魔法少年ケンタ☆マグス アナザーストーリー   作:unknown505

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第5話

本部での一悶着を終えた健太は外に出る。すると門前に龍二と総乃助が立っていた。

 

健太「龍二に総乃助さん。」

 

龍二「お前がやられていないか心配で見に来たんだが…どうやら無事なようだな。」

 

総乃助「まぁ健太君ならあの頑固な族長を説得出来ると信じてたからね。壮馬にも感謝しないと。」

 

龍二「で、話はまとまったのかな?」

 

健太「ああ、何とか後方支援に回るそうだ。」

 

龍二「そうか、族長達はお前の話を信じたんだな。」

 

総乃助「健太君は人を説得する力があるから族長も健太君に可能性をかけてみたんだろう。さて、次は高坂一族だね?」

 

健太「ああ、分家の人と話し合って本家の奴らをどうするかを考えてみる。吉信の息がかかってんなら尚更一筋縄じゃいかねぇしな。」

 

龍二「なら今度は俺もついていこう。俺は高坂一族の人に会ったことがないから挨拶も兼ねてな。」

 

健太「そいつぁ心強いぜ!ん?電話か。お、あの人からだ。」

 

龍二「あの人?」

 

健太「分家の人で青木雄介って人だ。本部から助けてくれた人だ。もしもし。」

 

雄介『健太、ちょうど良かった。今空いてるか?』

 

健太「ええ、空いてますよ。」

 

雄介『今から分家の方に来ないか?他のみんなが健太に会いたくて仕方がないんだとさ。』

 

健太「そうなんすか?じゃあ今から行きます。」

 

雄介『おう、皆待ってるぜ!』

 

そう言って雄介は電話を切り、健太と龍二は分家へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      −高坂一族分家 門前−

 

 

健太・龍二「「・・・・・・」」

 

分家に着いた健太と龍二は本家との違いに驚いていた。

 

健太「本家と比べてみると、至って質素だな。」

 

龍二「大方本家みたいにはならない意味もこもってそうな感じだな。」

 

健太「まぁ、俺は一応仲間だしな。さて、入るか。」

 

そう言って健太は中に入ろうとする。だが龍二は中に入ることを戸惑っていた。

 

健太「ん?龍二どうした?」

 

龍二「いや・・・俺の場合、入って良いのかと思ってな。」

 

健太「えっ?」

 

そう言う龍二の顔にはどこか悲壮な顔を浮かべていた。それを見た健太は龍二を励ます。

 

健太「大丈夫だって龍二。お前んとこの分家もああだったように俺んとこの分家も大丈夫だ。それに…総乃助さんのようにきっと大丈夫だよ。」

 

龍二「健太・・・」

 

健太「だからそんな顔すんな、いつもどおりでいけばいいさ。」

 

龍二「フッ、そうだな、お前の言う通りだ。」

 

健太「んじゃ、改めて中に入るとしますか!」

 

そう言って健太は門を開けようとするが、何故か開かない。

 

健太「ん・・・?あれ?」

 

龍二「どうした?」

 

健太「いや、門が開かないんだ・・・。」

 

龍二「えっ?」

 

健太「来いって言われてたのに、どうする?」

 

龍二「・・・・・・」

 

「よぉお前ら、そんなとこで何してんだ?」

 

健太・龍二「「ん?」」

 

すると後ろから白髮の初老の男性が二人に話しかける。その初老の男性は某悪魔退治の便利屋の男に似ていた。

 

健太「誰だあんた?」

 

「俺はここの関係者だ。お前ら、高坂健太と松井龍二か?」

 

健太「ああ・・・そうだが。」

 

龍二「・・・・・・」

 

「そう警戒するなよ、俺は悪いやつじゃねぇ。俺は「赤山源次郎」ここの副家長さ。」

 

龍二「副家長だと?」

 

健太「えぇっ!?」

 

話しかけてきた男性の正体は高坂一族の分家の副家長である「赤山源次郎」であった。

 

源次郎「今鍵を開けてやるから中に入りな。んで、雄介達も呼んでくるよ。」

 

そう言って源次郎は門の鍵を開け健太と龍二を中に入れた。健太と龍二が門を潜ると左右に和風な日本庭園が広がっていてそこに構えるように小さなお寺のような屋敷が現す。

 

健太「すっげぇ・・・・・・」

 

龍二「(一体どれだけの金を掛けて建設したんだ?)」

 

源次郎「んじゃあいつら呼んでくるから居間で待ってな。入口を曲がってすぐんとこの部屋だから。」

 

健太「了解っす。」

 

そう言って健太と龍二は入ってすぐにある居間に座って待機する。すると健太と龍二が歩いてきた道から何やら誰かが走ってくる足音が近づいてきた。

 

健太「誰か走ってくるな。」

 

そう言って健太が居間の襖を開けたその時一人の少女が健太と激突した。

 

健太「ぐほぉっ!?」

 

龍二「健太っ!?」

 

少女と激突した健太は力に逆らえずに吹き飛んで背中を強打する。

 

健太「いてて・・・一体なんだ!?」

 

「あなたが高坂健太さん!?わぁ〜私会いたかったんだ!」

 

健太「えっ・・・えぇっと・・・あんた、名前は?」

 

四美「私「深山四美」です!はじめまして健太さん!」

 

 

    「高坂一族分家構成員 深山四美」

 

 

 

健太「あ、あぁ、はじめまして・・・・・・」

 

龍二「(健太の分家の人は破天荒揃いなのか?)」

 

四美「あ、あなたは健太さんのお友達ですか?」

 

龍二「ん・・・松井龍二だ、よろしく。」

 

四美「はい!よろしくです龍二さん!」

 

「ちょっと四美!お客さんの前でみっともない真似しないの!」

 

「おいおい大丈夫か健太君。」

 

健太「だ、大丈夫っす。」

 

「さて、こうして揃った事だ。じゃあ挨拶がてら会議を始めるか。」

 

そう言って健太達は居間の座布団に座って皆が揃った。雄介達は互いに挨拶をしていく。

 

雄介「んじゃ改めて、俺は「青木雄介」んで。」

 

一代「「弓屋一代」よろしくね。」

 

大地「俺は「上山大地」分家事務長を努めている。よろしくな健太君。」

 

 

    「高坂一族分家事務長 上山大地」

 

 

 

二子「あたしは「間宮二子」よ。」

 

 

    「高坂一族分家構成員 間宮二子」

 

 

 

三葉「「秋山三葉」です。分家で魔法少女なんです。」

 

 

 

    「高坂一族分家構成員 秋山三葉」

 

 

 

 

五百「私は「田中五十鈴」よろしくおねがいします。」

 

 

 

    「高坂一族分家構成員 田中五十鈴」

 

 

 

 

泰之「そして俺が分家族長を努める「青葉泰之」だ。」

 

 

    「高坂一族分家族長 青葉泰之」

 

 

 

健太「よろしくおねがいします。にしても俺の親戚がこれだけいるなんて知らなかった・・・。」

 

源次郎「覚えてるか分からねぇけど、健太がまだ赤ちゃんの時お前と会ってんだぜ?」

 

健太「えぇ?」

 

源次郎「影信が嫁さん連れて紹介してたんだ。お前の兄貴と妹も知ってんだ。」

 

健太「そうだったのか・・・ん?という事は、分家の当時の創設者は・・・」

 

泰之「そうだ、お前の父の「高坂影信」そして俺達を拾ってくれた「吉田宗雄」が分家の創設者だ。」

 

健太「親父とおっちゃんはすげぇな・・・・・・。」

 

泰之「そして、俺達は今ある目的のためにここに集まったんだ。今日お前達と一緒に会議するのもそのためだ。」

 

健太「「高坂一族本家」の件すね。」

 

泰之「察しが早くて助かる。健太が松井一族分家の家長と話をして味方につけた話は総乃助から聞いている。俺達は本家族長「大宮正嗣」が吉信と組んで犯してきた罪状を突きつけ奴を捕まえる。」

 

龍二「捕まえるといったがそれは警察にしか出来ないはずだ。一体どうやって・・・・・・」

 

源次郎「まぁ案ずるなよ、内には立派な「副総監」がいるんだ。なぁ雄介?」

 

雄介「いやまぁ確かに俺は「副総監」だけども・・・」

 

健太「えっ!?」

 

龍二「雄介さんが「副総監」だと!?」

 

雄介「まぁ大っぴらに話せるわけでもねぇから言わなかったんだよ。俺は「警視庁副総監」因みにこの女子の中の3人は「警視庁公安部」「警視庁捜査一課」所属だ。」

 

一代「これでも結構頭の回転は早いんだよ〜。」

 

二子「一代の検挙率は一位だからねぇ。」

 

五百「一代さんと二子さんにロックオンされた犯人は逃げられないから捜査一課最強なんですよ。」

 

健太「親戚に警察関係者が四人もいたのかよ・・・。」

 

龍二「副総監に捜査一課、そして公安部か・・・強いな。」

 

源次郎「んで、こいつらに正嗣がやりまくった罪を裁判で基礎して奴を倒すって算段だ。なぁ泰之?」

 

泰之「あぁ、それで奴が逃げないよう大地にも頼んで「ハト」を飛ばした。」

 

大地「今の所奴が動きを見せてない…もしかしたらいよいよ松井一族と衝突するために余計な動きは見せてないのかもな。」

 

健太「本家はそこまでして利権が欲しいのか・・・。」

 

泰之「今の政治家や企業のお偉方は吉信の手で動いてると言っても過言じゃない。ましてや奴が死んだ事で吉信をより崇める奴だっていないわけじゃない。」

 

健太「確かに・・・・・・」 

 

源次郎「正嗣なんか典型的な野郎だぜ。吉信に賄賂渡されたらすぐに態度変えて無理やり族長になったからな、しかも周りにイエスマンを固めてな。」

 

泰之「奴を捕まえる時間は限られる。想定では3日以内に捕まえなければ証拠も揉み消され再び高坂一族と松井一族が血みどろの争いを繰り広げる事になる…。」

 

一代「そうなれば一般市民にも被害が出てくるわ。だからこそ迅速に本家に押し入らないといけない。」

 

二子「健太、あんたに聞くわ。」

 

健太「っ!」

 

二子「私達は一族の未来・・・そして神浜に住む人々、魔法少年少女達の為に本家と戦う。健太、あんたにその覚悟はある?」

 

健太「・・・・・・」

 

大地「健太君、君は本来兄の通さん、そして妹の由美さんが死んで復讐の道に走ってもおかしくはなかった。けど君の周りの人が支えたから今の君がある。だから一族を変えるために・・・一緒に戦ってくれないか?」

 

泰之「健太、お前の正直な感想を聞かせてくれ。」

 

健太「・・・・・・」

 

健太はしばらく黙り込み、そして静かに口を開く。

 

健太「俺には仲間がいる。龍二や壮介、俊・・・そしてみかづき荘の仲間や姉貴達、皆血は繋がってないが家族みたいなもんだ。けど、本家の悪行を放っておけば神浜はまた血みどろになる。そんなことは絶対にさせやしねぇ・・・!」

 

龍二「・・・・・・」

 

健太「俺も、分家の皆と戦う!親父達が築き上げたもんは絶対に奪わせねぇ!」

 

健太の言葉で皆が笑みを零す。龍二も健太の覚悟を見て決意を固める。

 

龍二「俺も戦うぞ健太。」

 

健太「龍二・・・・・・」

 

龍二「お前にだけいい所は取らせん。一緒に本家の目を覚まさせてやろう。」

 

健太「あぁ!」

 

泰之「フッ、そう来ると思っていた。俺達も少し準備しなければならないから3日以内に電話を掛ける。」

 

健太「了解っす!」

 

そう言って健太と龍二は来る戦いに備える。

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