STARWARSーWHAT IF   作:AlexGarcia

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異変の正体

「私のミスです。道の端で草が踏まれて平らになっていたのを見て、ウィンゾだと思ったんです」

 

シュンとしながらシャアクは喋る。そんな彼女の肩に手を置いてガルは慰める。

 

オビ=ワンは近くにあったウィンゾが残したと思われる踵の跡に気がついた。ウィンゾは足跡が残るほどに、しっかり体重を足にかけていた。という事は、彼はしばらくここ間ここで立ち止まったのだろう。ジェダイにとってはいとも簡単な手掛かりだ。ウィンゾは隠しもせず、事実をわざわざ読み取りにくくもしてはなかった。

 

「マスターこっちです」

 

オビ=ワンが呼びかける。

 

「今度こそ間違いありません」

 

他の五人は道を横切ってオビ=ワンのいる方へと向かう。そこでは平坦な地面が急に岩だらけの斜面に落ち込んでいた。

 

「見てください、ここ、そしてこっちにも」

 

オビ=ワンは道を離れ、岩から岩へと飛び移りながら斜面をくだった。

 

「ウィンゾはこの道を進んだんです」

 

シャアクもあとを追いながら話す。

 

オビ=ワンとシャアクは急な坂をずんずんおりていく。足取りは確かで素早かった。斜面の一番下に着くと、そのまま深い森に飛び込む事になる。頭上に覆い被さる枝が、ずべての光を遮っている。六人はしばしそこで足を止めた。暗さに目が慣れるのを待つためだ。高い木々は平たく長い葉をつけ、厚い樹皮が太い幹からめくれ上がっている。オビ=ワンは再び地面を丁寧に調べ始めた。

 

ガルはその場を動かず探った。視線は地面を、岩を、周囲の木々を順に見ていった。

 

これといった手掛かりが見つからず、ムッとしながらオビ=ワンは体を起こした。

 

するとガルが一本の木に向かっていくのが見える。

 

「ここで休んで、指で木の幹に触った」

 

ドゥークーはガルが見つめる、微かにささくれだった樹皮をみた。

 

「どうしてそれが分かる?この辺りの木は全て樹皮が剥けかかっている」

 

「樹皮にそって垂れている樹液を見てください。ここに指紋があります。ぼかしてありますが、でもちゃんとあります」

 

「そうだな。では彼はどっちへいったのかな?」

 

ドゥークーはガルの何も見逃さない鋭敏な目を楽しんでいた。

 

ガルは地面に目を移すと数秒で手掛かりを見つけた。

 

「こっちです」

 

五人はガルの案内で先を進んでいく。厚い針葉樹の針と樹皮のカーテンの中を移動した。上方に浮かぶようにそびえる山の姿は、もう見えなくなっていた。緑の香り高い洞窟に、すっぽりと隠れてしまったかのような気分だった。

 

そうこうするうちに、木が突然なくなって、垂直な岩壁が目前にそびえ立つ。その壁は僅かに湾曲していて、彼らを取り込むように三方向に伸び上がっていた。進む道はない。今来た道を戻るしかなかった。

 

「行き止まりだ」

 

オビ=ワンはガッカリしながら岩壁を見つめる。

 

「いや、ウィンゾがこの道を来たのは確かだと思う……」

 

ガルはそう言いながらじっくりと岩壁の上部を観察した。

 

「あそこに洞窟があるわ!」

 

シャアクが指をさしながら声を上げる。その先には確かに洞窟があった。その入り口はジェダイならばフォースを使った跳躍で楽にたどり着ける場所にあった。

 

「どうやらウィンゾはあそこを通ったらしいな」

 

「だが、あれほど体格のがっしりとしたウィンゾが入ったとは考えにくいのだが…」

 

ドゥークーがクワイ=ガンの意見に意を唱える。確かに彼の言う通りで洞窟の入り口はかなり小さめでウィンゾが入るには少し大変そうに感じられた。

 

「ならマスター、彼はどこに行ったとっ!?」

 

言葉の途中でガルは瞬時に先程来た森のどこからか発射されたブラスター光弾に驚きながらもライトセーバーを起動して防御した。

 

「どうなっているんだ……?」

 

クワイ=ガンが困惑しながらライトセーバーを起動する。他の四人も直ぐにライトセーバーを起動した。

 

「やはり何かがおかしいと思えばそういうことか……」

 

ドゥークーが考え事をしながら呟く。

 

「どうやら私達は騙されていたようね」

 

タールが頷く。シャアクとオビ=ワンは状況を理解できずにいた。

 

「マスター、洞窟からも人の気配を感じます。どうやらこれは罠のようです」

 

ガルがドゥークーに報告する。

 

「やはり我々はウィンゾではない何者かに騙されていたということか」

 

ドゥークーの言葉を聞きながら全員の集中力が一気に向上する。

 

それは六人のジェダイが森に向かって飛び出した瞬間だった。洞窟の入り口から何者かによって発射された二発のブラスター光弾は彼らの横を通り過ぎて森林の中へと飛んでいく。そしてその光弾は彼らが今から攻撃しようと思っていた者達に直撃した。その時、もう既にドゥークーは洞窟の入り口に瞬時に跳躍していた。彼の降り立った場所には武装してスナイパーライフルを構えた二人組がいた。

 

「君達は誰かな?」

 

ドゥークーは静かに、そして冷静に問いかける。防御体制をとっているように見せかけて彼のライトセーバーは最短で武装している内の一人の首を飛ばせる位置に待機させていた。

 

「悪かった!まさかジェダイだとは思わなかったんだ!」

 

大声で弁明する一人の男。

 

「どういう事だ?」

 

ドゥークーは警戒を緩めない。しかし、下にいるガルの声が聞こえて来る。

 

「マスター!攻撃をやめてください!その声には聞き覚えがあります!」

 

「ガル?ガルなのか!!」

 

その男はガルの名を呼び終えると立ち上がりながらドゥークーの方へ向いてヘルメットを取った。もう一人も彼に従って同じ動きをしてヘルメットを取った。もう一人は綺麗な女性だった。

 

「攻撃をしてしまって申し訳ない。俺はディルだ。ライロスでガルの命を救ったあのディルだ」

 

「君があの噂の?」

 

それを聞いてドゥークーはライトセーバーを消したが、まだ疑いの目を向けていた。

 

「ディル!」

 

いつの間にか洞窟の入り口に現れたガルはドゥークーの横を勢いよく通り過ぎてディルに抱きつく。

 

「久しぶりだな!ガル!一年ぶりか?」

 

二人が感動の再会をしている間に隣にいた彼の妻のベラがドゥークーに従って下の森林まで降り、今回の経緯の説明を始めた。その隙にシャアクとオビ=ワンもディルとガルの元に駆け付けたのだった。

 

そんな中でガルは内心、大きく困惑していた。そう、何故ならこれはレジェンズでも語られる事のなかった完全な自分が存在する事による影響で起こっているオリジナルな事件だったからだ。

 

「初めまして偉大なるジェダイマスターの御三方」

 

ベラは畏まったお辞儀をしながら挨拶をする。

 

「初めまして。貴方がベラね?シャアクからよく聞いてるわ」

 

「よろしく」

 

「それで状況を説明してほしいんだが?賞金稼ぎである君たちが何故この惑星に?それに何故私達ジェダイを襲う?」

 

「私達は仕事の依頼があってここまで来ました。他の賞金稼ぎ達と一緒に。獲物はこの惑星に来て生態系を荒らす他惑星から来ている不法侵入者だと伝えられて……」

 

「どういう事だ…?」

 

ドゥークー達は悩んだ。彼女の言っている事に嘘がなかったからだ。

 

「さっき君達が撃った二人も賞金稼ぎか?」

 

「ええ、私達と一緒にきた班のメンバーです」

 

「班?」

 

タールが聞き返す。

 

「はい。この作戦には全部で三つの班が組まれています。そしてその全ての班が別々に行動していて、一番多くの賞金首を捕まえた班が一番多くのクレジットを貰えるんです」

 

「いったい雇い主は誰なんだ?」

 

「それが雇い主は不明で。この仕事は私とディルのように、かなり仕事ができると評判の良い賞金稼ぎ達に指名依頼として突然入ってきたんです」

 

「その感じだと私達狙いなのは確かね……」

 

「タール、どこかの任務で誰かに恨まれたんじゃないか?」

 

「そんなわけないでしょ?って言いたいけど心当たりが多すぎるわね」

 

「最近だとジェダイが武力行使に出ることが多くなってしまっているからな……」

 

ドゥークーも頷く。

 

「とりあえずはウィンゾを見つけてこの惑星を抜け出した方が良さそうだな」

 

「そうだな。もう一人のジェダイがいたんだが知らないか?」

 

「それなんですけど………別の班が狙っているはずです」

 

ベラは物凄く申し訳なさそうにしながら答える。

 

「マスターウィンゾが捕まった?」

 

洞窟から降りてきたオビ=ワンの声には衝撃が感じられた。その後ろにいるガルとシャアクも同じ反応をする。

 

「まだ決まったわけではない」

 

クワイ=ガンが三人を落ち着けるために優しく話す。

 

最後に降りてきたディルはホロマップを起動しながらドゥークー達の元に近づいた。

 

「ベラ、他の部隊の位置が分かったぞ。あいつらは約束の集合地点に向かってるみたいだ」

 

「ありがとうディル」

 

ベラはディルからホロマップを受け取りながら話す。

 

「この地点で私達は貴方達を捕まえて集合する予定になっていました。彼らがここに向かっているということはもう一人のジェダイの方は捕まってしまったということでしょう。でも安心してください。この依頼では必ず生きて捕らえることが条件だったので無事なはずです」

 

「そうか、ならそこへ急ごう。どこかへ連れて行かれる前にウィンゾを助けなければ」

 

ドゥークーが指示を出す。

 

「私は一度船に戻って現状の報告を評議会にしてきます。最悪の場合は応援も」

 

「私も一緒に行くわ」

 

タールがクワイ=ガンに賛同する。

 

「なら残りのメンバーでウィンゾの救出に向かうとするか。君たちにも協力してもらうぞ。ディル、ベラ」

 

「ええ」

 

「もちろん」

 

「そうだ、もしよかったらどっちかコムリンクを貸してくれない?私達訓練の一環で今通信デバイスを持っていないのよ」

 

「ああ、それならそこで気絶してる奴らのコムリンクを奪うのはどうだ?」

 

ディルはそう言いながら草をかき分けてスタンモードにして気絶させた賞金稼ぎの装備品を漁りはじめた。

 

「よし、あった」

 

ディルは見つけたコムリンクをタールとクワイ=ガンに投げて渡す。

 

「そこの二人は縛り上げておいて後で回収するとしようか」

 

「そうしましょう」

 

「よし、パダワン達よ。これからは対人戦に優れた敵との戦いになるぞ。一切油断するなよ」

 

ドゥークーのその言葉を聞きながらもガルはこの惑星から感じられる暗黒面のフォースが強まっていることをひしひしと感じていた。それに彼はこの事件における黒幕の正体がなんとなく分かったような気がしていた。

 

その後、クワイ=ガン、タールと別れた四人のジェダイと二人の賞金稼ぎはホロマップを頼りに集合地点を目指すのだった。




本当は昨日に投稿するつもりだったんです……許してくださいw
そういえばTitansのシーズン3がNetflixオリジナルからHBOmaxに移行してるっぽいんですよね……日本でのHBOmaxはU-NEXTになるとかふざけたことを言ってるんでなんかもう訳わからんです。なんでNetflix original seriesだったはずのドラマが勝手にシーズン3から移行するんですかね。あーあ。まあどうせ見たいからU-NEXTにも加入する未来が見える……なんか愚痴みたいになってすみません。
それではまた次回の投稿でお会いしましょう。フォースと共にあらんことを!
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