魔法少年ケンタ☆マグス アナザーストーリー 作:unknown505
松井龍二が羽柴赤次郎と交戦した翌日、健太達みかづき荘は水名区のショッピングモールへ遊びに来ていた。するといろははある魔力を感じた。
いろは「あっこの魔力は!」
BGM「国宝ハイエンド」マギアレコード
沙優希「あなたのハートたたっ斬る!恋の辻斬り姫こと〜史乃沙優希・・・参上〜です〜!」
「きゃ〜!さゆさゆ〜!!」
「辻斬り姫〜!!」
ショッピングモールのメインエントランスにて魔法少女でもあるローカルアイドル「史乃沙優希」が踊っていた。
健太「おぉ〜さゆさゆ頑張ってんな〜。」
いろは「相変わらずたくさんのファンがいますね!」
壮介「だな、ローカルアイドルには勿体ないくらi・・・えっ・・・?」
すると壮介はなにかに気づいて声を上げた。壮介が見たものはよくある旗だがそこにはこう記載されていた。
「史乃沙優希の水名区ローカルイベント!大物ゲストも登場!」
壮介「・・・・・・」
やちよ「どうしたの壮介君?」
壮介「いや、何でもないっす。」
鶴乃「ほっ!ももこ達がいたよ!お〜い!」
壮介「(・・・・・・)」
ももこ「おっ!鶴乃!皆もいるじゃん!」
健太「偶々ショッピングモールに遊びにきたんだ。そしたらさゆさゆが歌ってんのを見てな!」
レナ「さゆさゆ超カワイイ〜!!」
このとき壮介は何か嫌な予感がしていた。しかしそれはすぐに的中した。
沙優希「歌い終わった所で〜今日は皆に特別なゲストを呼んでるんです〜!」
ももこ「ゲスト?一体誰だろ?」
レナ「さゆさゆの知り合いじゃない?」
かえで「あっ、もしかして!」
沙優希「特別なゲストは〜この方です〜!!」
壮介「(っ!あいつ・・・!)」
そう言って壇上に上がったのはかつて壮介の前で多くの羽根を殺害した「片岡和人」だった。
和人「やぁ皆さんはじめまして!片岡和人です!」
「きゃ〜!和人様ぁ〜!!」
「和人〜!!」
かえで「やっぱり和人君だぁ!」
健太「かえではあの人のファンか?」
かえで「うんっ!和人君ってとってもかっこいいんだよ!」
ももこ「和人ってテレビで引っ張りだこなアイドルだよな、そんな人を呼べたさゆさゆすごすぎだろ!」
和人「ここで皆さんと出会えた事は僕の運命だと思っています!テレビで沙優希さんとはじめて共演を果たし、プライベートでも沙優希さん交友を深め今こうして皆さんの前で立てた事は感謝します!そこで!」
そう言って和人は指を鳴らすと後ろに新たな楽器を持ってきた人達が位置についた。
和人「僕はこの日のために渾身の歌を作曲してきました!沙優希さんにも敬意を込めて歌います!「KATANA」!!」
BGM「KATANA」ワンピース
和人は歌い始める。次第に観客は再び歓喜に包まれ和人を応援し始め、健太やかえで達も応援した。壮介を除いて。
壮介「(奴に不釣り合いな曲だな、本当にあいつが作曲したのかよ?)」
そう思っていると歌が終わり拍手と歓声が上がり沙優希も拍手しながら和人を褒めた。
「和人様かっこいい〜!!」
「最高だぜ〜!!」
沙優希「すごくかっこいい曲でした〜!」
和人「とんでもないですよ、沙優希さんの助力もあってこそです。」
そして二人のライブは一度午前の部が終了し解散となった。
ももこ「いやぁすごいなさゆさゆ、まさかあんな大物と知り合いになってるなんて。」
レナ「しかもゲストの和人だっけ?歌も上手いしイケメンだったし・・・」
かえで「レナちゃんも和人君の虜になっちゃったよ。」
健太「だっははは!確かにあいつの歌声はすげぇなぁ。やっぱアイドルは次元を超えてるぜ。」
壮介「・・・・・・」
沙優希「皆さ〜ん!」
健太「おっ、さゆさゆ!」
すると先ほど壇上に上がっていた沙優希が健太を呼びにきた。それを見たレナは驚愕した。
レナ「っ!健太さんさゆさゆと友達なの!!?」
健太「おぅ、だいぶ前になるけど美術館で知り合ったんだ。」
沙優希「そうなんです〜、あなたもファンの方なんですか〜?」
レナ「うんっ!大ファンなのよ!!」
和人「おや、あなたが高坂さんですか?」
壮介「(ゲッ・・・!あの野郎、露骨に健太達に擦り寄ってきやがった・・・!)」
そうして会話していると後ろから和人が健太に声を掛け、その様子を見ていた壮介は苦虫を噛み潰したような顔になる。
和人「おや、あなたは・・・!」
壮介「っ!!」
すると壮介の圧が顔に出ていたのか和人が壮介の存在に気が付き、近寄る。
壮介「いやぁ久しいですね!「あの時」はお世話になりました!」
健太「壮介知り合いだったのか。」
かえで「ふゆぅ!壮介さんすごいなぁ!」
壮介「あ、あはは・・・その節はどうも・・・」
壮介は和人が皮を被っているのを知っているため擦り寄ってくる和人に苛立ちを覚えつつも作り笑いで接していた。
「万引きだぁぁぁ!誰か捕まえてくれぇ!」
するとショッピングモールの3階で大声が響く。3階は雑貨品が並ぶ店舗がありその一つの店舗から万引きをした者がいた。
「けっ!遅ぇんだよジジイ!」
ももこ「万引き!?」
いろは「白昼堂々と万引きですか!」
壮介「3階で・・・ありゃ追いつけねぇぞ!?」
和人「・・・・・・」
健太「っ!おい和人さん!?」
やちよ「あれは追いつけないわよ!?」
すると和人は走り出し、壁ジャンプを駆使して一気に3階まで上り、万引き犯を先回りで捕まえる。
万引き犯「ぐわっ!くそっ!離せっ!!」
和人「離せと言われて離す奴がいるか社会の汚物が。」
万引き犯「ひぎぃっ!?ぎゃあああああっ!!?」
和人は万引き犯を制するためにわざと万引き犯の骨を折り走らせないようにした。
和人「耳障りなんだよゴミ。」
壮介「やめろっ!!」
和人「・・・また君が止めるのか。社会の汚物を・・・。」
壮介「もう充分だろ・・・そいつはもう抵抗できねぇはずだ・・・」
和人「・・・・・・」
そうして壮介と和人は羽根暴走時と同じく再び睨み合う形となる。
壮介「もう充分だろ、そいつはもう抵抗できねぇはずだ!」
和人「・・・・・・」
健太「壮介!・・・っ!?これは・・・!」
いろは「っ!大丈夫ですか!?」
万引き犯「痛ぇ・・・痛ぇよぉ・・・!!」
和人「万引き犯を逃げられないように骨を折ったんですよ。」
健太「なっ・・・!」
壮介「それだけじゃねぇ、奴のやった事はまだ序の口だ。奴は過去に旧マギウスの羽根を殺害してやがるからな。」
やちよ「殺害!?一体どういう事・・・!?」
健太は和人の発言で驚き、壮介は間髪入れずに和人の過去の出来事を話した。そしてそれを聞いていた皆は驚愕した。
健太「お前が嫌ってた理由が大体分かったよ・・・。」
壮介「とにかく、これ以上追い打ちかけんのはやめろ!その万引き犯は警察に突き出して貰うぞ。」
和人「もちろんそのつもりさ、自分もこれ以上このゴミクズに構ってる暇は無いからね。」
壮介「・・・ちょっと待てよ、この野郎。」
そう言って和人はその場から去ろうとする。だが即座に壮介が振り向いて和人の肩を掴む。
和人「・・・まだ何かあるのか?」
壮介「大有りだぜ、てめぇが警察呼んで引き渡すのが筋だろ。何無視して逃げようとしてんだ?あっ?」
和人「なんであんな社会のゴミに時間を掛けなきゃいけないんだ?それとそんな汚い手で触らないでくれよ。」
壮介「っ!!てめeぐふぅっ!?」
すると汚い手という発言にキレた壮介は和人に殴りかかるが躱され逆にカウンターで強烈なボディーブローを食らわされ倒れ込む。
壮介「てっ・・・てめぇ・・・!!」
和人「君に言ってなかった事があってね、僕はこう見えて結構強いんだ。だからあまり不用意に喧嘩吹っかけない方が良いよ。」
いろは「壮介さん!!和人さんいくらなんでもやりすぎですよ!!」
和人「僕は殴られそうになったから殴り返した、立派な正当防衛だよ。・・・そうだ、あなた方はマギアユニオンの方なんですよね?」
健太「っ!どうしてそれを・・・」
和人「僕も魔法少年でしてね、あなた方の情報も耳にしています。高坂さん、あなた方もこの街を守りたいなら僕みたいに非情にならないとだめだよ。」
そう言って和人は足早にその場を去った。途中にももこ達とすれ違ったが目を合わせることなく通り過ぎていった。
壮介「あんのボケがぁ・・・!!」
−ショッピングモール外 公衆トイレ−
和人「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
壮介を殴り足早に外に出た和人は公衆トイレに駆け込み自分のソウルジェムにグリーフシードを当て魔力を回復した。
和人「くっ・・・やはり自分自身に魅了の暗示をかけている以上じわじわくるのもきついな・・・」
そして公衆トイレの鏡に映る和人の顔は普段からイケメンと呼ばれている青年とは思えないほど異形のような顔をしていた。
和人「・・・・・・フンッ!!」
自身の顔を見た和人は力いっぱい拳を握って鏡を叩き壊した。和人の固有魔法は「魅了」であり自分自身にイケメンという魅了の暗示をかけることで偽りの自分を表に映し出していた。和人は幼少期から現在にかけての記憶を蘇らせる。
和人「・・・もうあんな目には会いたくない、そのためにも俺は必ず正義を貫く・・・!」