高咲兄妹とスクールアイドルの輝き   作:Ym.S

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どうも!
今回は投稿期間が非常に長く空いてしまい、申し訳ございませんでした!!orz
私はまだ生きていますのでご安心ください!
では第41話です、どうぞ!


第41話 お礼

 

 

 

「おーい、買ってきたぞ」

 

 

 ある日の学校の休み時間、俺はあるものを手に持って自分の教室にやってきた。

 

 

 そのあるものとは、学校の売店で買ってきたレモンティーだ。

 

 

「おぉ! 随分待たせたじゃないか。僕はもう飢えて死ぬところだったよ」

 

 教室に入り、その中にあるであろう人物に声を掛けると、その人物が随分待ち侘びたかのように言ってきた。

 

 そう、これは彼にあげるために買ったものなのだ。

 

 

 

 

 あっ、そういえばまだ彼を紹介してなかったね。彼の名前は小野寺(おのでら) 瑞翔(なおと)。俺のクラスメイトであり、数少ない男友達でもある。

 

 

「いやいや、たった10分くらいで帰ってきたぞ俺!? というさそもそもな……」

 

 

「……ん〜、やっぱり売店の飲み物はこれに限るなぁ〜! ありがと、奢ってくれて」

 

 俺が文句を言おうとしたが、話を聞かずに俺があげたレモンティーを堪能し始める。

 

「いや切り替え早っ…… まあ、それはこっちのセリフだよ。()()()はホント助かった」

 

 

 まあ、こんな感じでマイペースで色々と振り回されることがある。

 

 

 でも、こう見えて彼は機械系の部活の部長を務めており、ロボットのコンテストで全国トップ3になったことがあるらしい。それくらいの腕前の持ち主だ。

 

 

 俺がさっき彼に言った()()()というのは、璃奈ちゃんがライブをした時……そう、初めて『璃奈ちゃんボード』を着けてライブをした時だ。

 

 

 

 

 実は、そのボードを作成したのは紛れもなく彼なのだ。彼が元の原型を作っており、部活で使わなくなったので譲ってもらい、それを俺らが改造したという経緯であの『璃奈ちゃんボード』が生まれたのだ。

 

 

 そういう借りを作ったということで、彼の大好物の飲み物を奢ったというわけだ。

 

 

「ううん、あのボード使い道がなかったし、使い手が現れてくれてこちらも助かったってとこだよ」

 

 

「そうか……」

 

 彼がそういうのならば、ウィンウィンの取引だったということなのだろうか。でもこちらが助かったことに変わりはないし、俺の彼に対する感謝の気持ちにも変わりはない。

 

「ねぇそれよりさ、あのスクールアイドル……同好会だっけ? てっちゃんがそこに入ってるなんて僕聞いてなかったよ!」

 

 

「……まあそりゃ、言ってなかったしな」

 

 

 俺が彼と仲良くなったのは、今年になってからだ。席が丁度隣だったから話す機会が多い。

 

 ……あっ、ちなみに『てっちゃん』というのは俺のあだ名の一つだ。うちのクラスの半数くらいはこう呼んでくれたりしている。昔から呼ばれ続けてきたあだ名で、歩夢ちゃんも昔はこう呼んでくれてた。ただ今はさん付けになっているのだがね……正直悲しい。またいつか彼女がその渾名で呼んでくれる日を夢見ているのだが、いつ現実になってくれるかな……

 

 

「冷たいな〜てっちゃんは。……いやそれにしても、璃奈ちゃんだっけ? 結構良いライブしたって聞いたよ?」

 

 

「あぁ、お前が譲ってくれたボードがイキイキと動いてたぞ。お前も来ればよかったのに」

 

 

 

「それは嬉しいことだな〜。僕も見たかったけど、あいにくその日予定があってさ……またいつかライブやるんでしょ? その時見に行くよ」

 

 

 

 ……あっ、そういえばこれからのライブどうするかとか決まってなかったな。ラブライブには出ないし、俺たち同好会の知名度を上げていかなければな……

 

 

 ……そうだ。俺たちはそこら辺をすっかり忘れていた。基礎体力を上げてから、ライブなどについて考えようということになっていたが、もう彼女達は十分に基礎体力をつけたと思う。そろそろ考えていかないとな……

 

 

「おーい、てっちゃん? 大丈夫?」

 

 

「ん? ……あぁ、大丈夫。少し考え事してた」

 

 

「ふーん? ……そういえばさ、同好会っててっちゃん以外全員女の子なの?」

 

「えっ? ……あぁ、そうだな。俺除いて10人いるけど、全員女の子だ」

 

 

「へぇ〜10n……えっ、10人!?」

 

 

 すると、瑞翔は予期せぬところに食いついてきた。

 

 

「10人……お前それ、ハーレムじゃね……?」

 

 

「……は?」

 

 ハーレムって……確か複数の女子に男子が囲まれてウハウハな状況になってるとかいうやつ……?

 

 ……うわっ、来ちまったか。瑞翔の悪いクセが……

 

 

 実は彼、こういうネタが大好物なのだ。俺が女の子とどこかに行ったって話をすると、『おぉ〜、もしかしてお前、その子のこと好きだったりするのか〜?』って返してきたし……何かと色事に持ち込もうとする。

 

 俺はその度々に、『だからそういうのじゃないってばよ……』と呆れてるよ。

 

 

「何々、10人も女の子がいるってことはさ、絶対その中に好みの子いるじゃない?」

 

 すると、瑞翔は他の生徒に聞こえないようにするためか、俺を教室の壁の方に誘導し、壁の方を向きながら肩を組んでヒソヒソと話しかけてきた。

 

 一体これから俺に何を聞いてこようとしているんだよ……怖いわ。

 

「いやいや、俺はそういう目であの子達を見てねぇから……」

 

 こう弁解すると、瑞翔はニヤニヤと悪い人の笑顔を見せた。

 

「ホントかな〜? そんな恥ずかしがらないで、僕だけでいいからさ。ほら、言っちゃいなよ」

 

「えぇ……」

 

 

 これは困った……

 

 

 ここだけの話、確かにうちの同好会は子達はみんな魅力的だ。それは何の誤りもない事実でもある。特にうちの妹はな。

 

 しかし、恋愛的な話になると……正直俺はよく分からない。そもそも恋愛的、恋愛感情というものを知らないと言う感じだろうか。だから何とも言えないのだ。

 

 瑞翔にどうやって返事をしようかと困っていた時……

 

 

「高咲くん、後輩ちゃんが呼んでるよ?」

 

 

 クラスメイトの子がそう話しかけてきた。

 

 俺はそれを聞いて廊下の方を見ると、少し緊張気味の様子でこちらを覗くしずくちゃんがいた。

 

 

「……あっ、すまん。呼ばれてるから俺行くな?」

 

「えっ、ちょっ……!」

 

 

 そんな感じで、俺は何とかこの困難を回避することが出来た。しずくちゃん、ナイスだ。

 

 

 

 ────────────────────

 

 

「……ふむ、彼方ちゃんが最近寝てばかりで心配……か……」

 

 

「はい、そうなんです」

 

 

 しずくちゃんが俺を呼んだのは、それを伝えるためであった。

 

 

 ……確かに言われてみれば、最近の彼方ちゃんは突然眠ることが多くなってきたような気がする。彼女が特待生で勉強をしっかりするために徹夜で毎日勉強していることを俺は知っている。だから彼女が無理をしないように色々と気にかけていたつもりだったが……何とかしなきゃな。

 

 

「分かった。俺と侑で何とかしてみる。教えてくれてありがとな」

 

 

「いえ! 私は彼方さんのことが心配でしたから」

 

 

「うむ。……それにしても、しずくちゃんは面倒見が良いな」

 

 

「えっ、そうですか……?」

 

 

「あぁ。まるでお母さんみたいだ。しずくちゃんは将来、良いお母さんになりそうだな」

 

 

「ふぇっ!? お、お母さん……」

 

 

 すると、しずくちゃんは頬を赤く染めて俯いてしまった。その時彼女はブツブツと何か言っていたが……何を言ってたのだろうか……

 

 

 この後、彼女は気を取り直し、俺と二人で食堂で昼飯を食べた。

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

「……ここが、ライブ会場か」

 

 

 放課後、俺はとある場所に来ていた。あるスクールアイドルグループのライブを見るためだ。そのスクールアイドルは……

 

 

「……東雲学院スクールアイドル部、ね……ここがライバルになるのだろうか。それで、確かセンターの子が1年生で彗星の如く現れた……」

 

 

 近江(このえ) (はるか)、か……

 

 

 えっ、苗字が近江ってことはまさか……

 

 

 

 




今回はここまで!
何とここで、オリジナルキャラを出してみました!
氏名の由来は、苗字が他のアニメの好きなキャラから、名前は自分で考えました!
ちなみに、彼に関しては恋愛には絡んできません。あくまで徹の友達って立ち位置です。
あと、話が変わりますが、徹くんの設定(容姿,性格)について投稿しようかと考えています。
ではまた次回!
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