第29話!
今回はタイトルの通り、アニメにはないオリジナル回です!
ではどうぞ!
「……そういえばさ、君たち2年生って元々あまり関わり合いなかったよな?」
俺はふと思ったことを周りに話した。
あっ、どうも。話の種はそこそこ持っている高咲徹だ。
これはある日の放課後、同好会の部室にいた時のことだ。その場には俺の他に2年生の面子が揃っていた。他の1年生と3年生はまだ来ていなかったため、少し駄弁っていた。
「確かに、私と愛さん、歩夢さん、侑さんともに元々知り合ってはなかったですね」
俺の発言にせつ菜も頷く。やっぱりそうだよな……
「元々よく知り合ってたのは、私と歩夢くらいだもんね!」
実際侑と歩夢は幼馴染なので昔からの深い関わりがあり、お互いをよく知っているもんな。それにホント仲良いし。
「……! ……そうだね! 侑ちゃんとは幼馴染だもん!」
それに対して、歩夢は嬉しそうな表情でそう答えた。ふふっ、可愛い。
「あっ! さてはてっつー、2年生の親睦会を開こうって言おうとしたんじゃない!?」
「おぉっ、流石愛ちゃん鋭いね。そう、これから一緒に活動していく訳だし、同学年だから何かと関わりが増えるだろ? だから、そういう場を作ったら良いんじゃないかなと思ってさ」
愛ちゃんは俺が言おうとしてたことを言い当てた。愛ちゃんの勘の鋭さは今日も健在だな。さて、いい提案だと思うが感触は……
「良いじゃん良いじゃん! 私大賛成!」
「名案ですね! この機会に皆さんとスクールアイドルについてお話ししたいです!」
「良いね、楽しそう! ねっ、歩夢!」
「あ、うん! 私も良いと思う!」
お、全会一致か。良かった……ノリノリそうで何よりだ。
「よし、決まりだな。それでどこでやるかなんだが、学校の食堂でやるのも良いんだが、せっかくだからどこか違うところでやるといいと思うんだけど……」
「あっ! それならうちの店はどうかな!?」
愛ちゃんが手を上げて元気にそう言う。
「うちの店……? 愛さんの家ってお店なんですか?」
「あぁ、そういえば愛ちゃんの家はもんじゃ屋さんだったな」
そうだ、愛ちゃんの実家はもんじゃ焼き屋なんだよな。俺は少し前に話が出ていたので知っていたが、どうやら俺以外はその話を聞くのが初めてのようだ。
「もんじゃ!? 良いなぁ、食べてみたい!」
侑は、その『もんじゃ焼き』に対して興味津々の様子だ。結局俺は愛ちゃんから話を聞いてから行けてないし、なんならもんじゃ焼き自体食べたことがないんだよな……そう考えると、ちょうどいい機会だ。
「おっ、ゆうゆはもんじゃ好きになる素質があるみたいだね? ……というわけで、どうかな!?」
愛ちゃんがみんなにそう確認をすると、俺含めて全員が頷いた。
「よし、じゃあこれで決定だ」
こうして、愛ちゃんの家のもんじゃ焼き屋での親睦会が決まったのであった。
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時が経って週末、俺と同好会2年生組は愛の実家のもんじゃ焼き屋にいる。
もんじゃ焼き屋さんの中はこんな感じか……うん、とても良い匂いがして食欲を唆る。
もんじゃ焼き自体テレビなどでたまに出てたりして、気になってたんだよな。あー、どんな味なのか楽しみだ。
「うわぁ……! 良い匂い! ときめいちゃう〜!」
「ここがもんじゃ焼き屋なんですね……! 風情があっていいですね!」
「ささっ、座って座って! まあね、ここの店おじいちゃんの代から長くやってるからさ!」
それぞれが感想を述べた後、愛ちゃんに座るように促され、それに従って座った。
その後、俺たちはメニューを見ながら何を注文するか考えた。ちなみに頼んだメニューはみんな全く被りがなかった。
注文する時には、愛ちゃんのおばあさんが注文を受けにきて挨拶をしてくださったので、ほんの少しの間談笑した。
愛ちゃんと似て気さくで、話してて楽しい人だった。
「そういえば、歩夢さんは侑さんと徹さんの幼馴染なんですよね?」
全員が注文を終えた後、せつ菜が第一声を上げた。
「えっ? ……うん、そうだね!」
歩夢ちゃんは急に質問されて驚きながらも、そう答える。
「幼馴染ってことは、お互い心が通じ合ってるんでしょ? そういうのって良いよね!」
「まあ、それはあるな。ただそれで弱点を知り尽くされるっていう問題はあるけど」
そうそう、俺はよく歩夢ちゃんをいじることはあるが、俺が歩夢ちゃんにいじられることもよくある。まあ、お互い同士よく知っているからこそだ。
……ただ最近は歩夢ちゃんの方からいじってくることは減った気がする。いやむしろ、無くなったにも等しい。
なんでだろうか……? ちょっと悲しいような、そうでもないような……
「そうなんですか!? ……歩夢さん! ここで徹さんの弱点を一つご教授いただけませんか!?」
「えぇ!?」
すると、せつ菜ちゃんがあの驚きの声をあげ、歩夢ちゃんにこんなことをお願いした。歩夢ちゃんは戸惑っている。弱点をご教授って一体どういうことだってばよ……
「ちょっ、俺の弱点なんか聞き出してどうするんだよ、せつ菜ちゃん。てか何で俺なんだ?」
「今後に役立てるんですよ! 愛さんも聞きたいですよね?」
「もちろん! あたしもてっつーの弱点聞きたいー!」
えぇ……愛ちゃんまで……今後に役立てるって、一体何を企んでるんだ二人とも……
「ということで、歩夢さん! お願い出来ないでしょうか?」
うーん……もういいや。ここで歩夢ちゃんに言わないように圧かけちゃうのは本人にとって良くないし、なるようになれ……!
すると、歩夢ちゃんが口を開いて
「えっとね……徹さんは、くすぐりに弱いの……」
……マジな弱点来ちまったか!?
俺は笑いのツボが浅いとかよく言われてるが……いや、俺自身はそうでもないんじゃないかって思ってるんだが。
実はくすぐりにも弱い。相手がくすぐったつもりでもなく、少し脇腹とかに手が触れると『くすぐったい!?』と感じるほどの弱さだ。
なんでだろうな。感覚が敏感なのか?
「そうそう! お兄ちゃんの最大の弱点だね!」
侑がうんうん頷いた。
ここは否定したいところだが、そういっても過言じゃないかもな……
「なるほど……くすぐりに弱い、くすぐりに弱い……」
いやせつ菜ちゃんはなにメモってるんだ……?
「ほほう……今はマナー的に良くないから今度同好会の活動の時にでも仕掛けてみようかな〜……」
いや愛ちゃん、悪だくみはおやめください。こちらが死にます。
すると……
「あっ、来たんじゃない?」
ちょうど注文したもんじゃがやってきて、侑がこう言ってくれたおかげで、なんとか話の流れは途切れた。
……侑に後で何かお礼をしなきゃ。
こうして、全員の元にもんじゃの素セットが行き渡り、愛ちゃんの指導を受けながら、みんなでもんじゃを焼いた。
俺のもんじゃが出来た時に、愛ちゃんが最後の仕上げをしてくれたのだが、それで食べようとしたら彼女が自分のヘラでもんじゃを食べさせようとする、いわゆる『あーん』ってやつをされた。
いや、自分で食べれると言ったのだが、彼女が退かないので従うしかなかった。
しかも、それを見ていた3人が何故かお怒りのようで、同じくように食べさせようとしてきた。一体何なんだ君たちは……全く意図が読めない。
そんな感じでわちゃわちゃしながら食べて、お互い親睦を深めた。
……もちろん、会計は俺が奢った。まあ先輩として、そしてサポートしてる身として、これくらいしないとな。
今回はここまで!
アニガサキでは、同好会が出来る前の2年生4人の絡みがないような感じだったので、こんな感じの親睦会があったんじゃないか?と思って作ってみました!
2年生ハーレム…素晴らしいですね
ではまた次回!
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