あの、女神様
「う、ん・・・何かな?」
飛びそうになってた意識がはっきりしてきたら自分触手になってたんですが
なんか自分でもよく分からないうねうねが飛び出してくるんですが・・・
「仕方ないですか、あのままだったら魂消滅してましたよ」
ひぇ
「ちなみに消滅すると輪廻転生の輪から外れてどこかの世界の栄養として吸収されてしまいます」
なにそれ怖い・・・触手にして頂いてありがとうございます
・・・というか口調崩れてますよ
「ん”・・・ふぅ、さすがに疲れましたので止めです。どうにもはまりきれませんでしたし」
そうですか・・・まぁ無理して作ってるのはわかってましたし
「それより君です・・・あ、触手を向けないで下さい」
上手く動かせないんで・・・あとなんか変に力を入れると粘液みたいなのが出てくる・・・
ほぼ黒に近い赤色のゴムボールみたいな外見からうねうねした触手と粘液が出てくるのはちょっとCERO的にダメな奴だ
「とりあえず、まぁ・・・その姿になって存在が安定したので、いくつか伝えておくべきことを教えます。まず君がこれから転生する世界は【アトラシア】と呼ばれています」
あとらしあ、アトラシア・・・うん、覚えた
「剣と魔法、遺跡と迷宮、ヒトと魔物が存在しています。かつては君の居た世界を上回る高度文明にまで発展しつつも崩壊しました・・・まあ今回の件で【大災害】と呼ばれるようなダメージを受けているのですが、君には大体この大災害の30日後くらい・・・最新の時間軸に行ってもらいます」
ふむふむ・・・つまり女神様たちから見てもリアルタイムと
「はい、あとは本音を言えばあちらの世界で復興に関わっていくれればとも思っていましたが・・・」
ちょっと難しいと思いますよ・・・普通に駆除対象ですよ自分・・・
「ま、まあそこは上手く動けば何とか出来るでしょう。国によっては軍内部に魔物を採用してるところもありますから」
・・・え?そういうのって良いんですか?
「ヒトにも強盗や盗賊がいるでしょう?それの逆みたいな感じです」
うーん、そういうものかぁ・・・まあ実際見てみないとなんも言えない
「次にですが・・・あなたに
いよいよファンタジー物の転生そのものになってきたな・・・
「君に分かりやすいように言い換えてるだけですよ」
・・・あの、ところであまり考えないようにしてたんですが結構心の中というか考えてる事漏れてます?
「魂にもよりますが、君は思ったことが出てきやすいですね・・・話を戻しましょう、今のあなたは触手―――テンタクル種の魔物という事になります。元々特有のスキルを持っている魔物ですが確定で【解析】と【魔力変換】に【魔石精製】のスキルを持つようにしておきましょう」
おおー、ちなみにどういう感じのものです?
「解析は文字通り指定した対象の情報を得るスキルで道具の使用方法や魔物の能力を計ることができますね。魔力変換と魔石精製に関しては君がテンタクル種であることを考えてですね」
といいますと?
「テンタクル種は魔法生物で魔力が尽きると消滅してしまうんだけど・・・その、魔力の一番大きい補給方法はヒト種の・・・うん、君が今思った方法でだいたい合ってる」
イヤーソレハチョットキョウミガナクハナイワケデハナイナイナイカナー
「ゴホン・・・そこで魔力変換です、これは大気中の魔力を集めて自身のものに変換できる。そして魔石精製は自身の魔力を変換して魔石類を作り出すスキルで自身の魔力量調整にも使える。これであればヒトを襲わなくても存在を維持できるでしょう」
討伐フラグ折れたな、これから毎日崇めようかなこの女神様
「スキルは使い込めば習熟度が上がってより強力で便利になっていきますので積極的に使ってみてください」
レベルがあるみたいな感じなのか、了解です
「あとは・・・そうですね、この際【加護】も授けましょう」
加護ですか?
「そう大したものではないですが、私達はあちらの世界でもそのまま神として認知されていますから多少なりとも役に立つと思いますね」
えーと、でもそれって仮にも魔物が持ってていい物なんですか?
「まあ本当に少数ですが加護持ちの魔物が居ないわけではないですね。魔物の観察に積極的な神もいますし」
神様にもいろいろいるんですねぇ
「ちなみに加護は複数の効果があって・・・私の加護の場合は主に精神に干渉してくる効果に耐性ができたり、夜間の行動時に夜目が効いたり他人に気付かれにくくなったり等が有ります。ただ、複数効果がある分基本的にはそれぞれ微弱なものと考えてください」
いえ、頂けるだけでありがたいです
「いいでしょう、では大体決まりましたね・・・そろそろ時間です」
なんか、色々と気を使わせたようですいません
「いえ、もとはといえば他の神の不手際なので・・・そうそう、あちらの世界では人里から離れた場所へ転生させますので。ついたらまずは自身に解析を使ってください」
自分にですか?
「それで君自身のステータス的なものが分かるはずです」
なるほど
「では転生者よ、最後に・・・君の名を答えなさい」
名前、名前ですか・・・うーん
「名と言うのは特に魔物にとっては意味のあるものです。名前があるのと無いのとでは存在としての強度が違いますからね」
ふむ・・・【ユウ】・・・ユウです
元の世界での自分の名前ですけど、ほかに名乗るのもなんか嫌なので・・・
「ふふ、よろしいです。ではユウ」
「【女神ルナーシア】の名においてアトラシアへの転生を認めます・・・良き旅路を」
う、意識が・・・
というか・・・・・・・女神様そんな名前だったんですね・・・
「うお、なんだコイツ!?」
「あ、お前その壺開けんな!逃げたらどうする!」
そして転生したら壺に入れられました。どうしてこうなった・・・
※1/25 二話後半の文章を変更
「ちなみに私の加護は複数あるのですがその中で君の役に立ちそうなのは・・・【対抗の加護】か【夜行の加護】でしょうか。対抗は主に精神に干渉してくる効果に少し耐性ができ、夜行は夜間の移動時に生物に気づかれにくくなります・・・まあ気持ち程度の効果と考えてください、どちらにします?」
そうだな・・・対抗でお願いします
↓
「ちなみに加護は複数の効果があって・・・私の加護の場合は主に精神に干渉してくる効果に耐性ができたり、夜間の行動時に夜目が効いたり他人に気付かれにくくなったり等が有ります。ただ、複数効果がある分基本的にはそれぞれ微弱なものと考えてください」
いえ、頂けるだけでありがたいです