シャアたちは世界の滅亡を防ぐため、その原因となる仮想空間に転送された。
「ここが、舞ー乙Himeと仮面ライダービルドが混ざった世界か」
「でも、スカイウォールが見当たらない。
エボルトを倒した後なのかな?」
「ぐふっ、うぅ…」
周りを見渡しているが、シャアだけは何故か顔面が殴られて腫れ上がっていた。
「…ねぇひな、どうしてシャアは顔が腫れ上がってるの?」
『知らん!』
「…大方、またシャアが昨日の夜あたりに何かまたやらかしたんだろ。
すごい騒ぎがあったしな」
「くっ、昨日ひなが邪魔をしなければ、ひなの服を赤く染めることができたものを!」
『貴様っ!!
昨日のこと掘り返すなこのバカチンがぁ!!
元はと言うと貴様がわしの脱いだ服を持ち込むからじゃろうが!!』
「うわぁ…」
ひなと通信をしているが、真相を聞いて流石にドン引きしてしまうあざみだった。
「ふっ、だがせめて一矢を報いようと、今朝君のケープに小さいながら角を付けることには成功した。
その様子だと気が付かなかったみたいだな」
『なっ、えっ!?
ぎゃあああああああああっ!!!????
貴様ぁ戻ってきたら覚悟しろぉっっっ!!!!!』
そこから、ひなとの通信が途絶えた。
「…お前、本当に懲りねぇな」
「ここまで来ると、別の意味で尊敬しそう」
「ふっ、それほどでもない」
『誉めてない!』
シャアの清々しい態度に二人は突っ込むが、街中で騒動が聞こえてきた。
しかも住人がシャアたちを無視して逃げ惑っている。
「これは!」
「…っ、二人ともあれを見て!」
あざみが指を指した先には様々な形をした怪物とロボットたちがいた。
「あの形状、仮面ライダービルドのスマッシュとガーディアンか!」
「しかも転生者の特典の反応もあるな。
ということは特典で作られた存在ってことか!」
「なら、尚更止めないと!」
「ふむ、そうだな。
では、始めるぞ!」
『イッツモーフィンタイム!』
『レッツモーフィン!!』
三人はゴーバスターズに変身し、人々を避難させながらスマッシュとガーディアンたちに立ち向かう。
「そこだ!」
「ぬぅおおおおおおお!!!」
「やぁ!!」
シャアたちは迎撃するが、数が多くて退路を開くのがやっとだった。
「くっ、キリがないな」
不破が毒づいた矢先、視線の端にまだ逃げ遅れていた人々がいるのを見つけた。
しかもその内の一人が殿を務めているのか、武器を構えている少女がいるが、ずっと守ってきたからか体も武装もボロボロで立ってるのもやっとだった。
だがそれでもスマッシュやガーディアンたちが襲い掛かろうとする。
「ちっ!」
「あっ、不破!」
不破はそれを見かねて助けに入り、少女や人々の庇うように攻撃を受けた。
「がはっ!」
「…っ!?
大丈夫ですか!?」
「俺たちのことは良い!
お前らは早く逃げろ、俺たちが退路を開くから!」
そう言ってると後ろからスマッシュが襲い掛かってくる。
だがそれをシャアたちが阻止し、スマッシュを倒していく。
「不破、大丈夫?」
「一人で出過ぎだ。
我々が退路を開くから無理はするな」
「へっ、この程度どうってことねぇよ!」
「ふっ、そこの子もそうだが、これだけの数を相手にお前ら根性あるじゃねぇか」
「後は、俺たちに任せろ」
『鋼のムーンサルト!
ラビットタンク!
イェーイ!!』
『ウェイクアップバーニング!
ゲット クローズドラゴン!
イェイ!!』
声と音声と共に二人がシャアたちの前に立ちはだかる。
一人は赤いウサギと青い戦車を模した装甲を纏い、もう一人は青いドラゴンを模した装甲の上からドラゴンの羽のようなものを羽織っていた。
「さっ、実験を始めようか」
「今の俺たちは、負ける気がしねぇ!!」
「君たちは…!」
「今は話よりも住人の避難が大事でしょ?
ここは俺たちが何とかするから、その隙に!」
「…っすまん!」
「加勢、感謝する!」
「悪い助かる!」
二人がスマッシュとガーディアンたちを相手にしている間に、シャアたちは住人を避難していく。
その間にシャアたちは二人の戦いを見ていた。
「はぁ!!」
「おらっ!!」
一人は素早い動きで翻弄しながらラッシュを繰り出し、赤いボトルをドリルに装填してから一閃していき、もう一人は格闘術を得意としてるようで、スマッシュやガーディアンたちに拳や蹴りを撃ち込んでいく。
「すごい…!」
「やるな!」
「あの姿とあの戦い方…、ふむやはりあの二人は」
シャアたちは二人の戦いに見てそう思いながら避難させていく。
そして避難が終わった頃にはとどめとばかりに腰元のベルトを操作する。
『レディーゴー!
ボルテックフィニッシュ!
イェーイ!!』
『レディーゴー!
ドラゴニックフィニッシュ!!』
二人のライダーキックが、残っていたスマッシュとガーディアンを一掃した。
「…ふぅ、これで全部だな」
「けど、今のスマッシュ、クローンスマッシュみたいに消えたよな?
ガーディアンもそうだけど、どういうことなんだ?」
「どうやら、本当に何とかしたみたいだな。
そこの二人、救援感謝する」
二人は倒したスマッシュとガーディアンについて考えてると、シャアたちが声を掛けてきた。
「んっ、あぁさっきの!
もう避難は終わったのか?」
「おかげ様でな」
「それで、少し質問だが、君たちは仮面ライダーだな?」
「あぁそうだ」
そう言うと二人はベルトにあったボトルとアイテムを外し、変身を解除すると二人の男が現れた。
「俺は桐生戦兎、仮面ライダービルドだ」
「万丈龍我、仮面ライダークローズだよ」
「なるほど、そうだったのか。
…ではまず、ここで何が起こってるのか聞かせてはもらえないだろうか?」
「そうだな、俺もあんたらが何者かって聞きたかったし」
そうしてシャアたちは場所を変えて、ここで何が起こったのかを聞くことになるのだった。