高咲兄妹とスクールアイドルの輝き   作:Ym.S

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はいどうも!
第14話です!
早速ですが、どうぞ!


第14話 ゲーム好きな後輩

 

 

 いやー……なんか暇に感じてしまうぜ。

 

 

 あ、おっす。高咲徹だ。

 

 

 こないだスクールアイドル同好会の様子を見に行った。

 

 まあ色々あったんだが、とてもみんな良い子で、これならみんなで仲良く活動できると安心した。

 

 あ、ちなみにあの後かすみちゃんが泣いた理由について聞いたのだが、どうやら俺に会えたことが嬉しかったようだ。

 

 そこまで嬉し泣きされるほどのことした訳じゃないんだけどな……まあでも、悪い気はしないね。

 

 

 それで、あれから少し時が経って……

 

 

 

 ついに次期生徒会長が決まった。

 

 次の生徒会長は……なんと、中川菜々ちゃんだ。

 

 彼女が選ばれたのを知った瞬間、思いっきり「やったー!」って叫んじまったよ。まあ、周りには誰もいなかったから問題なかったけど。

 

 そして、菜々ちゃんもあとでとても嬉しそうに報告をしにきてくれた。

 

 ……その時嬉しさのあまり俺思わず菜々ちゃんの頭撫でちまって少し気まずくなっちゃったのは他の人には内緒だぞ? 

 

 

 そんで、ついに俺は生徒会長の役目を終え、生徒会の仕事だった時間が無くなって虚無感を感じているところだ。

 

 ……普段からしてた仕事が無くなっちまうって相当自分にとっちゃ大きいんだな……

 

 

 そんな感じで、中庭のベンチに座ってボーッとしていると……

 

 

「あっ! てっつーじゃん!」

 

「ん? ……おー、愛ちゃんじゃん。よっす」

 

 

 同じ学科友達の愛ちゃんがやってきた。

 

 

「どうしたのー、そんなボーッとしちゃって?」

 

 

 愛ちゃんは俺の隣に座ってきて俺の様子を窺う。

 

 

「あー……別に大したことじゃないんだけどな、実は……」

 

 

 そう言って、俺は愛ちゃんに事情を説明した。

 

 

 すると、

 

 

「あー……なるほどねー。それ分かるよ。愛さんも長い間一つの部活に助っ人でいってて、行く必要がなくなった時はそんな感じだったからね〜」

 

 

 なるほど……ていうか愛ちゃん、色んな部活に助っ人で出てるみたいなんだよな。いやー、運動神経半端ない……

 

 

「でも! 逆に言えば、新たな楽しみを見つける余裕が出来たってことじゃん? なら、立ち止まってる暇はないぞ〜!」

 

 

 俺を鼓舞しようと背中を強めに叩いてくれる愛ちゃん。

 

 ……悲観しちゃいられないな。

 

 

「ハハッ、確かにそうだな。ありがと、おかげで元気が出たよ」

 

「てっつーが元気出たなら、良かった!」

 

 

 愛ちゃんはそう言ってニッと笑った。

 

 ほんと、愛ちゃんと話してると自然とポジティブになれる。彼女のポジティブさには感銘を受けるばかりだ。

 

 

 

「……?」

 

「……ん? どうした」

 

 

 すると、愛ちゃんの表情が変わった。何かあったのかと彼女の視線の先を辿ると、学舎の全体がガラスのところの前で一人、突っ立っている子がいた。

 

 その子は少し寝癖が目立った派手なピンク色の髪で、ちょっと幼さを感じるような……まるで小動物みたいな存在感を放つ子だった。

 

 しかしあの子、表情がかなり暗く見える。何か思い詰めてるのかもしれないな……

 

 

「……ちょっと行ってくる!」

 

 

 すると、愛ちゃんはその子の元へゆっくり歩いていった。

 

 

 ……俺もついていこう。

 

 

 

「どうしたの?」

 

 愛ちゃんはその子の側まで近寄り、優しく声をかける。

 

 すると、彼女は少し怯えている表情になった。

 

「怖くないよ? 何か君、元気なさそうだったからさ!」

 

「えっ……?」

 

 

 愛ちゃんも察したのか、そう話しかけた。

 

 まあ、上級生だし、愛ちゃんの見た目を考えると最初はそうなるのも無理はない。俺も最初彼女の容姿を見た時は少し動揺したからな。

 

 

「おっ! ジョ◯ポリの割引券じゃん! ここって楽しいよね!」

 

 

 彼女の手には、近くのテーマパークの割引券が握られていた。愛ちゃんが親しみを込めてそのことに触れると……

 

 

「……! 友達と行ってください」

 

 

 彼女はその券を頭を下げながら差し出した。

 

 彼女がこのような行動を取ったのは、上級生にカツアゲされてると思い込んでいるからだろう。こりゃ、かなり警戒されてるな……

 

 

 ……でも、こんな時愛ちゃんだったら……

 

 

「ん〜……ふふっ、じゃあ一緒に行こうか!」

 

「……!?」

 

 

 愛さんは一瞬戸惑ったが、しばらく考えた末に明るい笑顔でそう言った。

 

 それを聞いた彼女は下げていた頭を上げ、目を見開いた。

 

 

「じゃあ……てっつー! てっつーも一緒に行かない?」

 

「ん、俺? 俺は別に良いけど……」

 

 愛ちゃんは、その場に居合わせた俺も誘ってくれた。

 

 まああそこ面白いところで行ってみたいと思ってたからちょうど良い機会かもしれない。ただ……

 

 

 俺はさっきまで愛ちゃんに話しかけられてた子に目を向けた。

 

 

「君は、俺が一緒に来て大丈夫?」

 

 

 すると、彼女は数秒沈黙した後、首を縦に振ってくれた。

 

 

「そうか……じゃあ、俺も行こうかな」

 

「おーけー! じゃあ、早速行こう! レッツゴー!!」

 

「あっ! ちょ、待てー!」

 

 愛ちゃんは彼女の手を引いて走り出した。

 

 俺もそれを追って走り出した。

 

 

 ────────────────────

 

 

「は〜、楽しかった!」

 

「だな、久々に目一杯遊んだぜ」

 

 

 時は過ぎて、例のテーマパークで遊んだ後になった。

 

 先程知り合った彼女は天王寺(てんのうじ) 璃奈(りな)といい、同じ情報処理学科の子だった。

 

 お互い自己紹介をして、愛ちゃんに関しては「りなりー」というあだ名をつけていた。さすが愛ちゃん、センスがいい。

 

 

 それからそこで色々遊び尽くしてるうちに、俺は璃奈ちゃんとも仲良くなった。

 

 

「……なあ璃奈ちゃん。もしかして君、かなりのゲーマーだったりするか?」

 

「……! 何で分かったの?」

 

「いや、なんかすごい手慣れてたから……なんか親しみ感じちゃってさ」

 

 

 そう、あそこで遊んでる中で、VRのコーナーがあったんだが、そこでの璃奈ちゃんの動きといい手捌きといい……かなり慣れてる感じがあった。

 

 

「親しみ……? ……もしかして、徹さんも?」

 

「まあね。ある程度嗜んでるよ」

 

 

 実は俺もゲームをするのが好きで、多分人並み以上にはゲームに触れてる。なんなら、一時期超ハマってたもんな。

 

 そんな趣味が、璃奈ちゃんと合っているようだ。

 

 

「……!! 何のソフト持ってる!?」

 

「えっとね……」

 

 

 この後、二人でゲームの話をして盛り上がった。あんなにゲームの話で盛り上がるのは久々だったなぁ……やってるゲームも割と被ってるみたいだし、今後二人で遊んでみたいものだ。

 

 

 璃奈ちゃんは常に表情を出さないようだが、俺とゲームの話で盛り上がっている時は、嬉しそうな雰囲気が出ていたような気がした。

 

 

 




今回はここまで!
いやー、りなりー可愛いですね…一緒にゲームしたいです
そういえば、せつ菜ちゃんURが出るイベントは今日からですね!!
今回はいつも以上に突っ走ろうと思います!
それでは、また次回!
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