高咲兄妹とスクールアイドルの輝き   作:Ym.S

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はいどうも!
今回は第9話です!
場面は前回の続きになっています!
ではどうぞ!


第9話 菜々の挑戦

 

 

 

「私、スクールアイドルになろうと思います!!!」

 

 

 

 

 

「…………えっ?」

 

 

 

 今、非常に驚いている。

 

 

 あまりに唐突過ぎて、頭の理解が追いつかない。

 

 

「えっと……中川がスクールアイドル、か?」

 

「はい! 会長はスクールアイドルをご存知ですか?」

 

「んー……まあ人並み以上には知ってると思う」

 

 

 スクールアイドル自体は俺も知識はある。曲のリミックスしてるときにたまに触れたりするしな。

 

 にしても、確かその人たち自分で音楽作ってるんだったような……俺と同じ高校生だっていうのに、ホント凄いなって思う。

 

 

「……にしてもなぜ急に?」

 

「あー……そういえば言ってませんでしたね。実は少し前からスクールアイドルの動画を見始めてたんです!」

 

「あ、そうだったのか」

 

「はい! それで毎日日本全国のスクールアイドルのライブ映像を見てたんです。そうしてたら私、あることに気づいたんです」

 

「ん? ある事?」

 

「はい。スクールアイドルって……自分の()()()を伝えているんだな、と!」

 

「ほう……」

 

 

 ()()()、か……確かに、分からなくもない。

 

 

「それで、私も自分の大好きを伝えられたらなと思いまして、スクールアイドルになろうと決めました!」

 

「なるほどな……にしても中川。確か家が厳しいんだよな? そんなスクールアイドルとかやっちゃって大丈夫なのか?」

 

 

 親に許可を取れたならば良いんだが……アニメとかラノベを許さない親がスクールアイドルを許すか……? 

 

 

「うっ……多分ダメだと思いますが……そこは、バレないようにして活動しようかと!!」

 

 

 ……マジか。

 

 バレないように活動、て……あ、もしかしたら芸名っぽいやつ付けて活動したらバレない……かな? 

 

 まあいずれにしても……これは聞いておきたい。

 

 

「そうか……本気でやりたいのか?」

 

「えっ……?」

 

 

 すると、彼女は驚いた顔をした。

 

 

「親に隠し事をするくらいのことだろ? それくらい本気でやりたいのかってことだ」

 

 

「……! ……はい! 私は本気です!!」

 

 

 

 ふむ……

 

 まあ、中川は今まで親の言うことを聞いてきたんだろうからな。自分がやりたいことのために親に反抗する、これはある意味彼女にとって良い事なのかもしれない。

 

 

「分かった。なら、俺は中川を応援するよ」

 

「ありがとうございます! ……でも、正直に言うとちょっと自信がなくて……本当に私はアイドルの素質があるのかって、不安なんです……」

 

「うーむ、そうか……」

 

 

 まあ、スクールアイドルに必要な素質が何なのかは俺には分からないが……

 

 

「中川って、眼鏡を外して活動をするのか?」

 

「えっ? ……ま、まあ、大体スクールアイドルは眼鏡なんてかけてませんから、私もそうなるかと……」

 

「……ちょっと眼鏡を外してもらってもいいか?」

 

「……? わ、分かりました……」

 

 

 すると、中川は自分の眼鏡に手をかけ、外して近くのテーブルに置いた。

 

 

 そういえば、中川が眼鏡を外すところは見たことなかったな……

 

 

 

「はい、外しました……」

 

 

 

 ……!! 

 

 

 

 中川が眼鏡を外すと、印象が大きく変わった。

 

 普段だと眼鏡かけていて、クールな雰囲気を持っている彼女だが……

 

 その眼鏡を外すと、少し幼さを感じる女の子に変貌した。

 

 

 

 要は、とても可愛いってことだ。

 

 俺はこれでほぼ確信した。

 

 

「……スクールアイドルの素質、あるぞ……」

 

「えっ……?」

 

 眼鏡をかけていた時から、笑顔が可愛いなとは思っていたが……

 

 まさか眼鏡を外すだけでここまで……

 

 すると、俺は中川の手を両手で握った。

 

 

「中川、自信を持ってくれ。お前は可愛い。スクールアイドルになる素質があると思うぞ」

 

「えぇ!? ……ほ、本当ですか……?」

 

 

「あぁ、嘘はつかないさ。俺が今まで嘘ついたことあるか?」

 

 

 

 

「……!! ……いえ、ないです! ありがとうございます! おかげで自信がつきました!!」

 

「おう、なら良かった」

 

 

 この時、中川にはスクールアイドルとして人気になってほしいというせつなる願いを持った。

 

 

「あの、一つお願いがあるんですけど、良いですか……?」

 

「ん、何だ?」

 

「その、私のこと……菜々って呼んでくれますか……?」

 

 

 

 

 

「……なんだ、そんなことか」

 

「そ、そんなことって何ですかーっ!」

 

 すると、頬を膨らませて抗議してきた。

 

「あはは、すまんすまん。もうちょっと重いお願いが来るかと思ってたんだ……なら、生徒会の時以外は、菜々ちゃんって呼ばせていただくよ」

 

「っ! ……ありがとうございます!!」

 

「おう。……あ、ならさ、一方的に名前呼びなのは個人的に何かいい感じしないから、俺のことも名前で呼んでくれないか? 生徒会でみんなといる時以外は」

 

 流石に生徒会の時に名前で呼ばれたらなんかあれだしな。

 

 

「えっと……徹さん、で良いですか?」

 

「うん、それで良いよ。じゃあ、改めてよろしくな。菜々ちゃん」

 

「はい! よろしくお願いします! 徹さん!」

 

 こうして、二人はお互い名前呼びをすることにした。

 

 

 

 

 

「あ、そういえば、菜々ちゃんは一人でアイドル活動をするのか?」

 

「えっ? ……そ、そんな! 一人だなんて、私には難しいです……」

 

 

 ……いや、誰も一人でやれとは言ってないけどな……

 

 

「そうか……てことはメンバー集めをするってことだな?」

 

「ですね! でもすぐには出来ないですし、時期も微妙ですから、区切りよく来年度には部を作りたいと思います!」

 

「なるほど……頑張ってな」

 

「はい! 頑張ります!」

 

 こうして、菜々ちゃんの挑戦が始まった。

 

 

 

 




今回はここまで!
ここで二人とも名前呼びですね〜
眼鏡がないとまた違う可愛さがありますよね!
ではまた次回!
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