STARWARSーWHAT IF   作:AlexGarcia

38 / 39
お世話になっておりますAlexです。新話お楽しみください!


襲撃

その日、一日中授業に出ていたガルは酷く疲れた顔をしながらディルの部屋のソファに横たわっていた。

 

部屋にはまだ誰も帰って来ておらず、彼はただ一人で部屋の明かりを消して真っ暗なままの状態でただただ天井を見つめていた。辺りには何も聞こえない。完璧な静寂だった。

 

普段の彼であれば瞑想かアストラルディメンションで意味の無い記憶修復方法を試していただろう。だが今日の彼にそんな気は一切起きなかった。

 

ただただ純粋に疲れていたのだ。心も体も。

 

徐々に時間が経っていき、知らぬ間に彼は眠りについていた。

 

体感で一時間が経った頃、部屋に近づいて来る足音で彼は目を覚ました。

 

彼が部屋の電気をフォースでつけた直後、部屋の扉が開き、ディルとベラ、パドメの三人が入ってきた。

 

「よお、寝てたのか?」

 

「いや、今起きたところだ」

 

「そうかそれなら良かった。アミダラ殿下からお前に話があるそうだ」

 

その言葉を聞いたガルはなんの話だがピンときた。

 

「そうか。ではアミダラ殿下、それは護衛任務に関することですかね?」

 

ガルは体を起こしながら聞く。

 

「はい!先程、承諾の連絡がありました」

 

「そうですか。それなら良かったです」

 

そう答えながらもガルはジェダイ評議会の判断が早すぎる事に驚いていた。そんなにも自分を厄介払いしたいのかとガルが考えてしまうほど異常に速い決定だった。

 

「では早速訓練場で前にコスカとやっていたみたいに訓練をして欲しいのですが……」

 

「えっ今からですか?」

 

ガルはそう答えながらもソファから立ち上がり、もう訓練の準備をはじめようとしていた。

 

しかし、その瞬間建物全体が大きく揺れ、更にガルは突如鋭い頭痛に襲われたためよろめいた。その直後、フォースによってガルの頭に何者かに攻撃を受ける警備兵の悲鳴が聞こえる。

 

「今のなんだ?」

 

「マズい、敵襲だ!」

 

ガルがそう答えたと同時にディルのコムリンクに連絡が入る。

 

「どうした?」

 

『敵襲です!!敵はマンダロア兵士約四十名程、今すぐ応援を!正面門、破られそうです!』

 

通信先からはブラスターの音や爆弾の音が鳴り響いていた。

 

「よし今すぐ行く!ベラ!」

 

ディルがそう言うとベラはディルに向かって棚から取ったヘルメットとブラスターを投げて渡した。

 

「ガル、パドメを守ってちょうだい」

 

ベラがヘルメットを被りながら喋る。

 

「分かった」

 

ガルはそう頷きながらオビ=ワンに通信する。

 

「オビ=ワン、大丈夫か?」

 

『ああ、私達は大丈夫だ。こっちはもう逃走準備中だ』

 

「それなら良かった。もし裏口がダメなら、下水道に見せかけた隠し通路が地下にある。そこから逃げろ」

 

『分かってる。ガル、お前はどうするんだ?』

 

「俺はできる限り時間を稼ぐ」

 

『オビ!正面入り口が破られるのも時間の問題です!』

 

『分かってる!じゃあまた後でな。ガル、死ぬなよ』

 

「そっちもなオビ=ワン。それともうサティーン公爵にオビって呼ばれてるんだな」

 

『う、うるさい!』

 

そう言い残してオビ=ワンは通信を切った。

 

「アイツはアホなのかマジで」

 

ガルは思わず思った言葉が口から出てしまう。

 

「ガルってそんな喋り方もするんですね」

 

彼の後ろから今の発言を聞いたパドメが話しかけてくる。

 

「いや、忘れてください。今はあなたの身の安全が一番です」

 

ガルは誤魔化しながら対応する。

 

「そうですか。分かりました」

 

「ええ、必ずあなたを守ってみせます。さて、シャアクやアイラ達と合流しなければ」

 

パドメを連れたガルが部屋を出た時には、アカデミー内の非常灯が赤く点灯し、警告アラームが建物内全域に響き渡っていた。そして二人は当初予定されていた緊急避難場所へと走っていく。

 

緊急避難場所に指定されていたのはアカデミー内の訓練場だった。

 

ガルとパドメがたどり着いた頃には、生徒の殆どがもう既に集まっていた。

 

「遅くなった。シャアク、状況は?」

 

ガルはシャアクに話しかける。しかし、彼女はガルの方を少し睨んだだけで彼の質問には回答しなかった。更にアイラは彼と目を合わそうともしなかった。

 

「あまり良くないわね。精神的にやられてる生徒が何人もいるわ。もし戦闘になればこの戦い厳しくなるわよ」

 

その様子を見ていたボ=カターンが代わりに説明する。

 

「それに万が一の場合の戦闘員が少なすぎる…」

 

続けてコスカが不安げな顔つきで話す。

 

「そうか……とりあえず俺達ジェダイ三人とボ=カターン、コスカは常に戦闘できる状態に備えよう」

 

「ガル、それならカイルも戦える」

 

ボ=カターンがそう答える。

 

「私も戦えます」

 

パドメも自分の護身用ブラスターピストルを見せる。

 

「アミダラ殿下、それは許可できません」

 

ガルは彼女の目を見ながら答える。

 

「いいえ、私は戦います。それにずっと思っていましたがその呼び方は気に入りません。ガル、私は自分の身は自分で守ると決めているのです」

 

「ですが……あなたにはまだ充分な実力が…」

 

「私もこの国の未来のために戦いたいのです。お願いですガル。それにもしもの時があってもあなたが守ってくれるのでしょう?」

 

「アミダラ殿下、それでは先程と言っていることが真逆……」

 

「何か文句がありますか?ガル」

 

パドメは笑顔で無言の圧をかけてきた。

 

「はあ……分かりました。俺達七人は戦闘準備、ディルからの連絡を待つ」

 

映画やアニメの時と変わらず意志の強いパドメにガルは根負けするのであった。

 

 

 

一方でオビ=ワンとサティーンは裏口からの避難に失敗し、地下の秘密通路へと向かっていた。

 

「オビ、私のせいで迷惑をかけてごめんなさい」

 

「気にしないでください。これもジェダイの役目です」

 

オビ=ワンはサティーンの方を向いて答える。

 

「そうですか……」

 

サティーンは少し残念そうな顔をする。

 

「あそこが秘密通路の入り口であっていますか?」

 

「そうです!」

 

長く薄暗い通路を抜けるとそこには頑丈そうな金庫の様な扉が存在していた。二人は固く閉ざされた金庫の様な扉の横にある他とは少しだけ色が濃い金属の壁を押し込む。その金属の壁は鈍い音を立てながら奥へと押されていき、カチッという音がなる。すると金庫の様な扉が自動的に開きはじめた。

 

そして扉が開くと大きな下水道が目の前に現れる。

 

サティーンは少し安心した表情を見せたが、オビ=ワンは違った。

 

「ここもバレている??」

 

オビ=ワンがそう呟いた瞬間、ニ発のブラスター光弾が下水道の奥から急接近するのを感じ取る。

 

オビ=ワンはライトセーバーに手を伸ばして間一髪のところで一発目の光弾を防いだ。しかし、二発目には間に合わず、光弾は彼の左肩をカスった。

 

「ぐっ……サティーン、さがってください。どうやらここもバレているようです」

 

オビ=ワンは痛む左肩を押さえながら話す。

 

「そんな……オビ、大丈夫ですか?血が出ています!」

 

オビ=ワンは絶望した表情のサティーンを横目で見ながらコムリンクでガルに連絡を取る。

 

「こちらオビ=ワン、マズい事になった。誰でも良いから今から援護に来てほしい」

 

コムリンクをしまったオビ=ワンは右手でライトセーバーを構えながら徐々に後ろに後退していく。下水道の奥からは推定六人の足音が聞こえて来る。しかし、オビ=ワンのコムリンクからは未だに誰の返答もなかった。

 

オビ=ワンは開いた扉をフォースで閉じ、腕が痛むのを我慢しながらライトセーバーで溶接を始める。

 

だが、扉の向こう側にいる襲撃者達も馬鹿ではないようで完全に溶接が終わる前に突破しようと急いで扉に向かって走って来る足音が聞こえてきた。

 

「頼むガル、お前の助けがいる」

 

オビ=ワンがそう呟くと直ぐに、

 

『分かってる。もう向かってるから少し待ってろ』

 

彼のコムリンクからそう声が聞こえ、オビ=ワンは安堵した。

 

 

 

そんな中、ディルとベラはアカデミー正面入り口で苦戦を強いられていた。

 

「隊長!こちらの残りはもう二桁を切っています!」

 

「持ち堪えろ!ここを突破されたら全てが無駄になる。ベラ!準備は?」

 

「今してる!もうこれだから本当にベスカーって厄介なんだから!」

 

ベラは悪態を吐きながら必死に標準を定める。

 

「隊長、本当に副隊長の小型誘導ミサイルの精度を信じているんですか?」

 

「ああ、そうだ。それしかこの場を打開する手がない。もうジェットパックミサイルも残っていないしな」

 

「ですがこのままでは!」

 

「分かってる!時間稼ぎなら俺に任せろ」

 

そう言いながらディルは立ち上がり、ジェットパックを起動した。

 

ディルはジェットパックを使い、地面スレスレを一瞬で敵兵士の近くの遮蔽物まで移動する。そして彼は、遮蔽物を上手く使いながら兵士の胸のアーマーにブラスターを撃つ。しかし、ベスカーのアーマーに守られた兵士は苦しそうな声を上げながら地面に片膝をつくだけだった。だが、ディルにとってはその一瞬が最大のチャンスだった。膝をついた兵士の胸と頭に向かってブラスターを瞬時に二発更に撃ち込み、相手の体を仰け反らせその隙にできたヘルメットと首元のアーマーの隙間から見える相手のアゴを狙って最後の一発を撃ち込んだ。

 

倒した兵士の元へディルは急いでジェットパックで移動し、兵士が付けていたジェットパックのミサイルを奪って自分のジェットパックへ装填しながら相手へと標準を定める準備をする。

 

彼が新たな敵へ標準を定めたその時、ベラが声を上げた。

 

「準備完了!」

 

その声と共に、口笛のような音が辺り一体に響く。その音は敵兵士達の首元を正確に狙って進んで行く。そしてその音が近づいていった敵兵士達は次々とヘルメット内が光り、ドサドサと倒れていく。その状況に残りの敵兵士達は戸惑いを隠せないようだった。

 

「今だ!前進!」

 

ディルの掛け声で残りの警備兵達が前進し、戦況は一気に覆る。

 

警備兵達は残った力を振り絞って戦った。アーマーを撃たれても膝を付かず、相手のミスを伺う。敵兵士達はベラが使った未知の武器を警戒しているようで、それ以外の事への注意が散漫になっていた。そこへすかさずディルが近寄り、兵士を倒していく。そしてアカデミー側の上空から現れた敵の援軍を乗せた輸送船をディルは慣れた手つきでロックオンし、ジェットパックミサイルで軽々と破壊した。そんなディルの行動に動揺を隠せない敵達へ向かって容赦なくベラのホイッスリング・バードが飛んでいく。

 

彼らが気がついた時には四十名程いた敵の兵士の数は二人へと減っていた。残った二人を降参させ、捕虜にした後、ディルとベラは一息ついていた。

 

「はあ、はあ……久しぶりだな。こんなに危険な戦いをしたのは」

 

「そうね。でも分かってたんじゃない?ここに帰ってくるというのはどういう事かって」

 

「まあ……そうだな」

 

ディルはそう言いながら寂しい目をした。

 

「ねえ、私達の秘密、ガルにはいつ伝えましょうか……」

 

「それはこの内乱が終わった時にしよう。この残念な惑星に平和が訪れた時にな」

 

ディルはそう答えた。それに対してベラも黙って頷いた。

 

そしてディルはコムリンクでガルへと通信を始めるのだった。




さてさてそろそろドクスト2公開とフォースの日が同時に来ますね〜
はやくマカヴォイ世代のX-MENの復活をスクリーンで見たいものです。
ところでTransformers What Ifはおそらく29日に初投稿となると思います!是非お楽しみに!

そして次回の投稿は5月1日の日曜日を予定しています〜
それでは次回の投稿でお会いしましょう!
フォースと共にあらん事を!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。