魔弾魔法戦士リュウジンオー   作:岸辺吉影

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目覚めし者

この世界には無数の次元世界がひしめき、ある世界は他の世界と繋がりを深める。一方で他の世界と意図したかしていないかは不明でも、隔絶の道を選ぶ世界もあるのだ。

これはそんな世界での話。

 

新暦76年の1月中旬の数多ある次元世界の一つ。巨大な大陸の中心地付近で、爆発と火災がそこら中に広がりを見せている。生い茂る森の木々から鳥や虫、変異種の動物が危険を察知して逃げ惑っていた。喧騒の中心地は森の中にあるのだが広く開けており、地面に整備された扉が地下に広がる施設を物語っていた。

 

「ああ、くそ! 何故ここがバレるのだ、何故!」

 

扉の先を深く進んだ先は薄暗い研究所が広がっている。規模としては相当広いもので、部屋一つ一つを見ても100人は入れるであろうスペースが設けられていた。その最深部の部屋で男が1人部屋に備え付けられたコンソールや、投影されたディスプレイを操作している。

その顔には恐怖と焦りがハッキリと浮き出しており、脂汗が止めど無く滴り落ちるのだ。

その間にも施設内のあちこちから聞こえてくる爆発音はヒタヒタと、彼がいる部屋に近づいていることは、明らかであろう。コンソールを打つ手の動きが焦りによって何回もミスを起こすことにすら、気づかずに男は足掻き続けていた。

 

だが男の無駄な抵抗はすぐに終わる。焼けつくような音と何かを切り裂いた音が耳に入った瞬間、男の背中を熱風が吹き付けた。続けて黄色い稲妻が部屋中に走り、部屋の機械を停止。振り向いて状況を確認しようとしたが、四肢を黄色のバインドが拘束する。切り裂かれた扉の奥からモクモクと煙が充満する中で、2人の人影が目に入る。

1人は金のツインテールに白のバリアジャケットを展開し、黒のタイツスーツを履いていた。その手には柄の長い鎌か斧のような武器を所持している。優しげな顔つきはどこかお姉さん、と呼びたくなるような親しみやすさを世の人には与えるだろう。だが今はその柔らかな顔を険しく引き締めながら、目の前の男に立ち塞がる。

もう1人はピンクのポニーテールにこれまたピンクのバリアジャケットを展開していた。騎士をイメージさせるデザインに相応しく端正な顔つきの彼女もまた、右手に灰色の剣を携えながら男を冷徹に見つめていた。

 

「ジェイル・バーンズ。違法研究と児童誘拐に盗難、その他10件の罪状が確認された。抵抗をやめて投降しなさい。」

 

金髪の女性 フェイト・テスタロッサ・ハラオウン が罪状を読み上げながら逮捕状を見せつけてきた。ピンク髪の女性 シグナム もまた剣をジェイルの首元を狙うかのように突き立てる。

 

「もう貴様に抵抗できる力など残っていない。頼みのジェイル・スカリエッティも今は牢獄。諦めた方が賢明だと思うが?」

「なるほど、いずれバレると推測していたがこんなにも早かったのはスカリエッティの情報か? いやあいつ自身では無くともあいつの部下か? それともあいつの持っていた情報か?」

 

金色の目をギラギラと輝かせつつ、1人ぶつくさ呟き始めたジェイル。シグナムは慎重に歩み寄りながら、拘束された彼を連れ出ようとする。

だが彼はシグナムの動きに見開いていたその目をさらに開きながら、動物のように威嚇してきた。

 

「舐めるなよ、この腐れが! このジェイル・バーンズが雑魚の手に下ると思ったか! こうなれば死なば諸共、砕きちれぇ!」

「っ、早まるな、馬鹿者! 全員 退避!」

 

シグナムの声に反応したフェイトが扉を塞ぐようにシールドを展開する。瞬間ジェイルの身体が赤く光ったかと思うと、そこを起点とした爆発が巻き起こった。衝撃が部屋を埋め尽くし、研究所全体が振動する。崩壊しつつあった天井や壁から小さな破片が零れ落ちる中、爆発は意外にもすぐに収まった。彼が立っていた場所には黒い影と血がシミのように刻まれ、周辺の機器は見る影もなく瓦礫と化した。

 

「シグナム、大丈夫?!」

 

フェイトの焦りが混じる叫びが響くと、煙の中から烈火の将は立ち上がる。展開していたシールドを解除しながら、煙を払うかのように剣をサッと振った。

 

「無事だ、テスタロッサ。万が一を考えてバリアの展開は準備していたからな。むしろお前の方が無事かと聞きたい。よく反応できたな。」

「うん、大丈夫。バルディッシュがシグナムにすぐに反応してくれたから、みんなは無事だよ。ありがとう、シグナム。」

 

安心したようなフェイトに微笑みながらシグナムは、焼け焦げた今回のターゲットの残骸に目を配る。フェイトと共に管理局員が部屋に続々と入ってくるが、部屋の中の惨状に頭を抱えるものやショックを受けるものばかりだった。2人は思わず溜息をつきながら現状の確認をせざるを得ない。

 

「結果は潜伏場所の確認と発見は成功したものの、被疑者は死亡。

短絡的な性格だと聞いてはいたが、これでは褒められた成果ではなかろう。」

「そんなことない。死傷者はおろか、怪我人もゼロ。被疑者死亡以外は十分過ぎるほどなんだから。研究者がいなくても、これだけ研究所が広ければ見つかるものも多いよ。」

 

忌々しそうに舌打ちするシグナムを慰めつつ、周りの管理局員や外で待機するメンバーに指示を送るフェイト。状況は解決に差し掛かるが、彼女らは気づかずにいた。研究所の一室で、目覚めた少年がいたことを。

 

 

はあはあと息を切らしながら少年は走る。その腕を懸命に振り、何かわからぬままにただひたすらに走っていた。首に首輪のようにネームプレートが付けられた少年の顔には恐怖しかない。

 

(なに、なに、なに? なにがあった?!?!)

 

気がつけば少年は殺風景な部屋に座っていた。ぼんやりと意識を取り戻した彼が最初に目にしたのは、殺風景な壁であるが、聞いた音は違う。微かだが聞こえてくる音は確かに爆発音で、辺りにはサイレンが鳴り響いていた。扉の向こうから機械音と誰かの声、甲高い音が断続的に聞こえてきたかと思えば爆発音がどんどん近づいてくる。

自分が何者かも分からない少年だったが、今の状況が危険に近いことぐらいは認識できた。慌てて扉を叩くが、分厚いせいで声が届く気配がない。しばらく扉を叩いていると、無意識のうちに扉の横を触っていたらしい。音もなく開いた扉から出た彼は、初めて熱風というものを肌で感じる。ボロ布のような服装の彼にとって、それは火の中に入れられたも同然の熱気だった。煙と火の奥に見える人影からカラフルな色の光が煌めくと、辺り一体が火の海に染まる。

 

彼は恐怖から奥へ奥へと逃げていた。何かわからないが今は逃げろ。そう本能が告げるがままに彼の足は前に回転する。左右に一定の間隔で設けられた扉の数々は、空いているところもあれば閉まったままの場所もあった。不規則に開く部屋には目も暮れず走るが、立ち込めてきた煙を吸い込んでしまいその場でむせる。腕で口を塞ぎながら先を進むが、煙が充満して前も見えなくなった。

目に入った部屋に思わず飛び込むと、そこにはまだ煙が入ってきていない。急な運動と煙のせいで乱れた呼吸を整えている間、彼は部屋の内部に目を配っていた。ここはどうやら実験室のような場所で、彼がそれまで抱いていた殺風景な印象はなかった。不規則に点滅する機器や火花が散るディスプレイに驚きながら座り込んでいると、どこからか声が聞こえる。

 

「おう、にいちゃん。生きてるか? 俺様の声は聞こえるかぁ?」

「…誰?」

「おうおういきてるみてぇだ、俺っち安心。 にいちゃんこっち来てくれるか?」

 

震える足をゆっくり動かしながら、彼は声の方向に歩き出す。彼が転がり込んだ扉は部屋の右側に設置されていたらしく、声のありかは部屋の中央付近だった。そこには円形のスタンドが設置されており、小さな機械がスタンドの上で宙に浮いている。ライトアップされたそれは、龍の形を模した外観に腕に巻くためのバンドが取り付けられていた。龍の口には曲線みのある牙が備わり何処か髑髏を想起させるそれは、まるで意思を持つかのように喋り出すではないか。

 

「いやーまいった参った。ひとり蚊帳の外ってやつか、ほったらかされるわ誰も来ないわ。こりゃ俺も年貢の納め時と思ったらお前さんが来てくれたんだ。あんがとよ。」

「…」

 

少年を無視して1人で回想と感謝を終えたそれは、目の前の人間を初めて観察したようだ。よくよく見れば、喋り声に反応して目の部分が赤く点滅している。

 

「ンン、にいちゃんまだガキンチョじゃねえか。しかもその首についてるのは… こりゃきなくせぇ匂いがプンプンしやがる。

にいちゃん、名前はなんつーんだ?」

「…知らない。」

「ありゃりゃ。やな方の予感つーもんは当たるんだな、これが。

にいちゃん、名前についてはその首に付けられたやつに書いてあんよ。

  コウイチってな。」

「…コウイチ。」

 

首元のネームプレートを触るコウイチは、指先にヒヤリとした感触を覚える。それは彼の今の心境に相応しい冷たいものだった。この危険な環境に加えて今更認識する自分の名前。その異常さは幼い彼ですら、はっきりとわかってしまうほど冷酷なものであった。

 

「にいちゃん。ショックなのはすんげーわかるが状況が最悪なんだ。早いとこ脱出しないと俺たち生き埋めってやつだな。」

「でも、どうするの?」

「ひとまず俺っちを取ってくれ。話はそっからだ、さあさあ。」

 

促されるままにそれを手に取る。彼の手よりひと回りより大きいサイズのそれを左手首につけると、ひとりでにバンドが巻きついた。縛りすぎずそれとて緩すぎない強度で巻きついたそれを上に掲げると、薄い光を反射して金の龍がきらりと光る。するとピリッと電流が走ったような感覚が全身を駆け巡り、それのサイズが少し小さくなった。

 

「ああ、心配すんな。今俺っちがにいちゃんの身体に魔力を流した。ついでににいちゃんの身体についての情報ももらったから、こいつでなんとか…」

「どうした?」

 

急に黙り込むそれに声を掛けると地震のように床や天井が揺れる。思わず体勢が崩れかかるコウイチの近くに大きな瓦礫が崩れ落ちる。微かに人の声が聞こえると、焦ったかのように機械が指示を出してきた。

 

「くそくそ、胸糞悪いが今はそれが逆にありがたいってやつだなおい!

にいちゃん、何処かに鍵みてぇなんがあるはずだ、鍵ぐれぇは分かるよな!」

「わ、わかった。わかるよ。えっと…」

 

急な指示だったが言われた通りに鍵とやらを探す。しばらく探すがそれらしきものが見当たらないコウイチだが、ディスプレイの画面にそれらしきものが表示されているのを見つけた。そのディスプレイの鍵をタッチすると、スタンドが凹み六角形の箱と複数の鍵が競り上がってきた。

 

「おい、もしかして全部揃ってるなんて笑い事はよしてくれ…

揃ってるじゃぁないか、くそ! ホントにどうなってやがるこれは!」

「な、なあ。これでいいん、だよな。」

「ああ、コウイチ。お前さんはよく見つけてくれた。俺が今ムカついてるのは誰が用意したかわからねえことなんだよ。」

「なんのこと、」

 

話が読めないコウイチを無視して状況は悪化していく。人の声と爆発音が先程よりも強くなったのは明らかだった。機械は急かすようにコウイチに箱に鍵を差し込め、と指示を出してくる。意味がわからないながら、言われた通り鍵を持ち手の内側に折り畳み、箱の凹みに差し込むと一人でに鍵が内部に消えた。置いてある全てを収納した箱を腰につけると、機械と同じく腰にベルトが巻きついた。箱の側面に龍の顔がレリーフとして付けられていることから、この機械と関係が深いことにコウイチは気がついた。

 

「胸糞悪いが、仕方ない。いいかコウイチ、生きたいなら俺の言う通りにするんだ。いいか?!」

「…分かった!」

 

一瞬の間の後頷くコウイチ。

 

「よっしゃ行くぜ! まずはホルダーに手を置いて[リュウジンキー]と心の中で唱えろ。そうすりゃあ勝手にキーが飛び出てくる。」

「…リュウジンキー!」

 

左腰のホルダーに手を置きながらコウイチが叫ぶと一人でにホルダーが回転し、頂点の凹みから白い鍵が出てくる。鍵を手に取ってよくよく見れば、やはりこれにも龍のレリーフが刻まれて、そこに指が触れると鍵が持ち手から展開された。

 

「その鍵を俺の口に差し込め! そして叫ぶんだ。 [斬龍変身(ドラゴニック・セットアップ)] と!」

斬龍変身(ドラゴニック・セットアップ)!!」

 

『チェンジ リュウジンオー』

 

龍のレリーフが上にスライドして空いた口に鍵を差し込むと、レリーフが下に降りる。鍵を飲み込んだような機械から、白い光が辺り一面に放出された。それは何処か温かくまるでコウイチを包み込むかのように周囲に集まる。やがてそれは一尾の龍へと姿を変えた。怒号のような咆哮を吐くと、コウイチの身体に舞い降りてくる。

身体の内部からマグマのように熱い力が湧き上がると、コウイチの視線がみるみるうちに上がっていく。目を開けてみるとそこにいたのは別人だった。

 

黒をベースに四肢に銀色のフレームが巻き付いている。肩や腕、足には縁が金色のオレンジのアーマーが取り付けられていた。胸にはやはり龍のレリーフが施されている。顔にはフルフェイスのマスクがつけられており、オレンジのHの形のマスクがコウモリのように顔を飾る。

右手の機械も先程より大きさが変わっていて、口元の牙が左右に伸びて鎌のようなイメージに変形していた。そして何よりコウイチの身体は明らかに成人男性の身長にまで成長しており、見てくれは立派な戦士だった。

 

「これ、すげぇ! かっこいいじゃん?! しかもでかくなっるし、へへ、すげえ!」

「…ああ完璧だ。()()()()()()ちくしょう…」

 

容姿が大人らしくなったことに年相応にはしゃぐコウイチ。対照的に機械の方は何やら違っている。まるでそうなって欲しくはなかったかのような。

 

「失敗なのか、これ。その、何が違うんだろう?」

「…いや、最高だ。()()()()()()()()()()()()だ。 まだ名乗っていなかったな。俺はザンリュウジン。そして今のお前はリュウジンオーだ。」

「リュウジンオー…」

 

ぐっと手を握りしめるコウイチ、いやリュウジンオー。そうこうしていると火の手がすぐそこにまで迫ってきていた。もう入り口付近には火と煙が充満し始めていて先に進むしかない。

 

「よし、コウイチ。このまま奥に突き進む。足に意識を置いて早く足を動かすイメージで走ってみろ。」

 

言われた通りにリュウジンオーが走り始めると周りの景色が歪んだ。いや違う、彼が猛烈なスピードで走り抜けたのだ。残像が生まれるかのような速度のランニングは、みるみるうちに火の手から逃れて最奥に到達する。リュウジンオーは走っている間、何度か壁にぶつかりそうになったり体勢を崩しかけたが、自動的に体勢が立て直っていた。おそらくザンリュウジンがアシストしてくれていたのだろう。

 

「よし、この先に隠し通路があるな。ロックもかかっていないみたいだし、突き抜けるぜ!」

 

何もない壁にザンリュウジンを押し当てると、壁が下に沈んで通路へと繋がる。その道を歩こうとしたその時、ザンリュウジンが待ったをかけた。

 

「もう時間がないんだろ!なんでここで止まる必要があるんだ、」

「落ち着きな。今誰が追ってきてるかわからねえ以上俺たちの後をつけられちゃまずい。てことで足止めしなくちゃなんねぇ。

[アックスファイナルキー] を出しな。」

「…アックスファイナルキー。」

 

不満げにリュウジンオーがホルダーに手を置くと、新しい鍵が出てくる。龍のレリーフが先ほどと違い銀色の鍵をザンリュウジンの口に差し込むと、ザンリュウジン全体にエネルギーが充満していく。

 

「さあ、行くぜリュウジンオー! これが俺たちの必殺技。」

「行くぞ、ザンリュウジン!」

 

『ザンリュウジン 乱撃!!』

 

ザンリュウジンの展開した左右の牙にエネルギーが分散する。牙が黄金の輝きを放ち始めると、リュウジンオーはザンリュウジンを回転させて天井をX字に切り裂く。切り口から血が滴るかのようにエネルギーが周辺に漏れてダメージを拡大させていた。とどめに交差する点に対して垂直に切りつけたリュウジンオー。最大のエネルギーがぶつけられたことでさっきまであった通路の入り口ごと跡形もなく崩落し、奥が見えなくなった。

目的を達成したリュウジンオーは、高速移動で奥に突き進んでいく。そして外の明かりが差し込むと、そこには新緑の森林が広がっていた。

 

「脱出、成功! いやぁなんとかならんもんだななんとか!」

「ま、眩しい。 そういや初めてだな、外出たの。」

 

ザンリュウジンが目を赤く光らせながら喜びをあらわにする一方、初めて見た生の自然にリュウジンオー コウイチはただただ圧倒される。

出口もまた『乱撃』で塞ぐが、唐突に変身が解除される。まるで重力が何十倍にも倍増したかのように全身が重い。身体も元の少年に戻ったコウイチは、うつ伏せになりながらうめいていた。

 

「…なんじゃ、こりゃ…」

「魔力切れだ。まあ30分すりゃ動けるようになるだろ。初めてならこれは当然だな。本来は使わない最後の一滴まで絞り尽くしたって感じじゃぁないか?」

「…キツい…」

 

ザンリュウジンがカラカラ笑うように説明する中、コウイチは意識を闇に飛ばす。ザンリュウジンは、この間に周辺に薄い探索魔法をかけて情報集者に務めている。

 

「これはこれは、墓の近くじゃねえか。んーなるほど。俺が発掘された訳だ。動物やその他諸々はなにも変化してないって、人があれから立ち入ってないらしいな。」

 

青い鳥がザンリュウジンの口元に止まって歌を奏でる中、コウイチは安らかに寝息を立て、ザンリュウジンは目を規則的に光らせながら必要な情報を取捨選択する。結局コウイチは数時間眠り続けることになり、ザンリュウジンは蝶やらなんやらの糞などで表面を汚され続けることになった。

 

目を覚ましたコウイチはザンリュウジンの抗議に閉口することになった。やれ鳥の糞がこんなについただなんだと騒ぐザンリュウジンの為に、先ずは湖や川を探すことになる。しばらく歩くと、目の前に大きな川が目に入った。そこにザンリュウジンをつけて汚れを洗っていると、川に大きな影が写っていることに気づく。

 

「ここは竜や大鳥と言った大型の変異種が大勢いる星なんだ。人喰いの動物はいないんだが、プライドが高い奴が多くてな、気を付けなきゃなんねぇ。」

「前にいたことがあるみたいな言い方…」

「まあいたからな。何百年も前、活動していた頃と何も変わっていない。それは確かだろうな。」

「‥」

 

コウイチが何か言いたそうにしているのを、ザンリュウジンが先回りして答えていく。

 

「わかっている。お前が何が聞きたいか。まだわからねえ部分が多すぎるが、そんなかでも分かっていることは少なくないからな。」

「じゃあ教えてくれてもいいじゃないか。」

「まだ俺たちゃ寝所すらないんだからな。そこが決まって落ち着いてからでも遅くはないだろ? 安心しな、教えないなんてことはないぜ。」




リュウケンドーとなのはのコラボss。
元々こっちの方が書きたい内容ではありました。原作キャラとの絡みはすぐにはないですが、まあ気楽にやって行きたいです。
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