第24話です!
今回は原作にはないオリジナル回です!
ではどうぞ!
「……よし、この書類はこんな感じで目を通したが、問題ないか?」
「えーっと……はい、問題ないです」
どうも、生徒会に再び所属することになった高咲徹だ。
……っていうのは冗談で……生徒会の仕事の手伝いをしてるところだ。
せつ菜ちゃん、もとい菜々ちゃんが同好会に復活し、同好会が本格的に活動を再開することになったのはつい昨日のことだ。
それと同時に、俺は同好会を全力でサポートすることを誓った。
……なので、俺はその一環として今昼休みに生徒会長の仕事をサポートしてるわけだ。
「なんかすみません。もう生徒会長をやめられたのに仕事をさせてしまって……」
「良いんだよ。言ったでしょ? 俺は菜々ちゃんを全力でサポートするって。それに、少し前まで生徒会ロスになってたしな。むしろ喜んで手伝うさ」
そう、生徒会が代変わりをした直後、俺は生徒会ロスになっていたのは覚えているだろうか? まあ今となってそれは無くなったとはいえ、再び生徒会の仕事をするとイキイキするんだよな。
「そ、そうなんですか。ありがとうございます……徹さんってお人好しですよね」
「え、そうか? まあ確かに言われたこともあるけど、お人好し過ぎるのも良くないっていうしな……」
菜々ちゃんにお人好しと言われ、少し驚きながらもそれについて考えていると……
「……でも、そんな徹さんが好きなんですが……」
「ん? 何か言ったか?」
「い、いえ! 何でもありません!!」
今なんか菜々ちゃんが小声で呟いてたような気がしたが……気のせいか。なんか彼女の頬が赤く染まってるけど……
すると、後ろから視線を感じた。
「……あっ、副会長。お疲れ様な」
「はい。元会長、今日は手伝ってくださり、ありがとうございました」
背後を確認すると、その正体はこの生徒会の副会長だった。
……そう、この子が菜々ちゃんの側近とも言える副会長だ。
彼女は長いストレートで、黒色に近い茶髪、眼鏡をかけていていてクールな雰囲気を持つ女の子だ。
「ううん。こちらこそ、手伝わせてくれてありがとな。また手伝いに来てもいいか?」
「ええ、元会長がいると仕事も捗りますし、こちらとしては大歓迎です」
「そうか。ならまた手が空いてる時に来るよ」
「はい。……それにしても、元会長と会長ってとても仲が良いんですね」
すると、副会長は菜々ちゃんに視線を切り替えてそう言った。
「えっ!? そ、そうですか?」
「はい、お二人とも何か共通の趣味みたいなものがあるんですか?」
……あっ、この質問はマズい。これで『アニメやラノベとかで!』って言ったら驚かれてしまうし、第一菜々ちゃんが隠しているからな……見た感じかなり焦ってるから彼女の口が滑りかねない。
「えーっと……それは……」
すると、菜々ちゃんは困った顔をしたあと、こちらにチラッと目線を送った。
『助けてください!』ってことだろうな……仕方ない。
「あぁそれはな、お互いニュースをよく見ててな、よく意見交換をしてたんだ」
「なるほど。それなら私もよくニュースを見てるので、今度お話しませんか?」
「おぉ、そうなのか。なら今度時間ある時にな」
これは嘘を吐いた訳ではない。実際、菜々ちゃんがアニメやラノベが好きだということに気づく前はそれが主な話題になっていたのだ。
しかしそれにしても、やはり生徒会の人たちは時事ネタにある程度通じているんだな。みんな真面目ってことだろうな。
そうしみじみと感じながらも、ふと菜々ちゃんを見てみると……
「……」
……ん? なぜ彼女は不服そうな顔なんだ? せっかく助け舟出してあげたのに……
俺が困惑していると、生徒会室の扉を叩く音が聞こえた。
「会長、誰かが来たようですよ」
「……あっ、はい。どうぞ!」
副会長が菜々ちゃんに誰かが来たことを告げると、彼女は調子を取り戻して扉の奥にいる者に声を掛けた
すると、ノックをした主が扉を開けて入ってきた。
「失礼します」
やってきた子は……どうやらリボン的に1年生みたいだ。
少し緑がかった髪の毛で、サイドを黄色のリボンで結んでいた。そしてわずかな瞬間ではあったが、彼女の口からは八重歯をのぞかせた。
「あぁ、貴方でしたか。今日は何の御用ですか?」
「はい。今年度の部活動予算書をもう一度拝見したいのですが、よろしいでしょうか」
「ええ、構いませんよ。いつもの場所にありますので、好きなだけ目を通してください」
「ありがとうございます」
どうやら菜々ちゃんの反応的にこの子は一度ここに来たことがあるようだ。それに予算書を見に来た、か……あれを好き好んで見ようとする人はなかなかいないぞ。
「……なあ、あの子よくここに来てるのか?」
あまりに気になったので、本人には聞こえないよう小声で菜々ちゃんに聞いてみる。
「はい、普通科1年の
ふーん、なるほどね。生徒会の活動を追おうとするなんて、もしかすると彼女は今後生徒会に入ろうとしてるんじゃないかな。
そう思いながら、俺は仕事の手伝いを再開した。
それからしばらく経って……
三船さんだっけか。予算書を読み終わったようだ。
生徒会室から出ようとしていたが、彼女のことが少し気になったので声を掛けてみる。
「おう、読み終わったか」
「あ、はい。……お初にお目にかかりますが、生徒会の方ですか?」
すると、彼女は疑問を投げかけてくる。
「ううん。今日は手伝いで来てるんだ」
「なるほど。それにしても、大分手慣れてらっしゃる感じですね」
おぉ、結構お目が高いな。やはり、生徒会員の志を持っていそうだ。
「あぁ、元々生徒会にいたからな。まあ、現職の生徒会長には負けるけどね」
「て、徹さん!?」
俺の思いがけないフリに菜々ちゃんが驚いた。
「そういうことですか。納得しました」
彼女の疑問は晴れたようだ。
……ならばこっちもちょっと聞いてみるか。
「そう言う君は、最近よくここに訪れてるみたいだね。将来生徒会に入ろうと思っている感じか?」
「そうですね。1年生の間に様子を見て、それから入ろうと思っています」
ふむふむ。用心に観察してるわけだね。この子は賢いな。意欲もあるし、この生徒会に充分な逸材に見える。
「なるほどな。それだけ熱心なのは正直感心するぞ。この調子で頑張ってな」
「ありがとうございます。では、お邪魔いたしました……」
そう言って、彼女は生徒会室の出口に向かおうとする。
俺も見送りをしようかと思って席を立ち、彼女の後についていく。
すると……
「……ひゃっ!?」
「……!? 危ない!」
彼女の足が絡まって転びそうになるのを見て、横にいた俺が即座に受け止める。
「びっくりした〜。大丈夫か?」
「あっ……すいません……ありがとう、ございます……」
「良いよ。足元は気をつけてな」
「はい……では、失礼します……」
そう言って、彼女は外に出て行った。
……少し顔が赤くなってたのが気になるが……
そこは大丈夫なのだろうか……?
それにしても、三船栞子ちゃんか……
とても生真面目で、しっかりとした志を持ってる子だったな。
今回はここまで!
なんと、原作には出てない栞子を出しました!
栞子ちゃんは出来るだけ早めに出したいと思っていたので、オリジナル回で登場させました!実際に原作でも出るかどうか…
ただ原作で出る出ないにしても、この小説で本格的に出るのはまだ先になりそうですね
そういえば、アニガサキの方はEテレで再放送が始まりました!
これを機に、虹ヶ咲が少しでも世に広まってくれることを期待したいですね
ではまた次回!
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