今回は第17話です!
ではどうぞ!
「……凄い……」
とあるショッピングモールの外のライブ会場で、侑と歩夢はたまたま見かけたアイドルのライブで圧倒されていた。
『わ──! せつ菜ちゃ〜ん!!』
曲が終わり、周りの歓声が湧く。
そして、その歓声を受けたせつ菜ちゃんこと、優木せつ菜は……
「っ……」
観客に背を向け、舞台を去っていく。
しかし、その時の彼女の顔は悔いに満ちていた。
そしてその頃……
「カッコいいよ! 可愛いよ! ヤバいよ、あんな子いるんだね!!」
侑が歩夢の手を両手で握りながら興奮している。
一方の歩夢は、戸惑いながらもなんだか嬉しそうな表情をしている。
「なんて言う子なんだろ……あっ、ポスター!」
すると、侑がついさっきまで行われていたライブのポスターを見つけた。
そのポスターを見て、ポスターに書いてある文字を書いたその時、二人に衝撃が走った。
「虹ヶ咲……」
「スクールアイドル同好会……!?」
「虹ヶ咲って……!」
「「うちの高校だ────!!!!」」
この時、物語が動き出した。
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ふう……ついにこの合宿も終わっちまったなぁ……
あっ、みなさんお久しぶり。高咲徹だ。
今日で年に一度、3年間続いた情報処理学科の合宿は終わりを迎えて、今俺はその帰り道の途中だ。
ちなみに合宿がどんな感じだったかを話すと、3年生になって今までの2年間よりもっとハードワークを求められるようになってな。かなりキツかった……
まあでも、今回は割と楽しかった気がする。もちろん同級生と卒業前の思い出作りで色々やったのもそうだが、愛ちゃんと璃奈ちゃんと一緒に盛り上がったのが一番楽しかったな。
愛ちゃんのダジャレ大会で感情を出さない璃奈ちゃんを笑わせようとしたりとか、璃奈ちゃんと同じ趣味のゲームについて熱く討論したのも面白かったな〜……
まあこんな感じで二人とより仲良くなれたのも良かったな。
「ただいま〜」
そう考えてるうちに家に着いて、靴を脱いで家に上がる。
……あら? 侑の反応がないな……いつもだったら『おかえり!』と元気な声が帰ってくるはずなのにな。まだ帰ってない……?
帰ってきているか確認するために、侑の部屋の前まで来て部屋のドアを開ける。
「……あっ、侑。ただいま〜!」
部屋を見ると、イヤホンをつけながらパソコンに熱中している侑を見つけた。
「ん……? ……うわっ!? び、びっくりした〜!」
「帰ってきたのに気づいてなかったのか……」
「も〜、いきなり声かけないでよ〜」
「あー、すまんすまん……ただいま、侑」
「ん、おかえりお兄ちゃん!」
よく考えたら俺、部屋に入る前にノックするの忘れてたな。反省反省。
「……侑がそんな集中してるなんて珍しいな。何見てたんだ?」
「ふっふっふ……それは……これだよ!!」
すると、侑がパソコンの画面を見せた。可愛い女の子が歌って踊っている動画が流れていた。
「これは……もしかしてスクールアイドルか?」
「えっ!? 何でお兄ちゃん知ってるの!?」
「当たってたのか……まあ、見た目がそれっぽいから?」
それに、よくスクールアイドルと関わってたりするからな。
「あーなるほどね〜……」
「……もしかして、スクールアイドルにハマったのか?」
「……わかっちゃう? そうなんだよ! 学校帰りにスクールアイドルのライブ見ちゃってさ! 歩夢と一緒に感動しちゃったよ!!」
ほー、歩夢ちゃんも感動してたんだな。歩夢ちゃんと侑がスクールアイドルか……人気が爆発しそうだな。
「それに! 何とそれがうちの学校だっていうから驚いちゃってさ〜」
「えっ……!?」
まさか、同好会のライブだとは……あの中だと侑は誰が好きなのかな?
「どうしたの? お兄ちゃん」
「あ、何でもないぞ。それより、凄い楽しそうだな」
「えっ? どういうこと?」
「いや、今スクールアイドルの話ししてた侑、最近見たことないくらい楽しそうだなって」
「そうかな? 確かに最近まではなかったトキメキだったからなぁ……あれは」
どうやら、とても心に響いたようだ。こんな勢いの侑はなかなか見れない。
……兄妹はそういう所も似たのかもな。
そんな感じで侑はこの後いつくらいかは分からないが、俺が寝た後もスクールアイドルについて調べていたらしい。
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翌日。
日中は普通に授業をこなして、放課後となって……
「ふぁぁ……疲れた」
少し欠伸をしながら廊下を歩いていると……
「あっ! てっつーじゃん! ハロ〜」
「あ、徹先輩……」
向かい側から愛ちゃんと璃奈ちゃんがやってきた。
「よっす。二人とも昨日はよく寝れたか?」
「うん! これでもかってくらい安眠出来たよ! 徹夜なんてする力なかったし! 徹だけに!」
「私もちゃんと寝れたから大丈夫」
「ぶっ……ちょっと、そこでダジャレはヤバいって……ふふっ……あっ、璃奈ちゃんもよく寝れたか。なら良かった。愛ちゃんは部活の助っ人とかあるからそこら辺しっかりしてるな」
「相変わらずてっつーはダジャレが好きだね〜……まあねー。今日も助っ人頼まれてるし、何より愛さんはいっつも元気だからさ!」
「ハハッ、流石だ。てことはこれから部室棟に行く感じか?」
「そうだね! ……てっつーも部室棟行くの?」
「あぁ、そうだな。少し用があるからな」
そう、同好会のみんなに会いに行くのだ。昨日はみんな疲れてるだろうから何も連絡はしてなかった。なので実質サプライズになるだろうか。
その後、3人で部室棟に行き……
「……あ、ちょっとトイレ行ってくるから待ってて!」
「あっ、俺もトイレ行くわ。璃奈ちゃん、ちょっと待っててな」
「うん、行ってらっしゃい」
俺と愛ちゃんはそれぞれトイレに行った。
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それからトイレを済まして、愛ちゃんと合流して璃奈ちゃんの元へ向かったのだが……
「あ、りなりー。誰かに声かけられてる……?」
「ん……? あれは……!?」
なんと、侑と歩夢ちゃんが璃奈ちゃんと話しているのだ。
「りなりー、どうしたの?」
「あ、愛さん……」
「ん……? あっ、お兄ちゃん!」
「徹さん!」
「よっ。二人が部室棟にくるなんて珍しいな。何か用があるのか?」
「スクールアイドル同好会を探してるんだ! ただ、どこにあるか分からなくて……」
「スクールアイドル同好会なら……
ここだよ!」
すると、愛ちゃんが校内マップに指を差して教えた。
「他の人に聞いても分からなかったのに……」
「確か今年出来た同好会だしね〜」
「ありがとう! 助かったよ!」
「どういたしまして」
「……」
「ん?」
すると、璃奈ちゃんが侑の服の裾を引っ張って引き留めた。
「別に、急いでなかった。少しびっくりしただけ」
「……そっか。なら良かった!」
なるほどね。わざわざそう言うところ、璃奈ちゃんは優しいな。
「……好きなの? スクールアイドル」
「えっ……? うん! ハマったばっかだけどね〜」
「そう……あなたは?」
すると、今度は歩夢ちゃんに話しかけた。
「えっ? ……う、うん、どうだろう……まだ分からないかな」
「そう……」
ふーん……今の歩夢ちゃんの言葉はホントかな……?
「ありがとう。行ってみるよ。
あっ! お兄ちゃんも一緒に来ない?」
「ん? 俺? まあ、行こうかな。用事もあるし」
「じゃあ、てっつーとはここでバイバイだね! また今度!」
「また今度」
「おう、じゃあな! ……よし、行こうか。侑、歩夢ちゃん」
「「うん! (はい!)」」
こうして二人で同好会の部室に行ったのだが……
「スクールアイドル同好会は……本日をもって、廃部となりました」
「「……えっ!?」」
「……は?」
今回はここまで!
ついにゆうぽむとあいりなが出会いました!
あのシーンでりなりーがボードなしっていうのが初めて見た時衝撃でしたね〜ほんと、可愛い…
そして…この回最後で同好会がなくなった事実を知り…物語はさらに加速する…
次回をお楽しみに!
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