では、どうぞ。
とある休日。
上杉が悶えている中、斗真はバイクでとある場所に向かっていた。
そして、駐輪場にバイクを置き、ある建物の中に入っていった。
その建物は・・・。
防衛省
入館の手続きを終えて中に入り、迷わず1つの部屋に向かって行った。
そして、その場所に到着しドアをノックした。
「入りたまえ」
「失礼します」
ドアを開き中に入るとそこには30代の男性と20代の金髪の女性がいた。
「ご無沙汰しております。
「ああ、元気そうだな。新城君」
「なーにー?こんないい女放ったらかしで男同士で話を進めないでよ」
「何だ、いたんだ
「ハッ倒すわよこのクソガキ!!」
今やりとりしている人物は、
2年前、暗殺教室時代に暗殺技術を教えてくれた副担任だ。
もう一人は、烏間イリーナ。旧姓:イリーナ・イェラビッチ。
察しの通り烏間先生の奥さんだ。
彼女は、元は腕利きの殺し屋だったが暗殺教室での様々な出来事を通してゴールイン。
暗殺教室卒業後の1年後に婚約をしたのだ。
現在は、夫婦共に防衛省で勤務をしている。
「新城君。イリーナと話している所悪いが早速本題に入りたい」
「ああ、すいません」
斗真は、自分の非を謝罪し早速本題に入る。
「それで早速だが、君が睨んだ通り柳沢が雇っていた人物達が中野姉妹達を標的にしていた」
「やっぱり・・・」
「だが、柳沢という雇い主がいなくなり収入源を断った怒りで新城君を狙いに絞っている。
彼女達を標的にして中野先生の資産を狙っていると言うことはないだろう」
「そうですか・・・。渚達の方は?」
「被害は報告されていない。念の為、秘密裏に護衛を付けている。
だが、何名かは護衛に気付いているみたいだが・・・」
「て言うより、アンタが無茶しまくったせいでウチの旦那がどれだけ怒ったことか」
「・・・・・・」
斗真は、痛い所を突かれて言葉が詰まってしまった。
以前話した通り、斗真はお叱りと殺人ゲンコツを貰っている為、烏間先生に頭が上がらないのだ。
「とにかく、下手に暴れるんじゃないわよ。
アンタは、
「・・・そうならないように願いたいですね」
それだけ話して斗真は、先生達に挨拶し後にした。
「どう思う?」
「・・・彼が戦う時は、何かを賭けてのことだ」
「ガキどもの為と、自分が生きる為・・・」
「俺達が出来る事は、限られている。とにかく、急いで柳沢の残存勢力を探さないとだな」
「ええ」
そう言い2人は、仕事に戻った。
斗真は、話を終えた後、駐輪場に向かっていた。
すると突如、携帯がなった。
電話の相手は、中野先生だった。
「はい、新城です」
『やあ、新城君。済まないが今よろしいかね』
「問題ないです。それで、用件は?」
『君の給料を渡したいのだが空いている日を教えて欲しくてね』
「ああ〜・・・。今から待ち合わせをして渡してもらうってのは駄目ですかね?
一応、外出中ですので今から移動すればいいですし。
江端さん辺りが動けるんじゃないでしょうか?」
『確かにその案はありだが、給料は娘達に預けてしまっていてね。
それでは二度手間になってしまう。それと聞いた話では、娘達と誰一人とも連絡先を交換していないようだね』
「・・・それは、単純に忘れていました」
『娘達には、今日向かうと話しておく。では、私も仕事に戻らないといけないのでね』
そう言い中野先生は、電話を切った。
「・・・行くか」
そう呟き、バイクを走らせた。
場所は変わり中野家。
三玖は、1つの封筒を手に持っていた。
「三玖。そんなに気を張らないで。トウマ君はちゃんと来るって」
「・・・でも、パパもパパよ。江端さんに頼めばいいのに」
「まあまあ、二乃。江端さんも忙しいんだからそう言わないの」
二乃の怒りを宥める四葉。
その時だった。
ピンポーン。
「はーい!」
『新城だ。何か中野家に来るよう言われたんだが』
「・・・トウマ。今向かうからマンションのエントランスで待ってて」
「え?み、三k」
三玖は、それだけ伝えるとそのまま貴重品と封筒を持ち家を出た。
予想外の行動に一花、二乃、四葉は、ポカーンとした表情をしていた。
斗真は、余りにも唐突な事が起きたのでそのまま彼女の言う通りエントランスのベンチで待っていた。
途中、マンションの管理人がこちらにきて何をしているんだと聞かれたがここで待っててくれと言われて同じ高校の子だと話すと「青春だね〜」とだけ言われてその場を離れた。
何のこっちゃと疑問を浮かべていたがエレベーターが到着した音が聞こえるとエレベーターから三玖が出てきた。
「トウマ」
「三玖、すまない。いらない手間を掛けたな」
「ううん。トウマと一緒に話をするのは楽しいから・・・」
「・・・嬉しい事言ってくれるね」
そんな優しい雰囲気が流れる中、三玖は、手元の封筒を斗真に渡した。
「・・・これ、今月の給料」
「ありがとう」
「・・・ねぇ。トウマ」
「ん?」
「・・・今日、この後、暇?」
「え?空いてるけど、何かあるのか?」
「今日、花火大会なんだけど一緒に行かない?」
「・・・え?」
そう。その日は花火大会が行われるのだ。
斗真も花火大会があるのを知っていたが家からでも見えると言う事もあって外出せずに自宅で花火を楽しんでいた。
「・・・ダメ?」
瞳を潤わせながら斗真に聞いてくる三玖。
斗真は、思わず頬を赤くした。
「(その瞳は反則だ・・・)」
斗真は、一度咳込んだ。
「いいよ、行こう。花火大会」
「本当!?」
「ああ。いつもだったら家で花火の音を聞くけどたまには見に行くのも悪くないだろう」
「じゃあ、今日の夕方。ここで待ち合わせ」
「了解した。ああそれと、三玖」
「何?」
「連絡先交換しないか?
俺等友達になのに連絡先知らないからさ」
「うん。いいよ」
そう言いつつポケットにしまっていた携帯を取り出しお互いの連絡先を交換した。
無事に連絡先が交換を終えると三玖は嬉しそうな表情をしていた。
「それじゃあ、今日の夕方に」
「うん。後でね」
そう言いながら三玖は、エレベーターの方に向かって行った。
斗真も、夕方の花火大会の準備の為、一度、帰宅するのであった。
夕方。三玖から改めてメールをもらい指定した時間に待ち合わせをする為、自宅を出た斗真。
そして、夕方。
「何でアンタがここにいるのよ!?」
「出会って早々に失礼な奴だな」
マンションの出入口前で三玖を待っていた所、五月以外の全員が浴衣姿で出てきた。
そして、斗真を見つけるや否や文句を言われる始末。
「俺は、三玖に花火大会に誘われてここで待ち合わせしていただけだが」
「はあ?妄想も大概にしなさいよ!」
「・・・トウマの言う通り、私が呼んだ。
二乃にどうこう言われる筋合いはない」
「・・・な!?」
思い掛けない横槍で驚きを隠せない二乃。
「まあまあ、三玖が誘ったんだしいいじゃない?
大勢の方が楽しいでしょ?」
一花が二乃を宥め斗真がいても問題ない状況を作った。
「そういえば、五月はどうした?
姉妹全員で花火大会に行くなら呼ぶべきじゃないのか?」
「五月なら上杉さんお金を渡しに行きました」
「アイツ。家知っ・・・てたな」
知らないと思っていたが以前、二乃が睡眠薬で眠らせた時、上杉を自宅に送った事を思い出した。
それもあってか知っててもおかしくないなと斗真は、自己完結した。
「ならどうするんだ?三玖に誘われて来たが具体的なプランは知らんぞ?」
「屋台を回りながら時間を潰した後、お店の屋上を貸し切っている所があるのでそこで花火を見ようってことになってます!」
「・・・ブルジョワが」
斗真は、彼女達の予定を聞いて思わず毒付いてしまった。
「お兄ちゃん・・・。斗真さんと五月さんが4人いるよ・・・?」
「え?」
上杉の妹、らいはちゃんが唖然とした表情でこちらを見ていた。
そして、視線の先には上杉と五月が一緒にいた。
斗真は、上杉に対して・・・。
「妹と遊びに行くフリをしてデートかよ」
「「違う/違います!!」」
と言うツッコミを繰り出す2人だった・・・。
当作品での烏間先生とビッチ先生の婚約時期は、独自に考えた際の時になります。
誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。