高咲兄妹とスクールアイドルの輝き   作:Ym.S

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非常にお久しぶりです!!(待たせてすみませんでした)
本編第42話です。


第42話 働き者

 

「えっ、彼方さんの妹ってあの東雲学院のスクールアイドルの近江遥ちゃんなの!?」

 

 

 翌日、放課後の同好会の部室にていつも通り活動していた時、侑が目を大きくして驚いた。

 

 

「そうだよぉ〜。実はね、その遥ちゃんが明日うちに来るんだって〜!」

 

 

「えっ、明日来るの!? わぁ〜楽しみ〜! ときめいちゃう〜!」

 

 

 満面の笑みで喜んでいる侑である……うん、相変わらずうちの妹は可愛い。

 

 どうやら、明日その遥ちゃんはうちに来るようだ。随分急ではあるが……

 

 

 

「あの東雲学院スクールアイドル部のセンターの近江遥がですか!? ……ライバルなんだから、かすみん達の練習は見られない方がいいんじゃ……」

 

「彼方ちゃんの妹さんか〜、どんな子なのか楽しみ〜!」

 

 

 かすみちゃん、エマちゃんがそれぞれそう言った。

 

 

 確かにかすみちゃんが言うことも一理ある。虹ヶ咲学園と東雲学院。とても近所であり、それぞれのスクールアイドルはお互いを意識し合っているに違いない。

 

 ……もしかして、まだあっちの方が知名度的には上回っているから、俺たちは相手にされてなかったりするか……? 

 

 いや、そうだとしても俺たちにはまだまだ伸び代がある。それも、東雲学院を超えるくらいだ。もうそりゃ、とんでもない伸び代ですねぇ!! 

 

 

 ……んん、まあ今はそれは置いといて。近江遥ちゃんは本当に彼方ちゃんの妹だったんだな。昨日のライブで見たが、やはり姉妹だからか、髪色は同じブラウンで、目の色は同じではないが、姉が紫に妹が青と色の系統は同じだ。

 

 

 しかし、先ほどかすみちゃんが言っていたことで、近江遥ちゃんがライバルである俺たちの視察目的で来るかってことだが、俺としてはそれだけが目的だとは思えない。

 

 その考えに辿り着いた理由としては、近江遥ちゃんが彼方ちゃんと姉妹であることだ。

 

 

 前々から考えていたことだが、最近彼方ちゃんが無理をしているのではないか、についてだ。

 

 

 ……実は、東雲学院のライブの後、少しスーパーマーケットに寄って夕飯の食材を買ったのだが……

 

 

 ────────────────────

 

 

「さて、今日買う野菜はっと……」

 

 

 夕飯をカレーにする予定だったので、家に残ってなかったジャガイモを買うために野菜コーナーでカートを転がしていた。

 

 侑に美味しいカレーを食べて欲しいし、良い野菜を見つけなきゃと思っていたのだが……

 

 

「あれは……」

 

 

 野菜コーナーで作業をする彼方ちゃんを見つけたのだ。

 

 彼女がバイトをしていることは前々から聞いていたものの、まさかここだとは思わなかったものだ。

 

 そこでせっかくだし、少し声をかけてみることにした。

 

 

「……よっ、バイトか?」

 

「ん? ……あっ、徹くんじゃん〜。そうだよ〜、そういう徹くんは夕飯のお買い物?」

 

「あぁ、今日はカレーにしようと思うからね」

 

「カレーか〜。いいね〜!」

 

「だろ? ……そういえば、彼方ちゃんはいつもここでバイトしてる感じ?」

 

「うん、1週間に4日くらいやってるよ〜」

 

 

「へー、そうなのか……確か夜も勉強してるんだろ? 無理してないか?」

 

 

 一週間に四日は高校生の平均よりも多い。夜は授業の復習をして家事もして、さらにスクールアイドル活動してたらもう俺としては不安しかない。

 

 

「ううん、大丈夫だよ〜。心配してくれてるの?」

 

「当たり前だ。それに、俺は彼方ちゃんと出会ってから心配しかしてないぞ?」

 

「面白いこと言うね〜? そこまで心配する必要はないんだけどな〜……でも、実際たまに膝枕とかして貰ってるし、助かってるよ。いつもありがとう。徹くん」

 

「礼を言われることじゃないさ……それにしても、本当に大丈夫か?」

 

「まだ心配してるの〜? 大丈夫! 彼方ちゃんがやりたくてやってるんだから〜」

 

「そうか……まあ、しんどくなったら言ってくれよ。俺含めてみんなでなんとかするからさ」

 

「うん、ありがとね。 ……あっ! そろそろ行かなきゃ」

 

「あっ、引き留めちゃってすまんな。また明日な」

 

「うん!」

 

 

 こうして、彼方ちゃんは仕事へ戻っていった。

 

 

 ────────────────────

 

 

 ……ということがあったのだ。

 

 

 彼方ちゃんは今は大丈夫そうに見えたが、体調を崩すのではないかという不安が消えない。

 

 

 俺からしたら、あんなに休む時間がなさそうなスケジュールで大丈夫だとは思えないからだ。

 

 

 ……そういや、明日近江遥ちゃんが来るって言ってたから、妹である彼女から聞いてみるのもアリかもしれない。

 

 

 

「……徹く〜ん?」

 

 

「……あっ、な、何だ? 彼方ちゃん」

 

 

 

「いや〜、徹くん何度呼んでも気づかないからさ〜。何か考え事かな?」

 

 

「え……あ、まあな。そんなところだ」

 

 

 ……彼方ちゃんのこと考えてたなんて言えないな……

 

 

 

「そっか〜。……でさ! 明日遥ちゃんがこの同好会に来るんだよ〜! もう楽しみ過ぎてどうにかなっちゃいそ〜!」

 

 

「ははっ、とても嬉しそうだな。俺も彼方ちゃんに妹さんがいることは聞いていたし、実際昨日観てきたしな。実際に話すのが楽しみだ」

 

 

「だよね〜! ……えっ? 昨日観てきた?」

 

 

 

「……あっ……」

 

 

 ヤバい、昨日東雲学院のライブに行ったことは他の人には秘密にするはずだったのに……! 

 

 

「……」

 

 

「えーっと……彼方、さん?」

 

 

 ……あかん、これは……

 

 

「徹くぅん……遥ちゃんのライブ……”一人で”観てきたんだねぇ……??」

 

 

「……サラバダ!!!」

 

 

「待ぁてぇぇぇぇい!」

 

 

 ……どうやら、妹の話になるとスイッチが入るみたいだ……まあ、俺と似てるちゃ似てるか……

 

 

 

 

「……ねぇ、あの2人はどうしたのかしら?」

 

 

「分からない。でも、あんな彼方さん初めて見た」

 

 

「そうですね……普段の練習もあんな感じで動ければいいのですが……」

 

 

 外野ではこんな感じになってたらしい。

 

 

 この後、俺が彼方ちゃんを膝枕することによってなんとかなったのであった。

 

 

 

 




今回はここまで!
次回から遥ちゃんが登場します!お楽しみに!
今後は虹ヶ咲2期の放送時期が決定しましたので、それに向けて書き進んで行こうと思います。
ではまた次回!
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