まあオリジナルストーリーを書こうと思った自分がいけないんですけどね……
それでは新話お楽しみください。
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…………目が覚めるとそこは知らない天井だった。
ガルは体を起こしながら当たりを見渡す。しかしそこは全くの見覚えがない場所だった。
まさか自分は死んだのかと思い体に目をやると穴が開いていたはずの腹には焦げた痕すら見当たらなかった。
ガルが誰かいないのかと声を出そうとすると突然近くのドアが開いた。
「これはこれはようやく目が覚めたようじゃの」
ガルが声がした方を見るとそこには彼がテレビや本で何度も見た事のあるマスターヨーダがいた。そして彼の隣にはこれまた見覚えのある男が一人。ドゥークー伯爵だ。
「俺は何でここに?」
ガルは大好きなキャラに会った興奮を抑えながらゆっくりと聞く。
「それはこっちが聞きたいものだな」
そう言いながら二人の後ろから現れたのはマスタークワイ=ガン・ジンだった。
生きている。あの大好きなキャラがみんな生きている。だんだんガルは自分の中の興奮を抑え込めなくなってきていた。
ガルが憧れの三人をボーッと見続けているとドゥークーがガルのベッドの近くまで寄って心配してくる。
「マスター、落ち着いてください。彼の検査はまだ終わってはいないのです」
「クワイ=ガンの言う通りじゃぞ?」
「申し訳ありませんマスター。して君の名前は?」
「ぼ、僕はガル・アーラです」
ガルは自分の周りで起こっていることの処理ができずに困っていた。彼は正直ダソミアに産まれたって時から薄々気がついていたはいたが、まさかこれから自分がクローン戦争を経験し参加する事になるかもしれないとは全く思ってはいなかった。
せいぜい魔女狩りが起きるあたりまでは穏便に暮らせると思っていたのだ。でも今現在自分の周りにジェダイが三人いる時点でもうほぼ確定だろう。ガルはジェダイの訓練を受けさせられるのだろう。
「ガル・アーラか良い名じゃの。わしの名前はヨーダじゃ」
ヨーダはそう言いながら優しくガルに微笑んだ。
「私の名前はクワイ=ガン・ジン」
「私はドゥークーだ」
ガルは何も言わずに会釈をした。
「ここがどこだか困惑している様だな」
「心配するでない。ここは惑星コルサントにあるジェダイ寺院の医療センターじゃよ」
「えっコルサント?」
ガルは思わず間抜けな声を出してしまう。
「逆にここをどこだと思っていたんだ?」
「いや、ダソミアの近くの惑星かなと……」
ガルがダソミアという言葉を口にした瞬間三人全員がガルの顔を見た。
『あーヤバイ。迂闊にヤバイ事を口走っちゃった。ダソミアって単語は絶対良くないよね。知ってたよ』
「ガル、君はダソミア出身なのか?」
クワイ=ガンが真剣な眼差しで聞いてくる。
「ええ、まあ…………はい。五年前ダソミアで産まれた唯一の人間が自分です」
「これはこれは驚いたのお」
「ええ、まさかダソミアにダソミリアンではなく人間が生まれたなんて……しかもここまで強力なフォースを持って」
「この事に関しては我々だけで隠し通しておく方が良さそうですなマスター」
三人はガルから少し離れた場所でコソコソと話し始めた。やはりダソミアという単語とそこに唯一産まれた人間という点が引っかかったのだろう。三人は少しの間話し続け、クワイ=ガンとドゥークーはヨーダを一人部屋に残して出て行った。
「してガルよ。ここまではどうやってきたのか覚えているのかね?」
「それが全く覚えていないんです」
「そうか……不思議な事もあるもんじゃのう。お主は一昨日の朝方に聖堂の前に倒れていたのじゃ」
「えっ聖堂の前に?」
「身に覚えがないかの?」
「ええ全くないですね」
「そうかそれなら仕方ないのう。一応これから数日は健康に関する検査をさせてもらうがそれでもいいかの?」
「はい、もちろんですマスターヨーダ」
ガルがさも当然かの様にヨーダの事をマスターをつけて呼ぶとヨーダは目を丸くして驚いた。
「そなたは色々と不思議な点が多いのう。そういえば最初にそなたを発見した者には後でお礼を忘れん様にな」
「その……自分を発見してくれたのって?」
「ああ、そうじゃったな失念しておったわい。最初に発見したのはジェダイ・イニシエイトのオビ=ワン・ケノービとシャアク・ティの二人じゃよ」
「わ、わかりました。ありがとうございます」
「うむ。これで今日は失礼させてもらうかの」
ヨーダはそう言いながらゆっくりとガルの病室を出て行った。
「嘘だろ……シャアク・ティとオビ=ワンにも会えるのか……ヤバイなこれ。毎日興奮して大変な事になるぞ。と、とりあえず最初はお友達から始めないと……それにジェダイになれるかもしれないのかあ」
その後ガルは一人病室でぶつぶつと自分の大好きなキャラ達に会える事に対する興奮を呟いていた。
一方でドゥークーとクワイ=ガンはガルの事についてのいくつかの検査資料を見ながら話をしていた。
「マスターこの検査結果を見てください。彼のミディクロリアン数が計測不能になっています」
「流石にこの数値は我がマスターでも出せないであろうな。ましてやどのジェダイでも……」
「彼はもう既にかなり強力なフォースを持っていると思われます」
「面白いことに彼はダソミア出身とは思えぬ程にライトサイドのフォースが強かったな」
「ええ私も同感です」
「よし、然るべき時がきたら私が彼を鍛えよう」
「本気ですかマスター?」
「ああ、彼ならお前みたいにジェダイ評議会と揉める事もないだろうしな」
「ははは、マスターが言えたことですか?」
二人はそんな会話をしながら笑い合っていた。
それから二日後、ガルは朝からずっとソワソワしていた。
ついに憧れのシャアク・ティとオビ=ワンに会えるのだ。
ガルは朝ご飯を食べ終わってから少しするとフォースで二人が近くに来たのを感じた。少しすると扉が開き中に若きシャアク・ティとオビ=ワン・ケノービが入ってきた。
「元気そうで何よりです。私の名前はシャアク・ティ」
「僕はオビ=ワン・ケノービです」
「初めましてシャアク・ティ、オビ=ワン・ケノービ。俺の名前はガル・アーラです」
「あなたについてはいくつかマスターヨーダから聞いています。もし良ければジェダイ聖堂を案内したいと思っています」
「えっいいんですか?」
「もちろん。これからは私達の仲間になるのかもしれないのですから」
シャアクはそう言って優しく微笑みガルのいるベッドに近づいて手を差し伸べた。
ガルと同い年の5歳とは思えないほどの大人っぽさにガルはただただ圧倒されるだけだった。オビ=ワンに関しては全てをシャアクに任せているのかほとんど喋らず動かなかった。
彼女の手を握ったガルはその温かさと綺麗な手に少しドキッとした。しかし突然彼女に強い力で引っ張られ、ガルはバランスを崩して思わず彼女に抱きつく形になってしまった。
「何というかその……あなたは近くで見ると更に美しいんですね」
ガルは何も考えずにそんな事を言ってしまう。
自分がマズい事をまた口走った事に気がついた時にはもう遅かった。
しかし、オビ=ワンは突然笑い出し、シャアクは頬を赤くしてガルから目を逸らしていた。
『あれ?』
そんな事を思いながらガルは彼女から離れる。するとシャアクは顔を赤くしながら咳払いをした。
「えっと……そういう事は聖堂内を案内してる時は言わないようにお願いします」
「わ、分かりました」
「それとオビ=ワンは笑いすぎです」
そんなやりとりをしながらガルは聖堂内を案内される事になった。病室から出たガルは興奮が抑えられず、ずっとハイテンションだった。いくつか案内をされて最後に連れて行かれたのはジェダイ・アーカイブだった。
「そしてここがジェダイ・アーカイブです。私は少し用があるのでここでオビ=ワンと一緒に好きに見てていいですよ」
「分かりました。じゃあまた後で」
「また後で」
彼女はそう言いながら手を振って走り去っていった。
「もしかして彼女に惚れたのか?」
さっきまでほとんど喋らなかったオビ=ワンが急に声をかけてくる。
「いや、でも凄く美しいのは確かだ」
「そうか。そういえば初めて君を見つけた時彼女も君の事を美形で魅力的だって言ってたぞ」
「えっ」
「良かったなガル」
オビ=ワンはそう言いながらアーカイブ内を歩き出す。
「でもジェダイは恋愛禁止だろ?」
ガルが後を追いかけながら聞く。
「まあ確かにな。でもまあルールなんて破るためにある様な物だしな」
『オビ=ワンって昔はこんなやつだったのか?めっちゃ意外なんだが』
「そ、そうか」
「ところでガルは何歳なんだ?」
「俺は今5歳だと思う多分」
「じゃあシャアクと同い年じゃないか。私は今9歳だな」
「えっそんな年上なんだ。もっと近い歳だと思ってた」
「まあ気にするな」
二人はアーカイブの中を歩いていく。
「何か見たい情報でもあるかい?」
「ホロクロン保管庫は?」
「あそこはまだ入れないぞ。というかどうして保管庫の存在を?」
「まあ自分なりにジェダイの事は調べたからね」
「そうか勉強熱心なんだな」
「あ、ありがと」
「それでジェダイの訓練は受けるのか?」
「いや、どうだろうね。俺はあんまり良い場所の出身じゃないから訓練は受けられないかも」
「そんな事はないよ」
シャアクがそう言いながら帰ってくる。
「おかえりシャアク」
「ガルのクラスは私とオビ=ワンと同じのにしておいたから」
「えっ?それはそれで結構キツくない?」
「大丈夫だガル。マスターヨーダに直接教えてもらえるんだから」
「まあ頑張ってみるよ」
「それでこの後私達はランチだけど一緒に食べる?」
シャアクにそう誘われたガルはすぐさま「もちろん」と返事をした。
次回投稿はなるべく早くできる様に頑張ります!
それではまた次回の投稿で、フォースと共にあらんことを。