恵に対する謝罪要求で口火を切った詩羽。
「物語が進行しているのに個人の感情で打ち切られたら、こっちはたまったもんじゃないわ。それについて加藤さんはどう思っているのかしら?」
恵は黙して語らない。だが視線は詩羽から外さない。
「わたしの意見いいですか?」
出海が手をあげる。倫也が出海を許可を与えた。
「負け犬3に関していえば、一方的に加藤先輩が悪いと思えないです」
「なぜかしらね?出海さん」
「だってプロローグでいい雰囲気なのをぶったぎったのは霞ヶ丘先輩と澤村先輩ですよね?その時点に対する謝罪はないんですか?わたしならその時点で機嫌が悪くなってボイコットしますけど」
「じゃあどうやってあのあとR指定もついていないのに続けるのかしら?教えてくださる?」
「・・・そこは朝チュンで・・・」
「それから?」
「ハッピーエンドでいいじゃないですか?」
「波島くん。あなたの妹さん、もしかしておバカなのかしら??」
「出海・・・ハッピーエンドにはなれない。・・・呪いがあるからね」
「あっ・・・すみません」
「もういいかしら?」
「でも・・・」
「もういいよ、出海ちゃん」
「あら、やっと発言したわね。加藤さん。あなたの意見が聞きたいのだけど?」
詩羽が座り、恵が立ち上がる。
「・・・別に、わたしは間違ったことをしたつもりはない」
「そう、あなたが私と同じくらいひねくれているとは思ったけれど、これほどひどいとは思わなかったわ」
バタンッ!詩羽机を両手で叩いて立ち上がる。
「シナリオ通りに進行しないのは仕方がないと思う、でも、途中で投げ出すのは許せないわ。私は降りる。ごめんね倫理君・・・」
詩羽が教室から出ていこうとする。
「待ってよ詩羽先輩!」
倫也が追いかけて足にしがみつく。
「やめてよ倫理くん」
「いや、やめない。俺が代わりに謝るから!」
倫也が土下座する。詩羽が困った顔をする。
「なんのつもりかしらね?」
「詩羽先輩の気が済むなら・・・俺を踏みつけてもいい、だから機嫌だけは直してくだsだい!」
「別に私にそういう趣味はないのだけど?せっかくだから、そうしましょうかしらね?」
詩羽がサディスティックに倫也の頭を踏みつけようとしたその時。
ドンッ!
詩羽が突き飛ばされて尻もちをつく。
恵が土下座している倫也の横に立っている。
ゴゴゴゴゴッ JOJOの効果音がなる。
ジト目で詩羽を見下ろす恵。
「安芸くんは、わたしの・・・だよ?」
「・・・なっ!?」
唖然とする詩羽。出海と美智留が慌てて止める。
「落ち着いてください恵先輩!」
「だいじょうぶ霞ヶ丘先輩?」
「ええっ、わたしは大丈夫よ」
倫也が恐る恐る顔を上げる。恵が見下ろしている。
「あっ、水色・・・ごふぅ!」
恵の一撃が倫也を沈めた・・・
(つづく)
水色!?