終わるまでは終わらないゲームの実況プレイ、もう終わってる!
えー、はい。それでは最終イベントを乗り越えたので、ムービーやらエンディングやらを垂れ流しながらの完走した感想ですが。
──ぬわぁぁぁん疲れたもぉぉぉん。*1
週刊更新してたRTA二作終わってから今度は連日更新で実況プレイ始めるとか馬鹿じゃねえのこいつ、せめてたけのこだよね(自虐)
なんとなく始めたシリーズでしたが、まあまあ好評だったので良かったです。あとはアナスタシア姉貴のファンアートでもあれば完璧なのですがねェ!(強欲の壺)
……それでは自分語りもほどほどに、といったところで本シリーズはここまで。別の作品なんかでお会いしましょう、ではまた。
──校庭に並べられた2台の大型車のうち、片方の中のシートを倒して作った空間に荷物を詰めている人影があった。
「こんなものか?」
「そうですね……というかアナスタシアさん、一応は怪我人なんですから休んで欲しいのですが……寧ろどうしてそう元気なんですか?」
「ミュータントの爪で引っ掻かれるのと比べたら大抵は軽傷だからな……」
「
保存食と水のペットボトルが詰められた段ボールを軽々と持ち上げて、いつぞやのゴスロリ衣装のアナスタシアは袖の奥に包帯をちらつかせながらSUVにどさりと乗せる。
「…………ユーリたちがコートとセーターを繕うと言いながらこの服を出してきたときはなにか怨みでもあるのかと疑ったものだ」
「えっ、可愛いですよ?」
「そうではなくてだな」
銀髪の映える黒い衣装を風に揺らす彼女に、慈はあっけらかんとした顔で答える。
困ったように眉をひそめながらも、アナスタシアは詰め込み作業を再開した。
それから暫くして、校舎裏から戻ってきたくるみと美紀が、その手にアタッシュケースを持って走ってきた。SUVのバックドアを開けた場所の荷物の隙間に座ってスキットルの
「駐車場の方はどうだった?」
「
「こんな格好で飲酒する奴なんて探せば幾らでもいると思うが……」
「目の前には居ますがね。それよりこれを見てください、ヘリコプターの中で燃え尽きていた操縦者が抱えていたんです」
美紀が握っていたアタッシュケースを受け取って膝に──置こうとして服が汚れるからと思い、アナスタシアはバックドアから降りて座っていた場所に置いてからカチャリと開けた。
中に入っていたのは、彼女の使うリボルバーとは違うオートマチックの拳銃と、地下室で見たことのある感染用の薬。更には街の幾つかの場所にマーキングをしている地図だった。
「……ふむ、この拳銃……メトロなら高級品だな。軍用弾50発はくだらない」
「いや、そっち?」
「薬と地図の方に注目しましょうよ」
アナスタシアにとっては、見慣れないオートマチックピストルの方に目が向かうのも仕方のないことだった。二人が冷静なツッコミを入れつつ、彼女はその指摘に咳払いをして応える。
「ン、わかっている」
「ほんとかよ……」
「この地図にある名称には見覚えがある。
緊急避難マニュアルに載っていた名称と酷似しているだろう。聖イシドロス大学、駐屯地、航空基地、中央病院、それに
「……本当ですね」
広げた地図にある印は、言われた通りの場所を示している。パンデミックを知っていなければ出来ないマーキングに、三人は自然とヘリコプターの操縦者がどこの所属なのかを理解する。
「ランダルコーポレーション……!」
「ここからなら大学が近そうだし、人も居るだろうが……この一件に決着を付けるなら、ランダルコーポレーションに行くべきだと思うぞ」
「どうでしょう、大学に行って誰かが居ないか探してからでも遅くないですよ」
うーん、と悩む三人の背後で、近づいてきた気配がさらっと口を開く。
「就職か進学か、みたいだねー」
「うぉっ……って、圭とゆきか」
「それなら進学じゃないかなあ、皆と大学行ってみたいし!」
「気楽に言いますね、ゆき先輩」
慈と悠里、
「その場合、高校教師の私ってどういう立場になるんでしょうね?」
「いっそめぐねえも大学一年生からやり直すとか? 制服着ようぜぇ……」
「いやぁそれは……流石にちょっと……」
「恋人にはゴスロリ着せるくせに?」
「それとこれとはまた違いますよ!?」
──と、そうでした。といって慈は悠里が畳んで小脇に抱えていた服をアナスタシアに渡す。彼女が広げると、それは所々が同色の布で繕われたコートとセーターだった。
「いざ直そうとしたら色んな所が既に繕われたあとだったので驚きました。相当長く使っていた服なんですね、そのコート」
「ああ。成人祝いで貰ったレンジャーのお古だから……もう5年近く使っている」
いそいそとゴスロリ服を脱ごうとして大慌てで止められたアナスタシアは、車に乗り込んで車内で着替えながら悠里の言葉に返す。
荷物も詰め終わり、出発できるといった辺りで先ほどの話を四人にもすると、皆の意見は殆ど一致で大学を目指そうということになった。
「なら、大学に行くか。荷物を入れた方は私が運転するが、助手席には誰が乗る?」
「あたしが乗るよ」
「クルミ……?」
「あんたの荒い運転には早めに慣れておきたいからな……車が壊れないか心配だぜ」
げんなりとした顔で答えるくるみに、アナスタシアはふっと笑うとさらりと返した。
「私が使う乗り物は大抵が壊れるが……この車は頑丈だから大丈夫だろう」
「あんたの腕を心配してるんだよ!!」
ぐおおお……と呻きながらくるみが助手席に乗り込み、運転席に向かおうとするアナスタシアだったが、その背中に慈が声を掛ける。
「アナスタシアさん」
「どうした?」
「……そちらの地下鉄から、この世界に来たのが、貴女で良かったな……って」
「──まあ、そうだな。我が友アルチョムは日本語が出来ないし、他のレンジャーも曲者揃いだ、コミュニケーションには難がある」
そういう意味では、まだ話が通じるアナスタシアがここに来たのは、彼女たちにとって僥倖と言う他ないだろう。もう1台の車に生徒たちと太郎丸が乗り込んだのを見て、慈はアナスタシアに一歩近づくと、そっと腕を回して包容した。
「最期まで──私たちと、ずっと一緒にいてください。いつかパンデミックが治まったとして、どこかに行ったりしないでください」
「……ああ、約束するよ。ずっと一緒だ」
──アナスタシアさん。そう言って、慈は顔をアナスタシアに近付ける。
「あーやめろやめろ! あんたらがイチャつくと10分は続くんだから後にしろォ!」
が、助手席から運転席に移り器用に顔を出したくるみの怒声を耳にして、二人は近付けた顔のまま見合わせ……こつんと額を合わせて笑った。最後まで締まらないが──これが人生さ。
わかった風な言葉が脳裏を過り、アナスタシアと慈は、それぞれの運転席に向かってエンジンを掛ける。慈の操作する車の後ろでハンドルを握る彼女は、気合いを入れて背筋を伸ばした。
「──ヨシ、行くぞッ!」
「ちょっと待てトラックと違うんだからいきなりアクセル踏み込むな……ぐえーっ!!」
ガクンと車体が揺れて、流石のくるみもキレながらアナスタシアの肩を強めに殴った。
彼女は呆れたように笑みを浮かべると、いや……ほんとに締まらねえ……と呟くのだった。
biim兄貴リスペクトのゲーム実況風小説を3週間連続更新とかいう馬鹿みてーなことやってチカレタのでまちカドまぞく6巻発売まで失踪します。
RTA走者もっと増えろ。完走もして。ウチも……やったんやからさ!
あと折角なのでお気に入り登録と高評価と感想してってください。ではまたどこかで。