魔法少年ケンタ☆マグス アナザーストーリー   作:unknown505

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第7話

赤十字病院の事件から翌日、龍二は電話で正明から昨日の事件を事細かく聞いていた。

 

龍二「・・・なるほど、分かった。ならその青年を注視しておく。」

 

正明『ああ頼む。とりあえず自分もできる限り支援はする。』

 

龍二「助かる。」

 

龍二は電話を切って総乃助のいる「南凪造船所」へ向かっていた。

 

龍二「(奴らが考えていることは本当に俺達への復讐なのか知る必要がある・・・)」

 

龍二は赤次郎が何を考えているかを知るために南凪造船所へ足を運んでいた。そして造船所に到着し中に入る。

 

総乃助「来たね龍二君。」

 

龍二「俺がここに来た理由は大体把握しているだろうが赤次郎の仲間、そして奴がどういった目的で俺達マギウスを襲うのか調べてほしい。」

 

総乃助「そうだろうと思って事前に調べていたよ。とりあえず今調べた段階でこれまでの行動を見つけられた。」

 

龍二「奴はどういった動きをしていた?」

 

総乃助「これは1週間前の映像だけど、大通りを羽柴が誰かと連絡を取っている。」

 

龍二「奴の関係者か?」

 

総乃助「可能性はあるね、何せこの連絡を取り終えた2日後に最初の旧マギウス構成員が羽柴に殺害されているのを付近の魔法少女が見つけたそうだ。」

 

龍二「・・・やはりマギウスに対する私怨か・・・?」

 

総乃助「最初は僕もそう思ったけどどうやらマギウスだけじゃないようだよ。実は羽柴が連絡を取り終えた直後にマギアユニオンに所属していた魔法少年も羽柴に深傷を負わされているみたいだ。」

 

龍二「なに?マギアユニオンも・・・!?」

 

総乃助「流石にこの件で健太君達も捜索してはいるんだがその時は犯人を特定できていなかったそうだ。」

 

龍二「・・・その深傷を負わされた魔法少年は赤十字病院にいるのか?」

 

総乃助「ああ、そこで入院しているよ。もう一つ龍二君に伝えないといけないことがある。」

 

龍二「なんだ?」

 

総乃助「君は一度見滝原市へ戻ったほうがいい。」

 

龍二「なぜだ?」

 

総乃助「君の彼女の巴さんはあの時マギウスに操られていたとはいえマギウスの悪事に加担していた関係者だ。羽柴は彼女も狙いに定めている可能性は高い。」

 

龍二「・・・分かった。すぐに見滝原へ戻る。」

 

そう言って龍二は南凪造船所を出て神浜市駅へ向かい見滝原市へ戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    −見滝原市 巴マミの自宅付近−

 

 

龍二は足早に見滝原駅からマミの自宅まで歩いていた。するとマミの自宅マンションを見上げるように見つめる青年が立っており龍二はそれに気づいた。

 

龍二「・・・おいあんた、そこで何してる?」

 

「ん?あぁ、少しここに用があって待機してんだ。そちらさんは?」

 

龍二「・・・俺はこのマンションに住んでる友人に会いに来てる。あんまりこの辺り彷徨いていたら不審者に思われるから気をつけろよ。」

 

そう言って龍二は足早にマンションの敷地に入ってマミの部屋へ向かう。それを見ていた青年はぼそっと呟いた。

 

「(なるほどねぇ、奴が松井龍二か。まぁ暫し様子見だな。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マミ「いらっしゃい龍二君、入って入って!」

 

龍二「ああ、邪魔する。」

 

龍二は部屋に着き、マミの顔を見て一安心し中に入る。そしてしばらくは龍二とマミは楽しく談笑していたがふと龍二がなにかの気配に気が付く。

 

マミ「どうしたの龍二君?」

 

龍二「・・・・・・」

 

マミ「?」

 

龍二が睨む目線の先には閉まっているドアだが、このとき龍二はドア越しに複数の魔法少年少女達の気配を感じ取った。

 

龍二「・・・お前に心配を掛けさせるわけにはいかないと思って敢えて黙っていたが、奴らめ・・・マミに狙いをつけていたか・・・!」

 

マミ「狙い・・・?」

 

龍二「ああ・・・」

 

そう言って龍二はマミに神浜市で起きている事件を事細かく話し、その過程でマミ自身も狙われていることを伝える。

 

マミ「っ!?そんな・・・!」

 

龍二「羽柴は正義と謳いながら数々の元羽根を殺害している。幹部衆や灯花達まで狙われていることを考えれば警戒しておいて正解だった。」

 

マミ「龍二君・・・私も戦うわ・・・!!」

 

龍二「だめだ。」

 

マミ「えっ?どうして!?」

 

龍二「これは俺がしでかした問題だ。マミ、今は自分自身を守る事だけを考えろ。」

 

マミ「龍二君・・・」

 

龍二「俺は、お前が大好きだ。大好きだからこそ、魔女との戦い以外で手を出させるわけにはいかない。」

 

そう言って龍二は玄関まで行き、東西戦争以来の輪廻義眼を発動し圧を飛ばす。

 

龍二「・・・・・・」

 

圧を飛ばすと途端に魔力の気配が無くなり静かに玄関を開けるとそこには倒れて気絶している魔法少年少女がいた。

 

龍二「・・・こいつらも羽柴の暴徒共か?」

 

「おい!連絡が途絶えたぞ!こっちに増援寄越せ!!」

 

龍二「っ!ちぃっ!」

 

マミ「龍二君大丈夫?」

 

龍二「ああ俺は平気だ、だがここにいたらお前の命も危ない。一緒に神浜市へ向かうぞ!あそこなら高坂一族か松井一族の人間が匿ってくれる!」

 

マミ「わ、分かったわ!」

 

そう言って龍二はマミの手を繋いで共に玄関から出てマンションから脱出しようとする。

 

  戦闘BGM「fog」ロストジャッジメント

 

    「マンションから脱出しろ!」

 

 

 

 

「奴らが逃げるぞ!追えぇ!!」

 

龍二「マミ!俺から離れるな!」

 

マミ「う、うん!」

 

そう言って龍二は目の前に塞がる羽柴の暴徒達を「革命のウワサ」の能力で倒していく。

 

龍二「(人が住んでる手前、あまり騒動は起こしたくはないな・・・!)」

 

「くたばれやぁ松井龍二ぃ!!」

 

龍二「ふんっ!」

 

「がぁっ!?」

 

龍二「オラァっ!!」

 

「ぎゃあああぁぁぁ・・・!」

 

龍二「魔法少年だからマンションから落ちてもソウルジェムが砕けない限り死にはせんだろう。」

 

龍二は片っ端から立ち塞がる羽柴の暴徒達をマンションから叩き落としたりして無理やり道を作る。

 

マミ「あれ・・・流石に死んじゃうわよ・・・?」

 

龍二「このマンションは7階建てだ。魔法少年少女なら途中で受け身を取れるだろう。」

 

マミ「(それ余程の戦闘訓練積んでないと厳しい気が・・・)」

 

マミは心の中で龍二の発言にツッコミを入れる。龍二はマミを守りつつ襲いかかる暴徒達を倒していき、地上に着く。

 

龍二「ここまでくれば平気か・・・?」

 

マミ「っ!龍二君!」

 

「アイスロックインパクト!!」

 

龍二「っ!?」

 

マミの声で龍二は何者かからの攻撃を間一髪避ける。二人の目の前には龍二が出会った青年が立っていた。

 

「あらら〜躱されたか・・・結構自信満々な攻撃だったんだが・・・」

 

龍二「・・・お前も羽柴の仲間か?」

 

「まぁあんたから見たらそうなるな。俺も羽柴から命令が来ててよ、あんたと巴マミの姿見つけたら殺せってな。」

 

マミ「っ!?」

 

龍二「ちぃ・・・!」

 

「そう目くじら立てなさんな、俺の正義は放漫な正義であいつのやってることは無差別殺人だ。だから俺はあいつとは無関係だ。」

 

龍二「・・・・・・」

 

「まぁ疑うのも無理ねぇわな、なら一応自己紹介でもしとこう。「青海優作」だ。よろしく。」

 

龍二「・・・松井、龍二だ。」

 

優作「あんたのことは羽柴から嫌ってほど聞かされてた、あいつがあんだけ言うからどんなやつかと来てみれば、中々筋のいい魔法少年だ。」

 

そう言って優作は龍二に背中を向け、その場を去ろうとすると足を止め龍二に話す。

 

優作「そういや今羽柴の仲間から聞いた話だが神浜市で元マギウスの子供が羽柴に追っかけられてるらしいぞ。」

 

龍二「っ!なんだと!?」

 

マミ「マギウスの子供って、まさか・・・!?」

 

優作「奴はその子らを目の敵のように殺そうとしている。あんた達も急いだほうがいい。」

 

龍二「分かった、ありがとう。」

 

そう言って優作はその場を去り龍二とマミは再び神浜市へ戻る。

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