ベレスに妹入れてみた   作:ひーらぎ@1341

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久し振りです。
かなり難産


8話

「あはは!ハルスちゃん、私とお揃いー♪」

 

「女の子なんだから、お洒落しないとね?」

 

「あ、あの、二人とも…そろそろやめてあげた方が…」

 

 私は今、二人の女性にいじめられています。

 

「ど…どうしてこんなことにぃ…」

 

 その原因は数時間前、軽々しく部屋に招いたのが間違いだった。

 

 

 

「あ、あの…ヒルダ。そ、その、時間…空いてる?」

 

 もちろん普段なら誰かに声なんてかけない。ましてや誰かを誘うなんて。しかし、ヒルダには以前、悪いことをしてしまったので、私からお誘いをしたのだ。

 

「うん、暇だよ、どうかしたー?」

 

「あ、いや、えっと…わ、私のお部屋に……どうでしょう」

 

「…………」

 

 私の顔を見つめて固まるヒルダ。しばらく沈黙が流れる。な、何か喋って欲しい…。迷惑、だったかなぁ。

 

「え、えっとその」

「うんうん!行く行く!もー!かわいいなぁハルスちゃんはー!」

 

 急に動き出したかと思えば私を強く抱きしめる。やわらかいけど少し息苦しい。

 

「じゃあ、後で行くからねー!」

 

 軽い足取りで立ち去るヒルダ。私は部屋に戻り、軽く片付けを済まし、ベッドを椅子代わりにしてヒルダの到来を待つ。

 

 ……落ち着かず、貧乏ゆすりが止まらない。

 

 

 ノック音がして、ヒルダの声が聞こえた。扉を開けると…あ、あれ、3人?

 

「え、あ、あの」

 

「あ、ハルスちゃーん!お邪魔するねー!」

 

「うーん、あんまり女の子って感じの部屋じゃないわねぇ。お姉さんが手取り足取り教えてあげようかしら」

 

「ド、ドロテアさん…」

 

 ヒルダだけ呼んだつもりが、ドロテアと…ええっと、イングリット…さんだったか。

 

「ど、どうして二人も?」

 

「だって、面白そうだったもの♪ねぇ、グリットちゃん」

 

「はぁ…ごめんなさい、ハルス。この2人を一緒に相手するのは難しいと思ったもので、ドロテアは止めようと思ったのですが…」

 

「うう……ま、まぁ、良いです」

 

 ま、まぁ想定外だが、ヒルダと2人きりというよりは、少し楽になる…かなぁ。話題とかが尽きることは無くなって良いのかもしれない。

 

 

「それじゃあ、始めよっか」

 

「え、何を?」

 

 何かを始めようとする2人。ヒルダとドロテアはそれぞれ小さめの鞄を持ってきていて、中から何かを取り出し始める。

 

「はい、お化粧道具よ」

 

「これ、あたしの自作のアクセサリー。まだ試作品なんだけどね」

 

「え……ちょ、ちょっと待って!」

 

 しばらく考え、この先起こる事を予想しする。

 

 そして部屋から急いで脱出を試みる。

 

「あ、だめだめ、逃げないでねー!」

 

 ガッとヒルダに腕を掴まれる。な…つ、強い!どこからそんな力が…。引き戻され、拘束される。

 

「はーい、それじゃあ、手始めに髪の毛から行きましょうか」

 

 笑みを浮かべながらこちらににじり寄ってくるドロテア。こ、怖い。その笑みが怖い。

 

「た…助けてぇ…」

 

 イングリットに目線でも助けを求める。しかし、「諦めろ」と言わんばかりに首を横に振られる。

 

「うん、真っ白で綺麗に透き通ってる髪だね。サラサラだし、羨ましいなぁ」

 

 

 

 それから、髪の毛を弄られ、お化粧を施され、まるで着せ替え人形だ。

 

「ほーら、とても可愛くなったわよ。グリットちゃんもそう思うでしょ?」

 

「うぅ…イングリット…」

 

 イングリットに再度、視線を送る。

 

「だ、大丈夫ですよ。そ、その、とても愛らしいですよ」

 

「そ、そう言うのじゃなくて…!」

 

 とうとう、イングリットまであちら側になってしまった。こ、こういうの、柄じゃ無いっていうか…。私には似合わないっていうか…。

 

「んー、ハルスちゃんの着けてるネックレスって、何かなぁ。うーん…半透明で…見たことない宝石だなぁ」

 

 ヒルダが私が首に掛けていたネックレスに目を付けた。これは肌身離さず身につけている物だ。その先には少し濁った白い宝石が付いている。

 

「こ、これは…大切なもの」

 

 ジェラルトが私を拾った時から身につけていたそうだ。家族の形見なのだろうと言われている。

 

「うーん、それならあたしが持ってきたアクセサリーとかはやめとこうか」

 

 私は本当にこれを外したことは無い。と言うのも、もう付け慣れてしまい、外しているとどこか落ち着かないのだ。さらに、外して生活していたら不安で仕方が無い。取り外さないというか、もはや取り外せないと言うのが正しい。

 

「よし。それじゃあ、お外行きましょうか」

 

「え…外?」

 

 こ、このまま、外へ出ると言った?

 

「うんうん。せっかくなんだから、皆んなに見てもらおうねー」

 

「ひぃ…それだけは!それだけは許してぇ!」

 

「ほーら、恥ずかしがらずに。グリットちゃん取り押さえておいてちょうだいね」

 

 またもやイングリットに取り押さえられる。そ、そんなぁ。一度ならず二度までも…

 

「ご、ごめんなさい。でも、自分に自信を持っても良いと思いますよ」

 

「はーいそれじゃしゅっぱーつ」

 

「ど、どうしてー!」

 

 ドロテアに右側、ヒルダに左側で腕を組まれ、外を歩き回ることになってしまった。

 

 隣の2人の影響もあり、辺りからの視線もいつもの倍以上になっている。ど、どうかベレスには見つかりませんように…

 

「あら先生、こんにちは」

 

「うん、ドロテア。…………ハル?」

 

「あ、先生、このハルスちゃん。どうですかー?」

 

 なんで会いたく無いと思った矢先に出くわしてしまうのだろう

 

「…………」

 

 しばらく無言になり、私を見つめるベレス。

 

「先生?どうしたんですかー?」

 

 まだ無言が続く。な、なにこの時間…

 そして、突如ベレスの腕が私に伸びる。

 

「ちょっ、ちょっと!なんでぇ!?ベレスー!」

 

 ベレスに強引に連れ去られる。は、速い!どこに連れてかれるの!?周りからの視線もまた集まり、恥ずかしい。

 

「ちょ、やめて…離してぇ!」

 

 

 この後、走り回ってたのをセテスさんにに怒られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ハルスちゃんはコミュ弱なので、人を誘うことなんてできません。(実体験)
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