高咲兄妹とスクールアイドルの輝き   作:Ym.S

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どうも!
本編第34話です!
今回もオリジナル回でございます!
ではどうぞ!


第34話 ある昼の時のこと

 

 

 

 

「よっす〜、みんなもう集まってるな」

 

「あっ! せんぱーい、待ってましたよぉ〜」

 

「お兄ちゃん! お疲れ〜!」

 

 

 どうも、いつも通り昼休みに同好会の部室にやってきた高咲徹だ。

 

 

 ……あぁ、そうか。昼休みにここに来てることは、今初めて言ったか。

 

 

 最近になってから、同好会のみんなとはよくここで集まって昼飯を食べる。

 

 色々やることが増えたからな。練習についての話し合いとか、これからどうするかとか……

 

 放課後の活動時間だけじゃちょっと足りなくなってきたから、こんな感じでそれぞれ弁当を持参して集まることが多くなった。

 

 まあ、うちには学食もあるからそこで食べる方が用意が省けるからそっちの方が良いじゃないかって感じることもあるが、あそこはちょっと騒がしいからな。あまり真面目な話し合いにはならなくなっちまう。

 

 

 ……こうは言ったものの、真面目に話し合ってるのはほんの少しだけだけどな。基本はみんなで仲良くワイワイ楽しんでる感じだ。

 

 

 よし、あそこの空いてる席に座って……弁当はっと……

 

 

 すると……

 

 

 

「さてさて……徹先輩、今日も例のブツを……!」

 

 

「ちょいちょい、怪しいものみたいに言うなって……

 

 

 

 ……まあ、ほら、これあげるわ」

 

 

「ありがとうございます〜! じゃあかすみんからはぁ……これをあげますねっ!」

 

 

 かすみちゃんとこんな感じの会話を交わした。

 

 文字面だけじゃなんだか変な取引のように見えてしまうかもしれないが、これはいわゆるお弁当の具の交換っこだ。

 

 

 数日前からかすみちゃんとお弁当の具の交換っこは始まった。いつも彼女は俺の作った卵焼きを欲しがるもんだから、今日から卵焼きの個数を増やした。

 

 まあ、俺としては卵焼きは割とこだわって作ってるもんだから、こんなに欲しがってくれるのは正直嬉しい。

 

 

「さて、食べるとするk……」

 

「お兄ちゃん! なんかしずくちゃんがお兄ちゃんの弁当食べたいって言ってるよ」

 

 

 俺が弁当を食べようとすると、今度は侑が俺に声かけてきた。

 

 しずくがか……珍しいな。

 

 

「ちょっと、侑先輩!?」

 

「なんだ、しずくも食べたいのか?」

 

「えっ!? えっと……はい」

 

「そうか……いいぞ。なら交換っこだ。ほら、弁当持ってきて」

 

「あっ……はい!」

 

 

 すると、お弁当取って、俺の目の前までやってきた。

 

 

「じゃあ……どれがいい?」

 

「あっど、どれでもいいです!」

 

「んー……じゃあこれにしよう。俺も何でもいいぞ」

 

「えっと……じゃあ私からはこれで」

 

「おぉ、美味そう。ありがとな」

 

「い、いえ! こちらこそ!」

 

 

 こんな感じで、何と初のしずくちゃんの弁当の具をいただくことが出来た。

 

 

 

 いや、少しびっくりしたけど、嬉しいね。

 

 

 よし、今度こそ……

 

 

 

「あっ! みんなてっつーと弁当交換っこしてるの? ずーるーい! あたしもしたい!」

 

 

 今度は愛ちゃんが交換っこの要望だ。

 

 

「……はっ! 徹くんの弁当を交換っこだと〜!? 徹くん、彼方ちゃんとも一緒にしよ〜」

 

 

 さらに、部室のソファーで寝ていた彼方ちゃんが目を覚まして、俺の弁当の具を所望のようだ。

 

 

 しかし、こうなるとな……

 

 

「えっとな……俺から分けられるものはあと一つしかないんだが……」

 

 

 そう、俺が用意した卵焼きは3つ。それ以外はあまり分けるには適さないものなので、かすみちゃんとしずくちゃんと交換っこした今、残り交換出来るのは一個の卵焼きしかないのだ。

 

 

 

「「えぇ〜!?」」

 

 

 まあ、こんな反応になるよな〜……

 

 うーん、半分にするのが平和的な解決なんだけど、それは難しいからなぁ……

 

 

 

「うーん、残念だけど仕方ないね〜……じゃあ、てっつーからのお返しは良いから、私の食べてよ!」

 

 

 

「What!?」

 

 

 

 ……あっ、ヤバイ。驚きのあまり英語が出てしまった。な、何故そうなった……?

 

 

 

「えっ、いやそれは申し訳ないって」

 

 

「いやいや! なんか二人と交換した後に言い出したあたしも配慮が足りなかったし、これはお詫び!」

 

 

「よ〜し、彼方ちゃんも徹くんに今日の自信作をあげるよ〜」

 

 

 マジか……ありがたい……

 

 

 愛ちゃんと彼方ちゃんの弁当も気になってたしな。食べる量が増えるが、これぐらいじゃ全然問題ない。

 

 

「……じゃあ、ありがたくいただk……」

 

 

 

 こう言いかけたその時……

 

 

 

「徹さん! あの、私の弁当も食べてくれませんか!?」

 

 

 

 えっ!? 菜々ちゃん!?

 

 

 んー……菜々ちゃんの弁当も美味しそうだ。食べてみたいが……

 

 

 ……いや、大丈夫だ。一つ増えたくらい俺は大丈夫……

 

 

 

 

 

「あ、あの! 徹さん! 今日私が作ったこれ、自信作なんです! 食べてくれませんか?」

 

 

 

 

 あ、歩夢ちゃん!? 

 

 

 

 ま、マジか……

 

 

 

 流石にこれは食い切れるかどうか……

 

 

 

 男として情けないが、チラッと侑の方に助けを求めると……『お兄ちゃん、ファイトだよ』と言わんばかりのグッドのサインを送られた。

 

 

 これで俺の逃げ道は絶たれた。

 

 

 

「「「「徹くん! (さん)(てっつー)、食べて(ください)!」」」」

 

 

 

 

 

 

 ……どうなるか分からないが、やってやる!

 

 

 

 

 

「……今日は一段と賑やかね」

 

 

「そうだね〜、私も今度徹くんに弁当あげようかな……」

 

 

「忙しそう……」

 

 

 

 

 穏やかな人たちはこんな感じで傍観してたそうな。

 

 この後俺は無茶苦茶食わされる羽目になったのであった。

 

 

 

 

 




今回はここまで!
お弁当の交換っこっていいですよね
こんな感じでみんなに食べさせられるなら喜んで腹はち切れるくらい食べますわ←
次回から原作基準のストーリーに戻ろうかと思います!
ではまた次回!
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