STARWARSーWHAT IF   作:AlexGarcia

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修道院からの脱出

修道院に入るためにドアを開けようとするヴェントレスはガルからの威圧を感じていた。

 

「この威圧は…………」

 

ヴェントレスはガルの威圧に恐怖を感じてた。彼女はマスターのドゥークーの事を思い出した。いや、それ以上かもしれない。あのダース・シディアスにも匹敵するかもしれない。それを感じた彼女は自然と身体が動かなくなっていた。

 

「何故?この私が……ジェダイに対して恐怖を…………感じている?何者なんだこの奥にいるジェダイは……」

 

ヴェントレスは一人呟きながら修道院内から発せられる圧力に耐えていた。

 

「どうしたんですかマダム」

 

「私は単独でこれから動く。あんた達は正面から入りな」

 

「ラジャーラジャー」

 

ヴェントレスはガルの威圧に負け、正面入り口から入るのを諦め、別の入り口から中に入ろうとするのだった。

 

ガルはヴェントレスが正面入り口から遠ざかっていくのを感じていた。

 

「怖気付いたか、妹弟子よ」

 

ガルはそう一人でボソッと呟いた。

 

一方でアナキン達はメインコンピューターにアクセスしているR2の反応を待ちながら少し休息をとっていた。

 

「ようやく眠ったか。下に置いてお前も休め。長い一日だったからな」

 

アナキンはアソーカを気遣って優しい言葉をかける。

 

「大丈夫、背負ってる。疲れてないよ」

 

「じゃあ好きにしろ。何で僕の言う事を聞かない?」

 

「ちゃんと聞いてるよマスター。子供扱いされるのが嫌なだけ」

 

「我慢も修行の内だ。何を意固地になってる」

 

「パダワンに相応しいって証明したいの」

 

「昔、あるジェダイが言った。何事にも偶然はない。君が僕についたのはフォースの意思だ。君を死なせたりしたくない」

 

アナキンの言葉を聞いたアソーカは静かにバックパックを地面に下ろした。

 

そんな中、修道院の入り口ではB1バトルドロイドが閉まったまま開かない入り口を開けようとコントロールパネルを開けて奮闘していた。

 

「赤いのか?」

 

「違う」

 

「青いのか?」

 

「ちがーうそれじゃない」

 

「じゃあ黄色だ」

 

そう言いながら黄色いコードを切る。すると入り口が開き始める。

 

「扉が破られるぞ!」

 

ガルがそう声をかけて全体に注意を促す。

 

入り口が開くと外からはB1バトルドロイドとB2バトルドロイドがゾロゾロと中に入ってくる。しかしドロイド達は入り口から中に入った瞬間にガルのブラスターピストルでやられていく。

 

「新手だ!気をつけろ!」

 

クローンの一人がそう声をあげるとスパイダードロイドが中に入ってこようとするのが見えた。しかし、ガルの作戦もあってスパイダードロイド達は集中砲火で直ぐに倒されていく。また、ガルも敵のブラスター光弾を避けながら的確な射撃でドロイド達を倒していった。

 

アナキンはガル達が戦いを始めた事に修道院の揺れで気がついた。

 

「ヤバイ雰囲気だ」

 

アナキンがそう言った直後にR2が電子音を鳴らして修道院内のホロマップを投影し始めた。

 

「裏手にプラットフォームがある」

 

「良いぞ、ガンシップを呼べる。案内しろR2」

 

アナキンはそう言いながら地面に置いたバックパックを拾い上げてアソーカに手渡した。

 

「ありがとうマスター」

 

「手が空いてたらガルにも来てもらおう。ヴェントレスが近くまで来てるのを感じる」

 

アナキンは歩き出しながらガルに通信をする。

 

「ガル、聞こえるか?もし手が空いてるなら援護が欲しい」

 

「良いぞ今すぐ行く。どこで待ち合わせを?」

 

「裏手にプラットフォームがある。場所はR2が送る」

 

「了解」

 

ガルはR2からの座標を待ちながらドロイド達を殲滅していった。修道院の入り口が狭いおかげで今のところこちらが劣勢にはなっていない。

 

「レックス、これから俺はアナキンの援護に行く。ここは任せても良いか?」

 

「もちろんです。アーラ将軍」

 

「頼もしいかぎりだ。何かあったら直ぐに連絡を。急いで駆けつける」

 

「ありがとうございます。でもここは自分たちだけで大丈夫です」

 

「分かった」

 

ガルはそう言いながらR2から送られてきた座標を確認し、すぐに裏口に向かい始める。しかし途中で後ろから名前を呼ばれた。

 

「アーラ将軍!」

 

ガルが振り返るとそこにはさっきまで後ろで治療を受けていたスタップが立っていた。

 

「どうしたスタップ」

 

「自分も戦いに戻ろうと思います」

 

「そうか……ならこれを使え」

 

ガルは一瞬悩みながらブラスターを持っていないスタップに向かって自分のブラスターピストルを二丁とも投げて渡した。

 

「そんな……いいんですか?」

 

急な事にスタップは動揺が隠せないでいる。

 

「ああ、その代わり絶対に死ぬなよ。そのブラスターピストルは必ず返してくれよ」

 

「もちろんです将軍」

 

「なら今直ぐ行ってレックスの補佐をしろ」

 

「イエッサー!」

 

急いでレックスの元に向かうスタップの背中を見ながらガルは彼ならもっと出世するだろうと確信した。

 

一方でアナキンとアソーカを追うヴェントレスは修道院の外にいるドロイドからの通信を受けていた。

 

「マダム、共和国の援軍が到着したとの連絡です」

 

「急がねば」

 

「ラジャーラジャー」

 

「私が任務を果たすまで引きつけておけ。分かっておるな?」

 

「イエッサー。いえ、マム……サー。ファイター発進!」

 

ドロイドの合図で地上に降り立っていたドロイドスターファイター達が次々と空に飛んでいった。

 

 

ーーヴェネター級スターデストロイヤー〈レゾリュート〉

 

 

レゾリュートのハンガーが開きオビ=ワン率いる中隊が次々と発進した。

 

「スカイウォーカーが危ない。やる事は分かるな?」

 

オビ=ワンが他のファイターに通信で話しかける。

 

「はい、将軍」

 

「アーラ艦隊は作戦通りに」

 

「了解」

 

オビ=ワン達が修道院に近づくと反対側から沢山のドロイドスターファイターが接近してきてすぐに戦闘が始まった。そしてちょうど修道院の裏口についたアナキン達はオビ=ワンに通信をしようとしていた。

 

「こちらスカイウォーカー、位置を確認後直ちに医療チームを送れ。どうぞ?」

 

「アナキン、聞こえるか?アナキン!」

 

オビ=ワンがアナキンに呼びかける。

 

「答えろ。だめだ、通信を妨害されてる。こっちよりアナキンの方が楽だと良いが」

 

「オビ=ワンと交信できない。ガルとレックスと話せるかやってみる」

 

そう言いながらアナキンはガルに通信を始める。

 

「ガル、今どこにいる?」

 

「もうすぐ着くから待ってろ」

 

「了解」

 

ガルとの通信を切り、次はレックスに通信をする。

 

「レックス、どうぞ、聞こえるか?レックス?」

 

「ええ、将軍。中庭で戦闘中」

 

「助けはいるか?」

 

「こっちは大丈夫です」

 

「分かった。くれぐれも気をつけて」

 

「もちろんです将軍」

 

アナキンがレックスとの通信を終えると同時にガルも裏口に到着した。

 

「待たせて悪かった。オビ=ワン達は?」

 

「それが戦闘中でしかも通信を妨害されてて連絡が取れない」

 

「それならどっかで飛べる船を探すしかないか」

 

「でもそんなのどこにあるの?」

 

「なあ、あれってプラットフォームじゃないか?」

 

ガルが少し先にある別の建物のような場所を指さす。

 

「本当だ。船も見えるぞ」

 

「でもどうやってあっちまで行くの?」

 

三人がそんな話をしているとR2が電子音を鳴らして警告してくる。三人が振り返ると数体のドロイデカがこちらに向かって転がってきていた。

 

「最悪、また玉転がし」

 

「R2、ドアを閉めろ」

 

アナキンに言われてR2は急いで制御パネルに接続してドアを閉める。しかし少し時間が経つとドアの中心が燃えるように赤くなってきていた。

 

「ヴェントレスだ」

 

「逃げ場がなくなったな」

 

「なら戦わないと!」

 

アソーカは直ぐにライトセーバーを起動した。しかしアナキンとガルはすぐ近くを飛んでいるキャン=セル達を目にして直ぐに良い事を思いついた。

 

「アナキン、あれに乗るか?」

 

「大賛成です」

 

二人は揃ってフォースを使い、キャン=セルと心を通わせようとする。

 

「二人とも何してるわけ?もうヴェントレスが来るよ!」

 

アソーカが焦りながら声をかける。アナキンとガルはその声を無視してキャン=セルをプラットフォームまで近づける事に成功した。そして二人は直ぐに飛び乗った。

 

「飛び乗れ、お調子者」

 

「やだけどしょうがない!」

 

アソーカはそう叫びながら二人が乗っているキャン=セルに飛び乗った。三人とR2が裏口から飛んだ直後にヴェントレスがドアを焼き切って裏口へ出てきた。

 

「スカイウォーカー…………」

 

ヴェントレスは苛立ちながらそう一人で呟いた。

 

「伯爵が状況報告を求めておいでです。ジェダイは逃げたと報告しましょうか」

 

空気の読めないB1バトルドロイドが一体、彼女の後ろからそう声をかける。それを聞いたヴェントレスは無言でフォースを使い、裏口からそのB1バトルドロイドを崖の下のジャングルに落とした。その時B1バトルドロイドは間抜けな声で「なんでぇ〜?」と言いながら落ちていった。

 

 

バクセル宙域ーー惑星テス上空

 

 

「ケツにつかれた!」

 

「撃たれた!振り切れません!」

 

オビ=ワンのファイターには次々とそんな声が入ってくる。

 

「俺達が援護する。落ち着け」

 

どこからともなく聞いたことのない声が通信から聞こえ、助けを求めていたクローン達のファイターの周りのドロイドファイターが次々に倒されていく。それを見ていたトルーパー達はアーラ艦隊の強さに驚愕した様子だった。

 

「助かりました。ついパニックに」

 

「気にするな。誰にでもあることだ」

 

その声の持ち主が率いるファイター達はオビ=ワンの前に姿は表さなかった。

 

「どうやら建物の東側で戦いになってるようだ」

 

オビ=ワンがコックピットから下を覗いて伝える。

 

「そのようです」

 

それにオッドボールが返答する。

 

「ということは戦いあるところにガルとアナキンありだ。彼らを助けにいくぞ。全機、私に続け」

 

ちょうどその頃ガル達三人は修道院から少し離れた場所にあるプラットフォームに到着した。プラットフォームにある船、G9リガー級軽貨物船<トワイライト>を近くで見てアソーカがすぐに嫌そうな顔をする。

 

「このポンコツで逃げようっての?さっきのトンボの方がマシよ」

 

「エンジンがかかるかやってみろ。エンジンがあればだが……」

 

アナキンもあまり自信が無さそうに話す。ガルとアナキンは他の方法があるかどうかについて話し始めた。

 

アソーカが一人でトワイライトに近づいていくとハッチの近くに人影があるのに気がついた。

 

「あんた!管理ドロイドじゃない。そんなとこで何してるの?」

 

「ああ、はい。お嬢様、いえ、ジェダイの騎士見習い様でしたか。私戦いが恐ろしくてここまで……」

 

「よーし、積み込み完了だ。さっさとズラかろうぜ…………?」

 

B1バトルドロイド達がトワイライト降りてきて管理ドロイドに話しかけた。

 

「卑怯者、許せない!」

 

アソーカはそう言いながらライトセーバーを起動してB1バトルドロイドに飛びかかった。

 

「やっちまえ!」

 

管理ドロイドはさっきまでの態度とは打って変わって攻撃的な発言を始めた。アソーカとドロイドが戦っているのに気がついた二人は少し呆れていた。

 

「まーた始めたな」

 

「アナキン、そろそろ行くか」

 

「そうしよう」

 

二人はR2とジャバの息子を連れてゆっくりとトワイライトに向かった。二人がハッチまで来た時にはアソーカがもう管理ドロイドを含めた全てのドロイドを倒していた。三人はドロイドの残骸を足で退けながらトワイライトの船内に入っていった。

 

「コマンダーコーディ、ガンシップ、攻撃開始だ」

 

オビ=ワンがレゾリュートにいるコーディに通信でそう告げる。

 

「イエッサー、ゴー!ゴー!ゴー!」

 

コーディの合図でレゾリュートのハンガーからガンシップが発進した。ガンシップとオビ=ワンは中庭で戦闘中のレックス達の元に一目散で向かった。

 

「R4、操縦を代われ」

 

オビ=ワンはそう言って修道院の中庭の真上に差し掛かった瞬間にファイターから飛び降りてレックス達の加勢に入った。ガンシップ達も次々に着陸して増援が降りてくる。

 

「あの三人はどこだ」

 

オビ=ワンはレックスの隣でブラスター光弾を防ぎながら聞く。

 

「まだ建物の中かと」

 

「ドロイドは任せる。三人を探しに行く」

 

そう言いながらオビ=ワンは急いで修道院へと入っていった。




できればこれからは三日に一回ぐらいのペースで投稿できたらなーっと思っています。
まあできればなんですけどね……

それではまた次回でお会いしましょう。フォースと共にあらんことを
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