「んー…何にしようかしら…」
たまには腕によりを掛けて作ってみてもいいのだが、今日はゆっくり人形を作りたいので手短に簡単なものを作ることにした。
まあ、ここは無難に普通の朝食でいいでしょう。
「上海、蓬莱、ちょっと準備手伝って」
人形に指示を送り、自分も朝食にする食材の準備をする。
「シャンハーイ」「ホラーイ」と喋る二体の人形は仲良く準備をしていて、中々に微笑ましい光景だ。
仲のいい姉妹はきっとあんな感じなのだろう。姉妹や生物の家族が居ない私によるただの知識と偏見からくる勝手な想像だが。
こら、そこ。「オイ、アイツ何で
閑話休題
上海人形と蓬莱人形は、今まで作った人形の中で最高傑作の二体だ。
かなりの精神と時間をつぎ込んで作った二体は、その努力のおかげか、半自律化に成功している。
私の夢は、完全な自律人形を作ることなので、この二体はそれに最も近しいと言えるだろう。
そんな二体が準備した道具で調理を始める。
昨日作ってあまったホワイトソースと食パンが少しあったのだグラタントーストでも作ろうかと思う。作るのも簡単だし美味しいから結構好きだ。
さっきも言った通り作り方は簡単だ。まず、ホワイトソースをトーストに塗る。次にベーコンやブロッコリー等の具材をのせ、その上からチーズをのせる。
それをオーブンに入れ、チーズに焦げ目が付くまで焼いてはい、完成。ね、簡単でしょ?
付け合わせに適当な大きさに切った野菜を盛りつけただけのサラダと香林堂で買った『いんすたんとこーんぽたーじゅ』というお湯を掛けるだけでコーンスープができる便利な外の世界の食べ物をつける。
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朝食を食べ終え、私が食器の片付けをしているとトントンとドアをノックする音があった。
こんな朝早くに誰かしら、珍しい。そう思って扉を開けると、そこにいたのは魔理沙だった。本当に珍しい。明日は雨か。
「あら、珍しいわね。こんな朝早くに。それに何時もは窓割って入ってくるのに。どうしたの?何か変なキノコでも食べた?」
私が皮肉を込めて言うと魔理沙は少しムッとした表情で「失礼な!!」と心外そうに言ってきた。
「私だってたまには普通に入るさ」
そう言って家に入ってくる魔理沙。
目線を少し逸らして合わせようとしない。どうやら拗ねてしまった様だ。あえてスルーしてみる。
「それで?どうしたのこんな朝早くに」と、私が聞くと、魔理沙は拗ねて逸らしていた視線を合わせ妙に真剣な顔で切り出してきた。
「いやぁ、実はだな……」