後、皆様のおかげで当小説がお気に入り300件を越えます。
今後ともよろしくお願いします。
では、どうぞ。
そして、遂に運命の日。試験結果が返ってきた・・・。
流石に個人情報だからと言うことで斗真の提案で中野家で結果を伝える事になった。
「集まって貰って悪いな」
「と言っても自分達の家だけどね。それにどうしたの?改っちゃって」
「あの、上杉君。新城君はどちらに?」
「テスト結果をバイト先に報告しないといけないって一度家に行ったぞ」
斗真がいない中、試験結果を見ようかと考えていた時だった。
ピンポーン!
『すまない。遅れた』
モニターの向こうにいたのは斗真だった。
そして、無事に中野家に入れた。
「自分のクビが掛かっているのに随分余裕ね」
二乃は、嘲笑うかのように斗真を見る。
「さて、結果を見せて貰おうか」
「何無視してんのよ!?」
斗真は、二乃の話を全く聞かずそのまま事を進めようとした。
「全ては、この試験結果で決まる。
そもそもお前自身が最初からしっかり勉強していたら俺達と関わることはなかったんじゃないのか?」
「グヌヌヌ・・・!」
斗真の正論に何も言えない二乃だった。
「さて、結果なんだが・・・」
「言えません!プライバシーに関わりますので断固拒否します!!」
「五月ちゃん?」
「・・・俺達は、大丈夫だ。だから教えてくれ」
そして、各々の試験結果を出した。
「じゃ〜ん!国語は勘が当たって50点でした!!
しかも、社会も赤点回避のオマケ付きです!」
| 国語 | 数学 | 理科 | 社会 | 英語 | 合計 | |
| 中野四葉 | 50 | 25 | 26 | 31 | 21 | 153 |
「私は、国語と社会が赤点になっちゃったけど他は赤点回避できたよ。
2人共。ありがとうね」
| 国語 | 数学 | 理科 | 社会 | 英語 | 合計 | |
| 中野一花 | 24 | 48 | 32 | 25 | 33 | 162 |
「国数理社が赤点よ。言っとくけど、手は抜いてないから」
| 国語 | 数学 | 理科 | 社会 | 英語 | 合計 | |
| 中野二乃 | 15 | 19 | 28 | 14 | 43 | 119 |
「残念ですが合格ラインを越えたのは理科だけでした・・・」
| 国語 | 数学 | 理科 | 社会 | 英語 | 合計 | |
| 中野五月 | 27 | 22 | 56 | 20 | 23 | 148 |
そして、いよいよ最後の1人・・・。
三玖だけになった。
「トウマ」
「ん?」
「ありがとう。私に勇気をくれて・・・」
三玖がそう言うと解答用紙を見せた。
その結果は・・・。
| 国語 | 数学 | 理科 | 社会 | 英語 | 合計 | |
| 中野三玖 | 41 | 45 | 56 | 80 | 35 | 257 |
「三玖凄い!!」
「社会80点も取ってるじゃん!!」
一花と四葉は、三玖の頑張りを素直に驚いていた。
「嘘・・・!?」
「・・・・・・」
二乃と五月は、信じられないものを見ていたような感じだった。
「アイツらは勉強して成績を上げたいと言う意思を持って動いた。
その結果が三玖の赤点ゼロと言う目標を達成させた。
まあ、この世に絶対なんて存在しない以上、三玖が赤点になっていた事もありえた。
それでもアイツは赤点を回避した・・・」
「・・・何が言いたい訳?」
「いや、置いてけぼりを食らっている次女がこの話を聞いたらどんな反応するかなって」
「アンタ最低ッ!!」
二乃は、斗真にビンタをしようとするが斗真は難なく避け二乃にデコピンをした。
痛みのあまり悶絶していた。そして、斗真はというと・・・。
「少しは、頭冷えたか?」
「・・・・・・」
五月は、斗真のセリフに反応を示さず目を逸らした。
「言っとくが今回のアイツら成績をたまたまで片付けるなよ。
アイツらが俺達に頼んでしっかり努力した結果があれだ。
だが、肝心のお前はどうだ?意地を張った結果がそのザマだ。
目の前の現実をしっかり受け止めて次に繋げる事だな」
五月は、スカートを握りしめた。
「まあ、今回はスタートダッシュが躓いただけだ。まだ全然やり直しが効く」
「・・・ですが、貴方達は!」
「さて、上杉!みんなの総評と行こうか」
「あ、ああ・・・」
「新城君!」
「少なからず、俺や上杉位のレベルならいざ知らず土台が出来上がっていない奴がいくらやっても成長しねえよ。
まずは、1人でやれるくらいの土台を作る事だな・・・」
斗真は、それだけ言って五月の話を終わらせる。
そして、上杉は、皆に話をする。
「さて、まずは三玖。斗真が付きっきりとは言え今回のテストでこの点数はよく頑張った。
まだ不安はあるが社会は他の姉妹に教えていいくらいのレベルに達している。
これからは、姉妹達の力になってあげてくれ」
「う、うん」
上杉は、次に四葉に視線を向けた。
「四葉。イージーミスが目立つぞ。
次からは、そこを消していけ」
「了解です!」
次は、一花。
「一花。お前はもう少し粘ること。
そんなんじゃ取れる点も取れないぞ」
「はーい」
次に二乃。
「二乃。お前は最後まで授業を受けなかったな。
俺達が来ないからって油断するなよ」
「・・・フンッ」
それだけ言うと二乃はそっぽを向いた。
「もう来ないってどう言うこと?」
「すまないがそれは全て言い終えてからにしてくれ」
「え、分かった・・・」
一花の疑問に対して、斗真が待ったをかけた。
最後に五月。
「そして、五月だが・・・。
バカ不器用だな!」
「なっ!?」
上杉からも言われ放題だった・・・。
「一問に時間をかけ過ぎだ。
最後まで問題を解けていないじゃないか」
「そ、それは分かっています!私も反省しているんですから・・・」
「・・・反省しているならそれでいい。次から気をつけるんだな」
そして、5人の総評を終えると五月の携帯が鳴った。
五月は、携帯を取り出し画面を確認した。
「父です」
五月はそういうと上杉に携帯を渡し電話に出た。
「ハイ。上杉です」
『五月君と一緒だったか。1人1人聞いていこうと思ったのだが一緒だったとはね。
ところで上杉君』
「ハイ」
『この電話は、皆が聞いているかね?』
「え?」
上杉は、不意の質問に思わず?を浮かべた。
『どうなのかね?』
「い、いえ、今は自分にしか聞こえてません」
『そうか・・・。上杉君。皆に聞こえるようにしてくれ』
「え?わ、分かりました。ちょっと待って下さい」
上杉は、一度携帯を五月に返す。
「上杉君?」
「何か、みんなに聞こえるようにして欲しいって」
「「「???」」」
皆は、何故そうなったのか心当たりもなく五月は、中野先生の指示通り携帯をスピーカーモードにした。
「パパ。どうしてみんなに聞こえるようにしたの?」
『その声は、二乃君か』
「君付けは辞めてって言ってるでしょ」
「(直す気あるのか?中野先生・・・)」
斗真は、内心呆れてしまった。
『さて、本題だ。新城君』
「はい」
『では・・・。
試験はご苦労だった。
今後とも上杉君と共に励み、娘達の指南をよろしく頼む』
「「「・・・はっ?」」」
二乃、五月、上杉の3人は、頭を?にしていた。
「(今回は裏が無かったか・・・?いや、断言するのは早いか・・・)分かりました」
『では、次に皆の結果だが・・・』
「「「いやいやいやいやいや!!!!」」」
『何だね?』
「ちょっと待ってくださいお父さん!どう言うことですか!?」
『今後とも上杉君主体で新城君が補佐をする。何か問題はあるかね?』
「ちょっと待ってよパパ!上杉がクビになる話じゃなかったの!?」
『確かに彼にはそう伝えた。それは事実だ。しかし、それはカモフラージュにすぎない』
「「「えっ!?」」」
突如明かされる事実に皆が驚くことしかできなかった。
そして、それを知っている斗真は特に何も言わない。
「ど、どう言うこと!?」
『上杉君に電話の後、新城君が怪我をしてウチの病院に来たのだ。
その時に、彼と話をしたのだ。ある条件を達成すれば上杉君の解雇は見送りとすると』
「ある条件?」
「どう言うことなの?お父さん。
トウマ君がフータロー君と同じくらい頭いいって言うのは知ってるけどそんなに頭いいの?」
『新城君。話していないのかね?』
「三玖と五月にはちらっと。上杉は前から話していました」
「「あっ!!」」
肝心の2人は、心当たりがあるようだ。
上杉もアレかと思い出していた。
しかし、他の姉妹達は未だに理解していなかった。
『そうか。私から話した方がいいかね?』
「まあ、
『では、私の口から話そう。新城君は・・・。
2年前、椚ヶ丘中学の生徒で学年首席で卒業する程の実力者なのだ。
単純な学力では、上杉君に匹敵、またはそれ以上の実力を有している』
「「「!!!?!?!?!?!?!」」」
「・・・嘘!?」
「・・・トウマ、そんなに凄かったんだ」
五つ子は、反応はそれぞれだが驚きの表情を浮かべているのは確かた。
上杉は事前に教えられていた為、特に驚きはしなかったが。
「ちょっと待ってよパパ!
いくら中学時代が凄くても今が凄くないんじゃ意味ないわよ!?」
『確かに二乃君の言うとおりだ。しかし今回のテストで、新城君は5教科全て満点を取っている。
その試験結果は私の元に届いているからその事実は本当だよ』
「「「!?」」」
この日何回目の驚きだろうか。
皆は、もう勘弁してと言う表情をし出した。
『家庭教師を雇う上で私が下した判断基準に適していたかどうかを知る為には本気の彼を見定める必要があった。
その所為で、上杉君には損な役割を与えてしまった。すまなかったね』
「い、いえ。お気になさらず・・・」
『彼も上杉君と同じく家庭教師をして貰おうと頼む機会があったのだがその時は彼はアルバイトをしていてね。
補佐をすると言う事を条件に家庭教師をしてもらう事になったのだ』
「・・・それじゃあ、偶に来れない日があったのはもう一つのバイトをしていたからですね?」
五月の問いに斗真は、静かに頷いた。
『さて、本題の試験結果は、どうなったのかね?』
「赤点の総数は13個。5人の中で赤点を回避したのは三玖だけでした」
「「「!?」」」
斗真は、何も躊躇いもなく全てを話した。
『そうか・・・。では、上杉君』
「は、はい!」
『今後とも娘達をよろしく頼むよ』
「も、勿論です!自分と斗真にお任せください!!」
『では、私はこの辺で失礼するよ。仕事に戻らないといけないのでね』
そう言い中野先生は、電話を切った。
「「「はあ〜・・・・」」」
中野先生との電話を終えると二乃と斗真以外は疲れ切った表情をしていた。
「・・・なんかどっと疲れた」
「いや〜・・・アレはお父さんが悪いよ・・・」
皆がゲンナリする中、二乃は納得の行かない表情をしていた。
「ようやく、アンタ等の顔を見なくて済むと思ったのに・・・」
二乃は、上杉から1つでも赤点を取ったらこの2人が家に来なくなると言っていた。
しかし、結果はこの有様だ。父親の決めたこととはいえ
その事実を受け入れることが出来ないでいた。
「・・・二乃?」
彼女は何も言わずどこか力が抜けた感じで自分の部屋に入っていった。
「(アイツ。だいぶ追い詰められるかもな・・・。
家出するとか言い出さなければいいが)」
斗真は、二乃の背中をただ見つめそう考えていた。
「でも意外。そんなに頭いいならもっといい高校行ったんじゃない?」
「新城さん。どうして、今通っている高校にしたんですか?」
一花と四葉の疑問は最もだ。
椚ヶ丘の上位争いを制したのならもっと上を狙っていいはずだった。
しかし、彼はそれをしなかった。その理由は・・・。
「将来、自衛隊になろうかなってボンヤリ考えててね。
中学の先生に相談したら今通っている高校を紹介してくれたんだ。
ついでに早い段階で1人暮らしを体験しておくのもありだって言ってたし」
「「へぇ〜」」
一花と四葉は、斗真の問いに納得した。
「さて、試験終了したんだ。今からコンビニスイーツを買いに行くか。
1人一つなら奢ってやる」
「本当ですか!?」
斗真の太っ腹なアイデアに目を輝かせる五月。
「上杉。お前も来い」
「いや、俺は・・・」
「この問題児共に散々苦労したんだ。
これ位バチはあたらねぇよ」
上杉は、斗真に言われたことに唖然としフッと笑った。
「それもそうだな」
「ちょっと待って下さい。問題児って何ですか?」
「最初の試験で合計点数100点なんて聞いた事ねえよ。
どっからどう見ても問題児だ」
「心外です!!」
「そうだそうだ〜」
「言っとくが今回の試験で赤点取った三玖以外は、ペナルティで特製問題集を用意するからな。
ハードな物を用意しておくから覚悟しておけ」
「「「えっ!?」」」
「フフフッ・・・」
その笑みに皆が恐怖を覚えるのだった・・・。
三玖は、赤点回避できてホッとしていた。
因みに、後に斗真が用意した特別問題集を皆にやらせた結果二乃は脱走。
残りの3人は、白く燃え尽きた様子が見られたとここに記載しておこう・・・。
そして、皆でコンビニのスイーツを食べてお開きにしようとしたのだが・・・。
「三玖・・・」
「ゴメンね。呼び止めて・・・」
彼女の頼み事で呼び止められた斗真は、近くの公園で三玖と一緒にいた。
ついてきたら容赦しないというハイライトを消した瞳で一花達を見ていた時は流石の斗真も背筋を冷やした。
普段怒らない人ほど怒ると怖いと聞いた事はあったがここまでとは思わなかった斗真であった。
「ありがとう。トウマ。私に勉強を教えてくれて」
「礼を言われる程じゃないさ。俺は俺のやる事をやっただけだ」
すると三玖は、何やら深呼吸をし始めた。
「トウマ、あのね・・・。
私、トウマの事が好き」
三玖に言われた言葉に唖然とする斗真。
肝心の三玖は、顔を真っ赤に染めてしまった。
「・・・どうして、俺なんだ?」
「トウマが掛けてくれた言葉で自分に自信を持てた。
それからどんどんトウマのことを知りたいって思っていったら自然とトウマを追いかけてた・・・。
それで、いつの間にかトウマを好きになってた」
三玖は、斗真に真剣な眼差しで見つめる。
「大切な友達じゃなくて
すると三玖は、これ以上の言葉を発せなかった。それは・・・
斗真が、三玖にキスをしていた。
「///!?」
数秒しかしていなかったキスが何時間と感じた。
三玖は、斗真の行動に唖然とし言葉が出なかった。
「先に言われたのが癪だったから最初のキスは不意打ちさせて貰ったよ」
「・・・トウマ。もしかして・・・」
「ああ・・・。
俺も三玖のことが好きだ。この気持ちは揺るがない」
三玖は、斗真から言われた言葉に涙を流すのだった。
「とう、ま・・・これ、からも・・・よろ、し、くね!」
「ああ。よろしくな」
涙のあまりぐしゃぐしゃになりながら返事を言う三玖。
しかし斗真は、そんなことは一切気にせず笑顔でそのまま三玖を抱きしめ再びキスをした。
今回は、ここまでとなります。
誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、また次回。