魔法少年ケンタ☆マグス アナザーストーリー   作:unknown505

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第3話

       −とある場所−

 

 

 

 

 

 

 

 

大東区のとある工場地帯に複数の魔法少年少女達が倒れ、その中心に渋い顔付きの青年が立っていた。

その青年は一人の魔法少年の胸倉を掴んでいた。

 

「はっ、離せぇ・・・俺達が・・・一体何したってんだぁ・・・!?」

 

「お前らは存在がクズなんだ。だからお前らには・・・」

 

「っ!?ぎゃあああああっ!!?」

 

「徹底的正義を執行する!!」

 

その青年は胸倉を掴んでいた手を溶岩が溶けた様に変化させ、その魔法少年を炎に包んだ。

 

「ぎゃあああああっ!熱いぃ!熱いぃぃぃ!!」

 

「人間は正しくなければ生きる価値なんて無いんだよ、お前らマギウスに生き場所はいらん・・・!」

 

その青年はそう吐き捨てる様に燃え盛る火に包まれる魔法少年のソウルジェムを踏んで砕き、殺害した。

 

「ふん・・・社会のクズが・・・。」

 

その青年はスマホを取り出し、映像に映る和人を見て笑みを溢した。

 

「俺はあなたと同じ正義を執行しましたよ和人さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        −みかづき荘−

 

 

 

 

肩を貸されフラフラの状態で帰ってきた壮介は急いでみかづき荘へ入る。

 

壮介「ただいま!唐突で悪いが医療用品はあるか!?」

 

やちよ「お、お帰りなさい壮介君、一体どうしたの?」

 

いろは「あれ?玄関にいるのって龍二さん!?」

 

健太「なにっ!龍二が来てんのか!?」

 

壮介「ああ、ただ龍二が怪我をしていてな、しかもかなりの深傷なんだよ!」

 

やちよ「それは大変!龍二君、上がれる!?」

 

龍二「・・・ああ何とか。」

 

そう言って龍二はみかづき荘に上がり、居間の椅子に座る。

 

フェリシア「うわっ!すげぇ怪我だぞ!?」

 

やちよ「フェリシア、2階から救急箱持ってきて!」

 

フェリシア「分かった!!」

 

龍二「こんな怪我、そんな大それた事をしなくてもつばか自分の魔法で・・・」

 

やちよ「あなたの固有魔法は回復が出来ないからそんな強がっちゃ駄目よ!いろは、お願いできる?」

 

いろは「はい、任せてください。」

 

龍二「・・・すまん、世話を掛けた。」

 

いろは「気にしないで大丈夫ですよ、困った時はお互い様ですから。」

 

龍二「・・・・・・」

 

健太「そもそも、お前何でこんな深傷負ったんだ?誰かと戦ってたのか?」

 

龍二「まぁな、だが・・・」

 

健太「ん?」

 

龍二「交戦した相手の素性は分からない・・・。とはいえ過去の事を考えれば心当たりはあり過ぎるがな。」

 

いろは「えっ?」

 

うい「でも、龍二さんはしっかり反省したんだよ!なのに・・・まだ許してない人がいるかも知れないってこと・・・?」

 

龍二「可能性はゼロではない、いくら裁判で監察処分と判断されていても一部の誰かは判決に納得がいっていない事もあり得る。」

 

健太「じゃあつまり、その怪我を負わせた犯人はお前を暗殺しようとしていた奴の可能性があるのか!?」

 

龍二「ああ、その可能性があるな。」

 

健太「くそっ、裁判に納得がいかねぇなら俺に直談判しにこいよ!」

 

やちよ「龍二君、すぐに総乃助さんに連絡して犯人の特定をs「それはしなくていい。」えっ?」

 

壮介「龍二?」

 

龍二「自分が襲われた以上は自分で解決する。何も関係ないあんた達まで巻き込む訳にはいかない。」

 

いろは「龍二さん・・・」

 

フェリシア「救急箱持ってきたぞ!」

 

やちよ「助かるわフェリシア。」

 

そう言ってやちよは救急箱から包帯を取り出しいろはの止血で止まった傷口に包帯を巻いた。

 

龍二「感謝する、やちよさん。」

 

やちよ「いいのよ、それよりあなたみふゆから聞いたんだけど・・・」

 

龍二「?」

 

やちよ「南凪区の倉庫の一つを住居にしてるらしいわね。」

 

龍二「ああ。」

 

やちよ「そこじゃああなたも落ち着かないだろうしみかづき荘に来たら?」

 

龍二「気遣い感謝だ、だが・・・今の俺にはあそこで充分だ。」

 

やちよ「・・・・・・」

 

龍二「俺はいくら許されたとはいえ、人並みの生活を送ることは許されていない・・・」

 

龍二は立ち上がり、外へ出ようとする。

 

やちよ「龍二君、まだ怪我は・・・」

 

龍二「分かってる、だが休んではいられないんだ。」

 

健太「龍二・・・!」

 

そう言って龍二はみかづき荘を出てどこかへ姿を消した。

 

健太「龍二・・・なんかやけに急いていたような・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍二「・・・今こうしている間にも元マギウスの構成員が何者かに殺害されたり怪我を負わされている・・・。どうにかして犯人の特定に繋がればいいが・・・」

 

龍二はそのままアリナがまだ眠っている調整屋へ足早に向かっていった。

 

調整屋へ到着し扉を開けるとそこにはかりんとみたま、そして謎の白衣を着た青年が会話していた。

 

かりん「あっ、龍二さん!」

 

龍二「アリナの様子が心配で邪魔したんだが・・・そちらは?」

 

みたま「いらっしゃい龍二君、紹介するわね。この人は・・・」

 

「はじめまして、俺は「松浦正明」水名区に開業した「魔法少年少女赤十字病院」の院長をしています。」

 

 「魔法少年少女赤十字病院院長 松浦正明」

 

松浦正明と名乗った青年は龍二に魔法少年少女赤十字病院の事を詳しく話す。その内容を龍二は頷きながら聞いた。

 

正明「・・・という経緯でその病院を開業したわけです。」

 

龍二「そうなのか、ならあんたがここへ来たのは。」

 

正明「ええ、今現在目を覚まさない「アリナ・グレイ」さんをその病院で精密検査を行うためです。」

 

かりん「そういうことなの!松浦先生はとっても頼りになる先生なの!」

 

みたま「先生は大丈夫だから安心して龍二君、私が見抜けない何かしらの症状を先生は確実に見抜いて治療するスペシャリストだから!」

 

龍二「二人が信頼しているなら大丈夫か。松浦先生、俺も同行して構わないか?」

 

正明「ええ、大丈夫ですよ。」

 

龍二「助かる。」

 

そう言って正明はアリナをベッドからストレッチャーへ移した、白と黒に塗装されたワゴンに乗せて病院へ出発した。

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