STARWARSーWHAT IF   作:AlexGarcia

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お久しぶりですAlexです。投稿再開します。


マンダロア派遣

マンダロア宙域ーー惑星マンダロア付近

 

 

『よーし、後数分で着くからな。覚悟しとくんだぞ』

 

船内には操縦席からアナウンスするクワイ=ガンの声が聞こえていた。

 

「マンダロアなんて考えられないわ」

 

一人で頭を抱えながらシャアクが言う。

 

「そんな事言うなよ。俺達の助けを必要としている人がいるんだから」

 

「ガルの言う通りだぞ」

 

「はいはい!そうですねーもうナイトに昇格したガルさんは流石ですね〜それにもうすぐでナイトに昇格できるケノービさんも」

 

「はあ……いつまでその事引きずるつもりなんだ」

 

「もういいよ好きに言わせとけ。アイラ、準備に行くぞ」

 

そう告げた彼はアイラと一緒に部屋を出て行く。

 

「ちょっと……なんなのよ腹たつんだから本当に」

 

二人が出ていった途端、シャアクが愚痴をこぼす。

 

「少しは大人になったらどうだ?マスター達の結婚を祝わず、ガルには終始突っかかる。最近は私とアイラにも」

 

「だって……」

 

「受け止められないのは分かるが、お祝いの言葉ぐらい言えただろう。二人は君を信頼しているからカミングアウトしたんだ」

 

「結婚式に出なかった時点でもう私はタイミングを見失ってたわ」

 

「別にいつでも良かったはずだ。二人なら君からの言葉に必ず喜ぶ」

 

「それにその後すぐガルがナイトに昇格するって聞いて凄く不安になったの」

 

彼女の言う通りあの結婚式の後、一ヶ月もしないうちにガルはナイト昇格が決定したのだ。

 

「それにあなたまでナイトに昇格するって聞いて……もう私一人だけ取り残された気分…」

 

明らかにシャアクは凄く落ち込んでいた。

 

「私のナイト昇格に関する話はまだ決まったわけじゃない。ただの噂だよ」

 

「でも最近あなたはマスタークワイ=ガンとよく重要任務に派遣されるし、今回の任務もそう。しかも何故かガルはアイラと二人で任務に出る事が多くなったわ。それに聖堂でもガルとアイラが一緒にマスター達から呼ばれることも多くなったし」

 

「なあイライラの原因って本当はそれじゃないか?」

 

「それって何よ?」

 

「ガルがアイラとずっと一緒にいる事だ」

 

「えっ??」

 

シャアクは驚いて聞き返す。

 

「やっぱりな」

 

「ちょっと。ねえ、やっぱりって何よ」

 

「マスターの結婚やガルの昇格が君を不安にする要因だとは思っていたが、本当はただガルとアイラに嫉妬してるからだな?」

 

「……………」

 

「答えないって事は図星だな」

 

オビ=ワンは笑う。

 

「安心しろシャアク。ガルは今、恋愛について考える暇が無いって言ってたぞ。でもそう言いながら君を常に気にかけていた」

 

「本当に?」

 

「ああ、本当だ。ガルはそれに私と君二人のナイト昇格を推薦している」

 

「本当に!?なにそれ私全然聞いてない!」

 

嬉しそうな声を上げるシャアク。

 

「だってあの日以来君はみんなを避けるだろう?」

 

オビ=ワンにそう言われたシャアクは何も言い返せないという様子だった。

 

「まあとにかく今はそういった類いの考えは捨てるんだ。これから我々は内戦真っ只中のマンダロアで護衛任務に就く。気を引き締めるんだ」

 

「分かってるわよそれぐらい」

 

二人が会話を終えた頃、船はもうマンダロアに到着しようとしていた。

 

 

 

ーー惑星マンダロア

 

 

 

プラットフォームに着いた一向は警備兵達に連れられ、スピーダーに乗り街中を走っていく。そして少しすると彼らの目の前には学校の様な建物が見えてくるのだった。

 

スピーダーを降りた彼らは建物内へと案内される。

 

「ねえ、ここって学校?」

 

「そうだよな」

 

「こんな場所で警護にあたれって話なのか?」

 

「流石にそれはキツいわよ」

 

クワイ=ガンと少し距離を空けて歩く四人はそんな会話をする。

 

「大丈夫だ四人とも。ここは首都からかなり離れた場所にある。それにここは旧王立アカデミーといってマンダロアで一番警備が厳重な場所だ」

 

クワイ=ガンが宥める様に話す。

 

「そういう言葉って信頼できないわよね」

 

「まあね」

 

「じゃなきゃ俺達の事も呼ばないしな」

 

「同感だ」

 

案内された部屋に着くまで四人は静かに文句を言い続けていた。

 

案内された部屋はいかにも教室という様な部屋だった。それにガルはこの部屋のデザインに見覚えがあった。それはクローンウォーズ時代に出てきたマンダロアの王立アカデミーと内装がほぼ同じだったのだ。

 

その部屋には二人の少女がこちらを向いて立っていた。そしてその二人を守るようにして警備兵が四人もついていた。

 

そしてジェダイの到着を確認した警備兵の一人が口を開いた。

 

「さて、ジェダイの皆様、ご紹介させていただきます。こちらはサティーン・クライズ公爵、そしてこちらは妹のボ=カターン・クライズです」

 

彼女達の名を聞いてガルはいよいよこの時が来たかと思った。

 

「おい、オビ=ワン。公爵を凝視するな」

 

ガルは隣でサティーンに見惚れているオビ=ワンに、二人だけに聞こえる声で注意をした。

 

「う、う、うるさい」

 

オビ=ワンから変な声がでる。

 

「ちょっ、笑わせるなアホ」

 

ガルは笑いを堪えながら話の続きを聞く事に集中した。

 

その後彼らは現状のマンダロアと今後の作戦についての話を聞いた。

 

現在この旧王立アカデミーでは普段と変わらず授業が行われているそうで、ガル、シャアク、アイラの三人はその警備強化に当たってほしいとの話だった。そしてクワイ=ガンとオビ=ワンはサティーンの身辺警護を任された。とは言っても実質オビ=ワンが常に彼女の警護をし、クワイ=ガンが内戦真っ只中の首都でサティーンのメッセージを伝えるといったものだった。

 

「良かったじゃないか公爵と二人っきりで」

 

「お前なぁ……覚えとけよ?」

 

「えっ?なんのことかな?」

 

ガルがトボけた顔をしながら答える。

 

「忘れないからな……」

 

「そこはありがとうじゃないのか?」

 

ガルは笑いながら答える。何故なら最初の話ではガルがサティーンの身辺警護をする予定だったのだ。しかし、彼はそれを聞いた途端にオビ=ワンを推薦した。その場にいた全員が驚いたが、彼の巧みな会話術で反対意見を全てねじ伏せたのだ。

 

「サティーン公爵、警備隊長のお二人が到着したそうです」

 

警備兵がサティーンの耳元で囁く。

 

「さて、今回皆さんと行動を共にする警備隊長を紹介します。入りなさい」

 

彼女が合図すると教室のドアが開き、二人のマンダロリアンが入ってきた。

 

ガル達は振り返り、その二人に注目した。その二人のアーマーはとても個性的なデザインをしていて、洗練されていた。

 

しかし、その姿を見た直後ガルは何かを感じた。

 

「ディル?」

 

そして、ふと何故かそう思った彼は気がついた時にはそう言っていた。

 

「バレたか」

 

二人のマンダロリアンはそう言うとヘルメットを取った。マンダロリアンアーマーに身を包んだ二人の正体はやはりディルとベラだったのだ。しかし、それを見たクワイ=ガン達は驚いた。

 

「やっぱりディルじゃないか!それにベラまで」

 

ガルは喜びの声を上げる。

 

「よお、元気してたかみんな」

 

「ベラ、久しぶり!」

 

アイラがベラの元に駆け寄る。

 

「ガル、半年間元気にしてたか?」

 

「まあ、それなりに。それよりなんでここに?家業を手伝うんじゃなかったのか?」

 

「これが家業さ」

 

ディルは自分のアーマーを指差しながら答える。

 

「また君たちに会うとはな」

 

「お久しぶりですクワイ=ガン。タールとは上手くやっていますか?」

 

ベラが軽く会釈をしながら挨拶する。

 

「ああ、心配ありがとう」

 

「あの〜ディル叔父さんと皆さんはお知り合いなんですか?」

 

知り合いだけで盛り上がっていた七人の後ろから公爵の声がする。

 

「「「「ディル叔父さん???」」」」

 

ガルを含めた四人は咄嗟にサティーンが公爵である事も忘れて素で聞き返してしまった。

 

「そうだ俺がディル叔父さんだ」

 

「「えっ……」」

 

ガルとオビ=ワンは同じ反応をしながら二人揃って嫌そうな顔をする。

 

「お、おいそれはどういう反応だ?」

 

予想外の反応にアタフタし始めるディル。

 

「あんな私生活ダメダメなディルが高潔な血筋だなんて私絶対信じないわ……」

 

シャアクも現実を直視できないといったリアクションをする。

 

「おいおいおい、酷すぎないか?」

 

「私も聞きましたよガルとの出会いは例のサバックだったって」

 

アイラも同じ様な反応を見せる。

 

「叔父さんまたサバックやったんですか?ベラさんにあれ程止められていたのに」

 

「いやそれはもう何年も前の話で…てかなんで俺は叔父さんでベラは名前呼びなの?」

 

「叔父さんはもう叔父さんですけどベラさんはまだお姉さんなので」

 

ボ=カターンがサティーンを遮って答える。

 

「ちょっとそれ酷くない?」

 

皆に散々悪口を言われたディルはどんどん元気がなくなっていく。

 

「全員そろそろやめてあげなさい」

 

クワイ=ガンが止めに入る。

 

「とにかく。私はこれから首都へ向かわなければならない。後のことは君たちに任せてもいいかな?」

 

「はい。マスター」

 

「もちろんです」

 

「ええ」

 

「任せてください」

 

四人は自信満々の返事をした。ディルとベラもクワイ=ガンの方を見て頷く。

 

また、このディルイジりの一件がきっかけとなり、サティーン、ボ=カターンとガル達の関係は一気に縮まることとなったのであった。

 

 

 

 

 

だが、四人は知らなかった。この護衛任務がもたらす最悪の結末を。




お久しぶりです。長い間投稿をお休みして申し訳ありませんでした。
投稿を休んでいた理由はいくつもありますが、実際一番の大きな理由はスランプになり、話を書けなくなってしまっていた事です。シリーズ全体を通した展開やエンディング、続編の構成は完璧にできているのですが、それを文字におこして書くとなると急に書けなくなっていました。
ですが、やっと少しずつ書けるようになってきましたのでかなりスローペースですが定期的な投稿を再開しようと思います。
新話を楽しみにしてくださっている読者の皆さん、本当にお待たせいたしました。
また、完結せずにこのシリーズを終わらせることは絶対にないのでそれは安心していただいて大丈夫です。
次回の投稿は20日(日曜日)を予定しております
それではまた次回の投稿でお会いしましょう。
フォースと共にあらんことを!
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