五等分の花嫁と元暗殺者   作:シナプス・フィン

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今回は、前半が五等分要素で後半はオリジナルとなっています。


では、どうぞ。


第11話 斗真のバイト

花火大会の翌日。

斗真と上杉は、いつも通り登校していた。

すると、コンビニの前で一花が飲み物を飲みながら待っていた。

 

「おっは〜。2人共」

「一花か。今日から冬服にしたのか」

「うん。少しずつだけど肌寒くなってきたしね。

フータロー君は、コメントなし?」

「お前は、地味に目立つから嫌なんだが・・・」

「確かに、一花の知名度が少しずつ上がっていると考えるとな・・・」

 

斗真は、そう言いながら周囲を見渡す。

一花は、気にしないで笑って流す。

 

「昨日ね、話したの。仕事の事」

「みんなは何て言ってた?」

「驚いてたよ」

「だろうな。新人とは言えお前は、エンターテイナーになったからな」

「でも、スッキリした!」

 

一花の表情は凄く晴れやかだった。

学校到着後、教室は、何やら重い雰囲気だった。

そう、遂に上杉と斗真の真価が問われる・・・。

 

 

 

 

 

中間試験が始まるのだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、いつも通り図書室で勉強していたが上杉が二乃と五月を説得する為に動いていたが戻ってくると左の頬が真っ赤になっていた。

 

「派手にやられたな」

「・・・大丈夫?」

「上杉さん!問題です!今日は私のどこが違うでしょう?」

 

と言う四葉が話をしているのだが・・・。

 

「さて、3人共。知っていると思うがもうすぐ中間試験が始まる」

「無視!?」

 

上杉は、それを無視し斗真もその話を聞いている。

 

「正解は、最近の流行はチェックだと聞いて変えてみました!」

「そうか。良かったな、四葉。お前の答案用紙も流行りのチェックでいっぱいだ」

「わ~~~!最先端~~~・・・」

 

そう言いながら上杉は、四葉のリボンを掴みながら答案用紙を見せる。

 

「四葉も気合入れろよ?言っちゃあ何だが五つ子の中で一番成績が低いんだからな」

「あはは〜・・・。面目ないです」

 

四葉は、シュンとなり頭とリボンががくりと下がった。

何故リボンまで・・・?

 

「んで、ここからは徹底的に教えていくからな。覚悟しておけ」

「ええ〜?」

 

一花は、不満の声を上げた。

 

「お前はもう少し勉強しておけ・・・。

クイズのバラエティ番組で恥をかきたいのか?

「うぐっ・・・」

 

斗真は、一花に仕事の事を引っ張り出すと黙り込んでしまった。

 

「三玖も日本史以外の勉強を・・・ん?」

 

上杉は、日本史以外の勉強をする様話すが彼女は既に苦手科目の英語を勉強していた。

 

「み、三玖が自ら苦手な英語を勉強だと!?熱でもあるのか?」

「上杉、それは失礼すぎるぞ?」

「少し、頑張ろうって思っただけ・・・」

 

斗真は、彼女の心境の変化があって内心喜んでいた。

 

「(人は、大きなきっかけ一つで変わる事ができる・・・。

  あの頃の()()のようにな・・・)」

 

因みに、四葉と一花は、大声を出して怒られていたとか。

何をやってるんだか・・・。

 

 

 

 

 

下校時刻となり、皆は家に帰るのだが上杉と斗真は、今後の方針を考えていた。

 

「・・・どうする?斗真」

「・・・少なからず全教科赤点回避は難しいだろう。

どう考えても時間が足りなさすぎる・・・」

「やっぱりお前もそう思うか・・・」

「・・・まあ、俺達がいた所と比べると大した事じゃ無いんだがな」

「・・・・・・」

 

上杉は、言葉が出なかった。

斗真のいた所は、以前、三玖に話した通り劣悪な環境であると同時に精神的に追い詰められてもおかしくない環境だった。

そんな中での学年首席を取るのは彼自身の努力の結果だったのだろう・・・。

 

「ねえ、この後みんなでパフェ食べに行かない?」

 

この提案を一花、三玖、四葉は、了承したが上杉と斗真はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

「お待たせしました」

 

バイトという事で誘いを断り、一人の男性と車で一緒にいた。

 

「すまないね・・・。もうすぐ試験だっただろうに」

「事情が事情ですし、仕方ないですよ・・・。それで、()()()()。状況は?」

 

斗真が話をしている人物は、鶴田博和(つるたひろかず)さん。

烏間さんの部下で暗殺教室時代も俺達をサポートしてくれた人物だ。

斗真が何故、今も彼と行動しているのかと言うと以前、斗真が柳沢の行動を妨害し彼の計画を遅らせる為に動いていた時当時の敵勢力が今だに何かしらの計画を立てているという事を突き止めたのだ。

斗真は、その敵との因縁に決着をつける為にバイトという名目で防衛省と共に捜査を行っていたのだ。

鶴田さんと言った斗真をよく知る人物と一緒に行動する事を条件に烏間さんの上司がそれを了承。

しかし、烏間さんは終始反対していたが斗真の決意を聞き先に烏間さんが折れたのだ。

 

「奴等の情報はどうです?」

「君が睨んだ通り、奴等は裏ルートを利用して銃といった類をそこで取引するようだ。

君の任務は、取り押さえた犯人達を逃さないようにして欲しい事だ。頼めるね?」

「了解・・・」

 

そんなやり取りをしている中、上杉はというと・・・。

 

「貴方からは絶対に教わりません!」

「お前にだけは絶対教えねぇ!」

 

新たな問題が浮上しようとしていた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな問題が起きている事など知らず、斗真は、かなり緊張感漂う雰囲気の場所にいた。

 

「各員、配置についたな。よし、行け!」

 

斗真は、裏ルートで取引している現場の退路を断てという指示の元、逃げそうなルートで待ち構えていた。

そして、その予想が当たったのか、逃げてきた人と遭遇。

 

「敵は、2人か・・・」

「既に退路は絶たれていたのか?!」

「落ち着け!相手はただのガキだ!」

 

そう言い男性は、拳銃を取り出した。

しかし、既に斗真は、敵の懐に入り込み背負い投げをして拳銃を落とさせボディブローで1人を制圧。

 

「貴様ッ!!」

 

男性は、1人だったが懐からサバイバルナイフを取り出した。

そして、ナイフで連続突きをしてくるが斗真はそれを難なくかわす。

隙ができ斗真は、そのまま回し蹴りで敵の顔に蹴りを入れた。

しかし、敵は瞬時にそれに気付いて左腕で防ぐが威力のあまり吹き飛んでしまいドラム缶といったものにぶつかってしまった。

斗真は、警戒しながら近づいていく。

すると、中なら男性が飛び出してきた。

斗真は、慌てて距離を取ったが男性のナイフが頬を掠めてしまいその傷口から血が流れてしまった。

斗真は、垂れた血を少し触り血が流れているな程度の認識で気にも留めなかった。

男は、息を整えて攻撃を仕掛けてくるが斗真は、瞬時にナイフを持っている手首を掴みそのままナイフを叩き落とす。

そして、流れるように敵の腹部にサッカーの要領で蹴りを入れた。

男は、あまりの威力に胃の中の物を出してしまった。

 

「新城君!」

 

その後、鶴田さんがこちらに駆けつけて来た。

状況を説明した後、増援で駆けつけた警察に男達は、身柄を拘束されお縄についた。

警察は、斗真のことを聞いてきたが防衛省の関係者という事で話を通した。

 

 

 

 

 

「全く、君は無茶をする・・・」

「・・・・・・・」

 

斗真は、頬の怪我を治療して貰う為、病院に訪れていた。

自分でどうにかすると言ったが信用できないと言われそのまま連れて行かれた。

そしてその病院が中野先生、五つ子の父親が経営している病院だった。

正直、斗真は鶴田さんを恨んだ。

 

「少しは、自分の身を大事にして欲しいものだ。

君は、立派にやっているが無茶をするとなると話が変わってくる」

「骨折とかでないだけマシでしょう。今回は」

「それでも、無茶をして欲しくないと思っているよ」

 

斗真は、中野姉妹に出会う前、捜査で犯人を捕まえる際に無茶して骨折をした事があるのだ。

それが1、2回で済めばいいのだが2桁行く手前までした事だってある。

最初はよく怪我するなと言う程度で中野先生は、気にも留めなかったが担当医の話を聞いて余りにも不審だと思った。

念の為、娘達が巻き込まれないように斗真の素性を調べ対策を考えた。

そして、その素性を調べる際に防衛省が関わっている事を知る事が出来たが具体的に知る事は出来なかった。

しかし、中野先生は知る事になった。斗真の恐ろしい能力を・・・。

しばらくした後、この事を知った斗真が素性を調べている人物を炙り出そうと考え斗真自身の情報という名の餌を撒いた。

そして、その餌に引っ掛かったのが中野先生だった。

斗真は、烏間さんに中野先生がこちらを探っている事を話し、烏間さん立会の元中野先生に暗殺教室の事を話した。

事件が大々的にニュースで流れてはいたが国家機密でもある為、情報規制は今でも行われているのだ。

そして、斗真が暗殺教室に関わっていたという事を知った中野先生は、驚愕の表情しか浮かばなかった。

月が蒸発したのはニュースで皆が知っていたがその事件関係者がいるとも思えなかったのだ。

 

「君は、学生であるからまずは勉強が優先される。

このままでは、落第もありえるぞ」

「油断しなければ問題ありませんよ。

それに、目的は、進学をする事ですから順位が1位だろうが2位だろうが俺の知った事ではありませんからね」

 

中野先生は頭を抱えた。

流石に個人の意志の問題だから深くは聞かなかった。

 

「ああ、そうだ。君も家庭教師の補佐をしていたね」

「そうですね。何ですか?藪から棒に」

「君から見て、娘達は赤点回避は可能か?」

「・・・今回の試験は厳しいでしょう。1人ならともかく、5人だと家庭教師より塾に通った方がいいでしょう」

「そうか。それと上杉君には、赤点が一人でも出たら解雇させると話した。

補佐である君も同じくな」

「・・・一体何を考えているんですか?」

「君達が行ってきた家庭教師としての成果を見せて貰いたいが・・・。

君の話と家庭教師の進行状況を聞いてこちらの考えも改めなければならない。

新城君。君にある条件を出そう」

「・・・何ですか?」

「学年1位を取りなさい。そうすれば、上杉君の解雇はなかった事にしよう。

勿論、君も引き続き補佐をして貰う。君ならば容易い事だろう?」

「・・・わかりました」

 

そう言い、斗真は診察室を後にした。

 

「・・・新城君。君の中にある可能性、見極めさせて貰うよ」

 

中野先生は、不敵な笑みを浮かべていた。

 

 

 




今回は、ここまでとなります。


それと、斗真の過去編は、アニメでいう1話後に話をする予定ですので今しばらくお待ちください。


誤字脱字ございましたら連絡ください。
では、次回。
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