ロシア人の顔面で警戒を解くゲームの実況プレイ、続きます。
前回は屋上を制圧した所で終わりましたね。今回は1日目夜の屋上から再開です。
突如屋上に押し入り、くるみ姉貴を締め上げ、めぐねえたちに銃を向けたアナスタシア姉貴。彼女は信頼を得られるのか!?
──なんと出来ちゃいます。そう、美人のロシア人ならね。美人とイケメンとはただそこに居るだけで得なんです。
ひとまずガスマスクを脱いで、APPで言うなら17~18は堅いアナスタシアフェイスで速攻警戒心を解きます。この極限状態に突如現れたクソ強美人はオタクの大好物ってそれいち。
颯爽と現れ屋上を制圧した謎のガスマスクマンが実は超絶美人のロシア人だってぇ!?
うわぁ、これはみんな見惚れますね間違いない(クソデカ自信)
──ヨシ!(ロシア猫)
なんとか警戒を解いてくれましたね。原作組は可愛い系だけどアナスタシア姉貴は美しいタイプなので見惚れるのもまあ、多少はね?
そんなわけで改めて自己紹介。アナスタシア・サイベリアン、25歳、ストーカーです。ロシア語なので聞き取りづらいだろうけど、名前だけならなんとか伝わるでしょう。
あとは、逆にゆきちゃんたちの名前も聞いておきます。【日本語Lv1】は読み書きと会話に困りますが、聞き取ることは出来ますし、少しずつ会話量を増やして早くからレベルを上げれば日常会話が出来るようになります。*1
名前はユキ……クルミ……ユーリ……メグネー……ドラゴヴィッチ、クラフチェンコ、シュタイナー……違う違う(鈴木雅之)
って、アナスタシア姉貴に名乗るのに『めぐねえ』だとそういう名前だと思われますよ。めぐねえもちゃんと訂正して偉いゾ~♡
では自己紹介もほどほどに、朝になるのを待ちながら屋上で一夜を明かしましょう。
アナスタシア姉貴だけでも三階の制圧は余裕ですし、クラフト素材を武器や弾薬にするには落ち着ける場所が必須なのですが、キャラクターを同行させておくと好感度が上がるので2日目に後回ししたいんですよね。これRTAじゃないし。
んだらば翌日まで倍速──と行きたい所さんですが、原作組が寒そうにしていますね。冬じゃないにしても夜の高所は中々……寒いねんな。
仕方がないのでアナスタシア姉貴の冬用コートをゆきちゃんとりーさん、くるみ姉貴に渡して3人で暖め合わねえか? してもらいます。
めぐねえにはコートの下のセーターを脱いで渡します。オラッ! アナスタシア姉貴のめぐねえをも上回る特大の乙を拝め! *2
ロシア生まれ地下鉄育ちは寒さに強いので、コートとセーターを脱いだ程度では問題にもなりません。ほいじゃあ倍速────なんで倍速にならないんですか(半ギレ)
──おや、屋上の扉を警戒するアナスタシア姉貴の後ろに座っためぐねえが、その背中に頭を預けて寄りかかり眠りましたね。
あぁ^~たまらねえぜ(手のひら返し)
どうやら暖めてくれるようです。成人女性百合は人類の夢なんだよ! どうして分かってくれないんだ!(ガバ穴ダディー.netに接続)
はい、倍速しまーす……五倍速しながらアナスタシア姉貴が一日中警戒していても特にやつらが侵入してくる事は無かったので、四人とも充分に眠れているようですね。
──武器を磨いて暇潰しをしていたアナスタシア姉貴の顔に朝日が当たり、眩しそうにしてまぶたを細めています。
彼女からしたらガスマスク無しで直視した朝日なんて20年前が最後でしょうし、どこか悲哀漂う眼差しをするのも仕方ないのでしょう。*3
……よし、今回はめぐねえの好感度を稼ぎましょう。フィジカル&メンタルがクソ雑魚ナメクジのめぐねえですが、主人公への好感度が一定を越えるか特定の低確率イベントを経て覚醒すると、成人女性としての筋力でバールを振り回してくれるようになります。
この段階でめぐねえがここまで主人公と距離が近いのも珍しいので、朝のお掃除(殺戮)にはめぐねえを連れていきます。子供組三人も、大人サイズのコートに器用に丸まって寝ていますし。
──このゲームは変なところでリアルなので、一定の好感度を越えるまでにやつらに対してむごい殺し方をしてると
なので、ティハールの一撃で仕留める方法はあまり引かれません。元生徒と元教師を殺す嫌悪感と、助けてくれている事実で、『プラスマイナスゼロややプラス寄り』って感じになります。
それでは早速三階の制圧をしましょう。リボルバーくんも改造してあげたいですからね。屋上の扉をゆっくり開けて三人を起こさないようにしつつ、校舎に戻ります。
ティハールのマガジンにスチールボールがあるのを確認し、レバーで空気を送り、背後のめぐねえが不意打ちで襲われないように警戒しながら廊下を歩きます。
リサイクル可能だからっていちいちナイフを投げて刺すのも面倒ですからね。
──等と言っていると、早速教室から昨日のようにやつらが現れました。
リフレックスサイトで頭部を狙いつつ……めぐねえに視線を向けます。
やるんだな!? 今、ここで!(ベロベルト)*4
……めぐねえも頷いて返しました。この時空の彼女は珍しく覚悟決まってますね。
接近してきたやつらのうち1体の頭をティハールで撃ち抜きましょう。パシュッという間抜けな音は何度聞いても気が抜けます。
あとは流れ作業なので五倍速。殲滅する傍らで、落ちている空き缶と手持ちのワイヤーで階段の半ばに即席の鳴子を設置しておきます。
7日目には一階から二階の階段と廊下にワイヤートラップと爆弾を設置しまくるので、その予行演習として張っておきましょう。上がってきたことを感知できるか、あわよくば引っ掛かって転んでくれればうまあじとします。
──ヨシ!(ロシア猫)
三階で流れるBGMが不穏なモノからどこか安らぎを覚えるまるで某生物災害のセーブ部屋めいたBGMに変化したので、三階は安全地帯と呼んでも問題はないでしょう。
気づけば外も昼になっていますし、三人を呼んで、五人で生徒会室に集まりましょう。では合流まで倍速。扉を開けると、眼前にはシャベルを構えたくるみ姉貴が立っていました。
アナスタシア姉貴とめぐねえを見てホッとしたのか、奥からゆきちゃんとりーさんも集まってきます。めぐねえが三階に移動する旨を伝えている後ろでやることがないので、取り敢えずティハールのリロードを済ませておきます。
話終わって移動を始める皆の横を歩こうとしたアナスタシア姉貴でしたが、ゆきちゃんがコートを返してくれましたね。画面が白んで……なんか……あったかい……。*5
殲滅したのでやつらに遭遇することもなく、鳴子に引っ掛かった形跡もなく、難なく生徒会室に到着しました。
窓を開けて換気しつつ、部屋の隅を素早く占領して持っていた荷物を置きます。
荷物から警官のリボルバーを引っ張り出して、手持ちのリボルバーと纏めて分解します。トリガーと撃鉄、シリンダーを外して、噛み合うように調節しながら削ったりして……ほい完成。
えっ、日本の警官のリボルバーなら5発のニューナンブだろ? うるせーながっこうぐらし時空だと6発装填なんだよ(ジョージ・ルーカス)
ともあれ改造も終わり、アナスタシア姉貴のリボルバーくんは最強のリボルバーとなりました。そんなこんなで今回はここまで。
次回は保健室からベッドのマットレスを回収しようと思います。ではまた。
──銀髪が月明かりに輝く、不思議な女性との邂逅から数時間。佐倉慈は、女性──アナスタシアから半ば強引に着させられたセーターの温もりに身を任せながら、その背中をじっと見る。
くるみのシャベルを軽くいなして押さえ込み、自分達に拳銃を向ける事への躊躇いの無さ。
どこか自分達とは……そう、文字通り
──そんな、背中を見て、慈は。
「…………?」
「……すみません、背中をお借りしても?」
「────」
なんとなく、背中に寄り添った。
寒かったから、とか、生徒たちのように人肌恋しかったから、とか。
色々と言い訳を喉元に浮かべては塞き止める。否定も肯定もせず、されど自分を退かそうとしないアナスタシアに、慈はただ甘えていた。
火薬や消毒液、他にも色々と混じっている不思議な香りのセーターに鼻をうずめて、膝を丸めて、試しにぐっと体重を預けてみる。
アナスタシアは動じず、挙げ句ピクリとも重心が動かない。相当鍛えているのだろう。
まるで木の幹のようだと、少しばかり失礼な感想が脳裏を過ったが、慈が起きる頃には、そんな感想など覚えているはずも無かった。
「……んん」
「──Вс
「んぇ……ぁい?」
体が前後にゆさゆさと揺すられ、慈はまぶたを開ける。眼前に青い瞳があって、それがアナスタシアの目だと──顔が目の前にあると気付き、彼女は驚愕と困惑、気恥ずかしさから叫びそうになり、指が唇に当てられて反射的に黙り込む。
「っ、っ、ぅ……」
ちらりと、アナスタシアの目がまだ寝ている生存者の三人に向いた。あのまま叫んでいたら、彼女たちを起こしていたのだという事実が、慈の興奮からくる感情の波を冷静にさせる。
しーっ、と自分の唇に指を当ててそう言ったアナスタシアの『静かに』というジェスチャーを察して、コクコクと頷く慈。それから薄着のまま、アナスタシアは腰のホルスターに拳銃を仕舞い、ショルダーストラップで繋いだ
「П
「えっ、はい?」
「…………」
「あ、ま、待って……!」
ちょいちょい、と手招きして、アナスタシアが屋上から校舎に戻る扉に向かう。三人が寝ているのを確認して、慈は慌てて彼女を追う。
──どうやら三階を制圧するつもりらしい、という事に気付いたのは、アナスタシアが三階と二階を繋ぐ階段の半ばの足元に空き缶を繋げたワイヤーをピンと張っている時だった。
「アナ……スタシア、さん」
イントネーションと名前、英語とは違う発音から、ロシア語なのだろうと理解した慈だが、彼女はアナスタシアの行動を理解できない。
何故こうまでして自分達を助けようとしてくれているのか、という、当然の疑問。──ここまで強いなら、こうも戦えるなら、学校に籠城という手段を選ばずとも……極端な話だが軍とも接触できるのでは? と、そう考えてしまう。
そんな疑問と不安の混じった顔をしている慈に、罠を張り終えたアナスタシアが振り返ると、自分のことをじっと見ていた彼女の行動の理由がわからないのか、眉を片方上げて怪訝そうにしながらも小首をかしげていた。
「──あっ、いえ、なんでもないですよ」
「…………」
そうか、とでも言いたげに、小さくため息をついて、アナスタシアは屋上に戻ろうとする。やっぱり、日本語は通じているのね、と考えて、慈は後ろ姿をパタパタと小走りで追った。
──1日を跨いで室内に入ることができたという事実は、その場のアナスタシアを除いた四人に脱力させるに十分だった。
「やっと、安心できるところに来たな……」
「ええ、なんだか久しぶりな気もするわね」
へたりこんだくるみと悠里がそう言って薄く笑い、ゆきと慈が窓を開けて換気をする。
MVPのアナスタシアは、部屋の隅に机を置いてそこに背中のリュックを下ろすと、早速と座り込んで拳銃を分解し始めた。
「……おっ、アナスタシアさん。なにやってんの……これ拳銃? 改造、してんのか?」
「────」
横合いから顔を伸ばしたくるみに目もくれず、アナスタシアは手早くリボルバーを改造する。警官の死体から持ち帰った方からパーツを抜き取り、手持ちのリボルバーに宛がう。
シリンダーが収まらないからとヤスリで削り、トリガーと撃鉄が噛み合うように微調整を繰り返す。それからシリンダーが上手く嵌まるのを確認して、完成したリボルバーを空撃ちする。
腕を伸ばして誰も射線に被らないよう虚空を狙い、撃鉄を親指で起こして、前後のサイトを合わせて、架空の敵を──素早く動くミュータントを想起して……アナスタシアは冷静に指を曲げる。
その眼差しは、冷徹で、冷静で。それでいてあまりにも──静かな殺意が籠っていた。
──カチン。
次→そのうち