高咲兄妹とスクールアイドルの輝き   作:Ym.S

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はいどうも!
第15話です!
では早速どうぞ!


第15話 これからの同好会

 

 

 

 いやー、ここは賑やかだな〜……

 

 

 お、どうも。高咲徹だ。

 

 

 先日、同じ学科の愛ちゃんと璃奈ちゃんと遊び、楽しんだ訳だが、あれから数日が経った。

 

 

 今何をしてるかというと……

 

 

「ワンツースリーフォー! ワンツースリーフォー! ……」

 

 

 今俺はこんな感じで拍子をとっている。

 

 

 今日はせつ菜ちゃんから「同好会の様子を見に来てくれませんか!?」と言われたので、同好会の部室に来ている。

 

 

 実は、俺が初めて同好会に訪れたあの時に、メンバー達に同好会のサポートをしてくれないか、とみんなからお願いされたのだ。

 

 とても光栄なことではあるが、俺は迷った。スクールアイドル同好会は、せつ菜ちゃんもとい菜々ちゃんが立ち上げたものであり、他のメンバー達ともある程度交流があった。だから、そんなみんなの近くで一緒に活動できる、サポートできるのならば楽しいだろうなぁ、とは思った。

 

 しかし、自分は高校3年生で、そろそろ受験が近づいている。色々と準備をしなければならない。さらになんといっても、俺はスクールアイドルについて全くもって初心者である。知識もほぼないに等しい。だからその時はお断りした。

 

 そしたらメンバーみんな、悲しそうに俯いてしまった。このまま無情にもこの場を去るのも俺にとって心苦しかったから、たまに見るだけなら、と言ったら喜んでくれた。

 

 

 ……というわけで現在に至る。

 

 

 まあ、拍子をとるくらいなら俺でも出来る。リズム感覚は普段リミックスしててある程度通じているからね。

 

 

「……よし! 時間的にそろそろ休憩だ!」

 

「あぁ〜! 疲れたぁぁぁぁぁ!」

 

 すると、かすみちゃんが疲れの余り床に倒れ込んでしまった。

 

「かすみさん! そんなとこで寝てはいけません! 起きてください!」

 

「え〜ん、少しくらい良いじゃ〜ん」

 

 しずくちゃんはそんなかすみちゃんを厳しく注意する。

 

「みんなお疲れ。はい、水分だ」

 

「ありがとう〜……ん〜! 生き返る〜」

 

「ふぁ〜……眠くなってきた〜。徹くん、ちょっとその膝で寝かせて〜」

 

「今日もか……まあ頑張ってるもんな、いいよ」

 

「やった〜……すやぁ……」

 

 手元にあったスポーツ飲料を手に取って、声をかけた。するとエマちゃんが飲みにやってきた。そして彼方ちゃんは眠さからか、俺の膝枕を所望してきた。

 

 俺がたまに同好会を見に来てから、彼方ちゃんが俺の膝枕をするのが習慣になっている。最初は男の膝に女の子が寝るというのはどうだろうかと思ったのだが、彼女が日々努力しているが故の眠さであることは聞いていたし、彼女がらそれを望んでいるのだから、良いかなと思い、引き受けた。

 

 しかし、同好会が出来てからだろうか、彼方ちゃんが前より一層眠そうに見える。相当無理をしてるのではないかとか思ってしまうくらいに……

 

 まあ、今ここで寝ることで疲れが取れるというならばいくらでも俺の膝を貸してあげるぞ……そんな心構えでいる。

 

「あ〜!! また彼方先輩が徹先輩の膝で寝てるー! かすみんも徹先輩の膝枕で寝てみたいのに〜!!」

 

「ちょっと、かすみさん落ち着いてください! 彼方さんが寝てるんですから!」

 

「そんなこと言ったって、しず子も徹先輩の膝枕気になるでしょ?」

 

「そ、それは……」

 

 かすみちゃんは、どうやら俺の膝で彼方ちゃんが寝てるのが気に食わないらしい。そんでしずくちゃんは……なんでそんなに赤くなってるんだ……? 

 

 

「ふぅ……さて! ラブライブのためにも、あまり休んではいられないですよ! 今度はストレッチです!」

 

 その一方、せつ菜ちゃんはまだまだ余裕なようで、生き生きとしている。

 

 そう、彼女たちはラブライブという……例えるなら、『スクールアイドルの甲子園』を目指しているのだ。

 

「お疲れ、せつ菜ちゃん。まだ疲れてないなんて凄いな」

 

「そんな、大したことはありませんよ! ……でも、徹さんが見てくれてるからというのもありますが……」

 

「ん? すまん、ちょっと聞こえなかったけど、なんて言った?」

 

「な、なんでもないです!!」

 

「そ、そうか……あ、でも水分補給は忘れずにな?」

 

 そう言って、手元にあったスポーツ飲料を渡す。

 

「もちろんです! ありがたくいただきます!」

 

 そう言って、スポーツ飲料を飲み始めた。

 

 

「……そういえば、まだ新曲の方針を決めてませんでしたね。皆さん何か希望はありますか?」

 

「はい! かすみんは〜、とにかくかわいい曲が良いです〜!」

 

「私は、大好きが溢れて、カッコいい曲がいいです!」

 

「私は……穏やかで、みんなをポカポカさせる曲がいいな〜」

 

「彼方ちゃんは〜、みんながぐっすり眠れるような曲がいいね〜」

 

「みんなバラバラだな……って、いつのまにか彼方ちゃん起きてる……」

 

 しずくちゃんがそう問いかけると、かすみちゃん、せつ菜ちゃん、エマちゃん、彼方ちゃんの順で答えた。

 

 ……見事にバラバラだな。

 

「なるほど……しずくちゃんは何か希望あるの?」

 

「あ、はい! 私は、演劇みたいに、お芝居の表現力を活かせるような曲がいいです!」

 

 

 

 ふーむ……なるほど……

 

 

 これは……まとめられるのか心配だな……

 

 

 

 

「まあ、曲の方針もそうですが、今は練習あるのみです! さあ、練習をしましょう!」

 

 

「「「はーい!」」」

 

「えっ!? 早くないですか!?」

 

「ははっ。ハイペースだけど、頑張ってきてな。応援してるから」

 

「徹先輩……! 頑張ってきます!!」

 

 こうして、みんなは練習へと戻っていった……

 

 

 ────────────────────

 

 

 時はあれから約1ヶ月が経った。スクールアイドル同好会は徐々に実力をつけていき、ついにライブを行うことになった。

 

 俺は1週間に1回くらいではあるが、同好会の様子を見たりした。曲の方針は紆余曲折ありながらもなんとか決まったらしく、現在は曲作りも進めているという。

 

 そんで、来週にライブがあるというのだから、俺も見に行きたいと思ったのだが……

 

「ねぇ、お兄ちゃんって来週から合宿だっけ?」

 

「あぁ、そうだよ。今年で最後の合宿だ」

 

 そう。今侑が言ったが、なんと情報処理学科の合宿と重なってしまったのだ。それもライブがある日の夕方に帰ってくるという……

 

 

 ……もう少し合宿を早めて欲しいと思ったものだ。

 

 

 まあそうともいかないので、ライブに行けないことは事前に彼女らに伝えておいた。そしたらみんな悲しそうな顔して……凄い心苦しかったんだが、こればかりはしょうがないんだ……

 

 

「そっか〜……」

 

「……あっ、今寂しいとか思ったでしょ?」

 

「……バレちゃった?」

 

「兄妹なんだから、分かるよ。大丈夫、すぐに戻ってくるから」

 

 そう言って侑の頭を撫でる。

 

「へへっ、分かってるって……ありがとね」

 

 すると、侑は安心した表情を浮かべた。

 

 

 

 

 

 ……そう、俺が合宿に行っている間にあんなことが起こるなんて、この時の俺は知りもしなかった……

 

 

 

 




今回はここまで!
皆さんお察しかもしれませんが、これでアニガサキ本編の手前まで来ました!次回からはアニガサキ本編に入るかと思います!
そして、そのアニガサキも4月からEテレで再放送されるという発表がありましたね!楽しみ!
では次回もお楽しみに!
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