五等分の花嫁と元暗殺者   作:シナプス・フィン

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最新話になります。


では、どうぞ。


第21話 林間学校スター・・・ト?

林間学校当日。

早朝、皆で学校のバスに集合し目的地に向かうのだが・・・。

斗真の携帯に着信音がなった。携帯を見ると相手は、五月だった。

斗真は、疑問に思いながら電話に出た。

 

「何だ?」

『新城君。上杉君から連絡来てませんか?』

「上杉?来てないが・・・。五月、今どこにいる。直接聞かせてくれ」

『では、3号車のバスの前にいます』

「分かった。ちょっと待ってろ」

 

斗真は、そう言い電話を切る。

 

「どうしたんだ?一体」

 

 

 

 

 

場所は変わり、上杉家。事は、林間学校前日。

斗真がひったくり犯を捕まえて警備員に同行している時、皆で移動して事情説明する事になったのだがその時は、上杉は、抜けているのだ。

理由は、妹のらいはが体調を崩してしまったのだ。父、勇也が仕事で抜けている間に上杉が看病していた。

上杉が看病していて勇也が戻ってきた時には既に朝になっていたと言う事だ。

そして今、勇也が林間学校に向かうように説得中だった。

 

「・・・一生に一度のイベントだ。今から行っても遅くないんじゃないか?」

「バスも無いし、別に大丈夫だ」

 

上杉は、行かなくていいと言う中、らいはが目を覚ました。

 

「ああ〜!!お腹空いた!」

 

突如、らいはが元気な姿で飛び起きたのだ。

 

「え?らいは?・・・熱は?」

「治った!!」

 

若さ故か、回復力も速いのだった。

 

「お兄ちゃん、ありがとう!私はもう大丈夫だから、林間学校行ってきて」

「けど、バスが・・・」

 

ピンポーン!

 

「こんな朝から誰だ?」

 

上杉は、朝からベルを鳴らしてくる人物に文句を言おうと思いドアを開いた。

しかし、上杉本人は、思わず驚いてしまった。その人物は・・・。

 

 

 

 

 

「林間学校に行くぞ。教員には、事情を説明済みだ」

「斗真!?」

 

斗真とそれに同行していた五月だった。

 

「あ!斗真さん!!」

「おお、斗真君!久しぶりだな!!」

「おはようございます。と言うわけで風太郎をお借りします」

 

「「おう!/はーい!」」

 

上杉は、何も分からぬまま斗真に連行されていった。

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ。一体何が・・・」

「五月が俺の所に来てお前が来てないって言われてな。

中野先生の秘書に車を出して貰ったんだ」

 

そこにいたのは、一花、二乃、三玖、四葉、そして運転席には、江端がいた。

 

「まあ、呼んだ理由として五月が肝試しの実行委員は、無理だって話だけどな」

「・・・新城君に指摘されるのは癪ですが、そう言う事です。だから、貴方がやって下さい」

 

上杉は、呆れていたが小さく笑みを浮かべた。

 

「・・・仕方ない、行くとするか」

 

こうして、7人で林間学校に向かう事になった一同。

しかし、向こうでもはちゃめちゃになるんだろうなと斗真は、遠目で青空を見ていた。

 

 

 

 

 

「五つ子ゲーム!」

 

「「「「イェーイ!」」」」

 

隠した手から伸びる指を当てるゲームです。

指の配置は以下の通り

 

 

一花=親指

二乃=人差し指

三玖=中指

四葉=薬指

五月=小指

 

 

となっている。

 

「二乃」

「三玖かな」

「四葉!」

「二乃です」

「二乃で」

 

上杉は、悩んでいる中、二乃の手を掴み答えを探そうとしていた。

 

「残念、三玖でした!」

「・・・なぜ裏返ってる?」

 

二乃が正解を見せたが、何故か手の甲が上杉の方を向いており、完全にヘヴィメタル系のバンドがやってそうなポーズをしていた。

 

「くそ。次、俺な!」

「やけにハイテンションですね」

「お前たちの家を除けば、外泊なんて小学生以来だ。もう誰も俺を止められないぜ!」

「・・・まぁ。

 

 

 

 

 

もう一時間以上足止め食らってるんですけどね」

 

そう、外は猛吹雪で渋滞にひっかかってしまったのだ。

そして、肝心の斗真はというと・・・。

 

「新城君どうですか?」

「・・・参ったな。迂回路を見てみたけどどこも渋滞で引っかかってる。

しかも迂回路の中には、交通事故の影響でストップがかかってる」

 

斗真は、ゲームに参加せずに江端の隣で迂回路を探していた。

だが、律が調べるとどこも渋滞になっている。

しかも、吹雪が凄すぎてホワイトアウトしてしまう程だ。

 

「・・・こりゃあ、どっかに一度宿泊だな」

 

斗真の予想は、的中したのだった。

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、とある温泉旅館。

当日では、林間学校の宿泊地に到着できないと判断し、1番近くの温泉旅館に泊まることにした。

残っている部屋は、斗真達がいる部屋だけで他の団体客で殆どの部屋が埋まってしまったとの事。

 

「ねぇ、本当にこの旅館に泊まるの?コイツらと同じ部屋なんて絶対嫌!」

 

と、二乃が文句を言う始末。

しかし、彼女の言い分が全く間違いというわけでは無い。

思春期の男女が、同じ部屋に止まるのは些か大丈夫なのだろうかと言うのもあるのだが・・・。

 

「流石にこの吹雪じゃお手上げだな・・・」

「斗真!これ以上文句を言っていても仕方がない。楽しもうじゃないか!!」

「はーい。女子集合ー」

 

二乃の号令で中野姉妹全員が部屋の隅に集まった。

 

「良いこと?各自気をつけなさいよ」

「・・・気をつけるって何を?」

「それは、ほら・・・。一晩同じ部屋ですごすわけだから・・・。

 

 

 

 

 

・・・アイツらも男ってことよ」

 

と言い出す二乃。

要は、襲われる可能性があると言うことを危惧しているのだろう。

 

「・・・そんなことありえません」

「やろうぜ」

 

「「「「「!!!」」」」」

 

上杉が言った一言で、姉妹達は思わず固まる。

 

「トランプ、やろうぜ!」

 

上杉の誘いは、トランプの誘いだった。

すると四葉は、あることに気づいた。

 

「上杉さん。新城さんは?」

「ああ、バイト先に電話してくるってさ」

「・・・アイツ、真面目ね」

 

二乃は、思わず斗真の仕事っぷりに引いてしまった。

 

 

 

 

 

場所は変わりエントランス。

斗真は、防衛省が支給してくれた携帯で話をしていた。

 

「そうですか・・・。進展なしと・・・」

『だが、情報のほとんどは、こちらが把握している。

奴らが捕まるのも時間の問題だろう』

「そうですね・・・」

『・・・こちらの事は、気にするな。

本当の事を言えば、君には、渚君達と同じ日常を送って欲しいんだ』

「でも、それじゃあ俺自身が前に進めない・・・。

これは、俺自身のケジメでもあるんです」

『・・・今でも、お父さんの事は、恨んでいるのか?』

「・・・もう父に未練はありません。

俺は、俺自身の為に闘います」

 

それだけ話し、通話を終了する斗真。部屋に戻ると皆がトランプで遊んでいた。

せっかくだから斗真も混ざろうと言うことで斗真も混ざった。

ババ抜きをした結果、斗真が某メンタリスト並みのテクニックでババ抜き全戦全勝するのだった。

二乃は、悔しさの余りハンデとして斗真は、必ずババを持っている事にしたが皆、全敗した。

 

 

 

 

 

「すげぇ!」

 

日は、沈み夕食の時間になる。

旅館が用意してくれた食事は、天ぷらや魚の串焼き、刺身といった豪華な料理が所狭しと並んでいた。

 

「タッパーに入れて持ち帰りたい・・・!」

「やめてください・・・」

「こんなの食べちゃっていいのかな?明日のカレーが見劣りしそうだよ・・・」

「四葉、気にしたら負けだ」

 

と言うわけで食事を始めた。

 

「三玖、アンタの班のカレー楽しみにしてるわ」

「・・・うるさい。この前練習したから。それに、トウマが全面監修するから」

「へぇ〜?結局ソイツに頼るんだ〜」

「面食い女。お前、ヤケに絡むな」

「誰が面食い女よ!!」

「あ。そういえば、スケジュール見てなかったかも」

 

一花は、斗真と二乃のやりとりを無視し確認しようとした時、風太郎が即座に答えた。

 

「二日目の主なイベントは・・・。オリエンテーリング、飯盒炊爨(はんごうすいさん)、夜に肝試し。

三日目は、自由参加の登山、スキー、川釣り。そして夜はキャンプファイヤーだ」

 

「・・・何で、フータロー君暗記してるの?」

 

一花のいう通り以前は、乗り気ではないような雰囲気を醸し出していた。

それなのに急にノリノリなのは、不思議で仕方がなかった。

 

「あと、キャンプファイヤーの伝説の詳細がわかったんですけど」

「・・・またその話か」

「どうでも良い」

 

上杉は、呆れた表情をしていて、斗真は、バッサリと切った。

 

「関係ないわよ、そんな話したってしょうがないでしょ。どうせこの子たちに相手なんていないでしょ」

「・・・・・・」

 

斗真は、チラリと三玖に視線を移すと小さく首を振った。

 

「・・・二乃、誰からも誘われなかったんだと思う」

「そっか、拗ねてるんだ」

「そりゃそうだろ。男=顔なんて思ってる奴だぞ」

「アンタ達ねぇ〜!ていうか、アンタもいい加減面食い言うな!!」

「今は言ってないのにか?」

 

三玖の指摘され言葉を詰まらせ、四葉と斗真がそれを追撃する。

 

「あ、そう言えばここ温泉があるって・・・。え?混浴?」

 

その言葉を聞いた二乃と五月は・・・。

 

「はぁ!?こいつらと部屋のみならずお風呂まで同じってこと!?」

「言語道断です!」

「・・・なんで一緒に入る前提?」

「・・・面倒な奴らだ」

 

一花は、2人の発言に思わず突っ込み、斗真は、面倒臭い表情をしていた。

 

「二乃。一緒に入るのが嫌だなんて心外だぜ」

「!!」

「俺とお前は既に経験済みだろ〜?」

「・・・二乃」

「・・・お前、何考えてるんだ」

「やかましいわ!!アンタも変な誤解を生むな!!」

「ははは!いつものお返しだ!」

 

と、ただでさえダル絡みをしてくる上杉の対応に声を荒げる二乃。

しかし、ここで一花が・・・。

 

「・・・あ、混浴じゃなくて温浴でした」

 

一花が読み間違いをしているだけだと発覚した。そして・・・。

 

「・・・一花。ちゃんと見て」

「・・・アハハ。ごめんなさい」

 

と言う、三玖の指摘を素直に謝罪するしかなかった。

 

 

 




今回は、ここまでとなります。


誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。
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