに譲らなかったそうだ。業を煮やした吉信は事故に見せかけてマンションを焼き払う荒業に出たんだろう。」

 

健太「だが、結果として吉信の部下が弄った事でガスがフェリシアの部屋に行き渡り大火災を起こした・・・フェリシアが魔法少女にならないといけなかった理由の裏には吉信が絡んでやがったってのか!」

 

龍二「・・・・・・」

 

健太「とはいえ吉信はもう既に死人だ・・・どうするk・・・んっ?」

 

龍二「どうした?」

 

健太「あいつ、なんか怪しいな。」

 

健太はベランダから不審な動きをする人物を捉えた。すると二人と目があった不審な人物はすぐに走り出した。

 

龍二「っ!奴が逃げた!」

 

健太「龍二!追いかけるぞ!」

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