今回2度目のゲストキャラです!お楽しみに!
では、どうぞ……
※一部シーンに時系列の食い違いがあったので、変更しました。申し訳ございません。
アッシュの隠れ家にてナツキは知り合い二人を呼んでいた。
「ここがアッシュさんの隠れ家かぁ。秘密基地みたいでオシャレだなー」
「僕は一度来た事があるっすけど、こう言う隠れ家は憧れるっすね」
一人は一度訪れた事のある帆立ことスカロプ。もう一人はアッシュやセレンと交流はあったが、一度も来た事がなかったヴィオレである。
「二人共、来てくれてありがとう」
「色々あったらしいけど、今では本調子らしいし、安心したよ」
ナツキがトラウマを思い出して苦難してた時期はヴィオレやスカロプも会えてなかったので二人も心配していた。
ナツキは心配してくれた事を申し訳なく感じながらも嬉しくも感じた。
「それで?私達を呼んだ理由って何?」
「あぁ、それなんだけど……フォースを作ろうと思ってるんだ」
ヴィオレが用件を聞くと、ナツキは呼んだ理由を語る。フォースと言うワードに二人は反応した。
「フォースっすか!」
「アッシュさんは認めてくれたの?」
「今のナツキならむしろフォースに入ってた方が良いと判断したからな」
ヴィオレが師匠であるアッシュの判断について聞くと、アッシュが会話に参加する。隣にはお盆に紅茶を乗せて運んできたセレンもいた。
「アッシュさん、いたんっすね」
「元々俺がビルドコインで買った所だからなここ!……ナツキが追い付くと決めていた
ナツキが戦うと決めた相手であるノゾムとルナはフォース『シークレットガーデン』を結成している。
「同じ土俵に立って勝負した方が相手も納得行き易いだろ」
「成程ねー。アッシュさんって放任主義な割には結構考えてるんだね」
「伊達に師匠名乗る訳にはいかないからな」
アッシュは頭をかきながら自分の淹れたコーヒーを飲んだ。セレンは紅茶を三人にそれぞれ置くとナツキの隣に座る。
「それで……私達を呼んだって事は、フォースへのお誘いって事?」
「うん。スカロプもヴィオレも実力は折り紙付きだからね」
ナツキは二人の実力を既に見ており、フォースに入ってくれれば百人力なのは理解していた。
「悪いけど、私はパスかな」
「えぇっ!?」
しかし、ヴィオレの方は即座にその誘いを蹴り飛ばした。ナツキは予想外の返答についつい声を出してしまう。
「私は今回の一件には中立の立場でいきたいからね。それに、私には私の道があるからね」
「ヴィオレの、道……」
それ聞いたナツキはノゾムやルナと決着した後、どうするのかと言うのを考えていなかった事に気づく。
「別に、四人全員また集まって四季團結成しなくても良いじゃん?ナツキは新しいフォース、私はガンスタグラマー、ルナママはフォースのリーダー、ノゾムは……どうするのか分かんないけど、それぞれの道でも良いと思うんだ」
「そっか……それも、良いかもね」
ヴィオレとまた共闘出来るのではないかと期待していたが、それぞれの道を進むと言う選択肢もアリだと気づけた。
「まぁ私は蹴っちゃったけど……スカロプはどうするの?」
「ぼ、僕っすか!?」
ヴィオレはスカロプに視線を向けながらフォースの誘いの答えについて聞く。現在スカロプはフォースには参加しておらず、長い期間ソロで活動していた。
「僕は……ナツキさんに着いていきます」
「スカロプ……!」
「ヴィオレさんの信じるナツキさんの力になれたらって思ったんっす」
スカロプはリアルとGBN、両方でナツキを見てきた。スカロプはその中でヴィオレがナツキを信頼する理由を垣間見てきた。
「スカロプ~!ありがとね、私の分まで!」
「うわわわっ!?ヴィオレさんそんな撫でられると困るっすよ~!」
ヴィオレは帆立の頭をワシャワシャと撫でる。撫でられた帆立本人は急に推しからのスキンシップに混乱する。
「んで、確定したのはナツキとスカロプだけ……あ、セレンちゃんもか」
「ん、私はナツキの姉弟子としてサポートするから」
セレンがフンスと誇らしげに言う。ヴィオレはうんうんと感心しつつもナツキに聞いた。
「まずは三人から?」
「いや、もう少し増やしたいなって考えてるんだ。だから、今から探しにいくつもり」
「今!?はーフォース作るのって大変なんだね」
ナツキは紅茶を飲みほすと、セレンと共に出発の準備をする。
「ヴィオレは作らないの?フォース」
「私はまだ良いかな~。一人でやりたい事沢山あるし」
「そっか……もしフォースを組んだら、その時は戦ってみたいな」
「私が返り討ちにしちゃうかもよ?」
ノゾムやルナの様にヴィオレとも戦いたいと言う気持ちはある。彼女の本気の戦いを見た時から尚更その気持ちは掻き立てられていた。
「用事が終わったのなら、私はこれで失礼するよ」
「僕も別件があるので失礼するっす!」
ヴィオレとスカロプはそれぞれ自身の用事の為、隠れ家を後にする。ナツキはセレンの方を見ると、セレンは頷いた。
「僕達も行こうか」
「ん。アッシュ、行ってきます」
「おう、変な奴には絡まれないようにな」
アッシュの見送りの元、二人も隠れ家を出たのだった。
***
第13話
仲間の居場所
***
エントランスに訪れた二人。見知った人物がいないかと見回してみると見慣れた青年がいた。
「グレイさん!」
「んお……?あ、ナツキくんか」
再開したのはエースと戦った際に初めて出会ったカメラマンの青年……グレイだった。隣にはもう一人男性がおり、ナツキとは初対面だった。
「また会えて嬉しいです」
「俺もまた会えて嬉しいよ。……彼女は?」
グレイはナツキと再開出来た事を喜んでいたが、セレンの方に視線が向く。ナツキはエースとの戦いの時にはセレンとはまだコンビを組んでいなかった事を思い出す。
「あぁ、この子はセレン。僕の相棒で……姉弟子です」
「セレン。ELダイバーで、ナツキの姉弟子」
セレンがいつも通り姉弟子である事を強調する。ナツキはアハハと苦笑いをするが、グレイは興味津々でセレンを見ていた。
「ELダイバーか。ナツキくんいつの間に?」
「あーセレンにはセレンの保護者がいると言うか」
アッシュが隠れ家でくしゃみをしている気がしたが、グレイは「そう言う事か」と納得する。
「あー……グレイ、知り合いか?」
「あ、スマン。ナツキ、彼はラスター。俺の友人なんだ」
グレイが紹介したのは彼の友人『ラスター』だった。
「えっと、ナツキって言います」
「あー!この前グレイが言ってたゼフィランサスの奴か!確か……スターダストガンダムだったか?」
「そうそう。彼、結構センスはあると思うんだ」
グレイから称賛されてナツキは「ど、どうも」と照れ臭そうに感謝の言葉を述べる。ラスターはグレイの好評に「ほー」と言いながらナツキを見る。
「何かあれば依頼しな、これでも傭兵の端くれでな」
「あ、ありがとうございます!」
ラスターは傭兵として活動しているのだが様々な依頼を受け持つのとその時々によってガンプラを変える為、『万事屋』と呼ばれているらしい。
「今日は何をしてるんだい?」
「えっと、フォースを作ろうと思ってて、今仲間を探してるんです」
ナツキの用事を聞いたグレイは「そうか……」と頷く。
「悪いけど、俺はフォースには入れないかな」
「やっぱり、ですか?」
「何処かに入っちゃうとどうしても贔屓目になっちゃうからね」
グレイはカメラマンとしてGBNを生きると決めており、何かに縛られているのは遠慮しているのだろう。
「俺も傭兵だからな、何処かのフォースに入る気は今のところないな」
「大丈夫です。フォースメンバーはこれから集めていく予定なんで!」
グレイやラスターも申し訳なさそうにするが、ナツキは断られている事も想定しており、更に二人からは断られそうだとは予感していた。
「そうか。頑張ってフォース結成目指してくれ」
「メンバー探しに行き詰まったら連絡しな。知り合いにも色々当たってやるから」
「グレイさん、ラスターさん……ありがとうございます!早速、仲間集め、続けていきます!」
「バイバイ」
二人から応援されて感激したナツキは、セレンと一緒にロボットハンガーへと向かった。
「何だが、面白い奴だな」
「でも、あの子もいつか大物になりそうな気がする」
「ハハッ、かもしれないな」
グレイとラスターはナツキの今後の活躍に期待しつつも、その場を後にした。
***
ナツキの乗るスターダストはセレンの乗るアブルホールスカイウォーカーの上に乗って空を飛んでいた。
「ナツキ、仲間見つかりそう?」
「うーん、そう簡単に見つからないと思うけど……」
すると、スターダストとアブルホールSWの傍に青と白の機体が近づいてきた。何者かと思ってカメラを動かすと、ガンダムハルートジェミニだった。
「もしかして……」
ハルートジェミニを見つけてまさかと予感していると、通信が繋がれて二人の女性の顔が出てくる。
『ハローナツキくん!』
『元気にしてたかしら?』
「ソーンさん、ブランさん!」
出会ったのは、ハルートのコンビであるソーンとブランだった。以前のシャフランダム・ロワイヤルでは激闘を繰り広げたのを思い出す。
『この前は元気なかったけど、大丈夫?』
「ご心配ありがとうございます。もう大丈夫です!」
シャフランダムではセレンに庇われて撃墜させてしまった事でトラウマを思い出して苦難する事になったのだが、セレンとアッシュのお陰でもう立ち直れていた。
『そっか。良かった~!』
『ソーン、あの後ソワソワしてたものね』
『それ言わないでよブラン!恥ずかしいじゃん……』
ブランにからかわれたソーンは顔を赤くして照れ臭そうにする。ナツキはそんな二人のやり取りを微笑ましく見ていた。
『そう言えばナツキくんは何してるの?』
「今はフォースに参加してくれそうな人を集めてるんです」
『あら、フォースを作るのね』
ソーンに聞かれたナツキが答えると、ブランは驚いて自分の様に喜んでくれる。
『人は集まってるの?』
「まだ三人ですね。セレンは支援機なので実質二人と言うか……」
まだ仲間探しが始まったとは言え、最初に出会ったのがグレイとラスターだったのでスタートダッシュはあまり良くなかった。
『そっかぁ……ねぇ、ブラン、ちょっと思ったんだけど!』
『奇遇ね。私も少し思った事があるの』
それを聞いたソーンがブランに話しかける。ブランはソーンと同じ事を考えていたらしく、互いに「フフフ」と笑い合っていた。話が理解できなかったナツキは苦笑いをしてしまう。
『ねぇ、ナツキくん、そのフォースに私達も仲間に入れてくれないかしら?』
「えっ、良いんですか!?」
『私達も誰かとフォース組みたいな~ってずっと考えてたからね』
ブランとソーンはナツキのフォースに入りたいと希望してきた。ナツキは驚きつつも、嬉しさで表情が明るくなる。
「是非!お願いします!」
『えぇ、こちらこそよろしくね』
『フォース作るとき呼んでね!飛んで来るから!』
ハルートジェミニは変形してGNスワローとなると、別方向へと飛んでいく。二人が作った翼はGN粒子の跡を描いていった。
***
ブランとソーンと約束をした後、ナツキはセレンと休憩と言うことで地上に降りていた。少し歩くと、そこは大地一面に広がる花畑だった。
「うわっ、スゴい綺麗……!」
「姉のお気に入りの場所。とっても綺麗」
セレンはこの場所を知っているらしく、『姉』と呼ばれる人物のお気に入りの場所らしい。ナツキは姉と言うワードでアッシュに教えてもらった事を思いだす。
『ELダイバー同士は生まれた順番で姉妹関係があるらしい。似てなくても、込められた願いは違っても、アイツらにはそう言うのじゃ語れない『何か』があるのかもな』
アッシュの言葉を思い出しつつも、他のELダイバーに興味が湧いてきた所で、背後で何かが着地した。ナツキは後ろを向いてそれを見ると、それは純白のダブルオーガンダムだった。
「あれは……」
ナツキはそのダブルオーガンダムの作り込みに感心する。そのダブルオーから男女一組が現れた。二人がそちらに来ていると察したナツキは思わず気を付けしてしまう。
「リク、あそこに人がいるよ」
「本当だ。こんにちはー!」
「えと、こんにちは!」
好青年と言う印象を具体化した様な雰囲気をしたナツキと年の近そうな少年が手を振ってきたのでナツキは思わず振り返した。少年の隣には何処かセレンと似た雰囲気をした少女がいる。
「えっと……」
「私はサラ」
「俺はリク。君は?」
「リク……僕はナツキ。それで、この子は……」
「サラ姉?」
ナツキが『リク』と『サラ』に自己紹介をすると、花畑にいたセレンがいつの間にか近くにまで来ていた。
「セレン!元気だった?」
「ん、私も元気。サラ姉も元気そうで嬉しい」
サラとセレンが仲睦まじそうに話しているのを見てナツキは困惑していると、リクが話しかけてくる。
「あの子もELダイバー?」
「え?あ、あぁ、うん。……分かるんだ」
「サラの事を姉って呼ぶのはELダイバーだからね」
ナツキはELダイバーの姉妹関係を思い出してポンと拳を手のひらに置いて納得する。そして、セレンの姉と言う事はサラがELダイバーである事なのだと気づく。
「サラちゃんもELダイバーなの?僕、最近……復帰?したばかりで、ELダイバーは詳しくないんだ」
「そうだったんだ。……サラは一番最初に皆に知られたELダイバーなんだ」
リクから語られたのは文字通りGBNの歴史の転換期とも言える出来事『第2次有志連合戦』についてだった。
ファーストELダイバーであるサラとGBNの存亡を賭けた戦いを聞いたナツキは何度も頷いて情報を飲み込んでいった。
「そんな事があったんだね。凄いなぁ、リクは」
「そんな事はないよ。GBNにいる人達がサラを、GBNが好きって気持ちを捨てないでいてくれたお陰だよ」
ナツキはリクの前向きな姿に尊敬してしまう。自分がGBNから逃げてしまった二年半の間にそんな事があったとは思いもしなかった。
「……僕は、色々あってGBNから逃げてしまったんだ。でも、今が違う。ちゃんと逃げてしまった事から向き合うって決めたんだ」
ナツキは一緒にヤナギランの花で花冠を作ろうとするセレンとサラを見ながら自身の事を語る。
彼女らは自分達ダイバーのGBNを愛する感情から生まれた存在。ならばGBNから逃げると言うことは彼女達を裏切るも当然だった。
「だから、ちゃんと折り合いを着けたら、その時はGBNが好きってちゃんと言えるようになりたいな」
「そうなんだ……頑張って、ナツキ!」
「ありがとう、リク」
だからこそ、ナツキは逃げた事や幼馴染との衝突を乗り越えたら、彼女達の為にもGBNへの気持ちを改めて言おうと決めた。
「……そうだ!フォースの仲間集めしないと!」
「ナツキ、フォースを作るの?」
「うん。今は僕より前に進んでる幼馴染達に追い付く為にね」
ふとナツキは今自分がフォース集めの真っ最中で、今はその休憩時間であることを思い出した。
「そっか。フォースを組んだら、紹介してね!」
「うん。今度会った時は、君のフォースとも会ってみたいな」
「紹介するね。とっても素敵な人達だから!」
リクとサラと今度会った時は互いのフォースを紹介し合おうと約束する。
ナツキは二人とフレンド登録をすると、セレンと共に再度仲間集めに向かった。
***
山岳地帯に轟音が鳴り響いた。爆煙の中から出てきたのはガンダムエリゴスである。
「ぐわぁぁぁぁぁ!?」
エリゴスのパイロットであるエースの断末魔と共にエリゴスは地面に倒れた。
「ほら、どうした。そんなんじゃすぐにへばっちまうぞ?」
「まだやるのかよぅおおおぉぉぉ!?」
エースがぼやいていると、問答無用に砲弾がエリゴス目掛けて飛んで来た。エリゴスはそれをエリゴスシールドで受け止めると、その場から離脱する。
「しっかりしろよ。男だろっ!」
砲撃を行ったのはバルチャーのロールをするダイバー・ワイズ=ワイスである。ワイズの乗るワイズワラビーはビームキャノンを次々と撃っていく。
「マジで容赦無さすぎだろぉぉぉぉぉ!?」
逃げるエリゴスにビームの砲弾が迫ったその時、真横から飛んで来たビームがビーム弾を打ち落とした。
突然の乱入者にエースとワイズは警戒してそちらを見ると、アブルホールSWの上に立ってビームライフルを構えるスターダストがいた。
「……あれ、もしかして今の撃ち落としちゃダメだった?」
「おぉ!ナツキ、来てくれぐほぉぉぉぉぉ!?」
ナツキが来た事に喜ぶエースだったが、隙だらけだったエリゴスの顔面にビーム弾が直撃した。
***
四人はそれぞれの機体から降りる。エースに関しては少しグロッキーだった。
「大丈夫?エース」
「大丈夫だけど……普通あそこ撃たねぇだろ!?」
「隙を見せたお前が悪いんだよ」
ガルルルと威嚇をするエースにワイズは不敵な笑みを浮かべながら何処吹く風と言わんばかりでスルーする。
「そう言えば、何で二人はこんな事を?」
「コイツが『ナツキに負けない為に強くなりたい~』って言うから、付き合ってたんだよ」
エースとナツキは以前の宝探しイベントの門番との戦いで共闘しており、ナツキはたった一人で強敵二人を撃破した。エースの方はワイズやユニと共に門番を撃破したが、捨て身の特攻をしてやっとだった。
「お前が敵を二人も倒せたのに、あの時俺がもっと強かったら……って考えると、どうしてもな」
「僕も彼らを倒すのはホントに必死だったよ。正直、スターダストの分離がなかったらやられてたかもしれないし」
「それでもだよ。俺はお前やキャプテン・カザミみたいに強くなりたいんだよ」
ナツキはノゾム以外にライバルが存在する事を改めて理解させれる。すると、エースは何かを思い出してナツキを見た。
「そう言えば何でナツキはこんな所いるんだ?」
「あぁ、フォースに参加してくれそうな人を探してたんだ」
「フォースかぁ……フォースぅ!?」
エースはナツキの口からフォースと言うワードが出てきて大きく反応する。ナツキは急にエースが大声を出したので驚いてしまう。
「えっと……うん。フォース」
「お前……それならそうと早く言えよ!」
エースは肩を掴んでナツキに詰め寄るが、直立して頭を九十度頭を下げた。
「ナツキ、俺をフォースに入れてくれ!」
急に頭を下げられたナツキは困惑してしまう。それでもエースは頭を下げ続けていた。
「俺、考えたんだ。お前を間近で見れば俺も強くなれる気がするんだ!」
「よ、良く伝わったから!頭上げようよ、ね?」
頭を下げるエースと困惑するナツキを見かねたワイズはエースの頭を叩いた。
「いって!?何するんだよ……!?」
「ナツキが困っているからだよ。で、ナツキ、どうするんだ?」
「どうって……あっ」
ワイズの仲裁によってナツキは冷静になってエースのフォース参加について考える。とは言え、参加したいと言ってくれた時点で答えは既に決まっていた。
「エース、僕と一緒に戦ってくれないかな?」
「っあぁ!俺に任せとけ!」
エースの参加希望をナツキは快く受け入れる。ガッツポーズをしながら喜ぶエースをワイズは笑いながら見ていた。
「ったく、ナツくんは相変わらずだな」
「え?今の呼び方って……」
ワイズのナツキの呼び方に驚きを隠せずにいたが、ワイズはしまったと思いつつもナツキの背中を叩いた。
「折角だし、私もフォースに混ぜてくれよっ」
「いでっ……ワイズさんもですか?」
ワイズからもフォースの参加希望が来るとは思わず驚きを隠せないナツキだったが、後方支援はいてくれて困らなかった。
「えっと、よろしくお願いします」
「あぁ、私に任せな」
エースとワイズの二人が参加することになった。
これでフォースの参加者は六人。十分な人数が揃ったと考えて良いだろう。
「それじゃあ、フォース申請する時呼びますね!」
「おう、よろしくな!」
「また会おうぜ」
ナツキはエースとワイズにまた集まる約束をすると、またセレンと共に機体に乗ってまた空に飛んだ。
***
仲間集めが一段落した二人は湖の近くで機体を着地させると、機体から出て湖の前で座る。
「ナツキ、仲間集まった?」
「うん。沢山集まったよ」
スカロプやソーン&ブラン、エースにワイズ。新しいフォースを作るには十分な人数だ。
「これからもよろしくね、セレン」
「ん、よろしく」
ナツキが拳を突き出すと、セレンは拳を合わせる。
「ーーーイヴ?」
その時、二人の後ろから何者かが現れる。ナツキとセレンが振り替えると、ポンチョを見に纏ったナツキやリクと年の近い少年だった。
「君は……?」
「っ、あぁ、ごめん。人違いをしてしまっていた」
ポンチョの少年は申し訳なさそうに言うが、ナツキやセレンは特に迷惑は被ってないので平気である。
「大丈夫だよ。僕はナツキ」
「私はセレン」
「……ヒロトだ」
ポンチョの少年……『ヒロト』は自身の名前を名乗ると、ナツキは「ん?」と首をかしげる。ヒロトの顔を凝視していると、ハッと何かに気づいた。
「クガくん!クガくんだよね!」
「え、えっと……」
「僕だよ僕!敷島ナツキ!同じクラスの!」
ナツキは彼が高校のクラスメイトの『クガ・ヒロト』である事に気づいた。ナツキが自身のリアルの名前を言ってヒロトも気づいた。
「君もGBNをやってたんだな」
「まぁね。まさかクガく……ここではヒロトくんって呼んだ方が良いよね。会えると思ってなかったよ」
「呼び捨てで良いよ。俺もナツキって呼んで良いかな」
「良いよ!改めてよろしくね、ヒロト」
ナツキが手を差し出すと、ヒロトと握手をする。セレンはナツキの後ろからヒロトを見ていた。
「彼女は……ELダイバーかい?」
「え、分かるの!?」
「あぁ、いや……昔の知り合いにELダイバーがいて、似てた気がしてさ」
ヒロトがセレンがELダイバーである事を見破った事に驚くナツキだったが、ヒロトはELダイバーと出会った経験があると語っている事から納得した。
「ヒロトはGBNは長い期間やってるの?」
「一時期は不定期でログインをしてたんだ。でも、今はほぼ毎日フォースの仲間と一緒にいるよ」
ヒロトの表情から自分とはまた違った壮絶な経験をしているのが読み取れる。しかし、今の彼には仲間がいて、壮絶な経験も無事乗り越えたのだと察した。
「僕、フォースを作りたくて今日仲間集めをしていたんだ。僕も君みたいに素敵な仲間を集めれたと思う」
「そうか。また会った時は、君のフォースも紹介してくれ」
「ヒロトも、紹介してね!」
ヒロトとナツキは互いに約束し合う。その時、遠くの方から聞こえてきた。
「おーい、ヒロトー!早く戻ってこーい!」
「分かった!ごめん、もう行かなくちゃ」
「うん、またね!」
ナツキとセレンは恐らくフォースの仲間と思われる人達の元に向かっていくヒロトを見送る。すると、セレンが何かに反応して空を見上げた。
「セレン?どうしたの?」
「ん……遠い宇宙から誰かがあの人を見守ってる気がした」
あまりにも抽象的な言葉にナツキは首を傾げるが、セレンの様に空を見上げる。雲一つない純粋な青が広がる空。特に何か見えるわけではなかったが、きっとELダイバーであるセレンだから感じる何かがあったのかもしれない。
「遠い宇宙からヒロトを、かぁ」
「ん。そう感じただけ、だけど……」
「きっと、ヒロトの大切な何かが見守ってくれてるのかもね」
ヒロトに何があって、どんな出会いをして、どんな悲しみを背負っているのかはナツキには分からない。だが、ヒロトが一人ではなく、仲間や大切な人達に支えられている事は良く分かった。
「僕達も行こうか」
「ん、アッシュ待ってる」
二人は自身のガンプラの元に向かう。ヒロトの様に、待ってる人の元へと帰るのだった。
という事でミストラルさんのビルドダイバーズFinderから2度目のグレイと初登場のラスターでした。あまり絡みが少なかった気がするので今回再度出させていただきました。
そしてW原作キャラを出せましたヤッター!
ナツキとヒロトは同じ学校のクラスメイトと言う設定です。帆立も同じ高校ですが、1つ年下です。
設定集に追加は無いですが、1発ネタのキャラや機体の設定も作る予定です。お楽しみに!
感想お気に入りの方もよろしくお願いします!
では次回予告へ……
***
ついに結成するナツキのフォース。
フォース名や拠点の話で盛り上がっており、盛り上がっていく。
ナツキに大きな変化が訪れようとする中、それ以外の者達も新たな進展を起こそうとしていた。
次回、星屑のダイバー達
お楽しみに……