今回は、しずくちゃんの誕生日特別回です!
それでは早速どうぞ!
春らしい暖かさが本格的になり、桜も満開になる春真っ盛りのある日……
「よし、着いたな」
高咲兄こと、高咲徹は普段いるお台場とは全く異なる場所にいた。
『鎌倉〜、鎌倉〜』
そう、彼は今鎌倉にいる。丁度彼は乗ってきた電車から降りたところだ。
鎌倉といえば、遠い昔に幕府があった場所として有名だ。たくさんの寺があり、観光地として栄えている。
じゃあ、彼はただ観光をしに来ただけなのかというと……半分正解で半分ハズレといったところ。
「あっ、徹さん! よくお越しくださいました!」
すると、駅の出口を出たところで、しずくがお出迎えをしてくれた。
そう、彼がここに来た目的は、しずくに会うためである。
彼女は普段、ここ鎌倉から約1時間半でお台場の虹ヶ咲学園まで通っている。
「よっ、しずくちゃん。……おっ、その子がオフィーリアちゃんか?」
さらに、今日はしずくの飼い犬であるオフィーリアも一緒だ。
「はい! この子が私の自慢のオフィーリアです!
……オフィーリア〜、この人が徹先輩だよ〜♪」
「そうか! オフィーリアちゃん、今日はよろしくな〜」
「ワン!」
徹は微笑みながら、オフィーリアを撫で回す。
すると、徹の喋りかけに反応するようにオフィーリアは吠えた。
「……あ、そういえば今日はわざわざお迎えに来てくれてすまないな」
「いえいえ! 徹さんがわざわざここまで来てくださったのに比べたら、大したことありません!」
「あはは、ありがとうな」
すると、徹はしずくの頭を撫で始めた。
「えへへ……♪ もっとしてください♪」
「欲しがりだな〜。いいぞ、ほらほら」
しずくはとても気持ちよさそうな顔をしている。
すると……
「……! ……そろそろ行かないか? 時間も有限だし」
「あっ……//そ、そうですね……! 行きましょう!」
徹は何かに気づいて、咄嗟にそう声をかけた。
しずくも我に返ったように元の調子に戻った。
それから二人は最初の目的地に向かった。
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皆さん、こんにちは! 桜坂しずくです♪
今日はなんと、徹先輩が私の地元・鎌倉に訪れてきてくれたんです!
徹先輩は、侑先輩と共にスクールアイドル同好会を支えてくれる、とても優しくて、頼れる先輩です!
だから、そんな先輩が私の地元に遊びに来てくれたらいいな……と思ってて、誘おうと何度か試みをしたんですが、なかなか上手くいかなくて……
うぅ……なんで上手くいかないんだろうな……///
そう思ってたら、徹先輩の方から声を掛けてくれたんです!
私、とっても嬉しくて!! この日が来るのをずっと待ってたんです♪
「……あっ、見えましたよ! ここです!」
……あっ、今の私たちの状況について説明していませんでしたね。私たちは、今花見のスポットに着いたところです!
今日は桜が満開を迎えている上に幸運なことに天気も良くて、まさに花見にピッタリな日なので、つい先程徹先輩と話し合って花見することを決めました!
「おぉ……凄い綺麗だな……」
徹先輩も、桜の綺麗さに見惚れてるようです。
……先輩、カッコいいな……
「なあ、しずく……しずく?」
「ひゃ、ひゃい!! な、何でしょうか!?」
「あっいや……桜、綺麗だなって」
「あっ……そ、そうですね……」
うぅ……恥ずかしい反応しちゃったよ……
徹さんに見惚れてる場合じゃない、落ち着け私……!
……徹さん、もしかしてこの後「しずくも綺麗だよ」とか言ってくれたりして……?
……って何考えてるの私〜!!
「……なあ、しずくちゃん。大丈夫か……?」
「えっ……? ……あっ、はい! 大丈夫です! 何もないですから!!」
「そうか……? ……あっ、頭に花びらがついてるよ?」
「えっ、ど、どこですか!?」
「あー大丈夫大丈夫。取ってあげるよ。少し動かないでいてね?」
すると、徹先輩が私の目の前に来て……
……ち、近い……!!
徹さんが私の目の前に……!
あわわわ……!
「よし、取れたぞ……ん? どうしたしずく」
「ふぇっ……? い、いえ! 別に何でもないです!」
「ホントか? 顔赤いし……熱でもあったら無理しない方が……」
そうじゃないんです〜!!
もう……最近の私はおかしいな……徹先輩と一緒にいると、ドキドキしちゃう……
私……本当に徹さんのことが……
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よっす。花見を満喫中の高咲徹だ。
今日は俺がずっと気になってた鎌倉にやってきている。
なぜ気になったかというと、まあ色々理由はある。
前しずくちゃんが鎌倉に住んでいるということを聞いたからというのもあるし、彼女がめちゃくちゃ愛してやまない飼い犬のオフィーリアちゃんもどんな子か気になったからっていうのもあるな。
……それにしても、鎌倉はとてもいい所だ。街並みに風情があっていい。
それに何と言っても……桜がとても綺麗。
なんなら横にいる桜坂しずくも……って何言おうとしてるんだ俺は……
そんなこと俺が言ったら、本人に引かれるだろうが……
「先輩! そろそろお昼にしませんか?」
「ん? おぉ、もうそんな時間か。そうだな、じゃあ……そこで食べようか」
「はい♪」
桜を見るのに夢中になっていたら、いつの間にか昼飯に丁度いい時間になってたようだ。
「さて、今日は私が弁当を作ってきました♪」
「いやぁ、何から何まですまんな」
「いえいえ! ……それより先輩! この私の自信作、食べて欲しいんです!」
「お、どれどれ……いただきまーす……んっ! 美味しい!!」
「ホントですか!? 良かった〜」
これは美味しいわ……
こんなに美味しい料理を作れるなら、しずくちゃんはいいお嫁さんになるだろうな……」
「……ふぇ……」
「……ん? ど、どうしたか?」
「せ、先輩のお、お嫁さんに……? あわわわ……」
「おーい、しずくちゃーん?」
「……はっ!? も、もう! 何でもないったら何でもないですよー!!」
「ちょっ、しずくちゃん!? どこ行くんだー!?」
すると、しずくちゃんは顔を赤くして走り去ってしまった。
追いかけなきゃ……それにしても、何だったんだろうか……?
「……ワン!」
すると、オフィーリアちゃんが弁当の近くに寄ってきた。まさか……
「ちょっ、それは食べちゃダメだぞー!?」
そう言って俺はしずくちゃんが作ってくれた弁当を死守する。
……この状況、どうしたらいいのかな……あはは……
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「ふぅ……楽しかったです! 今日はありがとうございました!」
「こちらこそ、しずくちゃんのおかげで楽しめたよ。ありがとな」
太陽も西の空へ傾き、そろそろ沈む頃合い。
徹としずくは今、鎌倉の海岸沿いを歩いている途中だ。
夕日が反射して、海辺がキラキラと輝いている。
「……なあ、そういえば近日演劇部の公演で主役を務めるんだって?」
「あ、はい。今回も主演をいただきまして」
「おぉ、凄いな。今はセリフ合わせとかしてる感じかな? 調子はどんな感じ?」
「……それが、実はあまりうまくいってなくて……」
しずくは少し暗い顔をして言った。
「おや、そうなのか。今回はしずくちゃんでも難しい話なんだな……」
すると、しずくは少し考える顔をして……
「……あの、先輩!!」
「お、おう……何だ?」
「その……今から私と……セリフ合わせやってくれませんか!?」
「えっ、俺と……?」
「はい! ……先輩と一緒にやったら、何か分かる気がするんです……! ……ダメ、ですか……?」
すると、しずくは上目遣いをしてそう問いかけた。
「……俺でいいなら、いくらでもやるぞ。んで、セリフはどんな感じなんだ?」
「……! ……ありがとうございます! セリフは……こんな感じで……!」
すると、しずくは手持ちのバックから台本を出して徹に物語について語り始めた。
この後二人は誰もいない砂浜に行って、日が暮れるまで練習を続けた。
ちなみに……しずくは台本を持っており、そこには「恋愛物語」と書いてあったいう……
今回はここまで!
まず主から一言…
…前回の投稿から期間が空いてしまい、申し訳ございません!!
あまり本編の方の執筆が進まず、今回の話を作るのに時間をかけてしまいました汗
本編の方はこの回が投稿されてから出来るだけ早めに投稿しますので、よろしくお願いします
ではまた次回!
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