中々話の展開がわかってきたんじゃないでしょうか!?でも、まだプロローグなんです。これから起こることは目明かし編にあたるでしょうが、プロローグ!!
もっというと始まってすらいない?!
気が遠くなりそうですが、筆は治りませんのでどうか
すたーと
大切な場所
人が定め、据える。
大切な場所とは失った時初めて気づく大切な物と何ら変わりない、或いは場所は物以上なり得ると説いた。
場所は共有できるが物は分離しようがない場合が多く、そこに違いが生ずる。
場所は思い出、物は形見。
一見なんら変わりないと思うが、
場所は失った場合、
戻らない
あれから、警察の事情聴取を終え、園崎家に帰る。
帰るなんて言うとまるで自分の家かの様に感じられるが、果たしてどうだろうか?
俺はそう考えて思い浮かべてみるが、違和感しか湧かない。どう考えても早すぎる。
でもそうだったら、それでもいいかなんてなんがえる様になっていたのは気のせいだろうか。
仕様の無いことを考えながらも道を歩く。歩幅は既に小町と同じくらいの歩幅に調教?されてきたのでちょこんちょこんとなんだか自分で歩いているのに可愛く感じられる。
1人でいるのに小町と歩いている様な。1人なのに小町がそばにいる様な、そんな錯覚み見舞われた。
何とか寂しさを紛らわせようとしているのだろう。
しかし、月明かりに照らされただ一つとして影が差すその姿は哀愁しか感じられなかった。
小町が一緒にいてあげようか?
其は絶対にあり得ない声。こんな場所に小町が紛れ込んでいるはずがない。俺はここにきた理由が分からない。だが、分かっている人間が近くに多数いる。
それだけで証明になるのだ。
これが超常現象でも何でも無いただの現実だって。
そも、何か理由があるはずなのだ。理由が。俺をここへ導いた何かしらの理由が。
今日、北条を助けたが、其は気紛れに過ぎないし、俺自身が人助けなど間違ってもしたことがない。
ならば何故人助けをしたのか。それも自覚ある手助け。いずれ解消していた問題だろうが、それは問題を問題として放置しておくには危険すぎる問題だったため早急に対処したまで。
ここの村?に来て、少し変わった気がする。いや、変わってはまだいないが、変わる兆しを見た気がする。
竜宮礼奈の境遇の問題。
北条兄弟の境遇の問題
園崎魅音の境遇。
これらに関わっていけば、何か見えるものがあるんじゃないか。その考えは些か理にかなっていない動機もあった気がするが、単純に人の輪に加わりたかった、八幡自身の欲望でもあった。
だが、欲望は絶望に変わることをこの時はまだ理解し得なかった。
それはパンドラの箱だと気づけるはずもなく。心の中の小町の存在が、どこか薄くなっていた。
夕も沈み、時間的には夜にあたる時刻。
暗くなり、街灯もない道を歩き続け、園崎家に帰る。
風流ある、この村はやはり夜に少しばかりの浪漫を感じていたが、期待は応えられ、古き良き文化だと感じられる風貌でただずまっていた。
ただの家一つにたくさんの感情が湧き上がるが、旅できていたらきっとここに住んでみたいと感じるだろう。
うん。
旅できていたら、な?旅路ないからな?半失踪状態だからな?今。おかしいだろ。何で普通に園崎家に帰ってきてんだよ俺。
はぁ、と、ため息を実際ついて、少しばかりはやる気持ちを抑えながら扉をそっと重く開く。
「やぁやぁ、八幡。今日の朝はよくもやってくれたねぇ」
「は?い、いや、そ、それはもう」
「なかったことに?なんてさせる訳がないよね?」
「たははー」
「たははーじゃない!!朝のことと言い、行成どっか行くことと言い、ほんとトラベルライターだね君は」
「と、トラベルライター?何故俺が旅の記事を書かなくちゃならないんだ?」
「そ、それは言葉の綾というかなんというか」
あたふたしてる。ふーん。妙に男っぽい奴だとは思っていたが、少しは女の子らしいところもあるじゃねぇか、正直すこし見直した。
「まぁ、お前がちょっと残念な子だということは置いといて」
「だぁー!!違う違う誤解だって!」
「何が誤解なんだぁ?」
ふむふむ、何だか形勢逆転している様なんだが、あれ?言い寄られてたの俺じゃなかったっけ?
「だ、だからその」
「まっ、魅音いじりはさておいといて、俺はこれからどうしたらいいんだ?」
「?どうしたらいいってのは?」
「いや、だからここで匿ってもらうわけにゃいかんだろ?其処んところどうしたらいいのかって」
「あぁああ。それはね、元々貴方には先祖代々継がれている社があって……」
「ちょっと、まて。それが物凄い重要なことはわかった。わかったんだが、重要なことなら場所を変えないか?ここ玄関だぞ?」
そう、あれから場所を違えず話をしていたため外で話を続けていた。状況的に俺が門前払いされている客みたいに見えるんだが。
それは少し、いや結構まずい。大きいらしい園崎家という勢力を敵に回すなんぞ、地獄に落とされてもごめんだ。
しかも今こいつなんて言った?俺には継がれている社があるだぁ?俺は高校生だし、第一にそんなの親から聞かされてねぇぞ?何言ってやがんだこいつ。
「そ、そうだね。場所を変えようか。」
それから家に入り、ただ住まいを整えて、どちらからともなく話を切り出す。
「それで、その継がれているってのは?」
「あぁ、その話をしていなかったね。八幡は自分の出自について知ってる?」
「は?自分の出自?何を訳のわからないことを言ってんだ?知ってるに決まってるだろ」
「じゃあ、生まれた時、どうだった?」
「生まれた時?覚えてる訳ないだろ?」
「私が聞いている限りでは、八幡は生まれた時、その直後に言葉を発したそうだよ」
「は?はあぁ?そんなことある訳………」
「1993年8月8日岐阜県鹿骨市雛見沢村入江診療所で、出産。情報では出産直後『この村は孰れ滅びる。滅びし時、我姿顕さん。我、顕現されし時、自らの身を持って援う』と言ってたらしいよ?」
「はぁあぁああああああ?どういうことだよ?それは」
「知らないよ。少しは自分で考えて。」
そう言われて、今の自分が冷静さを欠いていることに気づく。
そんなこと言われても、俺は自分の生まれた時など知らない。
この村のことだって知らないはずだ。
知っていたとして記憶の奥底にあるのなら、そのカケラくらい呼び起こされそうなものだ。
だが、一切記憶に残っていない。
それにしても、我、我って俺は生まれた時厨二病患っていたのかよ。黒歴史だな。
つまり、園崎が村を救えって言ったことはそれが所以しているのか。
そう考えると少し合点がいく。ここにきたことが初めてでない可能性が出てきたって訳だな。
だが?それがなんだってんだ?俺に村を救え?ご冗談を。笑わせるな。
身も知らない奴を救えだって?
醜い感情に蓋をする如く性急に考えを封じ込める。自分の本性なんぞ知るか、人は打算で生きている様なものだ。
貰い受けたご恩は自らの身で返す。
それでいいじゃないか
「でも、情報はそれだけ。その後は他の赤ちゃんと同じ様だったっていうし。何もない。だけど、貴方のご両親は或る神社の神主」
「ふぅ、もう驚かんぞ。情けない姿を見せて悪かったな。だけど言っておくぞ、俺のご両親は千葉出身だったはずだが?」
「親父さんはそうかもしれないけど、母親は違う。母親はここ出身のはず」
「それはわかったが。いや、全然分かんないけど、取り敢えず分かった。俺が実はここの出身で正真正銘の千葉人民じゃないことは重々分かった。」
「いや、其処は別にわからなくてもいいんだけど。」
「くっそー何故俺は千葉で生まれなかったんだ!!俺は千葉っ子だぞ?………うむ、わかった。俺の千葉心は心の中で生き続ける」
「はぁー、変わんないね。まっ、それでこそ八幡だよねっ」
「それで、思ったんだけどさ聞いていいか」
「ん?何?」
「今平成何年だっけ」
「何言ってるの八幡。平成って何?今は昭和57年6月だよ?」
はぁ、わかっていたとも。分かっていましたとも。転生系ラノベ主人公の気持ちなんて…………………
わかるはずもねぇだろ!!!!!なんか違和感バリバリだった気がしてたけど!!
俺タイムスリップしちゃってる?!!
はい。情報が詰まった回でした。
八幡は人の好意に触れることがあまりありませんでしたから、園崎家で匿ってもらえるのを身体では拒んでいたものの心では微かに嬉しいと思っていたんでしょうね。
八幡、気づくのが遅い(T . T)
そんな回でしたが、色々出しているので、一日一話くらいのペースになると思いますが、よろしくお願いします。
ではではー
悟史の今後について
-
L5発症回避
-
L5発症回避不可