1、キュアマーチVSキュアビューティ
十二の魔神の一人、シャックスに家族を人質に取られたマーチは、手も足も出せず、シャックスの要求を飲み、なぎさ達一同を七色ヶ丘中学校の校庭へと集めた。シャックスの罠で、プリキュアに変身出来ない一同は窮地に陥るが、駆け付けたビューティによって、状況は改善されると思われたが、シャックスの非情なる命が、再びマーチに発せられた・・・
「どうしました!?私は、この私を怒らせたキュアビューティを・・倒せと命じたんですよ?」
「クッ!?」
シャックスに命じられても、マーチは拳を握りしめ、悔しげな表情を浮かべて居た。物心ついた頃からの幼なじみであるビューティと戦う事など、マーチには出来なかった・・・
かれんの一言で冷静さを取り戻したビューティは、周囲を見回し、仲間達が捕らわれて居る結界、そして、なおの家族が捕らわれて居る姿を見ると、
(きっと何かカラクリがある筈!それを見破れば、皆さんを結界から救う事も、なおのおば様達を救う事も出来る筈、でも迂闊な行動を取れば、なおのおば様達を・・・)
ビューティは、頭の中で素早く考えを纏め上げると、意を決してマーチに話し掛け、
「なお・・・あの男の言う通りにして下さい!」
「そんな、れいかと・・・」
「じゃないと、なおの家族が・・・私に考えがあります!だから・・・」
「れいか・・・分かった!」
互いにアイコンタクトし飛び退いた二人、ジリジリ距離を詰めると、互いに突進し、マーチの素早い蹴りがビューティに炸裂し、ビューティはすんでの所でそれを見切り、マーチの蹴りを躱し続ける。
「ヒャァッハハハハ!そう、それで良いんですよ!キュアマーチ!!」
シャックスは、自らの命令通り戦い始めた、マーチとビューティを見て狂気の笑い声を上げ、なぎさ達一同は、戦い始めたマーチとビューティを見て動揺し、みゆきは悲しげな表情を浮かべた。みゆきは息を大きく吸い込むと、
「マーチ!ビューティ!止めてぇぇ!!仲間同士で戦う何て・・・」
「待って、みゆき!ビューティの目を見てみて!!ビューティは、先程と違い冷静さを取り戻して居るわ・・・おそらく、何か考えがあるようね?」
かれんは、ビューティの目が正気を取り戻して居る事に気付き、みゆきを止めた。キャミーはコクリと頷き、
「時間を稼いでくれるニャら、好都合ニャ!その間にベレル様が・・・」
「キャミー、あなたも何か策があるの?」
エレンの表情がパッと明るくなり、キャミーに問うと、キャミーは再びコクリと頷き、
「キャミーのご主人様のベレル様に、この状況を報告してみたニャ!ベレル様は、禁じられたオークの森を利用した、シャックス様の行為にお怒りになられ、ファレオ様を連れて、オークの森周辺を調べて見るって言ってくれたニャ!!もしシャックス様が何かしてるなら、きっとベレル様達が気付いてくれるニャー!!」
「本当!?なら後は、あの男に気付かれないように祈るだけね・・・」
「でもオークは・・・あそこに横たわる三人に気付いたから、時間が無いのは確かニャ!」
ほのかは、マーチとビューティの戦いを見守るシャックスを、険しい表情で見つめ、キャミーは、オークの森からけたたましい雄叫びと、近付いて来る足音が聞こえて来る事に恐怖した。
(ベレル様ぁ・・・急いで下さいニャ!)
キャミーは、この窮地を脱する事が出来るかも知れない、ベレルからの朗報を待ち焦がれて居た・・・
戦い続けるマーチとビューティは、校庭を走り回り、校舎裏に移動して再び戻って来る。シャックスは眉根を顰め、
(何かおかしいですねぇ!?)
「キュアマーチ!何をもたもたしてるんですか?オークは直ぐそこまで近付いて居るんですよ?さっさとキュアビューティを倒してしまいなさい!!」
少しイライラしながら、シャックスがマーチに指示を出すと、ビューティの目は輝き、
(かなりイライラして居るようね!私の狙い通りなら・・・)
「なお!」
ビューティは、小声でマーチに声を掛けると、戦い合う素振りを見せながら、マーチに何かの策を授けた。ビューティは、瞬時にマーチにアイコンタクトすると、マーチは大きく後方に飛び、ビューティから距離を取った。マーチの周囲で風がざわめき、ビューティの周囲に冷気が立ち上る。
「プリキュア!マーチシュ~ト!!」
「プリキュア!ビューティブリザ~~ド!!」
マーチとビューティ、二人は互いの必殺技を放ち、なぎさ達一同を驚かせた。だが、二人が同時に攻撃を躱すと、マーチシュートは青色の大蛇に、ビューティブリザードは緑の大蛇に命中し、二匹の大蛇が怒りの雄叫びを上げた。
2、シャックスの誤算
互いの必殺技を躱し、大蛇に命中させたマーチとビューティ、攻撃を受けた二匹の大蛇は烈火の如く怒り、マーチとビューティを追い回すと、その風圧を受け、マーチの家族を覆っていた結界に罅が入り、シャックスは驚愕した。
「な、何て事を!?大蛇!止めなさい!!私の言う事が・・・ヒィィィ!!」
シャックスの命令など我関せずとばかり、低空飛行で動き回る二匹の大蛇に、シャックスは、慌てて頭を抑えて倒れ込み、悲鳴を上げた。
(そ、そうか!キュアマーチとビューティは、最初からこれを狙って・・・おのれぇぇぇぇ!!)
シャックスの右目が赤く輝くと、
「キュアマーチ!よくも私を欺きましたねぇ・・・母親と妹達が、オークの生贄にされる様を、そこで指を咥えて見て居るがいい!!」
シャックスの言葉を表すかのように、オークの雄叫びと地響きが、より一層とも子、はる、ひなが倒れて居る近くで聞こえて来た。キャミーは顔から大量の汗を流して困惑し、
「ま、不味いニャ!」
「クッ!?マーチ!ビューティ!急いでお母さん達を助けて上げてぇぇ!!」
キャミーの声を聞き、エレンがマーチとビューティに声を掛けるも、二人は青と緑の大蛇の攻撃を躱す防戦一方で、近づけなかった。キャミーは大きく息を吸い込むと、大声を張り上げて大蛇達に話し掛け、
「大蛇、止めるニャ!!大蛇は、シャックス様に利用されてるだけニャ!!」
『シャァァァァ!?』
シャックスに利用されているというキャミーの叫びに、大蛇達が戸惑った様子を見せると、シャックスは大慌てで、
「お黙りなさい!貴様は、ベレルの使い魔!?何故ここに?・・・大蛇、そのような使い魔の戯れ言など、聞く必要はありませんよ!!今、お前達の主は・・・この私何ですから!!!」
「お願いだからそこを退いて!このままじゃ、お母ちゃん達が・・・」
「大蛇!お願い!!」
マーチが、ビューティが、敵である大蛇に必死に声を掛けるも、そんな二人を嘲笑うかのように、一匹のオークが、シャックスの肉眼で確認出来る距離にやって来た。豚とゴリラが合わさったような醜い容姿が、獲物を見付け、胸を両手で叩いて喜びを現わし、とも子、はる、ひなへと迫って来た。
「ヒャアッハハハハ!そこで母親と妹が生贄になるのを、見物して居るが良い!!大蛇!お前達の主であるこの私が命じます・・・その二人を足止めしなさい!!」
シャックスは、大蛇達に改めて指示を出し、緑と青の大蛇は、シャックスに言われるまま、マーチとビューティを足止めするべく行動する。
「クッ!?なお、行ってぇぇ!大蛇は私が抑える!!」
「れいか・・・お願い!」
ビューティは、自らが二匹の大蛇の囮となり、マーチを三人の救助に向かわせようとするも、マーチの前に新たなる赤い大蛇が立ち塞がり、マーチの行く手を阻んだ。
「そこを退いてぇぇぇ!」
マーチはそんな大蛇にも怯まず、母と妹達目がけ駈け続けるも、赤い大蛇は口から火炎を吐き、マーチの行く手を炎で塞いだ。
「そんなぁぁ!?お母ちゃん!はる!ひなぁぁぁ!!」
「ヒャァッハハハハハ!良いですよ、大蛇ぃぃぃ!!」
『止めてぇぇぇぇ!!』
マーチが絶叫し、シャックスの嘲笑が当たりに響いた。その場に居た一同が悲鳴を上げたその時、森は突如消え始め、とも子に手を伸ばしたオークの身体事消え去った。
「なっ、何だと!?一体どうなっている?どうして、オークの森が?」
何故オークの森が消え去ったのか、シャックスには理解出来なかった。キャミーが嬉しそうに叫び、
「ベレル様ニャー!ベレル様が間に合ってくれたニャー!!」
「ベレルだと!?・・・そうか、貴様がベレルに・・・おのれぇぇ、魔界の裏切り者がぁぁぁぁ!!」
シャックスが激高し、キャミーが思わず後退った。そんなキャミーを庇うように、エレンを始めとした一同が、シャックスを睨み付けた。その時、キャミーが首に掛けている水晶が輝くと、
「裏切り者は貴様だ、シャックス!キャミー、何とか間に合ったようだな?」
「ベレル様ぁ!ギリギリのタイミングでしたニャ!!」
「ウム、間に合ったのなら良かった・・・シャックス!魔王ルーシェス様が禁じているオークの森を、よりにもよって私利私欲の為に利用するとは・・・このベレル、断じて許さん!本来ならば、拙者自ら出向いて貴様を成敗するところだが・・・プリキュア達よ、この者の処遇、貴公達に任せる!!!」
ベレルは、シャックスの処遇をプリキュアに託すと、キャミーが掛けていた水晶の輝きが消え去った。動揺して居たシャックスの隙を付き、マーチはひび割れていた結界を破壊し、横たわるとも子、はる、ひなに駆け寄った。
「お母ちゃん!はる!ひな!良かった・・・三人共無事で良かったぁぁぁ!!」
マーチは、無事な姿を見て涙を零しながら安堵した。なぎさ達一同も、ビューティもホッと安堵したものの、それを見たシャックスの顔は醜く歪み、
「おのれぇぇぇ!こうなれば、キュアマーチ!貴様の家族の一人でも殺さなければ、私の気が晴れん・・・・・大蛇ぃぃぃぃ!キュアマーチの家族を・・・喰らえぇぇぇぇ!!」
シャックスの狂気を帯びた絶叫が、大蛇に向けて発せられた。赤、黄、茶、紫、黒の大蛇の視線が、柱に括り付けられた大悟、けいた、ゆうた、こうたに向けられた。獲物を肉眼に捕らえた大蛇は、ゆっくりと大悟達に近付いて行くが、四人は気を失ったままだった。
「お父ちゃん!けいた!ゆうた!こうたぁぁ!」
何とか母と妹達は救えたものの、今度は父と弟達の窮地を見せ付けられ、顔を真っ青にしたマーチは、家族の名を絶叫した。ビューティは、瞬時にアイスソードを作り上げると地面に刺し、なぎさ達一同をチラリと見るや、
「皆さん!緊急事態ですので、皆さんまで巻き込んでしまうかも知れませんが、お許し下さい!!」
「ビューティ!私達の事は気にせず、マーチの家族を救って上げて!!」
一同を代表したかのように、かれんがビューティに伝えると、ビューティは力強くコクリと頷き、
「ハイ!これ以上おじ様達に手出しはさせない!!プリキュア!ビューティブリザ~~ド・・・フリージング!!」
ビューティは、嘗てバッドエンド王国を凍らせた時のように、アイスソードを通じ、ビューティブリザードを放つと、冷気は魔空間に捕らわれた七色ヶ丘中学校を覆い、氷のバリアが、大悟達に襲い掛かろうとしていた大蛇を防ぎ、シャックスは地団駄踏んで悔しがった。
シャックスに取って、二つの誤算が起こって居た・・・
一つ目は、この場にベレルの使い魔キャミーが居た事!
二つ目は、れいかがビューティに変身してこの場に現われた事!
「おのれぇ!またしても、私の計画がぁぁぁ・・・キュアビューティめぇぇ!赤き大蛇よ!小癪な氷のバリアなど、溶かしてしまいなさい!!」
シャックスが檄を飛ばすと、赤き大蛇は言われる迄も無いと言いたげに、大悟、けいた、ゆうた、こうた目掛け、大きく息を吸い込んだ口から、黒炎を吐いた。黒炎は、先程マーチの行く手を遮った火炎とは、比べものにならいない業火で、ビューティが放った氷のバリアを溶かして行った。ビューティの顔から汗が流れ始め、
(クッ!?このままでは持たない!)
ビューティは、赤い大蛇の放った黒炎の威力に動揺した。マーチも大悟達の下に向かいたかったが、シャックスは、隙あらば直ぐにでもとも子達を再び手中に収めようと狙って居て、マーチは動くに動けなかった・・・
「アァ、もう!私達がプリキュアになれれば・・・」
「この結界さえ消えれば・・・」
なぎさとほのかは、プリキュアになれない事で焦るも、見えない壁に阻まれたなぎさ達に、為す術は無かった・・・
赤い大蛇が放った黒炎が、氷のバリアを砕き、こうたが張り付けられて居た、柱の下側を一瞬で消滅させ、こうたの身体が宙に舞った。それを見た紫の大蛇が、口を大きく開いて、こうたを飲み込もうと動き出した。
「こうたぁぁぁ!」
「こうたちゃん!」
「大蛇!駄目ニャァァァァ!!」
「先ず一人・・・ヒャアッハハハハハ!」
マーチとビューティが、悲鳴混じりにこうたの名を叫び、キャミーは大蛇に止めるよう絶叫し、そして、そんな一同を嘲笑うかのように、シャックスの嘲笑が響いた。
その時・・・
七色ヶ丘中学校に強風が吹き荒れ、辺りに霧が立ちこめた!
霧が晴れた時、辺りの風景は一変して居た。空には太陽が爛々と輝き、一同を容赦無く日の光が照らし、蝉の声が辺りに響き渡った。
「バ、バカな!?ここは、元の人間界・・・どうして?」
動揺するシャックスに取って、三つ目の誤算が起こって居た・・・
それは・・・
マーチとビューティは、眩しそうにしながらも、こうたの姿を求め、空を見上げた。その二人の視線が、こうたを愛しそうに両腕で抱いた、一人の少女の姿を見た。なぎさもその少女に気付き、みんなに教えるように指を指しながら、
「みんな、あそこ!アハハ、まさか、あの娘が助けに現われる何て・・・」
シャックスもその少女に気付き、険しい表情で睨み付けると、少女も険しい視線でシャックスを睨み返した。
「ま、まだ居たのか!?プリキュアァァァァ!」
「フン!手を出す気は無かったが、あたしはこの子と・・・遊ぶ約束をして居るからな!!」
『バッドエンドマーチ!』
マーチが、ビューティが、なぎさ達が、顔を綻ばせながら、出現したバッドエンドマーチを見つめた。
シャックスにとっての三つ目の誤算・・・
それは、静観して居たバッドエンドマーチが参戦した事だった!
3、大蛇とプリキュアオールスターズ(その1)
バッドエンドマーチは、上空で飛び回る五匹の大蛇、更にビューティの近くに居る二匹の大蛇をチラリと見ると、
(さて、学校の四方にあった妙な機械を破壊して正解だったようだが、こいつらをこのままにしておいたら、この街は全滅だな・・・ン!?)
バッドエンドマーチは、眼下で変身アイテムを手に握りしめたなぎさ達に気付き、
(成る程、既に戦う準備をしようとしてるようだねぇ・・・今回は貸しを作っておいてやるか!)
バッドエンドマーチは、黒き書を頭上に掲げると、
「世界よ!最悪な結末、バッドエンドに染まりな!白紙の未来を、黒き塗りつぶせ!!」
バッドエンドマーチは、七色ヶ丘中学校周辺にバッドエンド空間を作り出した。近くに居た人々が、絶望したかのような表情で座り込み、
「私の計画何て・・・どうせ成功する筈が無い・・・」
シャックスも、その場で体育座りをして絶望に染まり、バッドエナジーを吸い取られて居たものの、直ぐに我に返り、
「ハッ!?わ、私は何を?」
シャックスはハッと我に返り、辺りをキョロキョロした。なぎさは、困惑顔でバッドエンドマーチを見つめ、
「ちょっとぉ!何でバッドエンド空間を・・・」
「ブラック先輩!さっさとプリキュアにならないと、この蛇達が暴れ回ったらヤバイんじゃないの?東せつな、さっさとキュアパッションに変身して、周囲で絶望してる奴らを避難させてやりな!このままあの巨大な蛇とは、中学校の敷地内だけで戦へ無いだろう?」
「そう言う事!バッドエンド空間を作り上げて、この周辺に人々が寄って来られないようにしたり、絶望に染まった人々を避難させ、大蛇との戦いに巻き込まないようにしたのね・・・何か言いなりになるのは癪だけど」
「成る程・・・分かってる!助けに来てくれてありがとう!!みんな!!!」
口元に笑みを浮かべたせつなが、感心したようにコクコク頷いたなぎさが、バッドエンドマーチの真意に気付いた。結界が消えた事で、プリキュアになれると確信した一同、なぎさは一同に声を掛けると、一同が頷き返した。
「「デュアルオーロラウェーブ!!」」
「ルミナス、シャイニングストリーム!!」
「「「「デュアル・スピリチュアル・パワーッ!!」」」」
「「「「「プリキュア!メタモルフォーゼ!!」」」」」
「スカイローズ!トランスレイト!!」
「「「「チェインジ・プリキュア!ビートアップ!!」」」」
「「「「プリキュア!オープンマイハート!!」」」」
「「「「レッツプレイ!プリキュア!モジュレーション!!」」」」
「「「「プリキュア!スマイルチャージ!!」」」」
「プリキュア!ラブリンク!!」
一同の身体は光りに包まれ、プリキュアへと変身した。パッションは、直ぐにアカルンを使い、大悟達をマーチの側へとテレポートさせ、バッドエンド空間内で絶望する人々を避難させた。シャックスは、悉(ことごと)く計画が失敗した事に激しく動揺し、
(何と言う事ですか!?私の計画が・・・このままオメオメ魔界に戻れば・・・)
シャックスは、このまま何の手土産も持たずに、魔界に逃げ帰っても処刑されるだけだと悟って居た。
「大蛇ぃぃ!プリキュアの相手はしなくていい!!この近辺の人間共を・・・喰らい続けろ!!!」
シャックスの狂気の叫びが木霊した時、
「残念でした!バッドエンドマーチが、あんたの魂胆に気付いて、パッションの力でみんな避難済みよ!みんな、行くよ!!」
ブラックの合図と共に、一同がチーム事に散り、七匹の大蛇へと向かって行こうとすると、キャミーが一同を慌てて呼び止め、
「待って欲しいニャ!出来るなら、大蛇は追い返す程度にして上げて欲しいんだニャ・・・」
「と言われても、大蛇相手に手加減出来るかどうか・・・」
ブルームは、空を飛び回る大蛇を見て困惑気味に呟くも、キャミーはもう一度一同に頼み込むように、
「本来、この七匹の大蛇は、緑の大蛇はベレル様、青の大蛇はニクス様、紫の大蛇はリリス様、赤の大蛇はアロン様、黄の大蛇はバルバス様、黒の大蛇はミノタウロス様、茶の大蛇はオロン様の配下なのニャ!此処に七匹居るって事は、半ば無理矢理呼ばれたんだと思うのニャ!だから・・・」
「迂闊に倒せば、他の魔神達の怒りを買うかも知れないって事?」
ミューズが確認するようにキャミーに聞くと、キャミーはその可能性も有り得るとコクリと頷いた。
「分かった!マーチの恩人の一人であるあなたの頼みじゃ・・・断れないよ!」
「ありがとニャ!」
ドリームがニッコリ微笑み、しゃがみ込んでキャミーの頭を撫でながら話し掛けると、キャミーは嬉しそうに尻尾を振った。一同がチーム事に大蛇目掛け走り出し、ホワイトはルミナスに、ブラックはソードに声を掛け、
「ルミナス!あなたはマーチの家族を守って上げて!!」
「分かりました!」
「ソードは、私達と一緒に来て!」
「ハイ!」
ルミナスとソードは、ホワイトとブラックの言葉を聞き入れた。ルミナスがマーチの側へとやって来ると、
「マーチ、ご家族は私が責任を持ってお守り致します!」
「ルミナス・・・ありがとう!」
「おい、この小っこいのも頼むぜ!」
バッドエンドマーチは、七匹の大蛇を威嚇しながら、上空からゆっくり下降してくると、こうたの事もルミナスに託した。マーチは、降りて来たバッドエンドマーチを見ると、飛びついて抱き付き、バッドエンドマーチを驚愕させる。
「ありがとう!あんたが来てくれなかったら、こうたが・・・」
「べ、別にあんたの為じゃ無いよ!」
「うん・・・でも、ありがとう!」
マーチは、涙混じりの笑みをバッドエンドマーチに浮かべると、バッドエンドマーチは少し照れた表情を浮かべるも、
「ほ、ほら、さっさと行きな!あんたの仲間が、緑の蛇と戦ってるぜ?」
「うん!」
マーチは、バッドエンドマーチに頷くと、ビューティと合流したハッピー達の側へと駈け出した。
(ウゥゥゥゥ!?やつらまでプリキュアになっては・・・こ、此処は大蛇に任せて・・・)
シャックスは、先程絶望した影響からか、それとも夏の暑さの影響か、顔から大量の汗を流し、大蛇と好戦し始めたプリキュア達の視界から、ゆっくり離れようと試みるも、一人の険しい視線が、その行為を逃さなかった。疾風がシャックスの行く手に立ち塞がり、
「よう!何所に行くんだ?あたしの相手が居なくてなぁ・・・少し遊んでくれよ?」
「クッ!?貴様が来なければ、キュアマーチの弟だけでも・・・」
「残念だったなぁ!お前はあの子を嘲笑った・・・だから、あたしが此処に居るんだよ!!」
「ヒィィィィ」
シャックスの行く手を塞いだバッドエンドマーチの迫力に、思わずシャックスは尻餅を付き、無様に怯えた。
プリキュア達は、七色中学校敷地内や周辺で、七匹の大蛇と交戦状態に突入した。
七匹の大蛇には属性があり、黒の大蛇が闇を、赤の大蛇が火を、青の大蛇が水を、紫の大蛇が氷を、黄の大蛇が雷を、緑の大蛇が風を、茶の大蛇が土を、それぞれ現わして居た。
ブラック、ホワイト、そしてソードは、黒い大蛇と・・・
ブルーム、イーグレット、ブライト、ウィンディは、赤い大蛇と・・・
プリキュア5とミルキィローズは、紫の大蛇と・・・
ピーチ、ベリー、パイン、パッションは、黄の大蛇と・・・
ブロッサム、マリン、サンシャイン、ムーンライトは、青の大蛇と・・・
メロディ、リズム、ビート、ミューズは、茶の大蛇と・・・
そして、スマイルプリキュアの六人は、緑の大蛇と戦い始めた!
三人で黒い大蛇と戦うブラック、ホワイト、ソード、黒大蛇の口から、煙幕のように黒煙が吐かれ、周囲の状況が見えにくくなる。ホワイトは、ブラックとソードに声を掛け、
「ブラック!ソード!気を付けて、何所から攻撃してくるか分からないわ!!」
「だったら、三人で背中合わせになって・・・」
「それも手ですね!」
ブラックの提案にソードも同意し、背中合わせになった三人の側で、大蛇が地上で這い回る不気味な音が聞こえて来る。ホワイトは耳を欹て、大蛇の気配を探ったが、大蛇は既に、蜷局(とぐろ)を巻くときのように、円を描くようにジワジワと三人を包囲して、締め付けようとして居るようにホワイトには感じられた。
(長引かせれば、私達が不利かも知れない・・・)
「ブラック、バッドエンド王国で戦った大蛇と同程度だとすれば・・」
「そっかぁ!じゃあ、一気に行く!?」
「エエ!ソード、少しの間時間を稼いで!!」
「分かりました!閃け!ホーリーソ~ド!!」
ソードはその場でジャンプし、自分達を包囲して居る周辺に、右手から無数の剣形のエネルギー弾を大蛇に放った。
ブラックとホワイトは、ソードが黒い大蛇を牽制してくれて居る間に手を繋ぎ、アイコンタクトした二人は、
「ブラック、サンダー!」
「ホワイトサンダー!」
「プリキュアの、美しき魂が!」
「邪悪な心を打ち砕く!」
「「プリキュア!マーブルスクリュー・・・」」
ブラックが右手に、ホワイトが左手に力を込めて前に突き出すと、
「「マックス~~!!」」
二人の掛け声と共に、必殺技マーブルスクリューマックスが、目の前に居るであろう、黒い大蛇目掛け放たれた。ソードのホーリーソード、そして、ブラックとホワイトのマーブルスクリューの前に、黒煙は消し去られ、黒き大蛇が奇声を上げる姿が見えた。
「シャァァァァ!?」
黒の大蛇の脳裏に、バルガンの大蛇だった銀の大蛇の言葉が浮かんで来た・・・
嘗て、黒と白のプリキュアと呼ばれる者と戦って、酷い目に遭ったと言う言葉を・・・
「シャア!シャァァァ!?」
大蛇は、お前達が銀の大蛇を倒したのかとブラックとホワイトに聞くも、当然二人が大蛇の言葉を分かる筈も無く、大蛇は困惑した。それを見たブラックとホワイトの繋いだ手に、更に力が込められる。
「「ヤァァァァァ!!」」
二人の掛け声と共に、黒と白の稲妻を受け、黒き大蛇は吹き飛び藻搔くと、黒き大蛇は慌てふためきながら空中に逃れた。このまま止めをさされると思った大蛇だったが、
「キャミーと約束したからねぇ・・・このまま魔界に帰るなら、私達もう手を出さないよ!」
「仕方が無かったとはいえ、バッドエンド王国で、あなたの仲間を倒してしまった事は謝るわ!」
ブラックとホワイトが、これ以上攻撃する意思が無いと知った大蛇は、ジィィとブラック、ホワイト、そしてソードの顔を見ると、黒の大蛇は、銀の大蛇から聞いて居た話と違い、ブラックとホワイトからは悪意が無いと知った。大蛇はコクリと頷くと、
「シャァ!」
「良かったぁ!どうやら分かってくれた見たい!!」
三人は顔を見合わせてホッと安堵し、黒の大蛇は空間に歪みを作り、魔界へと帰って行った・・・
大蛇が吐いた紅蓮の炎が、ブルームとイーグレットに襲い掛かる。二人は手を繋ぎ合い、バリアを張って耐え続けるも、二人の周囲を炎の海が襲い掛かる。
「クッ!?」
「このままじゃ不味いわ!」
夏の暑さの影響も加わり、暑さで二人の意識が遠のき始めて来る。
「ブルーム!イーグレット!」
ブライトは、足下に力を蓄え、一気に上空高くジャンプすると、赤い大蛇の顔付近で閃光弾を放ち、大蛇の目を眩ませる。
「ハァァァァ!」
その間隙をぬい、ウィンディが風を巧みに使って、炎の勢いを止めた。ブルームとイーグレットに合流したブライトとウィンディは、
「二人共、大丈夫?」
「バラバラに戦っても、効果はあまり期待出来ないわね」
「だったら、あの時のブラックとホワイト、ルミナスのように・・・」
「そうね!私達も力を合わせましょう!」
ブルームの提案にイーグレットも同意し、頷き合った四人、ブルームはハート型の、ブライトは星型のリングを、それぞれベルトに装着し、イーグレットはハート型の、ウィンディは星型のリングを、それぞれブレスレットに装着した。
四人が見つめ合い、大きく頷きあうと、ブルームとイーグレット、ブライトとウィンディがそれぞれ手を繋ぎ、
「「精霊の光よ!命の輝きよ!」」
イーグレットとウィンディが同時に叫び、
「「希望へ導け!二つの心!」」
それに応えるように、ブルームとブライトが同時に叫ぶ!
「「プリキュア!スパイラル・ハート・・・」」
「「プリキュア!スパイラル・スター・・・」」
精霊の力を凝縮させた四人のプリキュアが、息を合わせて同時に叫び、
「「「「スプラ~~ッシュ!!!」」」」
四人が手を前に突き出した時、凄まじい輝きが赤い大蛇目掛け飛んでいった。赤い大蛇は、大きく息を吸い込み、ビューティが作り出した氷のバリアをも溶けさせた黒炎を吐いて迎え撃った。激突する両者の技、
「「「「ハァァァァァァァ!!!!」」」」
更なる四人の雄叫びが、必殺技の威力を高め、黒炎を押し戻し、赤い大蛇の身体に直撃させた!
「キシャァァァァ!?」
吹き飛んだ大蛇の前に佇んだ四人、ブライトとウィンディが先ず大蛇に話し掛け、
「まだ私達と戦うのかしら?」
「このまま帰るなら、見逃してあげても良いわよ?」
「シャァ!?」
ブルームは、驚く赤の大蛇に、少し悪そうな顔を浮かべると、隣に居るイーグレットを指差し、
「ねぇ、大蛇!このお姉さんを怒らせると・・・怖いよぉぉぉ?おとなしく帰った方が良いんじゃないかなぁ?」
「エッ!?ブルーム、何を言って・・・」
「シャボ!?」
赤の大蛇は、顔から大量の汗をかきながらイーグレットを見た。とても怖そうには見えなかったが、こういうタイプを怒らせたら怖い事は、シーレインやニクスを見て知って居た。赤い大蛇は、尻尾でバランスを取りながら、イーグレットの前で直立不動になると、
「シャボ!シャアァァァァ!!」
赤い大蛇は、イーグレットにペコペコ頭を下げると、上空に浮かんで魔界へと逃げ帰った。困惑したイーグレットは、ブルームを恨めしそうに見つめ、
「ブルーム!変な事言わないで!!大蛇に誤解されちゃったじゃない!!」
「まあまあ、大蛇も帰ってくれたし、結果オーライって事で!」
「もう!誤魔化してぇぇ!!」
「「フフフフフ」」
ブライトとウィンディは、そんな二人を見て思わず笑い合った・・・
「プリキュア!シューティング・スタ~~!!」
咆哮する紫の大蛇に対し、真っ先に攻撃を仕掛けたのはドリーム、腕をX字に組み、自らが光と一体化して、大蛇の顔面目掛け突撃した。
「プリキュア!サファイア・アロー!!」
「プリキュア!ファイヤ~ストライク!!」
ドリームを援護するように、アクアがサファイアローを連射し、ルージュが炎のボールファイヤーストライクを紫の大蛇目掛け放った。ピンクの流星が紫の大蛇の頭部に体当たりするも、ドリームの身体が弾き飛ばされる。紫の大蛇は、口を大きく開けドリームに狙いを定めるも、
「やらせないわ!プリキュア!エメラルドソーサー!!」
ミントがドリームを守るように、エメラルドソーサーを投げつけ、紫の大蛇が発した、大量の氷の粒を浴びせて敵を凍り漬けにする、アイスブレスを辛うじて防いだ。
「キシャァァァ!?」
得意技を防がれた大蛇は動揺し、再び大きく息を吸い込むと、
「そうはさせません!プリキュア!プリズムチェ~~ン!!」
ジャンプしたレモネードは、大蛇の口目掛けプリズムチェーンを投げつけ、大蛇は鎖を解こうと藻掻き始めた。更にローズもジャンプし、大蛇の口目掛け急降下すると、
「これはオマケよ!ハァァァァァ!!」
ローズは、大蛇の口目掛け全体重を乗せたパンチを食らわせると、大蛇の脳に衝撃が走り、地面に倒れ込んだ。今をチャンスと見たプリキュア5とローズは、ココとナッツに合図を送った。二人は頷き、
「プリキュアに力を!」
「ミルキィローズに力を!」
ココとナッツの頭上に、パルミエ王国の王冠が現われ、プリキュア5とローズに力を与える。
プリキュア達に更なる力が与えられると、プリキュア5が叫ぶ!
「クリスタルフルーレ!希望の光!!」
「ファイヤーフルーレ!情熱の光!!」
「シャイニングフルーレ!弾ける光!!」
「プロテクトフルーレ!安らぎの光!!」
「トルネードフルーレ!知性の光!!」
プリキュア5の手に、キュアフルーレが装備される。そして、ミルキィミラーがローズの手に現われる。六人のプリキュア達がアイテムを構えると、
「邪悪な力を包み込む、煌くバラを咲かせましょう!ミルキィローズ!メタル・ブリザード!!」
「5つの光に!」
「「「「勇気をのせて!」」」」
「「「「「プリキュア!レインボー・ローズ・エクスプロージョン!!」」」」」
青い薔薇の吹雪が、五色の薔薇が合わさり虹色の薔薇が、紫の大蛇目掛け飛んで行く。大蛇はようやく光の鎖を外し、再びアイスブレスを放ったものの、プリキュア5とローズの必殺技を抑える事は出来ず、大蛇は焦り始める。ハッとしたドリームは、慌てて一同に話し掛け、
「いっけな~い!キャミーと約束してたぁ!!」
死を覚悟した紫の大蛇だったが、突然青い薔薇と虹の薔薇が消え去り、紫の大蛇がキョトンとして居ると、ミントが大蛇に話し掛け、
「あなたは、あの人に無理矢理悪い事をさせられたんでしょう?このまま魔界にお帰りなさい!」
「シャァァァ!?」
「このまま帰るなら、あたし達はもう手を出さない!」
「約束するわ!」
「「バイバイ!!」」
ルージュとアクアがこのまま帰るならもう攻撃しないと伝え、ドリームとレモネードが大蛇に手を振り始め、再びキョトンとした大蛇は、戦う意欲を無くしたのか、魔界へと去って行った。
七色ヶ丘中学校の頭上で、青の大蛇と空中戦を繰り広げるのは、ブロッサム、マリン、サンシャイン、ムーンライトのハートキャッチプリキュアの四人だった。四人はマントを羽織り、自在に飛び回る大蛇目掛け攻撃を仕掛けるも、有効打は与えられなかった。
「アア、もう・・・デザートデビルじゃ無いんだからさぁ!」
マリンが頑丈な大蛇を見て、嘗て戦った巨大なデザートデビルの事を思い出して愚痴り、ブロッサムとサンシャインに苦笑される。その油断を突き、青の大蛇の口から、滝のような勢いのウォーターブレスを受け、変顔浮かべたマリンに直撃し、目をグルグル回しながら墜落して行った。ブロッサムとサンシャインは、慌ててマリンを救助に向かうも、その二人の背中目掛け、更に大蛇はウォーターブレスを放った。
「そうはさせない!ムーンライト!リフレクション!!」
ムーンライトは、三人の前にバリアを張って大蛇の攻撃を防ぎつつ、もう一枚のバリアに反射させて大蛇に攻撃を跳ね返した。
「キシャァァァァ!?」
自らの攻撃で水浸しになった大蛇は、何が起こったのか分からないように混乱して居た。その隙に、無事にマリンを救助したブロッサムとサンシャインが、マリンの手を片方ずつ掴み、ムーンライトの側へと戻って来た。お目々グルグル状態から立ち直ったマリンは、
「よくもあたしを水浸しに・・・海より広いあたしの心も、ここらが我慢の限界だよ!」
マリンは、プンプン怒りながらマリンタクトを取り出した。マリンに釣られたかのように、ブロッサム、サンシャイン、ムーンライトもタクトを取りだし、
「では、反撃開始と行きましょう!花よ、輝け!プリキュア!ピンクフォルテウェ~イブ!!」
「花よ、煌け!プリキュア!ブルーフォルテウェ~イブ!!」
「花よ、舞い踊れ!プリキュア!ゴールドフォルテバースト!!」
「花よ、輝け!プリキュア!シルバーフォルテウェ~~イブ!!」
四人の必殺技が、青の大蛇目掛け飛ぶ、大蛇は大きく息を吸い込み、ウォーターブレスで四人の必殺技を打ち消した。
「シャシャシャシャシャ!」
まるで笑って居るような声を発した大蛇だったが、四人の姿は空中から忽然と消えて居た。
「キシャァァァ!?」
大蛇は不思議そうに周囲を見回していると、四人は既に地上に降り、ハートキャッチミラージュを取り出すと、
「「「「鏡よ、鏡、プリキュアに力を!世界に輝く一面の花・ハートキャッチプリキュア!スーパーシルエット!!」」」」
全員が白色の衣装に、羽衣を身に着けたような姿に変わり、四人が一斉にハートキャッチミラージュを上空に放った。
「「「「花よ、咲き誇れ!プリキュア!ハートキャッチオーケストラ!!」」」」
四人の呼びかけに応えるように、目を閉じた巨大な女神のシルエットが姿を現わし、四人の叫びと共に行動する巨大な女神のシルエットから、青い大蛇目掛け愛の拳が振り下ろされた。
「シャァァァァァァ!?」
自分を遥かに凌駕する巨大な女神のシルエットに、大蛇は恐怖の表情を浮かべ、巨大な女神から愛の拳が振り下ろされ直撃した・・・かに見えたが、愛の拳は、何故か大蛇の直ぐ上でピタリと止まった。大蛇は思わず生唾をゴクリと飲み込み、
「シャァ!?」
困惑しながら舌をチロチロ出すも、その顔は明らかに恐怖して居た。マリンはドヤ顔を浮かべ、
「どうよ!あたし達がちょちょいと本気出せば、ざっとこんなもんだって!!」
「このまま魔界に帰って貰えませんか?」
「出来れば、無駄な争いはしたくないの!」
「さあ、お行きなさい!」
ブロッサム、サンシャイン、ムーンライトにも、魔界に帰るように促され、しばらく考え込んだ大蛇は、コクリと頷くと、上空に浮かび上がり魔界へと帰って行った。
第百五話:三つの誤算
完
第百五話投稿致しました・・・
シャックス編の中編になります!
本当は今回で終わらせようと書いてましたが、大蛇とプリキュアのやり取り書いてたら長くなり、次回と分けました。
魔法つかいプリキュア・・・コミックの一巻発売されましたねぇ!
まさか、ドクロクシー一味が全く登場しないとは思いませんでしたw
読み切りもことはの恋の話とは驚きました。
アニメの方も、あのランプの魔神には主が居るようで、どう展開していくか楽しみです!!