ポケットモンスター《王座の栄冠》   作:来翔

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どうも来翔です。
何とか日があかない内に投稿出来ました。 やる気次第と時間次第ですが、週一更新が出来たらいいな〜と思っております。

では、本編をどうぞ


旅立ち〜後編〜

〜前回のあらすじ〜

メリアは、リオルをパートナーとしてトレーナーへの1歩を踏み出した。

 

研究所を後にしたメリアは、母親に出発の挨拶を告げるために自宅へと向かっていた。

普段研究所から出ないリオルは、外の景色を興味深そうに見渡していた。

 

「リオル楽しい?」

「リオ……リオっ♪」

 

嬉しそうに答えるリオルに、メリアは思わず釣られて微笑んでしまう。

そうこうしてる内にメリアの自宅へと着いていた。

 

「さて、リオル。これから知らない人と会うけど怖くないからね。私のお母さんだから」

「……リオっ」

「……よし。お母さん、ただいま」

 

メリアがドアを開けると、待っていたのは

 

「ピッ!」

 

母親では無くピッピであった。

自分の気配を感じ居てもたっても居られなくなり、玄関で待っていたのだとメリアは察した。

 

「ただいま、ピッピ。お母さんは?」

「はい、おかえりなさい。ポケモンは貰えた?」

「えっとね……アレ」

 

自身の肩に乗っていたリオルの姿消えていた。

肩では無く背中の方に重さを感じ取ったため、背中に目を回してみると、リオルが背中にしっかりとしがみつきながらも隠れていた。

 

「リオル……大丈夫。お母さんやピッピは敵じゃないよ。怖くないよ」

「そのリオル……もしかしてよくメリアが話してたリオル?」

「うん……やっぱり慣れてるのは私やセリ姉みたい」

「そう……。事情はセイジちゃんから聞いてるから仕方ないと言えば仕方ないわね。でも、よかったじゃない。リオルにとってメリアは親友のような存在だもの。いっそょに旅に出れて嬉しいと思うわ」

「そうだといい」

 

メリアが何かを言いかけた時

 

「リオ〜っ!?」

 

背中の方からリオルの叫び声が聞こえた。その叫び声と同時にメリアは何かに引っ張られるような感覚になった。

何が起きてるのか探るべく後ろを振り向くと、リオルが宙に浮いていた。

 

「え!?なにが起きてるの!?」

「もしかして……」

 

母親が足元に目をやると、ピッピが指を突き出しながら何かを動かそうとしてるのが見えた。

 

「ピッピ!やめなさい!サイコキネシスでリオルを降ろそうとしないの!」

 

ピッピは、注意されたのが効いたのかすぐさま『サイコキネシス』を止める。

リオルは、やっと自分の身体に自由が戻った事に安堵の表情を浮かべる。

 

「ごめんね、リオル……。ピッピはリオルと仲良くなりたかっただけなの」

「リオ……」

 

母親の言葉を聞くと、リオルは不安そうにメリアの肩から顔を覗かせる。そんなリオルをピッピは、ジッと見つめていた。まるで嫉妬と言わんばかりに。

 

「……仲良くなるのは先のようね。さてと、メリア。ちゃんと挨拶していかないとね?反対してたのを賛成してくれた人なんだから」

「そうだね。この子も紹介してやらないと……ね」

 

メリアは、リオルを肩に乗せると棚の上にある写真立てを見るとゆっくりとした足取りで近づいていく。

その写真立てに入っている写真は、優しそうな笑顔を浮かべる男性の写真だった。

 

「リオル……この人はね、私のお父さんなんだよ。小さい時事故で死んじゃったんだ。私のポケモントレーナーになるって夢の背中を押してくれた人。リオルを紹介したかったな」

 

そっと、リオルの頭を撫でるメリア。撫でられたリオルは、幼い時に出会ったメリアのことを思い出していた。

あの時は、やけに元気がないのをそういう人間と気にかけていなかったが、今ならリオルは元気の無い理由が分かった。

それを示すかのように、リオルは優しく

 

「リオ……リオ♪」

 

メリアの頭を撫でる。自分がいるから大丈夫と言っているようにメリアは感じられた。

 

「ありがとう、リオル。お父さん、心配しないで。私はこのリオルと一緒にガイアチャンピオンになるって夢を叶えてみせるから!」

 

メリアは力強く遺影の父親に話しかける。

その目は決意に満ちており、リオルも同じような目をしていた。

 

「それじゃ、お母さん行ってくるね。週一位で連絡を入れるよ」

「ええ、頑張りなさい。どんな時もポケモンがそばに居るの忘れちゃだめよ?」

「分かってるよ。ピッピもたまに連絡いれるからね?」

 

メリアがピッピに話しかけた時

 

「ピッ!ピッ……ピッー!」

 

ピッピが叫び出した。朝の繰り返しかとメリアは思ったが、彼女の視線はメリアではなく肩のリオルを差していた。

それに応えるかのように、リオルはメリアの肩から降りるとピッピに近づいていく。

 

「リオ……リオ!」

「ピッ!ピッ〜!」

 

ポケモン同士にしか分からない会話をする2匹。

その光景をメリアは、静かに見守っていた。

 

「ピッ……ピッ〜?」

「リオッ!」

 

ピッピは何かをリオルに問いかけたようで、リオルは返答として自身の胸を叩き任せろと言わんばかりの仕草を取ると、メリアの肩に再び登る。

 

「それじゃ、行ってきます!」

 

肩に乗ったのを確認するとメリアは、家のドアを開けて外の世界へと旅出していく。

 

「……あなた。メリアは立派なトレーナーになるわね。見守っていてね?」

 

旅立つ一人娘の背中を見送ると、母親は愛した男性の写真を持つと微笑みかける。

 

 

「さて、最初に目指すのは……へスティタウンね!そこで最初のジムリーダーを倒すんだ。行こう、リオル!」

「リオッ!」

 

メリアは旅立つ。苦難に満ちたチャンピオンという道を。

今彼女は小さくも大きな一歩を歩んだ

 

〜To be continued〜




どうでしたか?
リメイク元と違うのは、デメルタウンではなくへスティタウンになります。
詳しくは、番外編で説明しますがモデルとなっているのは、ギリシャ神話の神々となっております。

では、次回の更新をお楽しみに
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