五等分の花嫁と元暗殺者   作:シナプス・フィン

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では、最新話です。どうぞ。


第9話 思い出の花火

三玖に誘われ花火大会に行くことになった斗真。

祭りに向かう途中で、上杉と五月、そしてらいはちゃんと遭遇した。

そして、皆で夏祭りに行こうとなったのだが・・・。

 

「おい上杉。何で俺達は中野家にいる?」

「それはだな・・・。

 

 

 

 

 

こいつ等が宿題をやっていなかったからだ!!」

 

斗真は、思わず呆れると同時に溜息を吐いた。

そう、彼女達は上杉が出した課題とは別に学校の課題を全くしていなかったのだ。

斗真も課題を終わらせないといけない人間なのだが週末、と言うより日曜日は、恩師に会いに行っていた為日曜日には課題が行えないと考え前日に終わらせたのだ。

当然、彼は椚ヶ丘の生徒で上位争いをした人物である為、課題なんて1時間もあれば終わるのだが、余裕を持たせておくと言う意味で早急に終わらせたのだ。

そんな訳で、斗真は今、三玖の課題を見ている。

 

「三玖。その問題は、この公式を使うんだ」

「・・・あ、解けた」

「後の問題も似たようなものだからこの公式を使うんだ。

また分からなくなったら言って」

「・・・うん」

 

などとなるべく答えは教えず、飽くまでヒントを出している。

三玖は、そのヒントを元に問題を解いている。

そんなこんなで・・・。

 

「・・・一番乗り」

「え!?」

「嘘!?」

「三玖早い!」

「いつの間に・・・」

「お疲れ様」

 

中野姉妹達が驚く中、上杉は特に何も思っていない。

むしろ流石だと思った。

 

「(流石、椚ヶ丘学年首席で卒業しただけの事はあるな・・・)」

 

彼は、高校1年からの付き合いである為、斗真が椚ヶ丘の出身である事は知っている。*1

上杉は、数回程、斗真に勉強を見て貰ったことがあり教え方が丁寧なのは知っているのだ。

その為、以前彼が百人力だと言った言葉の意味は彼の指導力の高さも理由の一つなのだ。

 

「三玖!その解答見せなさいよ!!」

「んな事やってないで、早く終わらせたらどうだ?余計時間を食うぞ」

「グヌヌヌ・・・」

 

斗真の横槍のせいで二乃は、まるで仇を取られたような表情をしていた。

 

「全く、どうなることやら・・・」

「斗真?」

「何でもない。三玖。頑張った褒美で屋台で1つ好きなの奢ろう」

「本当!?」

「ちょっと!何、三玖にだけ優しくしてんのよ!!?」

「贔屓だ贔屓だ〜」

「ブーブー!!」

「三玖だけズルイです!!私も奢って下さい!」

「そんな事言ってていいのか?」

 

そう言いながら時計の方に視線を移すと時刻は、17時半を指していた。

 

「ヤバっ!急がなきゃ!」

 

三玖以外の姉妹達は大急ぎで問題を解いた。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、無事に課題を終わらせ祭りの屋台を堪能している一同。

 

「はあ~・・・。疲れた」

「体力なさすぎだ」

「何ですか?祭りに相応しくないその顔は」

 

そういいながらアメリカンドッグを手にこちらに来たのは五月だった。

斗真は、気づいたが上杉の方はというと・・・。

 

「誰だ?」

 

全く気づいていなかった・・・。

 

「その声は五月か?」

「その通りです。新城君」

「・・・よく気付いたな」

「声で推測。手に持っている物が食意地の証拠」

「・・・納得した」

「納得しないでください!!それと新城君!私はそこまで食意地は張っていません!!」

「手に持っている物のせいで説得力何て存在しない」

 

斗真にそう指摘されるとしまったという表情をしてアタフタしていた。

 

「アハハ。新城君の洞察力は凄いね~」

「まあな。(それくらいできないとあの教室ではやっていけなかったよ)」

 

などとしみじみに思い出していた。

 

「ところで2人共。浴衣は本当に下着を着ないのか興味ない?」

「それは昔の話だ。知っている」

「本当かなぁ?なら・・・。

 

 

 

 

試してみない?」

「やめろ一花。嫌な事を思い出す」

 

斗真は、手元に持っていた缶ジュースが握り潰れて顳顬に血管を浮かべていた。

斗真の言う嫌な事を思い出すと言うのは暗殺教室時代、ビッチ先生の英会話授業で指名された際に正解しようが不正解であろうが問答無用でディープキスをして来たのだ。

斗真は、あの手この手でビッチ先生に迫られて回避して来たが向こうも向こうでしつこく迫って来てついに斗真の堪忍袋の尾が切れて脳天瓦割りをした。

この事があってか、ビッチ先生は斗真に対してディープキスはして来なくなった。

と言うより色気の類が苦手になった・・・。

そう言うのは本当に好きな人同士でやれと感じた斗真がいたとか・・・。

因みにこれを受けた本人は、「体が半分になるかと思った」と言うほど痛いらしい。

※別にキスが嫌いと言う訳ではなく斗真はビッチが嫌いなだけである。

 

「ご、ゴメンゴメン!冗談だから」

 

一花も、流石に斗真の怒りには揶揄わずすぐに謝罪した。

すると、一花の携帯が鳴りその場を少し離れた。

一花が電話が鳴っている最中、二乃が斗真達と合流した。

 

「お兄ちゃ~ん!!」

 

そんな時、らいはちゃんの声が聞こえた。

 

「見て見て〜!四葉さんが取ってくれたの〜!!」

 

その時、上杉は彼女の手に持っている物に目が行ってしまった。

そこには、大量の金魚が袋一杯に詰め込まれていた。

 

「何をどうやったらこうなる・・・?」

「(金魚の袋詰め・・・。磯貝を思い出すな・・・)」

 

斗真は、以前再会した磯貝を思い出していた。

彼の家は貧乏で生活が大変で100円で一食浮いたと話していた。

それが金魚袋詰めだった。

因みに、後にクラスメイトから聞いたのだが金魚を調理し食したと話していた。

美味しかったと話していた。それを聞いた斗真も驚きと大丈夫なのかという不安の両方があった。

※大事には至らなかったと話していた。

 

「後、これも買ってもらったんだ!」

 

らいはちゃんが取り出したのは、花火セットだった。

 

「それ、今一番いらない奴!」

「四葉、気が早すぎだろ・・・」

 

斗真と上杉は、思わず頭を抱えてしまった。

 

「四葉のお姉さんにちゃんとお礼は言ったか?」

 

らいはちゃんは、上杉に言われて四葉にお礼を言った。

 

「ありがとう四葉さん。大好き!!」

 

四葉は、思わずハートにクリティカルしたようだった。

 

「ああ~ん。らいはちゃん可愛すぎます~!妹にしたいです!!」

 

すると四葉は、何かひらめいたようだ。

 

「ちょっと待ってください。このまま上杉さんと結婚すれば合法的に姉と妹にできるのでは?」

「アンタ自分が何を言ってるか分かってる?」

「何故、勉強はできないのにその発想の回転は速いんだよ・・・」

 

二乃がツッコミ、斗真は呆れてしまった。

 

「と言うより、そろそろ花火が始まるから移動した方がいいんじゃないのか?」

 

斗真の提案で花火が見えるお店に移動する事になった一同。

上杉も屋上を貸し切ったと伝えた時、思わず「ブルジョワか!?」と突っ込んだ。

 

「(やはり俺の感性は間違いでは無かったか・・・)」

「待ちなさいよ」

 

すると、二乃は皆にストップをかけた。

 

「せっかくお祭りに来たのに()()を買っていないわ」

 

「「「ああ!」」」

 

「アレ買ってなかったね!」

「売っていますかね?」

「アレは買っておかないと」

「早くアレ、食べたいな〜」

 

姉妹それぞれ反応し、思い出していた。

 

「・・・何だよ。アレって」

「せーのッ!!」

 

「かき氷/リンゴ飴/人形焼き/チョコバナナ/焼きそば!!」

 

「「えっ?」」

 

斗真と上杉は、思わず戸惑ってしまった。

 

「「「全部買いに行こー!!」」」

 

「お前等全員五つ子なのか、疑わしくなって来たぞ・・・」

「・・・右に同じく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二乃の先導により貸切の店に向かう一同。

そんな中、五月が何やら不満な表情をしていた。

その理由は・・・。

 

[お、別嬪さんだね!これはサービスだ!!]

 

五月が貰った人形焼きの量が普通で一花が山盛りの人形焼きを貰ったのだ。

 

「どう言うことですか!?顔は全く同じなのに!」

「・・・複雑な五つ子心」

「不憫だな・・・」

 

斗真と三玖は、思わずそう呟いたのであった。

そして移動の途中、一花、四葉、五月、らいはちゃんは、各々行動し始めた。

 

「アンタ達遅い!」

 

二乃は、移動しながらこちらに文句を言って来た。

 

「妙にテンション高いな・・・」

「三玖。花火大会に思入れとかあるのか?」

「・・・花火は、お母さんとの思い出なんだ。

お母さんが花火が大好きで毎年みんなで花火を観に行ってた。

お母さんがいなくなってから毎年揃って。

私達にとって花火はそう言うもの・・・」

「・・・スマン。失言だった」

「気にしないで・・・」

 

そして、斗真はこの時ある事を思った。

彼女(二乃)は家族が大好きで・・・。

 

 

 

 

 

変わっていく事を恐れ、家族が離れ離れになるのを恐れている。

 

「(変化を恐れていては自分の殻を破る事はできないぞ。二乃・・・)」

 

そんな事を思っている斗真だった。

その時・・・。

 

『大変長らくお待たせしました。これより花火大会を始めます』

「(マズい・・・!?人が移動し始める!)」

 

斗真は、急いで三玖の手を掴んだ。

 

「・・・と、トウマ///?」

「このままじゃ逸れる。この手、絶対に離すなよ」

「う、うん・・・痛ッ!」

 

一瞬、三玖の顔が歪んだ表情を見せた時、斗真はマズいと思い出来るだけ急いで人混みを抜け出した。

 

 

 

 

 

人混みを抜けて何とか一息付いた斗真と三玖。

そして、三玖の足を応急処置をした。

 

「応急処置だが一先ずこれで大丈夫だ・・・」

「・・・ありがとう」

 

三玖は、お礼を言ったが不安な表情を浮かべていた。

 

「しかし、参ったな・・・。下手に移動すると見つからない可能性が出て来たな・・・。

上杉に連絡でもしてみるか」

 

斗真は、携帯を取り出し電話をするが人混みの影響のせいか電波受信が良くない。

 

「電波が悪過ぎる・・・!」

「・・・こっちも繋がらない」

 

最早手詰まりになった時だった。

すると周囲が突如明るくなった。

斗真は、空を見ると花火が打ち上がっている様子を目撃した。

 

「最悪だ・・・!花火が始まりやがった。・・・!?」

 

悪態をついていると、突如斗真の携帯がなり携帯を見る。

相手は上杉だった。

 

「上杉!ナイスタイミングだ!もしもし」

『繋がった!斗真、今どこにいる?』

「歩道橋の下。三玖と一緒にいる」

『本当か!?』

「それで、そっちは誰と一緒だ?店の場所が分からない以上、下手に動きたくない」

『ああ、それで・・・』

 

斗真は、店の場所を上杉から聞き出しその場所には二乃と一緒にいると言う情報を得た。

そして、上杉が彼女達を探すべく一人で残りの姉妹を探しているとのこと。

 

「分かった。直ぐに向かう」

『気をつけてな。それと、一花を見たか?』

「一花を?いや、見てはないが・・・」

『実は、妙な髭のおっさんと一緒に行動してたんだ』

「・・・分かった。こっちも移動しながら調べてみる」

『ああ。頼んだ』

 

斗真は、その話を終え通話を切った。

 

「・・・トウマ?」

「三玖。実は・・・」

 

斗真は、上杉と電話で聞いた情報を三玖に教えた。

すると三玖は、何やら心当たりがあるようだった。

 

「・・・それらしい人が車の中から?」

「一回だけ見たことある・・・」

 

斗真は、三玖の話を聞いた時、頭を動かした。

 

「・・・ダメだ。情報が少なすぎる」

 

しかし、持っている情報が少なすぎる為頭をガシガシする。

 

「とにかく、店の方に移動するか・・・」

 

斗真は、そう言い立ち上がり三玖に手を差し出した。

 

「歩けるか?」

「・・・うん、ありがとう」

 

差し出した手を三玖はその手を取った。

その時だった。

 

「すいません、アンケートにご協力をお願いしているのですが・・・」

「カップルですよね?」

 

「「・・・えっ?」」

 

 

 

 

 

一方、上杉は、一花と合流して姉妹達の合流地点のお店に向かうはずだったが・・・。

 

「・・・私は皆と一緒に花火を見れない」

 

果たして、彼女が言った言葉の意味とは・・・?

 

 

 

*1
勿論、暗殺教室のことは知らない




中途半端になってしまい申し訳ありません。
今回は、ここまでとします。


誤字脱字ございましたら連絡ください。
では、次回。
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