STARWARSーWHAT IF   作:AlexGarcia

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賞金稼ぎを追跡せよ

ドゥークーとディルを先頭に彼らはホロマップを頼りに、岩の多い小高い丘を上り、また丈の低い草が生える野原へと下った。足もとは柔らかい湿地で、前方には黄色い花をたくさんつけた肩の高さまでの茂みが多く生えた、沼地が広がっている。

 

凄く綺麗な花に目を奪われ、いつの間にか手を伸ばしていたシャアクはガルに止められて気がつく。よく見ると、真っ赤な棘が黄色の花を取り巻いている。

 

「マスタードゥークー、戻って別の道を探しませんか?この茂みを無理に通ればボロボロになります」

 

オビ=ワンが提案する。

 

その言葉を聞いてドゥークーはためらった。確かにオビ=ワンの言う通りだった。しかし、一刻も早くウィンゾを救うにはこの近道を通らなければならなかった。

 

「マスター」

 

ガルが静かに声をかけた。ドゥークーにも、その音が聞こえていた。かすかなクルーザーのエンジンの唸りだ。二人は瞬時に空を探すが、何も見えない。

 

「みんな、姿勢を低くして伏せるんだ」

 

植物が生えていないところにかがみ込んで、茂みの下に隠れる。その間にも全員が油断なく空を監視している。青い空に銀色の光が煌めき、クルーザーが矢のように視界に入ってきた。

 

「早いし、機動性もあるみたいね」

 

目を細めて観察しながらシャアクが報告する。

 

「操縦席の両側にブラスターキャノンを装備してる」

 

「あれはサイナーのアドヴァンスド・プロジェクトで技術カスタマイズさせたやつだ。おおっと、まずいぞ」

 

ディルが説明している途中でクルーザーは急旋回すると真っ直ぐ彼らのもとへ向かってくる。ベラはあたりを見回した。

 

「どうする?隠れるとこはないし、戻れば野原で丸見えよ」

 

ドゥークーはベルトからライトセーバーを取り、起動した。前屈みになって棘の生えた茂みを手際良くくり抜いていく。茂みはみるみる消えていった。

 

「やっぱり凄く便利な道具よねそれ」

 

ベラはほれぼれしたように言った。

 

クルーザーが低空飛行でこちらに向かって来る。レーザーキャノンが突然、速射のけたたましい音を立て出した。

 

「走れ!」

 

背後の茂みがパッと炎をあげ、ドゥークーはみんなを急かした。自分の作った穴に駆け込むと、ライトセーバーを短い弧を描くように振り回しながら、茂みの奥へと通路を切り開いた。ドゥークーは一分の隙もない正確さでライトセーバーを振るって、茂みの上面からすぐ下に穴を切り開いていった。そのため上空からは、茂みには何も変わりがないように見える。彼らが内部で進んでいるのをうかがわせる道筋は見えないだろう。

 

ドゥークーの動きは俊敏だった。だが、原野の幅いっぱいにジグザグを描いて進んだために一行は少し疲れ始め、長く鋭い棘で引っ掻き傷が無数にできた。それでもドゥークーは休むことなく進み続けた。そしてクルーザーに乗った賞金稼ぎも諦めず、何度も茨の原野に急降下を繰り返した。時には砲弾が至近距離に当たり、彼らはブラスター・ビームの熱を直に感じる程だった。

 

「これも君のマスターの作戦かい?」

 

ディルが息を切らしながらガルに尋ねた。

 

「ああ。今はマスターを信じて進むしかない」

 

「ほらディル、あんた日頃からトレーニングしとかないからこんな時になって疲れるのよ」

 

「うるさいなベラ。あーあジェットパックがあった頃が懐かしい……」

 

泣き言を言うディルにベラが喝を入れる。

 

「黙ってしっかり走りなさいディル」

 

「はい………」

 

相変わらずベラに対しては頭が上がらないディルを見ながらガルとオビ=ワン、シャアクはクスクスと笑っていた。

 

そんな五人に何の反応をみせないドゥークーは無言のまま、一行を原野の先端まで導いた。前方にはまた一つ、岩の多い丘が続き、そこから山へと伸びる丘陵地帯が始まっていた。

 

「ガル、ついて来るんだ。オビ=ワンはシャアクと組め。二人一組で動くぞ」

 

「あのクルーザー、無理な急降下で負荷をかけ過ぎたせいで前方のレーザーキャノンから微かに煙が上がってるな」

 

「本当だ。オーバーヒートしてる。だからワザと何度も撃たせたんですね」

 

オビ=ワンは先程のドゥークーの作戦に感心した。

 

「その通りだ。さあ、行くぞ」

 

六人は自然の険しい丘陵の地形を利用し、周囲の岩の陰に隠れながら素早く移動した。何度もクルーザーは六人に対してレーザー砲を発射しながら直下降を繰り返したが、深い山肌の突出した岩が防壁になった。

 

「ちょっとした事を試したいんだけどいい?」

 

シャアクがオビ=ワンに尋ねる。

 

「いいぞ」

 

「ならあいつの注意をここに引きつけておいて」

 

クルーザーが機体を傾けてまた急接近へと態勢を入れかえるいなや、シャアクは突出した岩の上に出ると、隣の岩に向かって跳躍した。次いで、またその隣の岩へと飛ぶ。瞬く間にシャアクは、オビ=ワンを狙って急角度で突っ込んでくる低空飛行のクルーザーよりも高い位置に出た。

 

そして、シャアクは堂々とライトセーバーを起動した。天に向かって輝く深い青色の光がクルーザーに乗った賞金稼ぎの注意を引いた。賞金稼ぎは機体を反転させると、一直線にシャアクに向かってきた。レーザーキャノンが光を発する。シャアクは登る時に足がかりに使った突出した岩を迂回しながら、地面に向かって飛び降りた。彼女を追うクルーザーが、すぐ後ろから突っ込んでくる。同時に、レーザーキャノンが岩を砕いた。粉砕された岩が雪崩状になって、クルーザーの船体めがけて降り注いだ。

 

シャアクは待っているオビ=ワンの隣へ、軽く着地した。

 

「今のは凄かった。流石だなシャアク」

 

「ありがとう」

 

少し離れた場所から状況を伺っていたガルがクルーザーから目を離さずにドゥークーに報告する。

 

「シャアクのおかげで左舷からもっと煙が出始めました。レーザーキャノンの過熱でしょうね」

 

「なら我々も続いて仕上げといこう」

 

ドゥークーは山に向かって飛び上がった。ガルも後に従って、岩棚を伝い山頂まで移動した。張り出した岩の陰に隠れるように、堆積した厚い雪の層があるのが見えた。岩が朝の陽光を遮っているので、雪はまだ解けていない。

 

「クルーザーが戻ってきたら、ケーブル・ランチャーを発射して飛ぶんだ」

 

マスターの作戦を察したガルは頷いた。

 

「上手くいかなかったら、あそこへ宙吊りだ。ただの良い的になってしまうからな。片手をライトセーバーのために開けておくんだぞ?」

 

ニヤッと笑いながらドゥークーはジッとクルーザーの動きを目で追った。

 

「いいか………いけ!」

 

二人はケーブルランチャーにぶら下がって大きく体を揺らすと、山肌を蹴って離れた。この突然の意外な動きに賞金稼ぎは驚き、クルーザーは二人を追って矢継ぎ早に攻撃しながら下降に転じた。

 

ブラスター光弾の轟音と熱が、雪と氷塊の雪崩を引き起こした。一面に広がった雪の幕がクルーザーに直接覆い被さり、瞬間的に賞金稼ぎは完全に視界を塞がれた。ガルとドゥークーは、雪崩が通り過ぎるのをケーブルランチャーにすがって持ち堪えた。見れば、クルーザーは異常なよろめく飛び方で、岩の山腹目掛けて真っ直ぐ進んでいる。

 

クルーザーが山に衝突する直前、船荷用ドアが開いて一台のスウープ・バイクが勢いよく飛び出した。それに賞金稼ぎが乗っているのが見えた。その場から一目散に去ろうと急上昇するスウープバイクに二発のブラスター光弾が撃ち込まれる。この瞬間を待っていたディルとベラがスナイパーで撃ち抜いたのだった。スウープバイクはその場で爆発し、乗っていた賞金稼ぎは山と同じ高さから地面へと勢いよく吹き飛んでいった。

 

クルーザーは山に激突して、燃料の漏れる音に続き轟音が上がった。炎をあげて金属片が雨にように降ってくるのを、ドゥークーとガルは岩棚の陰に隠れてやり過ごした。

 

二人が地上に降りると、四人が駆け寄ってきた。

 

「とりあえず一人片付いたな」

 

「ああ、でも今の爆発音で他の奴らが気がついていないと良いが……」

 

ドゥークーとディルは話し合いながら出発の準備を整え始める。

 

「さっきの凄かったなシャアク」

 

「そうでしょ?強くなったのはあなただけじゃ無いんだからね」

 

「知ってるよ。華麗で優秀なジェダイさん」

 

ガルがシャアクをいじるつもりで言ったその言葉はシャアクには違う意味で聞こえたらしく、彼女は顔を赤くして彼から目を逸らしてしまった。

 

「ああ、マジか……」

 

ディルがホロマップを見ながら焦った様子になる。

 

「どうしたの?」

 

「ベラ、奴らの動きが止まった。急がないと奴らは罠をいくつも仕掛けてくるだろう」

 

「なら急ごう。私達ならいくつもの罠を仕掛ける時間さえ与えずにたどり着ける」

 

ドゥークーの返答を聞いた六人は急いでその場を出発して敵が待ち構えている場所へと向かった。

 

彼らが走りながら進んでいくと道は曲がって、原野を見下ろす張り出しにでた。原野にはたくさん花をつけた枝が重なりあって、一面ピンク色の絨毯のようだった。

 

「こっちだ。あの野原の先で奴らは待ってるはずだ」

 

「ああ、ウィンゾを近くに感じる。注意して進もう」

 

ディルの発言にドゥークーも賛成する。

 

六人は慎重に岩から岩へと飛び移りながら斜面を降りた。ディルとベラはスナイパーでの援護射撃をする事が決まっていたため、少し離れて降りてくる。原野に着くと、木の花の芳香が鼻をくすぐった。これが他の時であったら、全員が美しさに見惚れてしばし足をとめたであろう。

 

木々の幹はほっそりした三角形だったが、枝は太く幅もあった。花は驚くほど大きくびっしりと咲いていたので、木々の先端は、まるで泡立つピンク色の波のように揺れていた。

 

ガルは警戒して、原野を注意深く見回した。ところが、警戒とは裏腹に、ガルが見たのは木の下で眠っているウィンゾだった。

 

「マスター」

 

「私にも見える……だが、何かがおかしい…」

 

「あそこにいるウィンゾからは、全くフォースを感じられません」

 

シャアクが顔を顰めながら言う。

 

ドゥークーは一歩前でた。しかし、それはガルが見ているウィンゾの方向では無かった。

 

「マスター?」

 

ガルは自分のマスターがウィンゾの方に進んでいくのを見た。

 

しかし、それは別の木の下で眠る別のウィンゾだった。

 

彼らの前には、また別のウィンゾが、そしてまた一人別のウィンゾが見えてきた。次々と現れるウィンゾ。しかし、そのどれもが本物のジェダイではなかった。ウィンゾ本体の姿が投影された像に過ぎなかった。

 

「ホログラムだ」

 

オビ=ワンが言った。

 

「全部が?」

 

ガルはドゥークーの顔を見ながら全員に聞いたが、彼らにそれを知る方法は無かった………




最近とあることが原因でNiziUにほんの少しだけハマったAlexです!
なんかすいません。話の中でコメディ要素を出すのが苦手なので後書きでボケてみました。笑
はあ…もっとコメディに強くなりたい。このままだと自分の話がずっとシリアスで暗い話になりそうな気がする。という事でちょっとアンケートをとってみたいと思います。今回だけのアンケートです。

それではまた次回の投稿でお会いしましょう。フォースと共にあらん事を!

今後の話の展開というか雰囲気に関して(結果は参考にさせていただきますが大きな変化はないと考えていただけると助かります)

  • 今のままがいい
  • 全然血みどろのブラックでも良い
  • もう少しポップな感じが良い
  • 作者に任せる
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