─────朝、カーテンから漏れる光で目が覚める。
「────ん…」
まだ覚醒しきっていない目をパチパチと瞬きさせる。
自分の体温によって丁度いい温度に暖められた布団からの誘惑に再び寝てしまいそうになるのをこらえて上半身だけ起こす。
伸びをする際に小さく「んんっ」と、何処かの不逞な輩が聞いたら嬉々として興奮し、ハァハァと気色の悪い吐息を吐いて雄叫びを上げてしまいそうな声が出てしまったが、幸いにも───年頃(?)の少女としてはどうなのか悩まされるが───私は一人暮らしなのでその様な類の者は周りには居なかった。
まぁ、居たら居たで自慢の人形が持つランスの頑固な錆になってもらうけど。
閑話休題。
とりあえず寝間着から着替える為にベッドから降りる。
寝間着を脱いで下着姿になると、タンスからいつも着ている青いワンピースを取り出して着、赤いベルトで締める。その上から白いケープを掛けてベルトと同色の赤いリボンで首元を締めると、軽く手櫛で髪を整え、これまた赤いカチューシャで纏める。
どこにもおかしいところが無いか鏡で確認してして顔を洗いに下に下りる。
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───私の名前はアリス・マーガトロイド。
幻想郷の南の端に在る魔法の森のこれまた端に在る、小さな二階建ての家に一人で住んでいる何所にでも居る様な普通の魔法使いだ。
容姿は、魔法使いに成る際に行った『捨て虫の魔法』の所為で17~19歳あたりの少女のまま止まっている。
顔も我ながら整っていると思うし、スタイルも良い方だと思う────というか昔とある人物に「人形の様で綺麗だ」と言われたので、そんな事ないと言うと「そんなに謙遜しちゃダメ!」と、怒られてしまったのでそう思う様にしているのだが。
まぁ、この幻想郷には顔が整ってる奴ばかりなのでそれ程目立ったりはしないんだけど。
好きな事や趣味は人形作りで、よく人形を作っている。というかほぼ毎日そうして過ごしている。
別に友達が居ないとかそういう事では無い。断じて無い。絶対に無い。
ただ友達がちょっと他の人より少なくて、ちょっと他の人よりその友達と会う機会と時間が少ないだけだ。
大事な事だから2回言うが、別に友達が居ないとかういう訳じゃない。
閑話休題。
まあ、そんな事はどうでもいい。いや、本当はよくないが今は置いておこう。
兎に角、『主に魔法を扱う程度の能力』っを持っていたり、『七色の人形遣い』という二つ名を持っているとかは面倒臭い(主に作者が)ので、また今度の機会に。又は自分でggるなり、wikiるなり、yahooるなり、何なりして見てほしい。
閑話休題。
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一階に降りた私は顔を洗うために玄関のドアを開け、外に出る。
何故に外に出るかって?
それは家の外に井戸があるからだ。
幻想郷は日本が江戸時代末期───幕末のあたりから明治時代のあたりで現代から切り離された世界だ。
つまり水道など在るわけない。
道具等は河童と愉快な仲間たち()により、在る程度は技術が進んでいるのだが、設備までは流石に手が回らず無理らしい。───何故か紅魔館には台所に水道があるらしいが………───
なので井戸だ。少々面倒だと思うかもしれないが生まれた時からこうなのでもう慣れた。
と、まあそんなこんなで顔を洗い終えた私は台所に入り、朝食の準備を始めるのだった。