それとタグに暗殺教室(本編終了後)と書かれていますが
暗殺教室のストーリーは、本編から2年後の設定とされています。
それでは、物語本編です。どうぞ。
翌日。
三玖と挨拶し今日も授業に励む。
午前の授業が終了し昼食を食べようと思い食堂に向かった。
「・・・トウマ」
「ん?」
すると1人で向かおうとした時、三玖に止められた。
「三玖。どうかしたのか」
「い、一緒にお昼食べない?昨日のお礼したい・・・」
「・・・礼はいらないよ。頼まれ事を引き受けただけだ」
「で、でも・・・」
「(あぁ〜こりゃ引かないな。あ、そうだ)
それなら、抹茶ソーダ。1本奢ってくれ。それでチャラってのはどうだ?」
三玖は、鳩に豆鉄砲を食ったようにキョトンとしてしまった。
すると思わず笑みを浮かべた。
「じゃあ、それで」
そう言い彼女は斗真の手を握り食堂に向かった。
・・・周囲の視線に刺されながら(主に男子の視線)。
「(結構大胆だな。後、アクティブ)」
と考えながら移動していた斗真であった。
そして移動している最中、三玖が誰かにあたり倒れそうになった時斗真が支えた。
三玖は、思わず目を瞑っていたがいつまでたっても衝撃が来なかった。
ゆっくり目を開くと斗真が支えていた。
三玖が斗真に抱きついた状態で。
不幸中の幸いか他に人はいなかったのが救い。
「大丈夫か?」
「・・・大丈夫///」
三玖は思わず顔を両手で隠した。
斗真は、流石にマズイかと思ったが突如、ガコンッという音が聞こえた。
振り返ると既に三玖は、抹茶ソーダを買っていた。
「き、昨日はありがとう///それじゃあ・・・」
抹茶ソーダだけ渡しその場を後にした。
「借金が無くなる?」
「ああ・・・」
三玖と食堂前で別れた後、昨日、上杉の妹・らいはちゃんから連絡があった。
聞いた話だと2人の父親・
「仕事内容は?」
「・・・家庭教師だそうだ」
「家庭教師なのに相場の五倍ね・・・。妙に胡散臭いな」
「やっぱりお前もそう思うか?」
「まあね。つか、相手は誰だよ」
「・・・転校生だった」
「転校生?」
「お前も昨日食堂であっただろ」
「・・・面倒な事になったな」
「あぁ。それで・・・」
「お前が謝るんだ」
「まだ何も言ってないだろ!?」
「どうせ五月の中を取り持ってくれって頼むんだろ?
これは、お前が引き起こした問題だからな」
「えっと・・・。手伝ってもらうのは・・・」
「今渡した肉じゃがを倍にして請求させるぞ」
「すいません僕が悪かったです僕がやるので勘弁してください!」
こんなので大丈夫か?
斗真はある種の不安を覚えたのだった・・・。
放課後となり上杉の家庭教師の言動が気になり少し周辺を探ってみることにした斗真。
と言ってもフリーランニングで電柱の上や建物の屋根を使って移動しているだけだけど。
「まっさか中学で培った能力をまた使う羽目になるとは・・・」
トホホホ。とがくりと項垂れながら移動する斗真。
そして彼女たちを見つけ追尾する最中、上杉を見つけた斗真。
「アレで誤魔化せてるって思ってるのがすごいわ・・・」
そう。上杉が隠れている場所はコンビニエンスストアの顔出しパネルの所だ。
アレで気づいていないのは余程の鈍感かただのバカのどっちかだ。
普通の人だったら怪しい人間だと気づく。
「あ、三玖が気づいた」
そして携帯を手に出されて通報しないよう説得していた。
彼女はそのまま離れていった。
「全く、世話がかかる奴だ」
そう言いながら彼等の尾行を続けた。
尾行を続けていると到着したのは一つのマンションだった。
「なるほど・・・。相場が5倍って言ってたのも納得出来る」
そして、上杉がマンション近くに到着する付近で待ち構えるようにしていた。
「上杉」
「斗真!?お前、バイトは?」
「無理を言って休んだ」
※嘘です。君の様子を遠目で観察してました。
「・・・すまん」
「謝る相手は別だろ」
「・・・ああ」
そう言い再び彼女たちのマンションに向かう。
歩くこと数分。
上杉の携帯で地図を確認した所、目的地にたどり着いたそうだ。
そこはここ近くでは、かなり高い位置にある高層マンションだった。
「マジかよ・・・!?」
「なるほど。色々と納得した」
上杉と一緒にマンションに入ろうとすると斗真は足を止めた。
「斗真?」
「ちょっと待ってろ」
斗真は上杉に対してそれだけ言うとその場から消えた。
「は!?斗真!?」
「嘘!消えた!?」
すると今度は、柱の陰から五月似の少女が2人出てきた。
「お、お前ら!?」
「やば!気づかれた!!?」
「あの程度で隠れ切れるなんて思ったか?見つけてくださいって言ってるもんだぞ」
「「「!?」」」
3人は、五月の姉妹たちの後ろを見ると斗真がそこにいた。
「・・・嘘?完璧に隠れてたのに」
「ああ、
でも、俺から隠れ切れるなんて思わないほうがいいぞ」
彼女たちの前から消えたり現れたりと目の前にいる人は人間なのかという疑念を覚えてしまった。
「・・・トウマ」
そんな中、疑心が積もる中、ポツリと斗真の名前を呼んだ。
思わず彼女の視線を向けると斗真は僅かに目を開き驚いた。
「三玖?」
「・・・トウマって。
忍者の末裔だったりするの?」
「「だあああーーーー!!!!!!」」
黒いリボンをしている五月(?)と上杉は思わず倒れた。
「三玖!現代に忍者なんているわけないでしょ!?」
「でもあれは、人間離れしすぎてる」
「気持ちはわかるけど現実見て!!」
ワーワー騒いでいて上杉は思わず何が何だかついていけてない。
すると、斗真は視線を上杉に向けた。
それに気づいた上杉はマンションに向けて走り出した。
「あ!ちょっと!!」
すると今度は、斗真に標的を変えた。
「アンタ!彼奴の仲間なの!?三玖に近づこうとしたのもそれが理由!?」
「何を勘違いしているかしらんが、お前の隠れ方が下手クソだったから仕置きをしただけだが」
「そんな理由!?」
「いや〜俺が知ってる中でダントツで下手だったわ。五月擬き」
「誰が五月擬きよ!!」
「俺はお前の名前を知らない」
「私の名前は二乃よ」
「二宮金次郎?」
「二乃って言ってんでしょうが!!?」
ツッコミ疲れたのか二乃と呼ばれる女子はゼェーゼェーと疲れていた。
「・・・トウマはどうしてここに?」
「上杉は個人的に交流があってな。家庭教師の件を相談されて俺個人で気になってついてきたってところだ」
「・・・納得」
「・・・んで、アンタにはどう見えたの?」
「それは・・・。
後ろに隠れている人を交えて話をしようか。いつまで隠れているつもりだ」
語尾を多少強くすると今度はショートヘアの女子とリボンをつけた女子が苦笑いをしながら現れた。
「いや〜君すごいね。お姉さんを簡単に見つけるなんて」
「一花!四葉!?」
「・・・トウマ凄すぎ」
「それよりいいのか?恐らく上杉は五月の元に向かってるぞ」
「は!そうだった!!アンタも来なさい!」
そう言い二乃は斗真の手を掴もうとしたが直ぐに解けてしまいそのままマンションに向かった。
「・・・」
二乃は、一体何をしたのか全く分かっていなかった。
「・・・二乃?」
「・・・!なんでもない」
四葉に声をかけられた二乃は慌ててマンションに向かった。
こうして、元暗殺者と五つ子全てと邂逅を得た斗真。
これから起こる物語は一体なんなのか・・・
※オマケ
「何なんですか!貴方は!?今から家庭教師の方が来るんです!!」
「それ、俺」
「え?」
「その家庭教師。俺」
「ガーン」
崩れ落ちる五月であった・・・。
今回はここまでとなります。
誤字脱字ございました連絡ください。
では、次回。