高咲兄妹とスクールアイドルの輝き   作:Ym.S

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どうも!
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第3話です!
今回は一見真面目そうなあの子が登場!


第3話 生徒会での出会い

 

 

「さて……今日も頑張っていくか」

 

 

 妹の侑、そして幼馴染の歩夢ちゃんと共に登校を果たした俺こと高咲徹は、学校前で別れ、それぞれの教室へ向かった。

 

 俺は情報処理学科に所属しているので、主に工学やそれに関わる数学や物理などを学ぶ、まさに理系らしい授業が主だ。

 

 

「では、これで授業を終わります」

 

 

 そんな授業の午前の分が終わり、お昼は侑と歩夢ちゃんと一緒に食べた。

 

 俺たち3人は小学校のころからずっと同じ学校だったので、小学校の給食から中学校の学食に変わって以来、二人とクラスが違えど、お昼は三人で集まって食べている。

 

 しかし、今日の昼食はそのいつもとはちょっと違う。普段は学食で済ますところが、今日は俺が作った弁当だった。

 

 実は昨日、侑が急に「お兄ちゃんのお弁当、久しぶりに食べてみたいなー」というから、そこから食料を調達してきて今日早起きして作った。

 

 俺はそこそこ料理が出来る方で、二人で暮らしているから朝晩の飯は俺が作ってる。ただ、夕飯の配膳とかは侑も手伝ってくれるからそこは仕事を分担してる感じだ。

 

 それで、三人で食べていたら歩夢ちゃんも俺の作った弁当食べたそうにしてたから分けてあげた。そしたら美味しそうに食べてくれたから良かった。

 

 ん、昼食食べてた時何を話したかって? 特に大したことは話してないなー……あっ、部活どうするかって話はしたな。そしたら二人とも、何か部活に入るつもりはないらしい。所謂帰宅部ってやつだ。まあ、あの二人何かハマってるとか、まだそういうのあまりなさそうだもんな。

 

 ……まあ、俺も似たような感じなんだけどな。俺も部活どこにも入ってないし。

 

 

 

 そんな感じで、お昼休みが終わり、午後の分の授業も受け、一日の授業の日程は終わった。その後、俺は急ぎ足である場所に向かった。

 

 

 その場所は……

 

 

 

「皆さん、この度生徒会長を拝命しました、高咲徹です。これから生徒会長として働く上で、まだ色々至らないところもあるかもしれませんが、この虹ヶ咲学園の生徒のリーダーとしてしっかり務めて行こうと思いますので、これからよろしくお願いします」

 

 

 そう、生徒会室だ。新生徒会長もとい俺の挨拶を役員たちにしているところだ。ちなみに、役員も同じタイミングで変わっているので、新しい布陣で生徒会を運営していくことになる。

 

 なので……

 

 

「ではさっそく事務をしようと思うが、みんなまだ慣れていないと思うから、今から与える仕事をこなしたら帰ってもいいよ。あと、分からないことがあったら気軽に訊いてくれ」

 

 

 流石にいきなり普段並みの作業をさせたらキツいだろうから、最初は少し軽めにいこうと思う。

 

 

 それからしばらく経って、みんなほとんど作業を終えて、俺以外みんな帰った

 

 

 ……はずなのだが……

 

 

「会長、まだ私にできる仕事は残ってないですか?」

 

 

 そう、たった1人だけ、残って作業をしている子がいたのだ。

 

 

「お、おう、そうだな……じゃあ、これ頼むよ」

 

 

 リボンの色からして……1年生かな? 1年生でここまで素早くタスクをこなす技量は凄いな。

 

「なあ君、名前なんて言ったっけ?」

 

「えっ? あ、はい、中川(なかがわ) 菜々(なな)です」

 

 

 中川菜々、か……長くて黒い髪を三つ編みのおさげにして、眼鏡を掛けている。少しクールな印象を受ける女の子だ。

 

 

「うむ。じゃあ中川、随分作業が速いね。何か経験とかあるの?」

 

「はい、以前私が通ってた中学校で生徒会長を務めた経験があります」

 

 

 あー、なるほどな。道理で慣れてる訳だ……

 

 他の役員のみんなが与えた作業をやってる中でも、彼女が一番最初にそれを終わらせて、俺に仕事をねだってきたくらいだからな。

 

 

「なるほど……もしかして、来年の生徒会長の座狙ってる感じ?」

 

「そうですね、立候補しようとは思ってます」

 

 

 やっぱりなー……まあでも、いい会長になりそうだ。

 

 

「そうか……じゃあこれから1年間色々経験積まなきゃな」

 

「はい、なので会長、これからよろしくお願いします」

 

「おう、こちらこそ、よろしくな」

 

 

 なんかびっくりするくらい落ち着いてるな。本当に普段からこんな感じなのか? 

 

 ……ちょっと一つ仕掛けてみるか。

 

 

「そういえば、中川は何か趣味とかあるか?」

 

「! ……えっと、読書とかニュースを見るのが趣味、ですかね」

 

「ふむ、そうか……」

 

 

 ん、模範的な回答が返ってきたな。でも一瞬固まったから、何かありそうだ。 

 

 まあ、これ以上詮索するのは野暮か。

 

 

 そんな感じで、この後は読書で何を読んでいるかについてだったり、最近のニュースについて話し合いながら、全ての作業を終わらせた。

 

 

「よし、今日の作業終わり! ……ん、もうこんな時間か。帰るか、中川」

 

「はい、そうですね」

 

 

 ────────────────────

 

 

「そういえば、中川も家はこっちなのか?」

 

「はい、電車の方には乗らないんですけどね」

 

「ん、そうか。じゃあそこでお別れだな」

 

 

 途中まで帰り道が一緒だという中川と、世間話をしながら道を歩いていた。電車には乗らないということだから、どうやら中川は歩いて通えるところに住んでいるようだ。

 

 それにしても、中川菜々……

 

 

「じゃあ、また明日な、中川」

 

「はい、会長。さようなら」

 

 

 なんか、ミステリアスな子だったな。

 

 

 不思議と彼女の謎を知りたい、そうも思えた。

 

 

 そして、これが俺の未来を変える出会いであるということを、俺自身はまだ知らなかったのであった。

 

 




今回はここまで!
何と中川菜々ちゃんが徹の部下で登場!そしてこの出会いから、彼の運命を変えます!
ではまた次回!
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