活動報告に、登場する世界を募集してますので、皆さんのリクエストをお待ちしております。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=254121&uid=99940
少しタイトルと文章書き直しました。
そこは異世界、あらゆる世界が混合し、その結果その人の運命にあるはずだった出会いも機会も失い、可能性を潰され物語が潰えた世界。
そんな世界は今。
「ギャーっ!?」
「逃げろぉ!!」
逃げ惑う人々、そしてそれを追いかけるのが。
「ギャハハハッ、もっと楽しませろこのモブどもめ!」
人智を越えた強力な力を振りかざす、人の姿をした異形の存在。
彼は転生者、神によって特典という力を与えられた存在。
「きゃっ!」
「…おっ?
こんなところに良い女がいるじゃねぇか!」
「ひっ、放して!」
胸ぐらを掴まれた女性は振り払おうとするが、男はやめない。
「へっ、見るからに俺に相応しい。
ちょうど良い、俺の女に…!?」
「きゃっ!?」
瞬間、男の足元に何かが撃ち込まれた。
何事かと振り替えると、黒髪の少年が青い銃を構えていた。
「動くなっ!!
この転生者めっ!!」
「てめぇ、この俺に楯突こうだなんて良い度胸してるじゃねぇか!」
「黙れっ!
良いからその女を放せ!」
「はっ、誰が放すかよこんな良い…!?」
男は見るが、既に女性はいなくなったいた。
だがすぐに近くに、黒髪に黄色のエプロンドレスを着た少女に助けられていた。
「あ…!」
「ここは私たちが。
あなたは早く逃げて!」
「は、はい!」
少女が女性を逃がし、直ぐ様少年の隣に来る。
「来たか、あざみ!」
「うん、シャアももうすぐしたら来る!」
「はっ、たかがガキ二人に何ができる!」
「二人じゃないさ。
私もいるからな」
「うおっ!?」
すると、男の目の前で砂ぼこりをあげながらバイクが通過し、そのまま二人の隣に来る。
乗っていたのは金髪の少年だった。
「すまない、避難で遅れてしまった」
「そんなに待ってねぇよ!」
「うん、あざみたちも今戦おうとしてたから」
『おい三人とも、気を付けろよ!
あいつがこの世界を統べる転生者だ!』
「わかってる。
ニックは下がってくれ」
『おう!』
ニックと呼ばれたバイクはそのまま三人の後ろにひとりでに走る。
「ちっ、お前ら何者だ!!」
「私たちは、お前たちから人々を救い、この物語を潰えた世界を解放する者だよ。
…では、始めるぞ」
「あぁ!」
「うん!」
三人は左腕に装着されたアイテムを操作する。
『イッツモーフィンタイム!』
すると、三人の体を赤・青・黄のスーツが覆い、左腕のアイテムから展開されたレンズを目に当てる。
『レッツモーフィン!!』
その言葉と共に、再び操作すると三人の頭をヘルメットが装着し、レンズが目を覆う。
「レッドバスター」
「ブルーバスター」
「イエローバスター」
『特命戦隊ゴーバスターズ!!』
「ゴーバスターズ、だと?
舐めてんじゃねぇぜぇ!!」
男の体が一回り大きくなり、白い体毛に覆われる。
そして咆哮をあげると地面からゴリラを思わせる化け物が出現した。
「これは、ドドブランゴの特典!
それにこいつらはブランゴだな」
「だったら全員ぶっ潰すまでだ!」
「これ以上は、させない!」
「やれるものならやってみろよぉ!!」
レッドは剣と銃を、ブルーは銃を、イエローは逆手で剣を構え、飛び掛かるブランゴたちを迎え撃つ。
「当たらなければどうということはない!」
レッドは高速で移動しながらブランゴを斬り、撃ち込み、または蹴り飛ばしては別のブランゴへと迎え撃つ。
「うぉおおおおおおおおお!!!!!!」
ブルーは撃ちながら、豪快にブランゴたちをぶちのめしていき、ブランゴよりも勝る怪力で牙をもへし折っていく。
「ふっ、やっ!」
イエローはジャンプしながらブランゴたちを翻弄し、素早い動きで切り刻んでいき、また手元から複数のクナイを投げつけていく。
「くっ、なぜだ!?
俺のブランゴたちがこうも!」
「それは、君が坊やだからさ」
「なっ、ぐはっ!!」
動揺するドドブランゴは急接近したレッドに反応できず、ゼロ距離から撃ち抜かれた。
「ぐっ、この…、俺を舐めるなぁあ!!!」
「ふんっ!」
レッドに飛び掛かろうとしたドドブランゴの前にブルーが立ち塞がり、そのまま取っ組み合いになる。
「不破!」
「この程度、どうってことはない!」
「調子に乗るな!!」
「うぉおおおおおおおおお!!!!」
力比べになるが、すぐにブルーが押していく。
「な、なぜだ!?」
「お前とは鍛え方が違うんだよぉ!!
うおりぁあああああああああああああああ!!!!!!」
「うおわっ!?」
「なら、次はあざみが!
覚悟召されよ!」
吹き飛ばされたドドブランゴに向かって、イエローが飛び掛かり、そのまま剣で切り刻み、クナイを複数投げつけ地面に縫い付ける。
「よし、一気にけりをつけるぞ!」
そう言うとレッドは銃と剣を合体させた大型の銃をにし、ブルーとイエローはそれぞれの銃と剣を構え、三人は左腕のアイテムを操作。
『イッツタイムフォースペシャルバスター!!』
『イッツタイムフォーバスター!!』
瞬間、強力なビームと弾丸、そして斬撃がそのままドドブランゴに直撃した。
「くっ、バカな!?
俺は、この世界を統べる王なんだぞ!?
それが、こんな、こんなーーーーーー!!!!!」
ドドブランゴは叫びながら力尽き、爆発する。
そしてそのまま元の男の姿に戻って、気を失った。
レッドは男が倒れたことを確認し、そのまま左腕のアイテムを操作すると、男の胸元に錠前が出現し、ロックをされる。
「…特典は封印された。
もうこの世界には用はない、帰投するぞ」
「ふぅ、終わったな」
「うん、これで万事解決。
後はこの世界が元に戻るだけ」
「あの!」
「…?」
振り返ると、そこには先ほど助けた女性がいた。
「…君は」
「さっき私たちが助けた人」
「んで、何の用だ?」
「あ、さっきは助けてくれて、ありがとうございました!」
「…気にするな。
直にこの世界は解放され、元の世界に戻って何もかも忘れるからな」
「…え?」
ブルーの言うことに、戸惑いを覚える女性に、さらに説明を付け足すようにイエローが続ける。
「あのね!
さっき倒した転生者はこの世界の王様。
…だから、この人から力を抜き取ると、近い内にこの世界はなくなって、何もかもが元通りになるの!
でもあなたがわたしたちに助けられたことも忘れて、痕跡も、全部なかったことになる」
「…そうなんですね」
「だが、それゆえに君たちの運命は大きく動くのだろう。
本来あるべきだった出会いも、その先にある運命に向かってな。
…運が良ければいずれまた会おう」
「…待って!」
どこか寂しそうにしながら、その場を立ち去ろうとする三人を、再び女性が引き留める。
「最後に一つだけ、聞かせて?
あなたたちは、何者なの?」
「…そうだな」
レッドは少し考えるようにしてから、改めて女性に目を向ける。
「私たちはゴーバスターズ。
この、物語も可能性も潰えた世界を修正し、世界を救う組織だ」
では、と。
三人は再びその場から立ち去った。
彼らは特命戦隊ゴーバスターズ。
物語も可能性も潰えた世界を修正するために、次の世界へと向かうのだ。