プリキュアオールスターズif   作:鳳凰009

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第二十八話:思い出を胸に!

                第二十八話:思い出を胸に!

 

1、バロム再び!

 

 今、プリキュア達の目の前で、悪夢にも似た光景が起こっていた・・・

 

 一同が苦戦した、闇の救世主を名乗ったバロム!

 

 そのバロムが、再び姿を現わしたのだから・・・

 

 だが、少女達は恐れない!

 

 甦ったバロムを睨み付けた満と薫、せつなは、変身アイテムを手に持つと、

 

「「デュアル・スピリチュアル・パワー!!」」

 

「チェインジ・プリキュア!ビートアップ!!」

 

 プリキュアへと変身を遂げた三人は、それぞれの仲間達の側に合流し、臨戦態勢を取るのだった。

 

「先ずは・・・その建物でも破壊してやるか!!」

 

 地上に降りたバロムが、右手をナッツハウスに向けて構えると、プリキュアオールスターズが並び立ち、阻止しようと待ち構える。バロムは面白いとばかりに攻撃を放つと、真っ先に動いたのは、キュアミント、そしてダークミントだった。ミントのエメラルドソーサーにダークミントが力を加え、二人の守りの力は、バロムからの攻撃を辛うじて防ぎ、ナッツハウスを守った。

 

(どういう事だ!?あの程度の防御技、我なら簡単に破れる筈・・・何故力がセーブされている?)

 

 思った以上に力が出ない事に、バロムは不満そうに自らの身体を見つめた。

 

「残念だったわね?パンドラボックスは、負の力を吸収する。パンドラボックス事、負のエネルギーを吸収したのが・・・あなたのミスよ!!」

 

 ダークドリームが、バロムに対して啖呵を切ると、バロムは忌々しそうにダークドリームを睨み付ける。

 

「そうか・・・では、方法を変えよう!ハァァァァ!!」

 

 バロムの身体から、まるで石油のようなドロドロした液体が地表に広がっていった。まるで地表を飲み込むように、バロムから放たれた液体は、プリキュア達始め、ナッツハウス周辺事飲み込もうと迫ってきた。

 

 ダークプリキュア5は、プリキュア5、そして、他のプリキュア達に笑みを浮かべると、

 

「皆さん、私達に協力してくれてありがとう!後は私達の仕事です!此処で奴を倒しても、負のエネルギーの暴発は免れない、私達が次元の狭間に運び・・・」

 

 ダークドリームの言葉を受けたドリームは、顔色を変えて首を振り、

 

「そんなの駄目、折角蘇れたのに・・・命を粗末にしないで!!」

 

「でも、他に方法が無いもの!私達の思いは、あなた達に伝えられた・・・それだけで満足よ!行くよ!みんな!!」

 

「「「「YES!!」」」」

 

 飛び出したダークプリキュア5は、バロムからの攻撃をかいくぐり、何とかバロムを包囲し、バロム事自分達共々次元の狭間に送ろうと試みるも、バロムがただじっとしている筈はなく彼女達に、無差別に攻撃を開始する。

 

「みんなの大切な場所を・・・滅茶苦茶に何てさせない!」

 

 ダークドリームの言葉に同意するかのように、他の四人も必死にバロムの力を押さえ込み、何とかバロム事、次元の狭間へと転移をさせた・・・

 

「そんなぁ・・・折角、折角蘇れたのに・・・こんなお別れ、嫌だよぉぉ!」

 

 ドリームが膝を付き崩れ落ちる、ドリームに近づき、共に互いの分身達の安否を心配するルージュ達一同であった。立ち上がったドリームは、四人の仲間達を見つめると、

 

「ルージュ、レモネード、ミント、アクア・・・行こう!彼女達を助けに!!」

 

「「「「YES!!」」」」

 

 気色ばむプリキュア5を見て、ローズは慌てて言葉を挟んだ。

 

「待ってよ!?行くって、どうやって彼女達の下に行くのよ?何か方法でもあるの?」

 

 思わず言葉に詰まったドリームだったが、

 

「それは私に任せて!ドリーム、あなた達だけで行こう何て、あんまりじゃない?私も、ううん、私達も一緒に行くわ!!」

 

「パッション!?」

 

 驚愕の表情を浮かべたドリームに、パッションと共にピーチ、ベリー、パインがウインクし、ブルーム、イーグレット、ブライト、ウィンディが満面の笑顔を向ける。変顔ながら自信満々で腕組みするブロッサムとマリン、苦笑するサンシャインとムーンライト、親指を立ててウインクするメロディとリズム、微笑みを向けて一同を見るルミナス、ドリームの肩を叩いたブラックとホワイトは、

 

「決まりね!行こう、私達の大切な仲間を助けに!!」

 

「はい!!!」

 

 涙混じりに満面の笑顔を見せるドリームだった・・・

 

「ウフフ、コッペ、私達も行くわよ!私はまだ大丈夫!!」

 

 妖精達も加わり、パッションのアカルンの力を使い、プリキュアオールスターズはその場から姿を消した・・・

 

 

 何とかバロムを次元の狭間に送ったダークプリキュア5だったが、彼女達五人の力だけでは、バロムと対等に戦える力は無かった・・・

 

「ククク、どうした!?さっきの勇ましさはハッタリか?所詮貴様らは、出来損ないのプリキュア擬き・・・」

 

「違う、私達は彼女達と出会えて変わったの!あなたの思い通りに何かさせない!!」

 

 バロムの攻撃を受け、何度も倒れながらも諦めないダークプリキュア5だが、バロムはそんな五人を忌々しげに見つめると、

 

「ならば、死ね!!」

 

 バロムは、両手に邪悪なエネルギーを溜め始めた時、ダークプリキュア5達の目の前に、プリキュアオールスターズがテレポートしてきた。

 

 瞬時に状況を理解し、バロムからの攻撃を阻止しに動く、ブラックとホワイト、ムーンライト、フラワーとコッペだった。

 

「ドリーム、みんな、バロムの攻撃は私達が防ぐ!」

 

「あなた達は、自分達が思った通り動いて!」

 

「行きなさい!!」

 

 ブラック達先輩プリキュア達の励ましを受け、頷くドリーム、

 

「ドリーム、みんな・・・あなた達、どうして来たの?バロムは私達がこの命に代えても・・・」

 

「そんなの、駄目だよ!大丈夫だよ!私達みんなの力を合わせれば、きっと勝てるよ!!」

 

 ドリームがニッコリとダークドリームに微笑む、

 

「私達もドリームと同じ考えよ!」

 

「今度は、プリキュアとしてあなた達に協力するわ!」

 

「私達と同じ、プリキュアの絆で結ばれた仲間としてね!」

 

 ブライトとウィンディ、パッションもドリームの言葉に同意し、ダークプリキュア5に微笑んだ。

 

 

「ふざけるな、小娘共!!」

 

「ふざけているのは、あなたの方よ!彼女達に手出しはさせないわ!プリキュア!フラワーキャンドル!!」

 

 フラワーの技が、バロムに向けて炸裂する。バロムの足下に円状のフィールドを展開し、フィールド内部の花冠を高速回転させると、バロムは目も回さんばかりに体勢を崩した。

 

「あの時、あんたをボコリ足りないと思ってたのよね・・・ダダダダダダ!!!」

 

 バロムに対し、追い打ちのように怒濤の連続パンチを繰り出し吹き飛ばすブラック、反対側に居たムーンライトが、バロムを上空に蹴り飛ばすと、その勢いを利用したホワイトがバロムを投げ飛ばす。

 

 蹌踉めきながらも体勢を整え、激高したバロムの攻撃が炸裂して苦戦するブラック達、ブルームとイーグレット、ブライトとウィンディ、ブロッサム達三人、七人のプリキュアが、上空に舞い援護し、バロムに小刻みに攻撃を与えていった。

 

 フラワーを攻撃され、逆上したコッペがバロムに攻撃を仕掛けるも、

 

「妖精風情が・・・消えろ!!」

 

「消えるのは、あんたの方よ!プリキュア!クアドラプル・パンチ!!」

 

 ピーチ達四人の強烈なパンチで吹き飛ぶバロム、追い打ちに動いたメロディとリズムだったが、

 

「調子に乗るなよ、小娘共!!」

 

「「キャァァ!」」

 

 バロムの右手にメロディが、左手にリズムが、首を掴まれジタバタ藻搔く、

 

「先ずは貴様らの首・・・引き千切ってやる!!」

 

 更に力を込めようとしたバロムに、そうはさせないとばかり、ダブルレモネードがバロムの両腕を、プリズムチェーンとダークネスウィップで捕らえると、ダブルアクアが放ったサファイアアローとダークアローがバロムの腕を貫き、メロディとリズムを解放する。

 

「みんな、ありがとう!!」

 

「さっきのお返しよ!行くよ、リズム!!」

 

「「プリキュア!スイートハーモニーキック」」

 

 上空にジャンプし、同時に跳び蹴りを放つメロディ&リズム、そして・・・

 

「私達のコンビネーション、バロムに見せつけてやろう!」

 

「そうね・・・ドリーム!」

 

「プリキュア!ダブルシューティングスター!!」

 

 二人のドリームが、強力な合体技でバロムに大ダメージを与える。バロムは何とか踏み止まると、

 

「こうなれば、全ての力を解放して貴様ら事吹き飛ばしてやる!!」

 

 逆上したバロムの負の力が暴走を始める・・・

 

 悪しき力が辺りを包み始める・・・

 

「いけない、このままじゃ・・・やはり私達が犠牲になる以外・・・」

 

「駄目、そんなの、駄目だよ!!」

 

 ダークドリームに飛びつくドリーム、他のメンバーもそれぞれのダークプリキュア5に抱きついた。

 

「あなた達・・・」

 

「大丈夫だよ!あなた達が支えてくれるもの・・・あなた達は私達が支える!!そして、プリキュアのみんなもね」

 

 ドリームの言葉に同意したように、他のプリキュア達もダークプリキュア5にウインクする。

 

「ルミナス!ハーティエル・アンクション!!」

 

 バロムに向けてハーティエルアンクションを放つルミナス、バロムの動きが止まったその時、巨大な光と闇が一同の前に現われた・・・

 

 

 

 2、また会う日まで・・・

 

 一同の目の前に姿を現わしたのは、光の女王と闇の女王であった。その酷似した姿に、特にルミナスは驚くのだった。

 

「バロム、これ以上の振る舞いは、私達が許しません!!」

 

「黙れ、よもや貴様まで目覚めたとはな・・・邪魔をするな、ダーククイーン!!」

 

「いいえ、この世界を存続させたのはカオスの意思、私はその思いを引き継ぐ者・・・あなたこそ闇に帰りなさい!!」

 

「プリキュアの皆さん、バロムへの結界は、私達二人が行います!あなた方は、負のエネルギーを、光のエネルギーで中和して下さい!!」

 

 光と闇、二人の女王によって思うように動けず、咆哮を上げるバロム、ブラック&ホワイト、ムーンライトも一同の下に駆けつける。フラワーは力を使い果たし、薫子の姿に戻り、コッペに介抱されていた。

 

「年寄りが出しゃばりすぎたようね・・・後は彼女達に任せましょう!!」

 

 後輩プリキュア達を、穏やかな視線で見守る薫子だった・・・

 

 

「漲る勇気!」

 

「溢れる希望」

 

「光輝く絆とともに!」

 

「「エキストリーム」」

 

「ルミナリオォォ!!」

 

 ブラック達三人が、合体技エキストリーム・ルミナリオを放てば、

 

「精霊の光よ!」

 

「命の輝きよ!」

 

「希望へ導け!」

 

「全ての心!」

 

「プリキュア!スパイラル・ハート・・・」

 

「スプラッシュ・スター!!!!」

 

 花鳥風月の四人が、最強技スパイラルハートスプラッシュスターを放つ、

 

 フレッシュ勢はそれぞれ、ピーチロッド、ベリーソード、パインフルート、パッションハープを取り出すと、

 

「「「悪いの、悪いの、飛んでいけ!プリキュア!トリプル・フレッシュ!!」」」

 

「吹き荒れよ!幸せの嵐!プリキュア!ハピネス・ハリケーン!!」

 

 四人の合体技を放ち、

 

 ミラクルベルティエ、ファンタスティックベルティエを取り出したメロディとリズムは、

 ミラクルベルティエ・クロスロッド、ファンタスティックベルティエ・クロスロッドをセットし、

 

「「駆け巡れ、トーンのリング!プリキュア!ミュージックロンド・スーパーカルテット!!」」

 

 二人から放たれた薄い青色、薄い橙色、ピンク、薄いピンク、薄い黄色、5本のエネルギーリングが出現し、ハート形の光と共に螺旋の光波を描きながらバロム目掛け飛び出せば、

 

「鏡よ、鏡、プリキュアに力を!世界に輝く一面の花!ハートキャッチプリキュア!スーパーシルエット!!」

 

 スーパーシルエットに変化した四人は、

 

「花よ、咲き誇れ!!プリキュア!ハートキャッチ・オーケストラ!!」

 

 巨大な女神が、バロム目掛け飛び出した・・・

 

 奇跡の光がバロムに炸裂し、聖なる拳がバロムに振り下ろされる。

 

「グゥゥゥ、力さえ、力さえ、抑えられねば、この程度の攻撃・・・」

 

 何とか堪え続けるバロムを見た技を放った一同は、

 

「今よ、ドリーム!」

 

 一同の言葉に頷いたドリームとダークドリーム、ココとナッツの力を借りフルーレ、ミルキィミラーを装備した6人、そして、ダーククイーンの力を借り、ダークフルーレを装備したダークプリキュア5、

 

「邪悪な力を包み込む、煌くバラを咲かせましょう!ミルキィローズ!メタル・ブリザード!!」

 

「5つの光に!」

 

「「「「勇気をのせて!」」」」

 

「「「「「プリキュア!レインボー・ローズ・エクスプロージョン!!」」」」」

 

「5つの闇に!」

 

「「「「希望を乗せて!」」」」

 

「「「「「プリキュア!ダーク・ローズ・エクスプロージョン!!」」」」」

 

 青い薔薇が、虹の薔薇が、そして黒い薔薇が、うねりを上げてバロムに放たれた。合わさった奇跡の薔薇に飲み込まれたバロムは、負のエネルギーと共に完全に消滅した。

 

 負のエネルギーが晴れた時、曇天は晴れわたり、関東地方は梅雨明けした・・・

 

 

 

 ナッツハウスの前に戻った一同、彼女達の目の前には、池の畔の前にダーククイーンが佇み、愛しそうな視線をダークプリキュア5に向けていた・・・

 

「本当に良いのですか?あなた方はもう自由なのですよ!再び私の下に来る必要は無いのですよ?」

 

「いえ、私達5人で決めた事です!私達ダークプリキュア5は、これからもダーククイーンの側に居させて下さい!!」

 

「そうですか、わかりました!・・・では明日の夜、この場所にあなた方を迎えに来ます!」

 

 戦い後、ダークプリキュア5は、ダーククイーンと共に生きる事を決断する。寂しそうにしていたのぞみだったが、彼女達の決断を尊重し、せめてみんなとの思い出を作って欲しいと考え、ささやかなパーティを行う事を決めた・・・

 

「みんな、年寄りはそろそろお暇するわ!あなた達も元気でね!!そうそう、ラブちゃん、美希ちゃん、祈里ちゃん、せつなちゃん、もし気が向いたら、私を訪ねていらっしゃい!色々アドバイスしたい事もあるしね」

 

 薫子は、フラワーの姿で長時間戦った事が影響してか、大分疲れた表情をしていたが、ダークプリキュア5に労いの言葉を掛け、ラブ達に声を掛けた。

 

「エッ!?アドバイス・・・ですか?」

 

 思わずキョトンとするラブ達に、薫子は意味深な笑みを浮かべて頷くと、

 

「機会があるなら、薫子さんに教わると良いわ!私もプリキュアに成り立ての頃は、薫子さんに頻繁にアドバイスを受けたものよ!」

 

 ゆりも昔を思い出したのか、薫子と見つめ合い微笑んだ。

 

「ゆりさんも薫子さんからアドバイス受けてたんだぁ・・・分かりました!四人の都合が付けば、一度伺いますね!」

 

 ラブ、美希、祈里、せつなは、顔を見合わせ頷き、一度は伺うと薫子に伝えると、薫子は満足気に頷いた。

 

「みんなも何かあったら、何時でも植物園の方にいらっしゃい!つぼみ、陽一達には私の方から話しておくから、ゆっくりしてらっしゃい!!じゃあ、私達はこれで・・・コッペ!!」

 

 薫子はそう言い残し、コッペと共にナッツハウスを後にするのだった・・・

 

 

 ダークプリキュア5の壮行会の為に、ナッツハウスで準備を始める一同・・・

 

「じゃあ、料理担当は私とほのか、舞にラブ、えりか、デザート担当は、こまちにひかり、咲、奏ね!飾り付けは、かれんとりん、つぼみ、いつき、祈里!後の人達は買い出し要員ね!ゆり、せつな、美希、頼むわよ!あなた達に買い出し要員になって貰ったのは・・・」

 

 そう言うとくるみは、なぎさとのぞみに視線を向ける。

 

「ちょっと、くるみ、何よその視線は!」

 

「そうだよ、失礼しちゃう・・・ねぇ、なぎささん!」

 

「あなた達に任せたら、料理の食材より、お菓子の方が多くなりそうだから心配してるのよ!!」

 

 くるみに突っ込まれ、思わず考えた二人は、顔を見合わせると頭を掻きながら、そうかもと苦笑を浮かべた。

 

(全く、否定しないのね・・・)

 

 ゆりは少し呆れながらも、クスリと笑った。

 

「私達は何をすれば良いの?」

 

「あなた達は主役だから特に手伝わなくても良いんだけど・・・そうね、折角だからモデルになった人達と行動を共にするのも良いかも知れないわね」

 

 ダークプリキュア5は、それぞれのモデルとなったのぞみ達と行動を共にする。

 

「う~ん、何かその衣装、今は合わないよねぇ?」

 

「な、何?私達に何か用!?」

 

 えりかスコープで見つめられたダークプリキュア5は、何か得体の知れない悪寒に襲われながら、えりかの行動を見守っていた。

 

「よっしゃあ、分かった!!みんなのサイズは・・・やっぱり本家の5人よりスタイル良いよね!!」

 

 ピクリと反応したのぞみ達五人の顔を見たえりかは、思わず変顔になり後退ると、逃げるように美希の側に近寄った。えりかは、美希に何やら耳打ちすると、

 

「分かったわ!出てきて、ブルン!!」

 

 美希の妖精、ブルンの力を使いダークプリキュア5達に衣装を出して上げるのだった。その衣装は五人お揃いのワンピースながら、それぞれの色をモチーフにした五色の色合いが一同の目を引いた。

 

「へぇ、中々似合っているじゃない!」

 

「そうね、素敵だわ!!」

 

 りんとこまちが感嘆の声を上げると、ダークプリキュア5は皆恥ずかしそうにするのだった・・・

 

 

 ささやかなパーティは始まった・・・

 

 一同は心からダークプリキュア5を歓迎し、持てなした。

 

 カレーの美味しさに目を輝かせ、そして、楽しそうにうららとデュエットして歌うダークレモネード・・・

 

 怖い話をなぎさとこまちに聞かされ、手を握り合って怖がるりんとダークルージュ・・・

 

 こんな事もあろうかと、こまちが持参していた羊羹を貰って食べて美味しいと微笑むダークミント・・・

 

 かれんから、傷の手当ての仕方を習って練習し、実験台のシロップをミイラのように包帯でグルグル巻きにして、照れ笑いを見せるダークアクア・・・

 

 ひかり、奏、咲、こまち達が作ったデザートをのぞみと一緒に食べまくり、口の周りをクリームでベタベタにしながらも幸せそうにするダークドリーム・・・

 

 

 何か意味深な表情をしているせつなに気付いたラブが話し掛ける。

 

「ど、どうしたの、せつな?」

 

「うん、私・・・何か忘れてたような気がするんだけど!?・・・まあ、忘れるくらいだから、大した事じゃないわね!」

 

 一方、ラビリンスでは・・・

 

「遅い!イースの奴、何をモタモタしてるんだ?ああ、腹減った!」

 

 せつなの帰りを、今や遅しと、花畑で待っている腹ぺこのウエスターだった・・・

 

 幸せな一時は、ナッツハウス中に笑い声を響かせて過ぎていった・・・

 

 

 

                    エピローグ

 

「のぞみ、どうしたの?空を見上げて!?」

 

 皆が戻り、何時ものメンバーのみのナッツハウス、窓からぼんやり空を見上げるのぞみに気付き、かれんが声を掛けると、

 

「うん、今頃彼女達、どの辺りに居るんだろうって思って・・・」

 

「そうね・・・でも、彼女達に思い出を作って上げられて良かったわね!!」

 

 りん、うらら、こまち、くるみ、そしてココ&ナッツ、シロップも集まり、一同は空を見上げた・・・

 

 

「ダークドリーム、何を見ているの?」

 

 ぼんやりとしていたダークドリームに気付き、ダークアクアが声を掛けると、

 

「うん、写真を見てたら、昨日の事を思い出しちゃって・・・みんな、良い人達だね」

 

「そうね・・・彼女達には素敵な思い出を頂いたわね!!」

 

 ダークルージュ、ダークレモネード、ダークミントも近づいて来ると、一同は彼女達が住む地球の方角を懐かしそうに見るのだった。

 

「また、会えるよ!!」

 

 ダークドリームは満面の笑顔で仲間達を見つめた・・・

 

 彼女達を乗せた巨大な隕石のような物体は、深い、深い宇宙へと消えていった・・・

 

 またの再会を心の中で誓いながら・・・

 

                   第四章:闇の少女達

                       完結

 

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