「とても災難だったね君、まだ死ぬ運命じゃなかったのに」
―――あ、自分やっぱり死んだのか
いやそうだよな、上からアパート崩れ込んできたし
意識も視覚もハッキリあるのに自分の体は見えないし、見えるとすればなんかぼんやりする空間と目の前の神々しいような気がする女性だけだ
「実際神々しいのだよ、私は君たちの言うところの神様だからな」
神様ってロングで金髪ウェーブでスタイル良くてファンタジックな服装なんですね・・・自分死んだの日本なのに
「まあ私は君たちの世界の神では無いからな・・・というかいやに落ち着いているな、大抵のものはパニックを起こすのに」
あー・・・なんか自分の理解できる事を超えてるんでなんかもう凄い美人なお姉さんだなとか結構ハスキーボイスなんだなとかしか考えられないんですよね
「そう褒めるな、ふふん」
あと、自分の世界の神じゃないって言うのも気になるんですが・・・
「うんうん、まあまだ時間はあるし特別に質問に答えよう」
―――@話を聞きました@―――
「・・・と、言ったところだな」
えーと、つまりまず・・・
●世界は複数あってそれぞれには何人かずつ神様がいて管理してる
●世界と世界の間には膜みたいなのがあって、基本的には世界同士がくっつかないようになってる
●けどたまに世界同士で渋滞のような現象が発生するとギュウギュウ詰めになって各世界に異変が起きる
●放っておくと反動で世界同士が反発し始めて、複数の世界で大災害が起きてしまう
●しかもそれで死んだ魂が世界に溢れると更に悪影響が出たり魂自体が世界の膜を飛び越してしまう事もある
て事でいいですか女神様?
「理解が早くて助かるよ。で、なんで君がここにいるのかだけど」
・・・世界が渋滞しちゃったって事ですか
「若い神が数柱、新しく世界を管理し始めたんだが色々と干渉して世界を大きくしすぎてしまって、気づいた時には6~7の世界と押し合いになってたんだ」
あー・・・もしかして女神様の世界もそれで
「いや、私達の世界は少し離れていたからそこまで酷くはない・・・国がいくつか滅んだくらいだったかな」
そこまで酷くないとはいったい・・・
「とにかく、こういう場合は周りの世界でとにかく手分けして魂を回収することになっているんだ・・・君のようなね」
あ、それで自分はここにいるのか・・・ところでその、魂って放っておくとどうなるんですか?なんか結構重大っぽいですけど
「あー・・・転生したいなら聞かないほうがいいとだけ言っておこう、特に知性の高い生物になるならな」
ア、ハイ・・・って、転生できるんですか?
「まあ、私たちの世界に、ではあるけどな」
女神様の世界ってどんな世界なんですか?
「そうだな・・・君の世界風に言えば剣と魔法のファンタジーというところかな。武器があって魔法があって魔物が居て人間以外のヒトが居る」
おおー・・・そういう世界に生まれてみたいと何度か思ったことあるな
「あとは、過去には高い科学力を持った文明にまで発展したんだけど・・・世界の渋滞に巻き込まれて滅んだこともあるね、その関連の遺跡や道具も残ってる」
ふむふむ・・・
「ふふん、更に君なら特別に記憶を持ったまま転生させてもいいよ。なかなか見どころがありそうだからな」
え?いいんですか?
「まあ基本私達が世界に干渉するのは良くない・・・良くはないが自分達の世界でお気に入りを見つけてこっそり優遇したり拾ってきた魂に能力授けて転生させたりする神もそれなりに居るからな」
神様ってもしかして・・・暇・・・?
「それなりにやることはあるが、分担してるから忙しいというほどでも無いんだよ。私達の世界は安定してるしな・・・さて、そろそろ時間だな、これ以上長くこの場にいると存在が不安定になる」
え・・・
「他ももう終わらせている頃合いだろうしな、ヒトに転生するだろう?」
人以外にもなれるんですか?
「なれるけど完全に人の記憶を持った状態では勧めはしないな、結構違う・・・まあ気にしないで順応する魂もいるが」
あ、ヒトでお願いします
「よろしい。さて・・・それなりに種族がいるからどれか好きなのを選ぶ・・・と・・・」
・・・・・・女神様?どうしました?あとその本どこから出したんですか?
「・・・ちょっと待ってて」
あ、消えた・・・何か問題でもあったのだろうか?
なんか、本を見た瞬間に固まってたけど・・・それにしても、まさか異世界転生を実際に体験する事になるとは思わなかったなぁ、人生何があるか分からない。
いや今生きてないけど。
「・・・・・・はぁ」
あ、女神様なにかあったんですか?
「その・・・はぁ・・・非常に、すごく、めちゃくちゃ申し訳ない・・・こほん、大変すまないんだが」
「ヒトの転生枠、全部埋まってしまってた・・・というか一緒に管理してる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「待て待て、待て気をしっかり持て存在が消えるのが早まる!」
はっ!?何か恐ろしいところに吸い込まれる感覚だった・・・
・・・いや、これもしかして自分やばいですか?
「まあ、あまりよろしくは無い状態だが・・・本来ならまだ許容できる魂の量のはずだったんだが世界自体のダメージが思ったより大きかったらしい、今は魂の許容量限界近くだ」
おおう・・・何とかなりませんか?
「あー・・・いや、転生枠がある生物も残ってはいる」
本当ですか!
「ただ、大半が植物とか実体のない存在なんだ・・・」
あっ・・・
「あとは・・・少し、いやだいぶ気乗りしないがこんなことになった原因の神が転生枠が残ってる生物をまとめてきたのだけど」
だけど・・・?
「ま、まあこれを見てくれ」
ん?んんんんんんん?
頭・・・いま頭あるのか?まあいいかとりあえず頭の中になんかイメージが浮いてくる!
すご・・・え、ナニコレ
「魔法生物、というカテゴリーに属する生物だけど、まあ、その、うん・・・・・・・・このカテゴリー作った奴誰よ・・・」
えー、あの、これは
所謂、触手、ってやつではないでしょうか・・・?・・・・・・・・あ、意識が・・・