魔法少年ケンタ☆マグス アナザーストーリー 作:unknown505
BGM「A desperate run」龍が如く5
健太「待てコラァ!」
男「くそっ!もう追いかけてきやがった!?」
健太と龍二は神浜の大通りを駆け抜けている。それを見た一般人達は何かの撮影だと勘違いしていた。
一般人1「なになに〜?」
一般人2「映画か何かの撮影か?」
健太「くっ!無駄に注目集めたくないってのによ!」
龍二「あいつめ・・・明らかに俺達の追跡を搔き乱そうと必死だな。」
健太「ちぃっ!止まれぇ!」
男は人通りが多い道を走り健太達から逃れようと必死に逃げる。二人はどうにかして掻い潜り、公園で男を追い詰める。
男「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・!!」
健太「ようやっと追い詰めたぜこの野郎・・・!」
龍二「貴様、何者だ?」
男「・・・・・・」
健太「何者だ?答えろ!」
男「お前らが倒した・・・吉信様の部下だよ・・・。」
健太「っ!」
龍二「やはりか。」
不審な男の正体はかつて倒した吉信一派の残党であった。
龍二「何故貴様があそこにいた?まるで俺達があそこに来るのを分かってたみたいだが?」
男「そうだよ、お前らがあのマンションに来るって分かってたからずっとあそこで張り込んでたんだ・・・まさか油断してバレちまうとは・・・。」
健太「なに油断してバレてんだよ・・・お前ら吉信一派の残党がまだ何かしようってのか?あぁ!?」
男「うっ・・・!?」
龍二「落ち着け健太。」
健太「でも・・・!」
龍二「お前の言いたいことも分かる。だが健太だと感情的になってしまうから俺が言おう。お前達吉信一派は何故あれだけされて尚吉信を崇拝している?お前達の仲間はほぼ犯罪を起こして警察に逮捕されたんだぞ。」
男「お前らには分かるかよ、吉信様の成そうとしていた事なんざ・・・」
龍二「質問を変えよう。何故お前はあのマンションで張り込んでいた?お前がフェリシアの家を燃やした犯人か?」
男「ああそうだ!俺があの家の火災を起こした犯人だよ!」
健太「っ!?」
龍二「あっさり認めたな。何故フェリシアの部屋を狙った?」
男「あれは事故だ!確かにあの日マンションのガス栓を弄ってたがまさかあのガキがあんなことするなんざ想定できねぇだろ!!」
健太「っ!」ドゴッ!
男「ぐはぁっ!?」
龍二「・・・・・・」
健太「反省の色見せねぇで開き直りやがって!龍二、警察に突きだすぞ。あの家の火災は今は事故になってんだろ?」
龍二「ああ、証拠も提示すれば奴は放火等の罪で刑務所行きだ。」
フェリシアの家の火災は吉信一派の構成員による「事故」だった。それを聞いた健太は激怒し警察に電話をかけ龍二は証拠と共に男を突きだした。
健太「ちぃ・・・胸くそ悪い話だぜクソッタレが・・・!」
龍二「いくらリーダーが優秀でも下があれでは組織は壊滅するな・・・。」
健太「あいつらのクソみたいな計画の一端で何の罪もないフェリシアの両親が死んで・・・更にそれに従う大宮も許せねぇ・・・!」
龍二「だが大宮の計画ももうすぐ終わる。俺の知り合いならどうにかなるだろう。」
そして警察署から歩いて龍二が会わせたいと言っていた人物に会う。
龍二「久しいな、壮馬。」
壮馬「これはお久しぶりですね。おや、そちらの方は・・・。」
健太「龍二が会わせたいって人はこの人だったのか。はじめまして、高坂健太です。」
壮馬「存じております。私は「高垣壮馬」ここでちょっとした情報屋を営んでおります。」
龍二が会わせたいと言っていた人物は「高垣壮馬」であった。
壮馬「こうしてまみえるのははじめましてですね。」
健太「ああ、龍二が色々世話になってたみたいだな。」
壮馬「ええ、それで私を訪ねた理由は?」
龍二「ふっ、お前ならもう知ってるだろ?高坂一族と松井一族がドンパチを起こす気だ。しかもこの神浜でな。」
壮馬「それで両一族の情勢を知っている私に会いに来たという事ですか。」
龍二「何か知っている事はあるか?些細なことでも良い。」
壮馬「そうですね・・・まずお二方はこの両一族が本格的に始めるきっかけになった根本的な原因をご存知ですか?」
健太「根本的な原因?」
壮馬「ええ、元々両一族は猿犬の仲であり何千年前なら争いを繰り広げていました。」
龍二「ああ。」
壮馬「しかし、今になって急に何故高坂一族が松井一族に宣戦布告をしたか・・・それは「中央区の利権」が関わって来ます。」
健太・龍二「「・・・・・・」」
壮馬「単刀直入に言えば、今の高坂一族はまだ吉信の息が掛かった連中ばかりです。今の当主である大宮正継は特に吉信が信頼していたとされる人物で、数年前、吉信は高坂一族を使い主に西の利権を掌握しました。」
健太「あのおっさん吉信に魅入られた奴かよ・・・。」
壮馬「逆に、松井一族は前に龍二さんが半壊滅まで追い込んだ事で毬来期正孝含む吉信の息が掛かった連中は死亡しています。それで今まで利権を持っていた人物は松井一族が存続出来ないと知った正継が利権を握っていた東の主要人達に接触し東にまで手を付けたんです。」
龍二「それで危機を感じた松井一族は玉砕覚悟でまだ手に入れていない中央区の利権を手に入れようとしたのか・・・。」
壮馬「ああ、この段階で両一族には決定的な違いが現れた。高坂一族は死んで尚吉信を崇拝する正継によって腐りきった上層部の指示、松井一族は神浜の土地を荒らさせんとすべく少数でも立ち向かう上層部の指示だからこそ高坂一族は本家を抜けた人が多いんでしょう。」
健太「それじゃあただでさえ今再興状態の松井一族が高坂一族に当たれば!?」
壮馬「間違いなく壊滅は免れないですね。」
健太「くそっ!一体どうすれば!?」
龍二「・・・手がない訳でもない、そうだろう壮馬?」
壮馬「ええ、この争いを解決するためには松井一族の族長に協力を仰がなければなりません。」
健太「えとっ・・・?つまり?」
龍二「お前が行くしかないな。」
健太「・・・・・・えぇぇ!!?」
龍二「何を驚く必要があるんだ。」
健太「いやいや!なんで俺一人なんだ!?お前もついてこいよ!?」
龍二「仮にも俺は松井一族を襲ったんだ。奴らからしたら俺は裏切り者だ。適任者はお前しかいないし俺は入口で待つことにする。」
健太「あぁそうかぁ・・・まじかよぉ〜気が乗らないなぁ・・・」
壮馬「まぁともかく私の方から族長に連絡は入れておきますよ。ですので連絡が来たらお二方にお伝えしますね。」
龍二「感謝する。」
健太「とりあえず情報提供は助かりましたよ。」
壮馬「ええ、ではまた。」
そう言って二人は壮馬と別れ帰路につく。