高咲兄妹とスクールアイドルの輝き   作:Ym.S

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はいどうも!少しお久しぶりになり、申し訳ないです汗
今回は2月14日のバレンタインデー特別回となっています!
9人のスクールアイドル+侑ちゃん、合計10個のシチュエーションで書きました!それぞれのシチュの時系列は関連なく、本編とも関係ございません!また、今回チョコをもらうのが徹くんですが、読む際は自分が徹くんになったつもりで読んでいただければと思います!
では、長くなりましたが、どうぞ!


バレンタイン特別回

 〜かすみの場合〜

 

 

 お台場のとある海辺の公園にて……

 

 

「あー! 来るの遅いですよ〜せんぱーい!」

 

「ごめんごめん、待たせたね」

 

「もう、かすみんプンプンですよ〜!」

 

 

 かすみはご機嫌斜めのようだ。

 

 

「……お、かすみちゃんのその服、初めて見るね。なんだかいつも以上に可愛く見えるぞ」

 

「えっ!? ……もう、仕方ないですね〜♪」

 

 

 徹がかすみのコーディネートを褒めると、彼女は機嫌を良くした。

 

 

「……あっ、それで俺を呼び出して何か用があるのか?」

 

「先輩、今日が何の日か知ってますか?」

 

「えー……あれか、バレンタインだったっけか?」

 

「ピンポンピンポーン! 先輩のくせにやりますねー?」

 

「いや何だ俺のくせにって……あっ、てことはもしかして……」

 

「はい! ……じゃーん! かすみん特製チョココッペパンです!」

 

 

 すると、チョコクリームが塗られたチョコ生地のコッペパンが現れた。

 

 

「おぉ、チョココッペパンか! 流石かすみちゃんだな。美味しく食べるよ」

 

「はい! ……美味しいに決まってます! 大好きな先輩のために愛情たっぷり込めて作ったものなんですから!」

 

「ふふっ、俺のために作ってくれて嬉しいよ。ありがとな、かすみちゃん」

 

 

 すると、徹はかすみの頭を撫で始めた。

 

 

「えへへ〜かすみんのこと、もっと撫でてくれてもいいですよ〜?」

 

 

 

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 〜せつ菜(菜々)の場合〜

 

 

 お台場の街中のとあるカフェにて……

 

 

「あ、徹さん! お待たせしました!」

 

「いや、俺もさっき来たばかりだよ。それに、俺が少し約束の時間より早く来ただけだしな」

 

「えへへ、それを聞けて安心しました!」

 

「おう……んで、用があるって聞いたが、どうかしたか?」

 

「えぇっとその……徹さんは今日がバレンタインってことは覚えてますか……?」

 

「……あぁ、そういえばそうだったな。……えっ、ということは……」

 

「はい……これを徹さんに……!!」

 

「おぉ……ってこれ手作りじゃないか! 一人で作ったのか?」

 

「あ、いえ。彼方さんに手伝ってもらってさっき作ってきました! 一人だと何故か上手く出来なかったので……」

 

「なるほど、そういうことだったんだな……」

 

「はい! ……その……徹さんへの日頃の感謝と、大好きの気持ちを込めてつくったので……受け取ってくれますか……?」

 

 

 菜々は、不安そうな顔で徹を見つめる。

 

 

「あぁ、それはもちろん。料理が苦手な菜々ちゃんが一生懸命作ってくれたんだからな。ありがたく頂くよ」

 

「……! ……はい! ありがとうございます!! ……って私、料理苦手じゃないですよー!?」

 

 まるで太陽のように人の心を明るくする笑顔を見せると、徹の言葉に対して不服だったのか困った顔をした。

 

 

 ……このあとイチャイチャして色々あったのはまた別の話……

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

 〜愛の場合〜

 

 

 お台場のとある公園にて……

 

 

「あっ、てっつー! やっほー!」

 

「おっす、愛ちゃん。今日は何か用がある感じか?」

 

「うん! 今日ってさ、バレンタインデーでしょ? だから……はい、これ! いつも愛さんをサポートしてくれるてっつーに……と、友チョコあげる!」

 

「そういえばそうだったな……おっ、手作りチョコじゃないか! 愛ちゃんから友チョコ貰えるなんて嬉しいな〜! ありがと、美味しく食べさせていただくよ」

 

「……う、うん! 愛さんが作ったチョコで()()()っとほっぺが落ちちゃうぞ〜」

 

 

 愛は僅かに曇った顔でそう言った。

 

 

「あっはははは! 相変わらず愛さんのダジャレは冴えてるな〜 でも、もしかしたらちょこっとどころじゃないかもね……じゃあ、また今度な」

 

 

 徹が帰ろうとすると、愛は焦った表情を浮かべた。

 

 そして……

 

 

「……っ! ……ま、待って!!」

 

「ん? どうした、まだ何か用がある感じ?」

 

「……私さっき友チョコって言っちゃったけど……それは……と、特別なチョコだから……!」

 

「えっ、特別……?」

 

「……そ、そういうことだから! じゃあね!!」

 

「あっ、ちょっ!?」

 

 

 すると愛は恥ずかしさのせいか、彼から走り去った。

 

 

(アタシは決めたよ! てっつーが好きな気持ちは誰にも負けないんだからーっ!!)

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

 〜エマの場合〜

 

 お台場のとあるベンチにて……

 

(今日バレンタインなんだよね……日本で男の子にチョコをあげるっていう文化があるのをあまり意識してなかったから、忘れてて市販のチョコになっちゃったけど、徹くん喜んでくれるかな……)

 

 

 スイスでは日本のようなバレンタインの文化はないのだ。

 

 

「はぁ、はぁ……すまんエマちゃん! 待たせちまった」

 

「あっ、徹くん! 大丈夫、全然待ってないよ〜」

 

「本当? そう言ってくれるとありがたいよ。んで、何か渡すものがあるって聞いたけど?」

 

「えっと……これなんだけど……」

 

「これは……チョコか?」

 

「うん、今日バレンタインデーなんだよね? 実はスイスあんまり女性が男性にチョコ渡す習慣がなくて……こんな市販のチョコしか用意出来なかったんだ……ごめんね?」

 

 

 エマは申し訳なさそうな顔になった。

 

 

「いいっていいって。その気持ちだけでも凄く嬉しいからさ」

 

「でも、これだけじゃ……あっ、そうだ! ねぇ、そのチョコ一回貸して?」

 

 

 エマが何か閃いたようだ。

 

 

「お、おう。どうぞ」

 

 

 すると、エマはチョコを開封し、チョコを取り出し……

 

 

「はい! 私が愛情を込めて食べさせてあげる!」

 

「えぇ!? そ、そこまではしなくていいって! 自分で食べるから!」

 

「ダーメ! そうしないと私の気が収まらないんだから! ほら、いっぱい食べてね、徹くん♡」

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

 〜璃奈の場合〜

 

 

 璃奈の家にて……

 

 

「あっ、徹さん。いらっしゃい」

 

「よっす、璃奈ちゃん。呼ばれたから来たけど、今日もゲームで遊ぶ感じか?」

 

 

 普段徹が璃奈の家に来た時、大体二人が大好きなゲームで遊んだりする。

 

 

「ううん、今日は違う」

 

「ありゃ、違うか。じゃあ何をするんだ?」

 

「……今日はバレンタインの日だよね」

 

「あー……そういえばそうだったな……それがどうしたか?」

 

「……もう、鈍感……はい、これ」

 

 

 すると、璃奈は箱を取り出し、徹に渡した。

 

 

「ん、これは……」

 

「開けてみて」

 

「おう……ん!? これ、チョコか?」

 

 

 すると、そこには顔が書かれたさまざまな形のチョコがあった。

 

 

「うん。名付けて、特製璃奈ちゃんボードチョコだよ。いつもの感謝の思いをこのチョコに込めた」

 

 

 そう、顔というのは璃奈ちゃんボードの顔だったのだ。

 

 

「ほう……これはよく作り込まれてるね。それに可愛いし……ありがとう、璃奈ちゃん」

 

「喜んでもらえて嬉しい……璃奈ちゃんボード『にっこりん♪』」

 

「ははっ。いやしかし改めて見ると璃奈ちゃんボードとこのチョコ、よく似てるなぁ……ん? なぁ璃奈ちゃん。一つだけ雰囲気が異なるやつがあるけど、これは……」

 

 

 徹は、目がハートになっているピンクのハート型のチョコを見つけた。

 

 すると璃奈は……

 

 

「あっ……それは……その、今の私の気持ち、だよ? 璃奈ちゃんボード『テレテレ』」

 

 

 

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 〜彼方の場合〜

 

 

 お台場のとあるショッピングモールの前にて……

 

 

「彼方ちゃんにここで待ち合わせしようと言われたのだが……時間になっても来ないな……」

 

 

 待ち合わせ時間になっても、彼方が来ないのだ。

 

 

「ちょっと家に行って様子を見に行こうか」

 

 そこで、徹は彼方の家まで行くことにした。

 

 

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 場所は彼方の家……

 

 

「お邪魔しまーす……彼方ちゃーん……あっ、いた」

 

 

 家に入り、リビングまで行くと、台所で彼方が寝ているのを見つけた。

 

 

「台所で寝るんだな……ん? これは……」

 

 そこには、美味しそうなチョコ達が箱の中に並んでいた。

 

「マジか……彼方ちゃーん、起きてー」

 

「……はっ! 今何時!?」

 

「うおっ!?」

 

 

 すると、すごい勢いで彼方は目を覚ました。

 

 

「……えっ? 徹くん?」

 

「おはよ。待ち合わせ時間になっても来なかったからこっちから来たぞ」

 

「……あぁ!? ……ご、ごめんね……! 彼方ちゃんが寝ちゃったから徹くんに手間かけちゃったよ……」

 

 

 すると、彼方は今にも泣きそうな顔をした。

 

 

「ううん、手間をかけてたのは彼方ちゃんだよ。そこのあれ、チョコでしょ?」

 

「えっ……? あっ……」

 

「ふふっ、それ手作りでしょ? ありがとな。俺なんかのために作ってくれて。いやー、まさか彼方ちゃんの手作りチョコが食べれるなんてな〜……」

 

「……そんなの……当たり前じゃん……」

 

 すると、彼方は頬を赤く染めて小さな声で呟いた。

 

「……ん? 何か言ったか?」

 

「……! う、ううん、なんでもないよ〜」

 

「そ、そうか……まあともかく、俺がここまで来たことなんて、大した手間じゃないってことさ。気にしないでくれ」

 

「う、うん……ありがと……」

 

「……それよりさ、今から食べて良いか? もう見ただけで美味しそうだから食べたくなっちまったよ」

 

「……! うん、彼方ちゃんが美味しく作ったチョコ、召し上がって〜」

 

 

 彼方はいつも通りの笑顔になった。

 

 ……この後二人で食べさせ合いっ子したとか。

 

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

 〜しずくの場合〜

 

 

 しずくの家にて……

 

 

「今日はしずくちゃんの家に誘われたが……なんか緊張するぞ」

 

 

 今徹はしずくの家の前に立っている。

 

 すると……

 

 

「あっ、先輩! ようこそお越しくださいました! どうぞ上がってください♪」

 

「おう、ではお邪魔します……」

 

 

 徹はしずくの家に上がり、歩いていく。すると、彼女の家の台所が目に映った。

 

 

(えっ、箱が大量にあるだと!? ……あれはもしかして、全部チョコか?)

 

 

 徹は少し驚いたが、リビングまで行き、そこで彼女に聞いてみる。

 

 

「……なぁ、しずく。台所が目に入っちゃったのだが、あの大量の箱はもしかしてチョコか?」

 

「あっ、見られちゃいましたか……はい、あれは全部本命チョコです」

 

 

 そう、なんと何十個もあるが、それ全部本命チョコだというのだ。

 

 

(本命の人がいっぱいいるのかな……なんでだろ、そう思うと複雑な気持ちになる……)

 

 

「……それはさておき、先輩に渡したいものがあるんです」

 

「そうなのか……えっ、もしかしてチョコだったりするのか?」

 

「はい、そうです! ……どうぞ!」

 

 

 すると、さっき見た箱より少し立派で見た目が良さそうな箱を出した。

 

 

「こ、これは……」

 

「さっき先輩が見たチョコは本命のチョコですが……これは、それよりもっと特別なチョコですっ! 私の気持ち、受け取ってください♪」

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

 

 〜果林の場合〜

 

 

 お台場のとある街中にて……

 

 

(うう……チョコを渡す側になるのは初めてだわ……徹を誘ったのはいいものの、どうすればいいのかしら……)

 

 果林は読者モデルのファンからチョコをもらうことがあっても、渡すことは今までなかった。

 

 彼女が考えていると……

 

「果林ちゃん?」

 

「う、うわぁ!?」

 

「うおっ!?」

 

「も、もう徹、驚かさないでちょうだい!!」

 

「い、いやそれはこっちのセリフなんだが……まあそれはいいか。んで急に呼び出して、何か急用だったり?」

 

「え!? い、いや、急用ではないわ」

 

「あれ、そうなのか……じゃあ、なんだ?」

 

「〜っ! は、はい! これ!!」

 

「……これは……チョコか?」

 

「そうよ! 今日、バレンタインでしょ!? それでその……徹にこれを渡したかったの!!」

 

「……ハハッ、そういうことか……まさか果林ちゃんから貰えるとは予想外だったわ。凄い嬉しいぞ、ありがとな」

 

「……!! 受け取ってくれるの……?」

 

 すると、彼女は驚いた顔で徹を見つめる。

 

「当たり前じゃないか。果林ちゃんは俺にとって大事な人だしな」

 

「……!? ……もう、平然とそんなこと言わないでよ、勘違いしちゃうじゃない……」

 

「? 今何か言った?」

 

「な、何でもないわ! ……とにかく! その……ありがと、ね……」

 

 

 果林は少し嬉しそうな顔を浮かべた。

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 〜歩夢の場合〜

 

 高咲兄妹・歩夢のアパートの共用廊下にて……

 

「……はぁ、どうしよう……」

 

(今年は徹さんに本命チョコを渡そうと思うけど、なんて言って渡せばいいんだろう……分からないよ……)

 

 

 歩夢は外を見つめながら悩んでいた。

 

 すると……

 

 

「おっ、歩夢ちゃんじゃないか。奇遇だな」

 

「えっ!? て、徹さん!?」

 

 

 徹がやってきた。

 

 

「あっ、すまん。驚かせちゃったか」

 

「い、いえ大丈夫です! 全然!」

 

「そ、そうか……」

 

 

 すると、歩夢は深呼吸して落ち着き、こう続けた。

 

 

「……あの、今日は何の日か覚えてますか?」

 

「んー……あっ、今日はバレンタインの日だったよな」

 

「はい! それで……その……今からうちに来てくれませんか!?」

 

「お、おう。もしかしてチョコのことかな? わかった。行こうか」

 

 

 ────────────────────

 

 

 場所は歩夢の家に移る。

 

 

 徹はテーブル前の椅子に座り、歩夢は箱を取り出し、

 

「あの、これを渡します!!」

 

「おう……ん、これはいつものとは違う……もしかして手作りか!?」

 

「は、はい……そうです……」

 

「マジか……ふふっ、そうかそうか……歩夢ちゃんの手作りが貰えるなんてな……嬉しすぎて叫んじゃいそうだ」

 

 

 そう、今までは市販のチョコをもらってきてはいたものの、手作りチョコはもらってなかったのだ。

 

 

「も、もう! 叫ぶのはやめてください!」

 

「ははっ、冗談だ。いつもありがとな、歩夢ちゃん」

 

「はい! ……あ、あの!」

 

「ん?」

 

 すると、歩夢は何かしらふと思い出したのか、こう言った。

 

「えっと……そのチョコはいつもと違って……ほ、本命チョコなんです! なので……私のことを感じて食べて欲しい……ぴょん……」

 

 歩夢は両手を兎の耳のように頭に添え、顔を赤く染めていた。

 

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

 〜侑の場合〜

 

 

 高咲兄妹の家にて……

 

 

「はー、疲れた。ただいま〜」

 

「お兄ちゃん、おかえり〜! ……ねぇお兄ちゃん、あとでチョコあげるから私の部屋に来て!」

 

「あぁ、分かった」

 

 ────────────────────

 

 

 場所は、侑の部屋。

 

 

「よっ、来たぞー」

 

「お兄ちゃん、待ってたよ〜!」

 

 

 すると、彼女は箱を手に取り……

 

 

「じゃあ……はい、これ!」

 

「ふふっ、いつも手作りしてくれてありがとな。侑」

 

 

 徹は侑の頭を撫でる。

 

 

「お兄ちゃんのためだもん! それくらいお安い御用だよ!」

 

「ははっ、嬉しいな」

 

「……ところでお兄ちゃん、今日どれくらい女の子からチョコもらった?」

 

 すると侑は少し不機嫌そうな感じで聞いた。

 

「うーん、まあ十数個くらい?」

 

「……結構貰ってるじゃん……むー……」

 

 

 侑は頬を膨らませた。

 

 

 すると、徹は察したのか……

 

 

「ん? ……あのな侑、確かに俺はかなりチョコ貰ってるけどな、俺は侑のチョコが一番美味しくて好きだぞ?」

 

「……! ……ホント!?」

 

「うん。それに、侑が俺のこと好きでいてくれるのも凄く嬉しいしな」

 

「……!! ……お兄ちゃん!!!」

 

 

 侑は勢いよく徹に抱き付いた。

 

 

「うおっ!? ……えちょっ、侑!?」

 

「ありがと、お兄ちゃん……大好き!」

 

 

 侑は満面の笑みでそう言った。

 

 

 

 

 

 




はい!今回はここまで!
やはり10人分シチュを考えて書くのは難しかったです…orz
最近色々と不穏な世の中ですが、この小説で少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
ではまた次回!本編を進めます!
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