更新遅れてすいません。
あらすじ
メリアは初勝利をリオルともぎ取ったが、納得のいくものではなかった。
「ん……リオル、見て。見えてきたよ」
「リオ?」
メリアが指さした方向をリオルが見ると、大きなドーム状の建物がある街が見えた。
あれこそが、メリア達の目指している
「ヘスティタウンだよ。最初のジムがある所だよ。えっと今の時間は……10時か。午後には間に合うかしら……」
スマホを取り出しては、メリアが唸ってるとリオルが、早く行こうとばかりに頬をぺちぺちと叩き出す。
「うん、そうだね。悩んでたって解決しないわよね」
メリアの言葉にリオルは強く頷く。
それを見ると、メリアは微笑み返してはヘスティタウンに向けて駆け出していく。リオルは走り出すと同時に肩から降りてはメリアと並走する。
それからしばらくして
「無事に到着したわね」
メリアとリオルは街の入口に立っていた。
「よし、リオル。行こうか」
「リオッ!」
2人は呼吸を合わせて街の中に入っていく。特にこれといったものは無いが、大きな一歩を踏み出したような気がした。
「さて……何をしよう。先にジムに挑戦予約をするかホテルを予約するか。悩むわね」
着くなり、メリアが悩んでいる最中リオルはずっとジムの方を見ていた。それにメリアは気がつくと答えはすぐに出した。
「先にジムに予約しましょう。多分今日は埋まってると思うから明日の挑戦になるだろうけど」
リオルはメリアの言葉に頷くと、肩に再び乗っては早く行こうとばかりに、ジムの方を指さす。
メリアは、はいはいと頷きながらジムの方に向かって歩いていく。
ジムに向かう道中何人もポケモンを連れたトレーナーとすれ違う。その度にメリアは顔を伏せて歩く。
そのわけは見知った顔が多いからだ。理由は
(……ほとんどスクールでの知り合いばかりね。まぁ、仕方ないわね……ヘラタウンから近いのがここしかないのだから。……唯一最初に貰うポケモンを貰えなかったから馬鹿にされないかしら)
メリアがそんなこと思っていると、突然リオルが顔を叩いた。
思わずメリアがリアルの方を見ると、まるでそんな事を言うやつは自分が懲らしめるという顔をしていた。
人の感情を読み取れるポケモンであるリオルだからこそ、先程のメリアのネガティブな感情を感じとったのだろう。
「ありがとう……リオル」
「リオ!」
メリアの感謝の言葉にリオルは、頷いてみせる。自分がいるから大丈夫と。
「気を取り直して行くわよ、リオ……きゃっ!」
その頷きを見てメリアが1歩踏み出した時、誰かとぶつかってまい、尻もちをついてしまう。
「す、すいません……大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だよ。君こそ怪我はしてない?」
ぶつかってしまった相手は、自分と同年代らしき金髪の少年だった。肩には、『キツネポケモン』のフォッコが乗っていた。
少年は、優しく微笑むと優しくメリアに手を差し伸べる。
その手をメリアは、握ると立ち上がる。
「ありがとう……えっと」
「僕はアルス。こっちは僕のパートナーのフォッコだよ」
「私はメリア。このリオルは私のパートナーなの。ありがとうね」
「ううん。気にする事はないよ。それよりもこれからジムにチャレンジの予約入れに行くの?だったら急いだ方がいいよ。今結構混んでるからさ、僕もさっき済ませてきたばかりなんだ」
「そうなの?分かったわ。ありがとう、アルス」
「どういたしまして」
メリアは、アルスに軽く手を振りジムの方に駆け出す。
アルスは、そんなメリアに手を振りながら背中を見送りつつ
「……
静かに呟く。
〜数分後〜
メリアはジムの入口に着いていた。まだ予約するだけというのに武者震いが止まらなかった。
「よーし、行くわよ」
メリアが気合を入れると、ジムに入っていく。
ジムに入ると、アルスの言った通りたくさんのトレーナーが列を作っていた。受付係の人が5人いるとは言っても人の数が多すぎる。
(これ全員チャレンジャーなの!?どれだけいるのよ……!)
メリアは心の中で叫びつつ、人混みに巻き込まれてリオルとはぐれないように彼をボールへと戻す。
ボールの中では、リオルは外の様子を見ては目を輝かせていた。
ジムという初めての舞台でありながら、リオルの闘争心は既に出来ていた。
そんなリオルとは対照的に
(これは時間かかるわね……1時間かかったりして。早く終わらないかしら……立ってるだけでも疲れる)
メリアの闘争心は消えかけていた。アルスから聞いていたとは言え、想像よりも人が多かったからだ。
だが、そんなメリアの思いが通じたのか予想よりも早い速度で前に進んでいく。
数十分で、メリアの番になった。
「ジムチャレンジのご予約ですか?それとも観戦のご予約ですか?」
「あ、チャレンジの予約です」
受付係の女性の言葉に早く終わる理由が分かった。
全員がジムのチャレンジャーではなく、ジムバトルの観戦者もいるからあんなに列が出来ていたのだと。観戦申請だけであれば面倒な手続きが無いのだから早いのだなとメリアは考えた。
「分かりました。ライセンスの提示をお願いします」
「分かりました」
メリアはカバンから自分の顔写真が印刷されたカードを取り出すと、女性に見せる。
ライセンスカードとは、ガイア地方のトレーナーが持つ身分証のようなものである。ガイア地方ではライセンスカードを持たない者はトレーナーとして扱われないのだ。
「メリアさんですね。ジムの挑戦は初ですので簡単に説明致しますね。ジムチャレンジは午前の部、午後の部と分かれています。ジムリーダーのポケモンを休ませる時間としてバトルの終了時から次の試合まで30分の休息時間をいただきます。また、正午から13時まではお昼休憩となりますのでそのお時間のご予約は出来ませんのでご了承ください。以上でご不明な点はございますか?」
「いえ、大丈夫です」
「わかりました。お時間の予約ですが、午前の部は埋まってしまいましたので、午後の部の14時以降となりますが……お希望の時間はありますか?特にないのであれば14時30分にご予約しますか?」
「なら、その時間でお願いします」
女性は分かりましたと微笑むと、パソコンに打ち込んでいく。
「今回挑戦なさるポケモンは何匹ですか?」
「1匹でお願いします。ポケモンとか言った方がいいですか
?」
「いえ、それではこちらが有利になってしまいますので、チャレンジャーとジムリーダーがフェアになるように名前は伏せておきます。1匹でよろしいですか?」
「はい、お願いします」
女性は再び微笑むと、パソコンに打ち込んでいく。
「申請完了しました。ジムチャレンジは14時30分になります。早まるかもしれませんので10分前には来て頂いてライセンスの提示をお願いします」
メリアは頷くと、ライセンスカードを鞄に仕舞う。
「これで申請は終了しました。明日のご武運をお祈りしております」
「ありがとうございます」
メリアは女性にお辞儀をすると、カウンターから離れるとジムを後にする。
「……」
メリアはとても冷静そうにしていたが、内心は明日のバトルについて燃えていた。
その熱意を感じたのか、ボールからリオルが出てくる。
「リオル……明日だね。リオルとの初公式バトルは」
「リオッ!」
リオルはそのままメリアの右肩に乗ると、こくんと力強く頷いてみせる。
彼女もその頷きに頷き返すと、左手で握りこぶしを作るとリオルに向ける。
「リオッ」
リオルは右手を同じように握りこぶしを作ると、メリアの握りこぶしにコツンとぶつける。
「よーし、これからホテル予約するわよ。お金節約したいから安いホテルにするわよ」
「リオッ、リオー!」
リオルは片手を高く挙げる。
メリアも同じように片手を高く挙げると、スマホを取り出してはホテルを検索することにした。
……To be continued
どうでしたか?
ガイア地方はオリジナル要素を多く含んでいますので、詳しいことは章の終にでも。